将棋の部屋
将棋というのはプロ棋士を除くと、一般のアマチュアには所詮趣味の世界だから色々な楽しみ方があって良い。このページも自分の勉強を兼ねて作っているので、どんな内容も公開しても損したという気は全くない。将棋のホームページを作ろうとして一つの障壁となったのが盤面の再現だ。棋譜だけ眺めて総てが理解できるプロ棋士を除くと、たいていのアマチュアは、1手毎に盤面を確認しないと理解に至らない。今回沢山掲載した図面は総てパソコンのExcelを用いて作っている。作業してみると意外と便利。少年時代に紙に罫線を描いて、ボール紙で駒を作って遊んだことを考えると遥かに容易に作業ができる。それとわざわざ将棋盤と駒を持ち出さなくてもある程度パソコン上で楽しめる。でも、最初はいろんな課題があり、こんなことが出来るとは思いませんでした。既存のソフトで字では字を上下逆さにする機能(真横まではOK)は組込まれていません。また、web上で画像と文字をどう表現するか等々。
今作っているページはほとんど原稿なしの直打ちである。従って、掲載時にはいろいろと誤りも多いが、それを後で読み返して直すのも楽しみの一つです。
ネットの世界では、既に棋譜が動いて、しかもリアルタイムで伝える技術もあるが、それらの技術は一般の人には利用可能なのでしょうか。私の場合も、所詮趣味なので簡便で手間とコストがかからないなら、ローテクで済むところは、それで我慢することは可能ですが。多少とも将棋を楽しみたい方の役に立てば幸いです。建設的なご意見を歓迎します。(連絡先;E-メール;shikiakira@juno.ocn.ne.jp)
目次
| ようこそ将棋の部屋へ | |||
| NHK杯テレビ将棋トーナメント | |||
| 【第30期竜王戦】 | 【実践で現れた詰将棋の例】 | ||
| 【第11回朝日杯将棋オープン戦】 | 【第76期名人戦】 | プロの実践詰将棋 | |
| 必至の研究1 | 必至の研究2 | 穴熊の必至 | |
| 寄せの研究 | 第44期棋王戦挑戦者決定戦 | ||
| 居飛車振り飛車 | 将棋を使った算数問題 | 伝説の棋士・塚田正夫元名人 | 伝説の棋士・花村元司 |
| 伝説の名勝負 |
詰め将棋の世界
振り飛車対策 必至の研究1 必至の研究2 寄せの研究2 プロの実践詰将棋
ようこそ将棋の部屋へ
将棋というのは面白いゲームだ。と言ってもやらない人には分からないか。発祥はインドのチャトランガとかいうものらしいが、西洋のチェスの他、中国将棋や朝鮮将棋というのもあるらしい。しかし、日本の将棋には取った駒を自分の駒として使える点にある独特のルールがある。将棋も、もともとは戦争を想定したゲームですから、相手の王さまを取れば勝ち。実際に戦争する代わり、将棋で競えば世界は平和になる訳だ。まあ、ゲームとはそういうものか。推理小説の殺人事件だって何も殺人を進めている訳ではないからね。だけと、将棋というものは基本的に頭脳を使った壮絶な格闘技であるから、プロ棋士なるもの、毎日壮絶な戦いを繰り広げている訳ですね。

近年、藤井少年の活躍や、羽生永世七冠の誕生で、さかんに将棋の話題がマスコミにも出ますが、たいていは対局中にどんな食事をしたかとか、服装はどうだったか、どんなコメントをしたか等が話題の中心です。でも、やはり本当に将棋を楽しむには、どんな考えでどんな手を指したか、つまり棋譜を鑑賞することが最も重要でしょう。棋士にとって棋譜とは、将棋人生そのもので後世まで残る大げさに言えば人類の遺産なのです。
NHK杯テレビ将棋トーナメント
NHK杯テレビ将棋トーナメントは日本放送協会(NHK)及び日本将棋連盟が主催する将棋の棋戦であり、NHK Eテレで放送されているテレビ番組。対局者双方の持ち時間が少ない早指し戦であり(放映時間の関係もあり)、トーナメント方式で争われる。創設は1951年で、当時はラジオ番組(『室内遊戯の時間』)であった。テレビ放送は第12回(1962年度)から行われている。持ち時間の長いタイトル戦が多い中、早指し棋戦として特別な意味を持ち続けている。
優勝者には「NHK杯選手権者」(略称「NHK杯」)の称号が贈られ、次期の優勝者にその称号が贈られるまで主にNHKの将棋番組内や将棋講座テキスト(NHK出版)誌上で呼称される。準タイトルホルダーということだね。それよりもテレビに顔が映り棋士とその出身地の将棋ファンの方との交流の場としても意味も大きい。
そういう私も熱心なファンで毎日曜日を楽しんで待っているファンの一人です。またプロの方の解説も面白い。最近はAIによる形成判断まで放映されるがこれが二転三転するのも将棋の深さを物語るのかも。一方、AIによる形成判断を入れるのは止めて欲しいとのファンの声もあるけど、どちらがいいんでしょう。
NHKのYou tubeサイト
NHK杯テレビ将棋トーナメント
【第30期竜王戦】
今期の竜王戦で7番勝負では、挑戦者羽生棋聖が渡辺竜王を破り、見事新竜王に返り咲き、7大タイトルすべてに永世タイトル保持者としての資格を獲得しました。同じ時期に囲碁の井山裕太氏が7冠独占の偉業を成し遂げたことで、井山さん羽生さん同時の国民栄誉賞受賞と相成りました。ただし、羽生さんの場合は既に若いころに7冠独占の偉業を成し遂げており、井山さんから見ても偉大な大先輩とのこと。羽生7冠誕生の経緯は、
①1983年度NHK杯にて優勝、この時に大山、加藤一二三、谷川、中原をすべて破る
②1983年度島朗竜王から竜王を奪取
③1990年11月谷川氏に竜王を奪取される。→無冠となる
④1991年3月棋王獲得
⑤1992年福崎文吾氏から王座を奪取→2冠となる
⑥1992年谷川3冠から竜王を奪取→3冠となる
⑦1993年谷川氏から棋聖を奪取及び郷田氏から王位を奪取→5冠
⑧1993年佐藤康光氏に竜王を奪取される→4冠に後退
⑨1994年度米永名人を破り名人を奪取→5冠に復帰
⑩1994年佐藤康光氏から竜王を奪取→6冠誕生
⑪1995年3月谷川氏に王将位を挑戦するが失敗→タイトルに挑戦して敗れるのは初めて
⑫1996年2月谷川から王将を奪取→ついに7冠達成
⑬この後、三浦氏に棋聖を奪われ、その後7冠に戻ることはなかった
このように見ると最初のタイトルを獲得してから7冠を得るまで13年の年月がかかっている。タイトルに挑戦する時はたいてい勝っており、その間防衛にも成功している。また、タイトル戦を戦った相手方の顔ぶれもすごい。しかし、その凄さは棋譜を読み解くことでしか分かってこないのが将棋の世界です。
今回の竜王戦は、羽生さんにとっては、永世竜王のかかった大一番。竜王を獲得できれば7大タイトルすべてに永世の資格を得ることになり、前人未到の快挙となる訳です。一方の渡辺明氏は既に永世竜王の資格を持つ、竜王戦スペシャリストと言っては失礼かもしれないけれど何故か竜王戦だけはとても強くタイトルを保持し続けて来ました。前回羽生さんが挑戦した時は3連勝で追い詰めた後、4連敗を喫する等痛い思い出があったはず。今期の羽生は落ち着いていて強かった。渡辺竜王は今一つ力が出し切れず残念な戦いだったろうと思う。
【第30期竜王戦 第4局】
この一戦を勝利して、羽生は竜王に王手をかける。棋譜は、終始羽生が攻めまくり渡辺竜王を追い詰めている場面。羽生の持ち駒は既に金1枚となっており、うっかり寄せそこなうともつれてくる可能性もある。ただし、▲4三香成らずでもすぐに寄る可能性もなさそう。そこで、羽生が放った一手が▽6八飛車打ち。

王手では無いけど、これを取ることは出来ない。取れば▽6七金打からの三手詰みだ。つまり、一目有望な手。
では、これで詰めろになっているのか。ほっておくと、▽6七歩成、▲5六玉(ここしかない)、▽5八飛車成、▲4五玉、これに対しては▽4七竜と下から追うのがよさそうだ。従って、▽4七竜には合駒は▽3四金で詰みなので、▲3五玉、ここで取った▽3四歩が打て、▲2五玉には、▽3三桂と守りの桂馬まで使える。これでどこに逃げても金打ちまで、金はとどめに残すべきの格言通りだ。また、▲3五玉には▽4四銀と香車を補充しておいてむ詰みそうだ。
ただし、▲4五玉に▽5五竜と行ってしまうと▲3六玉と逃げられて下が広く、金1枚と歩では詰まないの要注意。それでも勝てるかもしれないが。
と言う訳で、▽6八飛車打ちは詰ろになっており、何らかの受けを考えないといけない。持ち駒は豊富だ。しかし、▽6八飛車を同玉と取るのは詰みだし、5六に駒を打つのは逃げ道がふさがり▽5八成桂の一手詰み。
それでは、玉を▲5六と逃げるのはどうか。▽6七飛車成、▲4五玉、▽4七竜、▲3五玉、▽3四歩、▲2六玉(▲2五玉では▽3三桂がきてしまう)、▽2七金、▲1六玉、▽3六竜までの詰み。なお、▽3四歩では、▽4四銀と香車を補充して攻めるのも有力で、これでも詰む。
▲7六銀引きでは、▽5八飛車成、▲6六玉、▽5五竜、▲6七玉、▽5七金で詰み。
他に▲7六角(銀)打ち、▲5九桂打ちがありそうだ。▲7六角打ちは、▽4七成桂(取れば▽4六金の詰み)、▲6八玉(飛車を取る)、この時7六に打った駒が銀では▽5八金打ちで詰んでしまうので▲7六角打ちが正解だったことが分かる。そこで寄せる手は▽5七金しかなさそう。▲6九玉と下に落ちられるとこれ以上王手が続かない。そこで▽6七歩成、▲同角、▽同金、ここまでくると受ける手も限られてくるね。飛車の横利きを利用して受けるしかなさそうだ。▲1八飛車。でもこの後の変化は結構大変みたいだ。
さらに駒を足して、▽2五角と打ってみる。数の攻めなので駒を投入して受ける他ない。▲2八飛車のように遠くから打つと、▽4八成桂と空き王手で飛車を遮断すれば詰み。▲4八飛車と打つのは。▽同金と取ってくれれば上部脱出が図れそうだがそうは問屋が卸さない。やっぱり▽4八成桂と空き王手され、▲4八合、▽同金、▲同飛車、▽同角成で詰みとなる。大ゴマの利きを遮ったまま駒を動かすのがコツですね。
では、▲5六飛車と受ければ。これも▽4八成桂と空き王手が絶妙で、▲4八合に、▽7八金として、眠っていた金が活用されてこれも詰み。
結局、▽6八飛車打ちの時点で必至がかかっていたのか。ここで渡辺竜王が投了した。次の一手として問題を出されればアマチュアでもこの手を発見できるかもしれない。
【実践で現れた詰将棋の例】
指導対局で現れた見事な詰みの例を検討してみました。飛車落ちの将棋で下手が大駒をバッサリ見切っての寄せ、この局面で詰みありと見た大局観は素晴らしいですね。持ち駒は豊富で桂3丁で詰まぬことなしなんて格言もありますが、桂馬を使った寄せは受ける方も攻める方も結構読みにくくて大変です。下の方、特に右辺は広そうなので小駒の寄せでは届かなくなるかもね。王を上に引張り出して挟み撃ちにしたい気もしますが。

1.初手
まず、この局面で初手も色々ありそうで迷います。先ほどの方針から▲7五桂が目につきますが他の手も考えて見ます。
①▲6四歩、②▲6四香、③▲7五桂、④その他(▲5三金、7二銀、7三金等)

2. ▲6四歩の変化
2-1.同玉と取る変化
▲6四歩に対して▽同玉取る変化は、▲5三銀が気持ちの良い手(これが▲6四歩と打った目的)、▲5三銀を打たないと5五玉からの右辺への逃走を阻止できない。
▲5三銀に▽6三玉と逃げるのは▲7三金打ちで詰み。
では、▽6五玉と桂馬を取ってくれれば、下から▲6四金と打って▽7五玉に▲7七香で以下詰みます。
▲5三銀に▽7五玉と逃げたら?。▲7七香以下どこに逃げても詰みます。
▲5三銀に▽7四玉と横に逃げたら?。▲6六桂がありそうです。▽6五玉と桂馬を取って前に進むのは、▲7六金打、▽5五玉、▲5六金と進んで詰みです。桂馬を取らずに前に逃げて来たら。▽7五玉は▲7六金打で詰みです。

すると、▽6六桂には▽8三玉と逃げるしかない。さあ、金駒は金1枚だけ。どう寄せる。
▲7五桂、これに対しては、逃げ方が沢山ある。▽9二玉なら、▲8三金、▽9一玉、▲9三香、▽8一玉、▲9二香成、▽7一玉、▲6三桂成らず、▽6一玉、▲7三桂成らずで詰みになります。最後は2枚の桂馬がならずで王手する面白い詰み型になります。他の逃げ方も結局同じように詰みます。結局、▲6四歩に対して同玉と取ってくれたら詰みそうです。
ということは、▲5三銀を打たれたらダメなので、▲6四歩打ちに対しては、逃げる手を考えなければならないようです。
2.2.逃げる変化
▲6四歩に対して、逃げる変化は、下へに逃げる①▽5二玉、②▽6二玉、③▽7二玉と上に逃げる▽7四玉があります。
2.2.1.下に逃げる手で、①▽5二玉は、▲5三銀打ちで、▽5一玉と下に逃げても▲6三桂打ちがあり詰み。③7二玉は、▲6三銀、……意外と捕まらない。
②▽6二玉は、▲5三銀、右辺に逃げられると4三の銀が利いているので詰まないようだ。
▽5一玉は、▲6三桂が打てて詰み。従って▽7一玉、これも意外と捕まらない。結局下に逃げられて詰まない。つまり、▲6四歩は下側に逃げられると詰まない。つまり詰め将棋としての正解ではないことになる。
2.2.2.▲6四歩に対して、▽7四玉と逃げた場合は、▲7三金と下から打つ手がある。これに対して①▽6四玉と歩を取って逃げると、ここで▲5三銀が打てる。▽7五玉には▲7七香、▽6五玉、▲5六金までの詰み。▽6五玉には、▲6六香、▽7五玉、▲7六銀打、▽8六玉、▲8七銀引、▽7五玉、▲7六玉で詰む。
詰む。
このように見ると▲6四歩は結構うまい手だったようだが、▽6二玉あるいは▽6三玉と下に逃げられると駒不足で詰まないようだ。
3. ▲6四香の変化
▲6四歩の変化と良く似ているけれど、▽6二玉と下に逃げる変化が出来ないメリットがある。ただし、上部に逃げられた時に打つ香車が無くなる。また、▽7二玉と逃げられても詰まない。
4.▲7五桂
結局、本命は▲7五桂ということになりそうだ。実戦では速くこの手に気づけば読みの時間が短縮できる。これに対して、二手目候補手としては、①▽7二玉、②▽5二玉、③▽6二玉、④▽6四玉、⑤▽7四玉で、二枚の桂馬の利きと味方の歩のための制限はあるが、玉の可動範囲は5か所もある。
4.1.下へ逃げる変化
まず、下へ逃げる変化、①は▽7二玉、▲7三銀以下詰み。②▽5二玉は、▲5三銀、▽5一玉、▲6三桂不成以下。いずれも桂馬が大活躍。
③の▽6二玉の変化が大変そうだ。
▽6二玉、▲5三銀、▽7一玉、▲7二歩、この歩は取るべきが逃げるべきか、まず、▽△同玉と取ると、▲7三金以下詰む。また、▽8一玉と逃げれば、▲7三桂成らず、▽7二玉、▲8三金、▽7一玉、▲7二香まで詰み。桂馬2枚に上から抑えると包囲網が厚く玉は逃げ切れない。という訳で後は、残りは上に逃げる変化だ。
4.2.上に逃げる変化1…△6四玉
④△6四玉と逃げた変化。待望の▲5三銀(3手目)打てる。▲5三銀を打たないと、▽5五玉から左辺への逃亡を阻止できない。▲5三銀には玉方には3通りの逃げ方、a. ▽6五玉、b. ▽7五玉、c. ▽7四玉の3つの逃げがある(▽5五玉は▲5六金で詰み)。
a. ▽6五玉には、▲6四金、▽7五玉、▲7六歩、▽8六玉、▲8七香で9手で詰む。
b. ▽7五玉には、▲7七香、△8六玉、7六金、または▲7七香に▽6五玉、6六金打ちでともに7手で詰む。
c. ▽7四玉には、▲6四金、▽7五玉、▲7六歩、▽8六玉、▲8七香で9手で詰む。
4.3.上に逃げる変化2…△7四玉
桂馬の王手に対して、⑤△7四玉と逃げた場合。3手目の候補として王手は▲7三金、6三銀、6六桂がある。この中で6三銀は5三の逃げ道が空いており、詰まない。
▲7三金でどうか。玉の逃げ方としては、a. ▽7五玉、b. ▽6五玉、c. ▽6四玉の3つを読まなければならない。
a. ▽7五玉は、▲6六銀、▽6四玉、▲5六桂で7手詰み。また、▲6六銀<に対して▽8六玉と逃げれば、▲8七香で決る。
b. ▽6五玉は、▲6六銀、▽6四玉、▲6三桂成で同じく7手詰み。
c. ▽6四玉は、▲5三銀と打って、▽7五玉には▲7六歩、▽8六玉、▲8七香で詰む。▲7六歩に▽6五玉なら、▽6六香打、▽5五玉、▲5六金まで詰む。
結局7三金にはどのように逃げても何とか詰むようです。
次に、▲6六桂(3手目)は、どうか。玉の逃げ方としては、a.△7五玉、b. △6五玉、c. △6四玉の3つは、7三金の場合と同じだ。
a. ▽7五玉は、▲7四金、▽6五玉、▲5六銀で7手詰み。▽8六玉は▲8七香で詰み。
b. ▽6五玉は、▲5六金上がる、▽6四玉、▲6三金、▽7五玉、▲7六歩に▽同玉なら、▲7七銀、▽7五玉、▲7六香まで詰み。
▲7六歩に▽8六玉なら▲8七銀、▽8五玉、▲8六香打までの詰み。
c. ▽6四玉は、▲5三銀と打って▽6五玉には、▲7六金打、▽5五玉、▲5六金出の9手詰み。
また、▽7五玉には▲7七香打、▽6五玉、▲5六金出までの詰み。
結局、▲7五桂と打てば解決と言う訳ですが、変化が多くてとても実践では読み切れないですね。桂馬の使い方はなかなか難しい。
【第11回朝日杯将棋オープン戦】
2018年2月17日(土)に朝日オープンの準決勝で、夢の対局・羽生善治竜王vs.藤井聡太五段が行われて、藤井聡太五段が見事大先輩に勝利しました。その後の決勝でも広瀬章人八段を破り、優勝の快挙。その結果、藤井聡太さんは6段に昇段となりました。

図は、上記棋戦の終盤。羽生竜王が7一角と打った所。これは、詰めろにもなってないか。後は、手順の詰みです。
▲5五銀、▽同銀、▲同銀、▽同玉、▲4七玉、ここで後手投了。後はどこに逃げても金打ちの詰み。
角換わり将棋みたいな出だしで、共に7七角、3三角の構え。先行した藤井5段が見事に攻め勝ちました。
【第76期名人戦】
永世7冠を達成した羽生竜王が佐藤天彦名人に挑戦します。棋譜は第一局(2018.4.11)の終了間近。羽生が何も利きの無い空間に▲5一金と打ったところ。羽生マジックで有名な銀打ちを思い出しますね(後ほど図を出したい)。→図-1
図-1
図-2
この金捨て、取らないわけにはいきません。▽8二銀と飛車の方を取ってしまうと。▲5二金でゲームセット。従って後手は当然同玉。え~、それで決まるの。これにはとりあえず、▲7一竜。合駒しなければ、5二、4二のどちらに逃げても尻金で詰み。この辺までは初心者でも分かる。ここで佐藤名人は▽6一桂(6一角もありそうだが、角を打っては先手玉の詰めろが消える)。さあ、詰みはあるのか。金を渡したので先手玉には▽3九角からの詰みがある。→図-2
図-3
図-4
そこで羽生竜王は、▲1八玉と悠然と王を寄る。でも後手玉は詰んでなかったのだ。次は後手の手番。先手玉に現状で詰みは無いのか。▽3九角とすれば詰めろだが、▲2八金と受けられると後が続かない。しかし、金を使ってしまうと先手玉も詰まなくなる可能性がある。→図-3
図-5
図-6
佐藤名人は、ここで▽6二角と竜取りに打つ(→図-4)。でも、ここで攻める手を選んだら詰まされるのか。単純な▲6二金では詰みそうもない。▽6二角に対して、羽生は▲5二歩、これには▽同玉。王が逃げるのは竜で角を取られて、受けが利かない形になりそう。→図-5
ここで羽生の手は▲8一竜。攻めの要と思われた竜を捨てて銀を入手。▽同銀には▲6四桂があった。▽同歩、▲6三銀、▽4一玉、▲5二金で詰みだ。
だから、佐藤名人は△7五馬と桂馬の方を外す。そこで▲7二竜で後手の投了となった。後手玉は▲4一銀からの詰み。かといって、金を打って守っても、すぐには詰まないかも知れないが攻めの手掛かりの7五の馬を取られたら万事休すか。でも、▽7一金と打たれたらどうするのだろうか。
羽生は通算1400勝の歴代2位の記録を達成。でも最後の最後まで気の抜けない大接戦でした。
実はこの将棋、相横歩取り3三角戦法で始まったもの。羽生が8筋の角頭の歩を打たずに▲2六飛車と寄ったので、佐藤名人がすかさず、角交換から▽4四角と打ったところ。従来の研究では先手が好んで選ぶ順では無いようだ。▲2一飛車成、▽8八角成、▲同金、▽同飛車成では、先手が駒得でも寄り形になってしまう。羽生はでも躊躇なく▲2一飛車成と成り込む。では、▽8八角成にはどう対処するのでしょう。以下難解な応対が続きます。
図-7
必至の研究1
必至の勉強は詰め将棋と違って、初心者のみならず、上級者にとってもなかなか取り組みにくい面がある。正解手の後の詰みまでの手順をしっかり把握しておかないと実践でも使えない。ここでは、主に正解手が打たれた後の検討をして見ることとした。
必至第1問 桂と金のコンビ
まず、この問題は3手必至です。だから、初手▲3五桂で、玉が下がる手は▲3二竜の一間竜で詰みなので、受け方は▽3四玉の一手、そこで▲3六金と桂馬を支えて、必至完了となって、説明は終わり。桂馬で王を引きずり出し、その桂を金で支えるの手筋。
でも、その後本当に詰むの?
左の図では詰めろがかかっていることがパット理解できないと??となってしまう。▲2五銀と歩の頭に打つ手が定石。駒を進めるための捨て駒だね。勿論、▲4五銀でも良い。受け方はこの2つの詰めろを同時に防げないから、これにて必至かな。しかし、玉の下の銀をどかすことで真下に落ちる逃げ道ができる。▽2二銀は▲3二竜で結局、合駒が必要で3三の逃げ道が塞がってしまうので、▽4二銀とする。チョット困るでしょう。
でも、ここは▲同竜と切ってしまえば解決。この時、銀1枚が手に入るのがミソ。▽同金寄なら、2三銀、2二銀と銀打ちまで。▽同金下がるなら、▲2五銀(4五銀)以下上から詰めることが出来る。ここでは、後ろへの玉の逃走を抑える桂馬を動かさないことがコツだ。
なお、上の図で▲4五銀と打ったのが左図。▽同歩でただなのだが、▲同金と進むと詰み。この歩頭に銀を打つ手は初心者にはなかなか気がつきにくい。上の図なら3手詰みだけど、左の図で出題したら、受け方から始めるので、2手詰め。こう考えれば、詰め将棋の問題も、2手詰め、4手詰め、6手詰めなんていう新しいジャンルの問題を作ることが出来ないでしょうか。
必至の研究1
必至第2問 一間竜
先手が銀を打って必至をかけた場面。飛車の方を取れば▲5一金以下2枚の金をベタベタと打って詰んでしまう。従って、▽同玉と取るが、この後▲2一竜では▽3四玉から逃走されてしまう。
当然、▲4三竜と銀を取って、1間竜の形。しかし、1間竜だからと言って安心はできない。最後までしっかり読み切らねばならない。例えば、▽3四銀と抵抗してくる。ちょうど先ほど奪った銀があるので、▲3二銀と打つ。以下、▽2二玉、▲2三金、▽同銀、▲同銀、▽同玉でまた、1間竜の形になるが、今度は手番が先手なので、▲3二銀、▽1二玉、▲2三金まででようやく詰む。▲4三竜から数えると11手もかかっている。結局左図では、2三の地点で一度清算して、手番を握って一間竜としないと詰まない。だからこの形は金が2枚無いと詰まない。
もし、4三の駒が銀でなかったらどうなるのでしょうか。銀でないと▲3二銀が打てない。
必至の研究1
必至第3問 二枚馬
これで必至? 2六銀は退路封鎖の手のようだが、どう見てもタダ。
しかしながら、▽2六同銀と取ると、▲1四馬、▽3五玉、▲3六金で見事に詰む。
ここまで、分かれば左の問題は超簡単だ。▲3二馬、▽2四玉、▲2六銀で必至です。最初の図は4手詰の詰め将棋だったということです。
必至の研究1
必至第4問
わざわざ2二逃がすようで打ちにくいが、初手▲4一飛車打ちはこれしかないところ。▽2二玉に、▲4三銀成で必至??次に▲3一銀打及び▲3四桂で詰めろにはなっている。
成駒は赤字で示しています。▲4三銀成に▽同金は、▲3四桂と打つ。▽同金には、▲3一銀、▽3二玉、▲4二金打、▽3三玉、▲4三金引まで。2四の角が3三、4二に利いているのを忘れないように。
▲3四桂に▽3二玉なら、▲2一飛成、▽3三玉、▲2二竜、▽3四玉、▲2五金まで。2六の歩も絶妙の位置にいる。
▽1三歩と逃げ道を作っても、▲3一銀、▽1二玉、▲2二金、▽同金、▲同銀成、▽同玉、▲3一竜、▽同玉、▲3二金と結構手数は長いが詰む。つまり、左の図にて必至となっている。
必至の研究1
必至第5問 香頭の金打ち
先手が馬を▲3一馬と捨てて飛び込んだところ。▽同玉なら、▲1二金と打って挟み撃ちの完成。これは典型的な必至。これは直ぐ分かるので、先手玉に詰みがない限り、後手は玉を逃げるでしょう。▽1二玉では▲2二打で詰むので、▽2三玉です。ここで詰みか必至がない限り、先手の負け。ここからがこの問題の本当のミソだ。
ここでは、▲1四金と打つ手が妙手だ。
▽同玉なら、▲1五金、▽2三玉、そこで▲3二竜と金を補充して、▽同金、▲2四金、▽1二玉、▲1三金、▽1一玉、▲1二香までの詰みとなる。なんと▲1四金から数えて11手かかる。
では、▲1四金の▽同香と取ったら。▲1三金、▽2四玉、▲1四金、▽同玉、▲1五香、▽2四玉、▲1三馬までの詰みとなる。香車と馬のコンビが絶妙だ。これも▲1四金から数えて9手もかかっている。
最初の図の▲3一馬、▽同玉、▲1二金は、必至の教科書には必ず出てくる典型例。3手必至なのだけど、実際には10手近い読みが不可欠ということだ。
必至の研究1
必至第6問 二枚角
先手が持ち駒の角を▲7一角と打ったところ。問題として出されたら、ここぐらいしか有効な手はなさそうだ。▽同金には▲同角成で本当に必至となる。8二の地点に数の優位があるので受けが利かない。
では、この図はこのままで詰めろになっているのか。▲9三角成、▽8一玉、▲8二角成で詰み。
▲9三角成を防げば(例えば▽8四銀など)、▲9一角成、▽同玉、▲8二角成で詰む。こちらの筋を防ぐには例えば、▽8一金等があるが、これでは▲9三角成が防げない。だから、事実上は▲7一角と打った時点で必至ということだ。
必至の研究1
必至第7問-吊るし桂
先手が▲1一角と取って下さいと打った局面。▽同玉なら、▲3二桂成で必至となるのか。次の図で成駒は赤字で示しています。
▽2二金打は、▲2一飛成、▽同金、▲2三桂で詰む。▽3一金打でも▲2二金、▽同金、▲2一飛成、▽同金、▲2三桂の吊るし桂で詰む。他に適当な受けないのでこれで必至となる。ということで▲1一角には、この▲3二桂成が見えるので、▽2三玉と逃げるでしょう。
▽2三玉に対しては、▲2一竜と追っていく他なさそう。ここで▽2二歩合とされたら、竜も角も止められてしまう。▲2二同角、▽同金、▲同竜、▽同玉、▲3二金、▽2三玉と逃げられて詰まない。先の合駒が歩でなく金だったら、ピッタリ詰むのですが。でも、▽2二歩合に▲3二桂成と進めば、上下からの挟み打ちで必至がかかる。
でも、もう一度よく見てみよう。▲2一飛成に代えて、▽1一同玉の場合と同じに▲3二桂成としてみたらどうか。①▽同玉では▲2一飛成の詰み。②▽3一銀打にも▲2二金、▽同銀、▲同角成で詰む。つまり左図で必至です。ということは上の図に戻って、▽2二歩合にも▲3二桂成を普通に金をもらっておけば、上下からの挟み撃ちでこれでも必至となっている。必至問題ならこちらの方を正解手順としてもらいたいですね。つまり、▲1一角▽2三玉、▲3二桂成で3手必至だ。
必至の研究1
必至第8問 絶妙な飛車打
この問題は、多分必至問題の最高傑作と言えそうだ。内藤國雄九段の「内藤のカンタン必至」の第一問。盤面に駒が4枚しかない。内容は決して簡単ではないかもしれませんが、将棋の美学を感じることが出来る作品集でしょう。
答えは、左図の一手必至。ふんわりと打った飛車、▲2三飛。これで必至がかかっている。①▽2二金と打っても▲2一金、▽3二玉、▲2二金で詰み。②4二金と逃げ道を開けても、▲2一飛成まで。③▽5一銀は、▲3三飛成、▽4二金、▲2二金、▽4一玉、▲3二竜までの詰み。▲2三飛。なんとも見事な飛車打ちでした。
必至の研究1
必至第9問 退路封鎖の捨駒
▲3三銀打と必至をかけた局面。▽同金と取らせることで3三からの退路が塞がり、▲2一飛、▽3二玉、▲4一飛成、▽同玉、▲4二金までの詰みとなる。
3三銀が取れないとすると、▽2一香は、▲同と、▽同玉、▲2二飛で、どちらに玉が逃げても取った香を打って詰みだ。
必至の研究1
必至第10問 腹角
持ち駒の角を▲2一角と打って必至。持ち駒が角ではなく、金か銀だったら1二に打って、2一金までの詰みだったのに。次に▲1二金と打てれば詰みだ。と言って1二に駒を埋めても▲同角成、▽同金、▲2一金までの詰み。
▽2一玉と角を取っても、▲3二金からの詰み。▽2三金と竜を取っても▲1二金で詰み。更に、▽2一金としても、▲1三竜、▽1二金、▲2三桂、▽2一玉、▲3一金打ちまでの詰み。簡単な必至と言えども受けの手が多いので熟知してないと実践では見逃してしまうかも。
必至の研究1
必至第11問 桂馬の成捨
1三にいた桂馬を▲2一桂成としたところ。赤字の桂馬は成桂と見て下さい。詰めろにはなっているが必至かどうか。▽2一同玉と取ると、▲3三桂打、▽1二玉、▲1三歩打、▽同銀、▲2一竜までの詰みとなる。
他の受けはどうか。①▽2三歩なら、▲2二成桂、▽同玉、▲3三銀打、▽1二玉、▲1三歩、▽2一玉、▲2三竜まで。②▽2三金なら、▲2二成桂、▽同玉、▲3三銀、▽1二玉、▲1三歩、▽同金、▲2二竜まで。③▽2三金で、▲2二成桂に対し▽同金なら、▲1三歩、▽同金、▲2一銀までで詰み。結局左図で必至であった訳だ。
必至の研究1
必至第12問 飛車は離して
▲5一飛車と打った局面。何故5一なのか。玉方は▽3二玉とする他なさそうだが。一か所▽3四歩と逃げ道を開ける手はある。これには、▲2一飛成、▽3三玉、▲2三竜、▽4二玉、▲5四桂、これに対し①5一玉は、▲5三竜、▽5二合、▲6二桂成まで。②▽5二玉は、▲6三銀、▽5一玉、▲5二銀成。この▲5四桂からの詰みがチョット読みにくい。現状では何の手掛かりもない場所だから。
▲5一飛車には、▽3二玉と銀を取るのでしょうが、▲5二飛成、▽4二合、▲4三銀、▽2二玉、▲4二飛成までの詰みとなる。▽3二玉と銀を取った時に、▲5二飛成と一間竜で迫れるのがポイントで飛車を打つ位置は遠すぎても近すぎてもうまくいかない。
必至の研究1
必至第13問 銀は成らずに好手
2一にいた銀を▲1二銀成らずと引いたところ。▽同玉なら、▲1三金打、▽同玉、▲2一歩成、▽2三玉、▲2二角成で詰み。1四への道は塞がっている。しかし、1二銀成では、2三玉から逃げられてしまう。図では、2一歩成と2三金の詰みがある。両方防ぐ▽3二金には、
▲2一歩成で解決する。①▽3一金と角を外せば、▲2三金、②1二玉と銀の方を取れば、▲2二金、▽1三玉、▲3二金、▽2三玉、▲2二角成まで詰み。▲2二金のところ手拍子で▲1三金と打ってしまうと、▽2一玉と下がられて1枚足らなくなり「アッ!!」ということになってしまう。
必至の研究1
必至第14問 邪魔駒はどれだ?
これも内藤九段の「内藤のカンタン必至」から、確かに実に簡単な問題ですね??
答えは、▲4三飛成と飛車を一つ左に動かすだけ。①▽同銀。飛車を捨てた目的は桂馬を打つため。▲3三桂、▽3一玉、▲4一角成までの詰み。②▽2三歩と角の方を取れば、▲4一竜の一間竜からの詰み。③3一香は、それでも▲3三桂、▽同香、▲4一竜、▽3一合、▲3二角成まで。④▽3二金打は▲
4一竜で無効。⑤▽3二銀は、▲3三桂、▽3一玉、▲3一桂成、▽同銀、▲同竜まで、つまり左図で必至。どんな受けも利かない。
必至の研究1
必至第15問 打ち歩詰めに詰みあり
この問題は、▲1三銀、▽2三玉、▲2四歩??▲2四歩は打歩詰めの禁じ手。「打ち歩詰めに詰みあり」なんて言いますが、世の中そう甘くはない。
この場合は、▲3三桂成が絶妙手。赤字の桂は成桂の意味です。▽同馬と取らせてから、▲1三銀とすれば、▽2三玉に今度は▲2四歩が打てます。今度は▽同馬と取れるので、下から▲2二馬と迫り、詰みとなります。▽同馬を同金なら▲1三銀、▽2三玉、▲2二馬で歩を打たないでも済みます。それでは、▽2一香と受けてきたらどうしましょう。▲1三銀で詰み。▽1三銀なら、▲2三銀で詰み。▽1三金でも▲2二成桂で詰み。つまり左図で必至ということです。
必至の研究1
必至第16問 タダ捨ての銀
この問題では3四の飛車が非常に良く利いています。馬を取られたら手掛かりを失いそうな局面。4二馬か2一馬ぐらいしか思いつかないか。しかし、どちらも詰めろには程遠い感じだ。
正解は▲1四銀と出る手です。銀でも馬でも好きな方を取れば? ①まず、▽3一飛と馬を取れば、▲1三銀打で詰み。②▽1四飛なら、▲1三銀の捨て駒、②-1▽同飛なら▲2一馬。雪隠詰めだ。②-2同玉なら、▲2一香成、▽1二玉、▲2二馬。1四に動いた飛車が逃げ道を塞いでいる。③銀も馬も取れなければ、受け方は2一と1三の両方からの詰みを一度に防ぐ手段はなく必至となっている。なかなか味のある銀ででした。
必至の研究1
必至第17問
これは、▲1二飛と打ったところ。▽2二角成で簡単に必至がかかりそうだが、▽1一香ぐらいでうまくいかない。▲1二飛は次に▲3五角成の空き王手を狙ったものだが、これにも▽1一香と受ける手がある。
▲3五角成の空き王手に、▽1二香、▲1三桂成、▽同香、▲2五馬までで詰む。今度は桂馬が邪魔駒となっていたわけだ。最後▲2五馬が決め手なので角が成る位置は3五に限定される。
必至の研究1
必至第18問
3二に玉を逃げられと絶望的なので、▲2三角は確かに有望そう。▽同歩なら、▲2二銀、▽3二玉、▲2一馬までの詰み。このままでも▲4一角成の詰みがある。しかし、例えば▽3二銀と受けられたらうまくいくのだろうか。
▽3二銀には、▲2一馬と切ってしまう。これは同銀とは取れない(4一角成までの詰みがある。)ので、▽同玉の一手。ここで▲3三桂と打つ。これを▽同銀なら、▲1二銀、▽3一玉、▲4一香(角)成までの詰み。
▲3三桂に▽3一玉なら、▲4一香成、▽同銀、▲同角成までの詰みがある。最後は桂馬を残して角を成るのが詰みの形だ。▽3二銀を▽3二金と変えても全く同様の詰みだ。
必至の研究1
必至第19問
▲4二飛と打ち込んだところ。▽4二金と取れば、▲同銀成、▽同玉、▲3二金で詰む。ほっておいても▲3二飛成の詰み。全くうまい飛車打ちだ。
受け方は??。①▽3三金と逃げても、▲2三桂、▽同金、▲3二飛車成で詰む。②3三金と打つと、▲2三桂には、今度は▽同金上がるという受けがある。しかし、今度は▲4二銀成、▽同金、▲4一金打ちの詰みがある。④▽2三銀なら、▲3二飛成、▽同銀、▲4二金で詰む。
必至の研究1
必至第20問
これも必至の見本のような素晴らしい手だ。王手をかけずに次に詰ます3四桂。①▽同銀は▲2四桂、▽2一玉、▲2二角成、▽同玉、▲3二金まで。②▽3二金と逃げるのは、▲1三銀成、▽2一玉、▲2二桂成まで。③▽3二金打なら、▲2二桂成、▽同金、▲1三金、▽同金、▲同銀成、▽2一玉、▲2二成銀まで。④▽1三銀打でも、▲2二桂成、▽同銀、▲1三金、▽同銀、▲同銀成、▽2一玉、▲2二成銀まで。手数は長いがどれも自然に指していれば詰む。
必至の研究1
必至第21問
これは、3四にいた金をそっと2四に移動した局面。銀が4枚も守っているのにこれで必至。摩訶不思議な感じの金寄りだ。
①▽3一銀と飛車を取れば、▲1三歩、▽2二玉、▲1二金まで。銀3枚が壁となって玉の逃げ道を塞いでいる。②▽2四銀と金の方を取れば、▲2二金、▽1三玉、▲1一竜まで。今度は2四の銀が逃げ道を塞ぐことに。金も竜も取れないならば、1一と1三の両方の地点を防ぐことはできない。▽2二銀としても、▲1三歩、▽同銀、▲1一金まで。
必至の研究1
必至第22問
図は▲8二角と打ったところ。▽9二玉なら、▲9三香、▽8一玉、▲9一香成までで詰む。しかし、▽8一玉とこちらに逃げたら。この場合は、▲9二歩と打つのが絶妙だ。取れば先の▲9三香が打てる。受ける場所がないので、▽6三銀と逃げ道開ける手には、▲9一角成、▽7二玉、▲8二馬まで、6三の銀が邪魔で上に逃げられずに詰みだ。
必至の研究1
必至第23問
一目筋に見える▲1一角は、金があれば▽3一玉に▲2二金と打って精算してから▲1二歩成で詰むのだけど、この場合▲3一玉と逃げられた後の手段がない。
ここは、単に▲1二歩成とし、▽3一玉に▲5三角と打って必至をかけるのが正解だ。この角は取れないし、次に▲4一と(または銀成)で詰む。これを防ぐには3二の金をどかすしかないが、▲4一と、▽3二玉、▲4二と、▽同金、▲2二金と反対側から打って詰む。
必至の研究1
必至第24問
1三の歩の向きに注意されたい。今、4一の銀で3二の金を取ったところ。1三の歩が相手方の駒なら、3二銀成で詰みだったのに。だからわざわざ銀を成らずで迫ったのですが。これでは▽1三玉と逃げられてしまうのでは。
逃がしてなるものかと迫った▲2三銀成らず。①これを▽同玉なら、▲4一角打ちの痛打があり、これは詰むことは一目で分かるだろう。次に▲1四金の詰なのでこれを防ぐには、②▽1五と③2二桂ぐらいだろう。どちらの場合も、▲1四歩、▽同と、▲1二金、▽同銀、▲同銀成、▽2三玉、▲4一角で詰みだ。玉が2三に来た瞬間に4一角の痛打が炸裂する。その前の1四歩も正に1歩千金の歩でした。
必至の研究1
必至第25問
これは、王の腹に▲4一角と打ったところ。取れば、▲5三桂打からの詰み。つまり、持ち駒が角の代りに金(飛)だったら詰んでいた訳。また、▽4三金と銀を外しても▲3二金打で詰む。取れば詰みと言うのは必至を考える上の第一歩。また、3二に数の優位が築かれており、放置すれば当然▲3二角成の詰み、しからばと▽3三金(4二金も同じ)打と受けても、今度は、▲3二角成。▽同金で、角が金に代わったので、▲4一金と打って詰みだ。つまり左図で受けは利かない。
必至の研究1
必至第26問
持ち駒の飛車を8四の打った所。持ち駒はもうなし。取れば、馬の利きが通ってきて▲1四銀で詰み。▽9五銀としても▲8三馬まで。他に①8二桂打ちで9四を補強しても▲9四銀、▽同桂、▲8三飛成まで。②▽1二玉と逃げても、▲1四飛、▽1三歩(合)、▲8一銀まで。左図で受けは利かない。
必至の研究1
必至第27問
後手玉は入玉しそうだ。入玉阻止だけなら、3九、4九もありそうだが、▲3九銀は▽1八歩以下うまく逃げられそう。例えば、▲三八銀打、▽1六玉、▲1八香、▽1七歩、▲同香、▽2四玉。この時▲2六歩は打ち歩詰めの反則、4九銀も同様。つまり打ち歩詰めの打開策も考えなければならなかったのだ。
正解は▲4七銀。次に1六銀なので、▽1八歩、▲3八銀打、▽1六玉、▲1八香、▽1七歩、▲同香、▽2五玉。上手く追いつめているようだが、ここで▲2五歩は絶対にやってはいけない打ち歩詰めの反則。この時、▲2六銀と捨てることが出来るのが▲4七銀の効果。▲4七銀が3六の歩を守っている。▲2六銀以下は、▽同玉、▲2七歩、▽2五玉、▲3七桂までの詰みとなる。3七の銀を捨てて桂馬に代える所に絶妙な味がある。
必至の研究1
必至第28問
玉は8三からの逃走経路が見える。▲8三銀は退路封鎖としてはうまい手だ。放っておけば▲9一角成からの詰めろ。①7四歩と桂馬を外しても、▲9一角成からの詰めろは外れない。②▽6三銀を歩を取っても同じく▲9一角成からの詰めろは外れない。6三の銀が逃げ道を邪魔している。ということで当然③▽8三銀と取ってくる。これに対しては、▲7三角成で必至となる。
図で▽7一金(または銀)と受けても、▲8二銀、▽9二玉、▲9一銀成まで。前の図に戻って、▲7三角成に代えて、▲9一角成と行ってしまうと、▽同玉、▲8二銀、▽9二玉となった時、銀を捨ててしまったので、8一銀と打てない。また、ここで1三の歩が1四ならば▲9三香と打って詰めることが出来るのだが。将棋は持駒や駒の配置が、がほんの少し代わっただけで全く違った手順になるので最後までしっかり読めないと大失敗となる。
必至の研究1
必至第29問
3枚の金銀で包囲網が出来ているが、なかなか決め手が見つからない。ここでは、▲2三銀と打つのがうまい手でこれで必至となっている。これは▽同香と取るしかないのか。例えば、①1四香(金、飛でも同じ)なら、▲3四銀成、▽1三玉、▲2三金以下。②▽1七飛なら、▲3五銀成、▽1三銀、▲2四金でつ詰み。結局、同香以外は全部詰みだ。
▽同香には、▲3四金が上手い手。▽同玉なら、▲3五金で詰み。しかし、これは2三銀がなくても同じ。問題は王が逃げた時。でも、▽1三玉は▲2三金、▽1四玉、▲1五香まで。▽1四玉は、▲2三銀、▽1三玉、▲1四香でいずれも詰む。つまり、▲2三銀の捨て駒は、香を質駒として入手するためのものだったのだ。
必至の研究1
必至第30問
この問題は、1一の飛を生かすためには、▲1三香不成と行くしかないだろう。▽同桂なら、▲3一飛成、▽同玉、▲3二金打で詰み。かといって次の▲1二飛成を受ける手段が見当たらない。①▲1三香成らずに、▽4一金なら、▲1二香成、▽3一玉、▲2一飛成まで。
必至の研究1
必至第31問
▲2四角と歩の頭に打った所。タダだが、▽同歩、▲同飛成で詰みだ。でもこれが取れなければ▲1二飛成と▲1五金の2つの詰路を防ぐ手段がない。
必至の研究1
必至第32問
▲6三香と打った局面。わざわざ短く使ったのは将来6四桂を期待しているため。次は▲6四桂の詰めろだ。7一に金駒を打つのは、▲6四桂、▽8一玉、▲7一飛成、▽同玉、▲7二金(銀)で詰む。7一に打つのは角が最強(使われにくい)ですが、▽7一角、▲6四桂、▽8一玉、▲7一飛成、▽同玉、▲5三角、▽8一玉、▲7二桂成、▽同玉、▲6二香成、▽8一玉、▲7一成香までで詰む。
必至の研究1
必至第33問
先手が3一の銀を引いて▲2二銀としたところ。詰めろがかかっているから何か受けないといけない。①▽同玉は、▲3一歩成、▽2三玉、▲3二飛成までの詰み。②同馬は、▲4三飛成、▽3三馬、▲1三金まで。この銀が取れないとすると、③▽2四銀、▲1三金、▽同銀、▲同香成までの詰み。結局この図で必至となっている。
必至の研究1
必至第34問
この図で1五桂は2二玉と逃げられてします。ここでは▲3三銀が絶好打で、簡単に必至となる。▽同金なら▲2一飛成り以下。1五桂を防いでも3二飛成まで。
必至の研究1
必至第35問
▲3二飛成とすると詰めろだが、その瞬間に▽1三桂と銀を取られて、打ち歩詰めになってしまう。しかし、▲3二飛不成とすと、▽1三桂、▲1二歩、▽2一玉、▲3一桂成で詰む。打ち歩詰め打開のための不成は詰め将棋の問題でも時々あるが必至の場合も同じだ。ところで▲3二飛成、▽1三桂、▲3一桂成とした場面は必至となるのだろうか。▽1二銀と受けられると凌がれてしまいます。打ち歩詰め回避の飛車不成でした。
必至の研究1
必至第36問
退路封鎖に▲6四銀と打った所。▽同とには▲7三角成、▽同玉、▲8三飛成で詰む。この銀を取れないなら次の▲8二角成を防ぐ手段がない。例えば、①▽7一銀と打ってみよう。▲8二角成、▽同銀なら▲8二香成で詰み。▲8二角成に▽6一玉でも、▲7一飛成で詰み。
必至の研究1
必至第37問
▲8二金、▽同玉、▲7二飛成の筋は▽9三玉と脱出される。この時8四の地点が塞がっていれば、王を仕留めることが出来る。▲8四桂が絶妙。①同歩なら9三飛成まで。②同竜なら、▲8二金、▽同玉、▲7二飛成、▽9三玉、▲9二竜まで。③7三角なら▲9二桂成まで。受けはない。
必至の研究1
必至第38問
▲2九飛みたいな手では▽3二銀ぐらいで受かってします。
何と正解は▲2四飛と歩頭に打つ飛車。しかし、▽同歩と取る手には、▲2三飛、▽1二玉、▲3三飛車の空き王手で詰み。では、▽3二銀と2三の地点を防げば▲1四飛、▽同玉、▲1五歩、▽同玉、▲1六飛車までで詰み。意表を突く飛車打ちでした。
必至の研究1
必至第39問
▲3三銀と打込んだところ。一目1四からの逃走路が気になるが、▽1四玉には▲2四銀成で間に合って詰み。では、▽同桂と取られたら。▲1三飛だと、▽3二玉と逃げられて、駒が足りない。
▲4一馬と一つ寄る手が正解。1四香まで利きが通っているので、▽3二合とするが、▲1三飛、▽2二玉、▲1二飛成までの詰みとなる。
必至の研究1
必至第40問
この局面で玉が4一、5二と逃走されては大変。退路封鎖なら▲5二銀だろうが、後が続かない。ここでは、あえて▲4二銀と捨てて、▽同金に▲2三馬と行く筋を発見できれば解決する。一種の退路封鎖だ。こうすれば、4一玉とは逃げられないので、▽3一玉、▲2二とで詰む。
4二銀を取らない手は無いのか。次に▲3三馬、▽2一玉、▲1一歩成の詰があるので、①2一桂では、▲2三とでだめ。②▽4一桂なら、▲3一銀成、▽同玉、▲2二金だ。この2つは打った駒、桂が邪魔になる。③▽2二金なら、▲同と、、▽同玉、▲2三金、▽2一玉、▲1一歩成、▽同玉、▲1一歩成、▽同玉、▲3三馬、▽2一玉、▲2二馬で詰み。④▽2二金打なら、▲3一銀成、▽同玉、▲2二と、▽同玉と裸玉にしてで金2枚で詰む。
必至の研究1
必至第41問
次の一手は、多分すぐに分かるでしょう。▲3四歩とポンと叩く。これは角で取っても金で取っても、▲1二飛車成で詰む。▽同玉でも、もう一歩あるので、▲3五歩、▽2三玉、▲1二飛成で詰む。
でも、▽3二金打などとしても▲同不成、▽同金に、今度は取った金を▲3四金と打てば、初めに示した手順で詰む。3四に打つ駒は歩でなくても良かったのだ。では、▲3四歩に①▽1四歩としたら。▲3三歩成、▽1三玉、▲2二竜まで。②▲3四歩に▽3二金と引いてきたら、▲1二飛成、▽同玉、▲3二竜、▽1三玉、▲2三金、▽1四玉、▲1二竜まで。2六の歩がいいところにいる。この最後の変化はつい読み飛ばしてしまう可能性がありそう。2六の歩がなければ大変なことだった。
必至の研究1
必至第42問
左図は、現状では打ち歩詰め。次に手は必至問題の基本中の基本。▲3一馬と馬の位置を変えれば必至だ。1三の地点に1数の優位を築いている。例えは、▽2一桂としても▲1三歩で解決。そのままでも1三銀成で打ち歩詰めは解消されている。
必至の研究1
必至第43問
先手が▲1一角と打った所。一目いい手だ。①2二角成の詰めろ。②▽同玉は、▲2二歩成まで。③▽1三玉も▲2二角成まで。▽2三玉も同じ。③▽1三角は▲2二歩成まで。▽1三銀も同様。④▽2一香、今度▲2二歩成では▽1三玉と逃げられる。ここは▲2二角成、▽同香、▲同歩成、▽1三玉、▲1四香までの詰み。先に2二角成とし香車を入手するのが好手。つまり左図にて必至という訳です。
必至の研究1
必至第44問
先手が、1四歩と伸ばすのは詰めろになっていない。そこで、▲2一飛車と打込んだところ。▲1一飛成、▽同玉、▲2一角成となれば詰み。①▽同金と取れば▲2一角成と金が入手でき、▽2三玉、▲1四金、▽3三玉、▲3二馬となり詰む。②では、▽1三玉と早逃げすれば、▲1一飛成、▽2四玉、▲1四竜、▽3三玉に▲4三金と打って詰みだ。
必至の研究1
必至第45問
3三銀はいかにも好手だ。2二飛成の両王手の筋と2四銀打の2つの詰めろを同時に防ぐことは難しい。①まず、▽3三同桂と取ると、▲2二飛成、▽同玉、▲2三銀打から詰む。②▽4一金と角を取っても、▲2二飛成で詰むし、③▽3五歩と逃げ道を開けても、▲4二飛成(空き王手、好手)、▽4一金、▲2五銀打、▽3四玉、▲4四竜までの詰み。結局左図で必至となっている。
必至の研究1
必至第46問
先手が3一の竜を▲2二に動かした局面。▽同銀なら▲2四金の詰みだ。2三香等竜を遮断しようとしても▲2五金、▽同香、▲同竜で詰む。
必至の研究1
必至第47問
3三銀と打って必至をかけた局面。2二に数の優位があるので▽同桂取る以外にない。そこで、▲2二銀打、▽3二玉、▲4一角まで。桂が動いた後に角が打てる。
必至の研究1
必至第48問
初手が少し悩ましいが、▲2四金と銀と竜の利きに打つのが正解。▽同銀は▲2三金からの詰み。また、▽同竜も▲3二金、▽2三玉、▲3三金の両王手が炸裂して詰み(退路封鎖の金捨でした)。
金を取らない受けとしては3二銀、4二飛の受けも考えられる。例えば、▽4二飛、▲3三歩成、▽同桂、▲2三銀、▲3一玉、▲3二金打、▽同飛、▲同角成までの詰み。
必至の研究1
必至第49問
易しい問題です。駒は4枚しか配置されていません。
▲3一銀は詰め将棋の手筋です。▽同玉は▲3二金まで。▽3三玉なら▲3四金、▽1一玉なら▲2二金で詰みです。しかし、▽1三玉と上がられると、▲2五角成等の上からだけの詰ろは簡単に防がれてしまいます。
正解は少し重たい感じの平凡な▲3二金です。▽1三玉に、▲2五角成とすれば、次の1四と2二の銀打の両方を一度の防ぐことは不可能になり必至となります。
必至の研究1
必至第50問
2筋の竜が良く利いています。▲2三歩(香でも同じ)と打つのは▽同竜なら▲1一金で詰むのに、▽同玉と上がられる手が続きません。では▲2四香は、▽2二歩と受けても▲同馬で詰みますが、今度は▽同竜と取られてしまう。
しかし、▽同竜の後再度▲2三歩。これで必至だ。▽同玉は▲2二金があるし、▽同竜は▲1一金の詰み。2二の地点には数の優位があるので受けは利かない。
必至の研究1
必至第51問
寄せの基本は玉の周りの攻め駒を増やすこと。必至の場合もこのことは当てはまる。ここは▲3三角と打つ一手だ。この角は▽同金なら▲2二金。▽1三香とと金を外しても▲1一金で詰む。▽2二歩と受けても、▲同角成▽同金▲3一金までの詰みとなる。▽3二金は2二と3一を守っているので動くことはできない。
必至の研究1
必至第52問
寄せの基本は玉の周りの攻め駒を増やすこと。ここでも正解は攻め駒を▲3三桂成だ。▽同歩は▲3二金以下。▽4一金と飛車を取っても▲2二金まで。
竜も成桂も取れないとすると、①▽2二金打と受けても▲1一金、▽同玉、▲3一竜以下詰みとなる。ここでは▲1一金が絶好打。慌てて▲3一竜と切ってしまうと▽同玉、▲4二金、▽2一玉、▲3一金、▽1一玉で足らなくなる。②では、▽2二銀と受けたら、▲3二成桂、▽1一玉、▲3一竜、▽同銀、▲2一金打までの詰みとなる。
必至の研究1
必至第53問
桂の打ち場所を問われているが、正解は▲3六桂打。この桂馬は敵陣というより自陣に近いところに打つので大変気がつきにくく地味な手なのだが意外と厳しい手となることが多いようだ。この手は次に、▲4四桂、▽同銀、▲4二飛車成までの詰みを狙っているのだが、この位置で2四の地点を抑えている効果も大きい。
左の図で、①▽2五飛車と桂を取れば、先の▲4四桂、▽同銀、▲4二飛成が決まる。②▽2四歩と逃げ道を開けて来れば、▲3三桂成、▽同玉、▲4二飛成、▽2三玉、▲2二飛成、▽1四玉、▲2四竜までの詰みとなる。最初に打った▲3六桂が大活躍する。③▽4二銀打は、▲3三桂成、▽同銀、▲4四桂で最初の手順に戻り詰み。④▽3一金打は、▲3三桂成、▽同玉に▲2二銀打がうまい手で、▽同金、▲4二飛成まで。⑤▲3三桂成に▽同桂ならば、▲2一銀、▽同金、▲4二飛成までとなる。▽▲
必至の研究1
必至第54問
まずは、5四の竜がいなければ3四馬の一手詰であることが分かる。そこでこの利きを遮断するように▲4四桂と打ってみる。これを▽同竜と取ったらどうなるのか、更に続けて▲4二銀と捨てる。▽同竜なら、▲3四馬で詰む。従って、▽同金、ここで▲2二角成とすれば詰む。チョット詰みの形が見えにくい。

では、この桂を取らないとしたら、①▽3一金と角を取っても、▲3四馬まで。では、▲3四馬を防ぐために②▽2四金と打ってきたら、▲3二桂成と金を入手して、▽同玉、▲4二角成、▽2三玉、▲1三金まで詰み。他の受けも▲3二桂成から詰むようだ。

▲4四桂で1手必至なのだが、▽同竜、▲4二銀、▽同金、▲3二角成の詰みの形はなかなか想定しにくい。
必至の研究1
必至第55問
挟撃体制はできているが、4五の角の利きが良く、手掛かりが掴みにくい形だ。ここで打ったのが▲2三桂です。一見タダだが、▽同玉には▲1三竜。これに▽3二玉と下に落ちれば▲2四桂まで。また、▽3四玉なら、▲2四竜で詰む。また、▽同角は▲2四桂までだ。つまり、この桂は取れないので攻め駒を一つ増やすことに成功したわけだ。勿論▲3一桂成からの詰ろにもなっている。

では、①▽2二金と受けてきた。2三からの逃走を目論んでいる。これには▲2二竜と切ってしまい、▽同玉なら▲1三金打、▽3二玉、▲4二銀成で詰み。▲2二竜に▽同歩なら▲4二銀成、▽2三玉、▲2四金で詰む。
また、②▽2二金打なら、先に▲3一桂成とすれば、▽2三玉には▲2四金と打てる。

③▽1四として香を取ったら、▲1二竜とすれば良い。以下は合駒しても▲3一桂成から▲4二銀成で詰む。
必至の研究1
必至第56問
持駒が飛車と金。3三金では4一玉とでも寄られたら必至はかからない。▲5二飛は角の利きがあるので飛車を打つならここしかないところ。
①▽4二金(銀)、▲2二と、まずは▽同玉と取って見よう。▲4二飛成、▽3二合、▲3三金、▽2一玉、▲3二竜までの詰み。合駒は何でもよく駒余りの詰みだ。
②では▲2二とに対して、▽4一玉と逃げる変化は。この時、最初の合駒が銀か角の斜めに利く駒でなければ▲5一金で詰み。銀角なら▲5一金に、▽同銀、▲3二飛成で詰む。この最後の部分は詰め将棋の必修手筋かも。
必至の研究1
必至第57問
1四からの脱出があるので、▲2三銀と打った所。①▽2五歩と更に脱出路を開拓すれば、▲1二竜、▽2四玉、▲3四銀成まで。②▽1一銀と打つ手がある。これには、▲2二金と寄って必至になる。③▽同銀には▲1二竜まで。③▽2五歩には、▲1一竜、▽2四玉、▲3四銀成まで。
▲2二金と寄ったところ。
必至の研究1
必至第58問
▲1三歩とは打てない。典型的な打ち歩詰め打開の問題。▲2三歩と打って▽同飛成▲2二桂成▽同竜▲1三歩▽同竜
▲同銀成では詰みと考えたいが、実は▲2三歩を▽同飛不成と取る手がある。打ち歩詰誘導の手筋だ。
ここは先に▲2二桂成と歩を入手し、▽同飛不成には、▲2三歩と飛車の頭に叩く。▽同飛▲1三歩▽同飛▲2二桂成まで詰めることが出来る。▲2三歩に▽2一金などとしても▲2二桂成▽同金に、今度は▲1三飛と打てるので、▽同金▲同銀成までの詰みとなる。言われてみてば全くごもっともな正に「コロンブスの卵」といった手筋ですね。
必至の研究1
必至第59問
初手は、▲3二飛成。対して▽1三玉。これで金1枚で必至になるのか。
ここは単にじっと竜を引く手が正解。これで、下からの1二金と上からの2四金を同時に防げないので必至となる。
必至の研究1
必至第60問
ここでは穴熊特有の弱点を突いた華麗な攻め筋がある。
▲2二銀▽同角▲2四桂が左図。次に1二竜と1二桂成があるので▽2三桂と竜を取る。以下は、▲1二桂成、▽同玉に▲2四桂と再度桂馬で王手が出来る。▽1一玉、▲1二香で見事に雪隠詰め。
必至の研究1
必至第61問
これは必至問題でなくてもどう攻めを続けるが大変難しい。例えば▲9二銀打なら▽同香▲同銀成らず▽同玉▲9三銀では▽8三銀でとどかない。
ここでの手筋は▲7七銀とタダの所に放り込む手だ。一見無謀のようだが、①▽同金には▲8二馬、②▽同玉には▲6二銀(▽同金は▲8二馬で詰み)▽8三玉、▲7二馬、▽同玉、▲7三金打、▽8一玉▲8二銀成までの詰みがある。従って▲7三銀をとることはできないわけだ。しかもこのままでも次に8四銀右成からの詰みと7二馬からの詰みがある。
銀が取れ無くても、▽7一金と馬の方を取られてしまったら。▲8四銀左成る▽9二玉▲8三銀打▽8一玉に、ちょうど8四で取った歩があり、▲8二歩▽同金▲同銀成(どちらの銀でも可)までの詰みとなる。最初の図に戻って、▽7五歩と逃げ道を作ろうとしても▲8四銀右成で詰むし、▽9三香としても▲7二馬からの詰みがある。つまり、7三銀で必至となっているわけです。
必至の研究1
必至第62問
この図は、2四の地点に歩を打つのか、銀を打つのか2者択一の問題だ。A.▲2四歩は次に2一銀と1三銀の2一銀の2通りの詰を狙っている。しかし、▽2一桂と打たれると両方を同時に阻止されてしまう。B.▲2四銀は1三の地点に数の優位を築いている。▽2一桂と受けても今度は▲1三歩が打ち歩詰めにならないので、▽同桂▲同銀成りで詰ますことが出来る。狭い場所なので他に適当な受けもなく、これにて必至となる。
必至の研究1
必至第63問
ここは、▲1三銀、▽同玉、▲1一飛打が非常にうまい手順だ。▲1三銀を取らずに▽3一玉なら▲2一飛で詰んでします。
ここは次に2三角成の両王手が見える。両王手を防ぐ▽2四歩にも▲2一角成▽2三玉▲1二飛成で詰む。
必至の研究1
必至第64問
銀ばかりの図式。出題者の美学があるのか。手筋としては▲2六銀とすれば、次に2三と1五の銀打ちを見せて必至と行きたいとこだが、両方を同時に防ぐ▽2三桂の絶妙な受けがある。
正解は▲3四銀と銀を一つ前に進める。一見趣旨は▲2六銀の場合と同じで次に2三と1五の銀打ちを見せているが、▽2三桂の時に▲3六銀と歩を守るのが絶妙手。次は何が何でも2三の桂をもらうという手だ。▽3一桂と紐をつけても取った桂を▲2六桂と打って詰み。
必至の研究1
必至第65問
3四金と寄って詰めろと迫っても3六桂と飛車の利きを通されれば持ち駒無しでは必至はかからない。
ここは▲1二金と捨てて、▽同玉(取るしかない)に▲3三金と寄るのがうまい手順。左図では次の2二桂成の両王手を防ぐ手段がない。①▽1三銀と打っても▲2二桂成で香の利きで詰む。
必至の研究1
必至第66問
持駒の歩は9二は打てない。打ち歩詰打開の問題だ。まず▲8二金と捨ててみる。▽同玉なら、▲7二角成、▽9二玉、8一馬で詰む。しかし、▲8二金には▽同銀と取って来る。また打ち歩詰の局面だが、▲9三歩と控えて打つのがうまい。狭い場所で受けは無いので▽同銀、そこで待望の▲9二歩が打てる。▽8二玉、▲7二とまでの詰みだ。▽▲
必至の研究1
必至第67問
▲3三金、▽同桂、▲3一金はいわば手筋だろう。
これで必至だ。①▽2一金は▲3二竜、▽同金、▲2一金まで、②▽2一銀は▲3二金、▽同銀、▲2一金打、▽同玉、▲3一金、▽2二玉、▲3二竜まで。
必至の研究1
必至第68問
3手必至だが難しくない。
▲2一竜、▽1三玉、▲3三銀までの3手必至。▲2二竜と▲2五桂の2通りの詰めろ。▽1五歩と伸ばしても、▲2二竜、▽1四玉、▲2三竜で詰み。脱出できない。
必至の研究1
必至第69問
これも簡単な3手必至。初手は▲1二銀とする。①▽同玉は▲2四桂、▽2一玉、▲3二とまでの詰み。初手▲1二銀に▽3一玉と逃げるのは▲4二金まで、従って③▲1二銀は▽同香と取る。そこで▲2三桂として必至となる。
▽同歩と桂を取れば、▲2二金まで。▽3三銀とと金を外しても3一と1一の両方の金打ちを防ぐことは出来ないので左図で必至だ。
必至の研究1
必至第70問
初手は▲1三銀、これを▽同玉なら▲1四金、▽2二玉、▲2三金、▽1一玉、▲1二飛の詰み。最後は飛車を歩のように使って詰み。飛車を持っていることを忘れないように。だから、王方は同桂と取る。
そこで▲2一飛車とタダの所に打って必至だ。①▽同玉は▲2三飛成で詰み。②▽2四歩と上段の飛車を取れば、▲1一金まで。③▽2五桂は▲2三飛成まで。④▽2二銀は▲1一金、▽同銀、▲2三飛車成(どちらの飛も可)で詰み。⑤▽1一桂は、▲2三飛行成、▽同桂、▲1一金までの詰みとなる。
必至の研究1
必至第71問
左図は4三の銀を▲3二銀成となり捨てたところ、これを▽同玉と取ると▲3三金から詰むので、▽2三玉と逃げる。ここで▲3三馬と王手してしまうと、▽1四玉と端に逃げ込まれ、2一の香が利いて来るので受け方の方が数で優位になり詰まなくなる。ここは王手を我慢して1五角成とするのが好手。これで必至となる。
①▽3二玉と成銀を取って下に逃げる手には▲3三金と上から押さえ、▽3一玉に、▲3二歩(1五で取った)が打てる。▽4一玉、▲4二金までの詰みだ。②▽2二銀打ちなら▲3三金まで、適切な受けは無くこれで必至だ。
必至の研究1
必至第72問
ここは単に▲2三歩と打てば必至となる。▽同歩では▲2二金で詰み。
▽1一銀等と2二を守っても、▲2二歩成、▽同銀に、▲2二とと銀と取り、▽同玉、▲2三銀、▽3一玉、▲3二金までの詰みとなる。
必至の研究1
必至第73問
1~3筋を歩で押さえているので何か手がありそう。2六角成とされると大変だ。初手は▲1四金、▽同玉には▲1五金、▽同飛、▲同歩、▽2四玉、▲2五飛で詰む。当然▽同歩だが、今度は空いた1三に▲1三金と連続で捨て駒。しかし、この金は実は取れない。▽同桂なら、▲3三銀で詰みだ。また、2三馬からの詰めろもかかっている。これを▽3三金と防げば、▲1四金、▽同玉、▲1五銀、▽同飛、▲同歩、▽2四玉、▲2五飛までの詰み。
従って、王方は▽2六角成、これには▲2三馬、▽2五玉、▲1四馬までピッタリ馬が間に合って詰む。▲1四馬はイチローのフライングキャッチといった華麗な技だと思うのですが。
必至の研究1
必至第74問
ヒントは3手必至。一見筋のような2三銀は同桂で無効。1一の駒は香ではなく桂馬だ。▲1三銀、▽同金、▲3一角と進めるのが正解手順。
これで必至だ。①▽3一玉とは取れない。取れば▲2二銀。②▽3四歩と桂馬を外しても、▲2二銀、▽1二玉。▲1三銀成。▽2一玉。▲2二成銀までの詰み。③▽2三金としても、▲2二銀、▽1二玉、▲1三銀成(好手)、▽同金、▲2二角成まで。ここでの1三銀成がチョット気がつきにくいいい手だ。
必至の研究1
必至第75問
正解は▲2四銀成、次に▲1三銀成りの両王手がある。▽同とには、▲3三銀不成、▽2三玉、▲▽2二飛成、▲1四玉、▽2四竜までの詰み。▲2四銀成はと金を手順に取るための準備でもあったのだ。
必至の研究1
必至第76問
この玉は、角で王手をかけることが出来れば、2二金で詰む形だ。だから、▲4五角と打つ手が正解となる。
▲4五角に対して、①▽3四歩は、▲同角、▽同竜、▲2二金で詰む。②▽1四歩なら、▲2三金打ち、▽同竜、▲同金まで。③▽1四馬は、▲3三金、▽3四歩、▲同角、▽同竜、▲2二金まで。④▽2三金は、▲同金、▽同竜、▲2二金打ちまで。結局左図で必至だ。
必至の研究1
必至第77問
この問題の答えは持ち駒の桂馬の打ち場所。左右対称中央に手ありで、桂の打ち場は、3三か3四かだ。どちらを選ぶかが運命の分かれ道。
正解は▲3三桂。次の2一と4一への2つの桂成という単純な狙いが受からなくて必至。▲3四桂だと、▽3三銀で受かってしまう。これも左右対称中央に手ありだ。もし、銀や角といった斜めに利く駒がなければ、▲3四桂でも必至だったのか。
必至の研究1
必至第78問
この局面では、▲8八歩が絶好の好打。7二銀では▽8八玉と逃げられてします。この逃げられたら困るところに先に打つのだから少し気がつきにくい。では、▽同玉と取れば、▲7二馬、▽9三玉、▲9四銀で角の長打力がいかんなく発揮される。▽同飛なら▲7二銀、攻め方の駒の数が上回っている。
必至の研究1
必至第79問
攻め方が4四にいた飛車を▲1五飛車とわざわざ銀の頭に持って来て取ってくれ。面白い手だけどこれで必至になる。▽同銀、▲同香、▽1四合、▲2二銀、▽1二玉、▲1四香で合利かずの詰み。香と銀の見事なコンビネーション。
▽3三金と要の銀の方を外しても、▲1四飛、▽2二玉、▲1二飛成、▽3一玉、▲4二銀打で詰まされてします。相手方の銀が大活躍してくれる変わった例。
必至の研究1
必至第80問
攻め駒は馬1枚で手掛かりがつかみにくい例だ。▲7三桂は、▽同桂なら▲6二銀、▽7二玉、▲7一銀成までの詰みとなるが、▽7二玉と逃げられたら。▲6四桂もありそうな筋だが、▽同歩、▲6三銀では切れ筋。
ここは、▲6二銀として▽7二玉に▲7五桂と迫るのがうまい手筋。この図にて必至となっている。次に6三桂成の詰めろがあり、①▽7四銀には、▲6三桂成、▽同銀、▲7三歩、▽同桂、▲8一銀成までの詰み。②▽9三桂と8一への逃げ道を作っても、▲6三馬まで。③▽8三歩は▲同歩成で無駄。図にて必至となっている。
必至の研究1
必至第81問
▲3三歩はいかにも筋という感じだが、実践では詰みまで読み切ってないとなかなか指せない。①▽同金なら▲4二金で詰む。②▽同桂なら、▲3二桂成、▽同玉、▲4二金、▽2一玉、▲2二金まで。③▽4二金と逃げるのは▲同桂成、▽同玉、▲5二金、▽3一玉、▲3二金まで。④▽4二金打ちなら、▲3二歩成、▽同金、▲2二金、▽4一玉、▲5二金まで。どう受けても詰む。
必至の研究1
必至第82問
攻め方が2五の香を▲2三香成らずと入ったところ。①▽1二金や1二飛は▲2一馬で詰み。②1二銀は2二馬で詰み。つまり2一と2二の地点は同時には受けられない。もし、1五の飛車が1七にあれば▽1二飛成で受かるので必死にならなかった。
必至の研究1
必至第83問
焦点の香打ち;これで必至。①▽同銀は▲2二飛まで、角の利きで1三に逃げられない。②同桂は▽同桂は▲1一飛車まで、③同玉は▽1三飛まで、④同飛には、▲1三角成が妙手。これを▽同飛なら▲2二飛車打ちまで、また▽同玉なら▲1四飛車打ちで詰む。⑤▽1三銀と守れば▲同角成、▽2一玉、▲3一飛。あるいは▲同角成、同玉、▽1四飛車までだ。⑥7七角としても、▲2二飛車と数の攻めで詰み。1三には逃げられない。
必至の研究1
必至第84問
この問題は竜を動かすのだろうと見当はつくが、その後の道筋がなかなか見つからない。
▲3四竜と迫るのが形。1四金が狙い。▲2四金▽同歩▲同竜もある。
①▽1四金には、▲2二銀、▽同玉、▲3三金と打ち換える手筋があり、▽1三玉では▲2三金で詰みだから、▽2一玉、▲2三竜以下の詰み。▲2二銀と捨て、3三金と打つ手を発見できるかどうかが解決の鍵みたいだ。
必至の研究1
必至第85問
この問題では、玉を下に逃がすと必至の可能性は無くなります。こんな時は竜を捨てて無理やり玉を引きずり出す手法が有効です。
まず、初手は▲1四銀とします。①▽同玉なら▲1五竜と捨てて▽2五金まで。②▽同香なら、▲2五竜、▽1三玉、▲1四竜、▽同玉、▲1五香、▽2四玉、▲2五金までの詰みです。竜の押し売りの手筋ですね。香車や飛車の頭からの王手は後ろに下がれないので王を引きずり出す手筋として有効です。かといって次の2五と1五からのつみを防ぐには、▽3三桂(1三桂)は、▲2五金、▽1五金打も▲2五金、▽同金、▲同竜まで。他に適当な受けはないようです。
必至の研究1
必至第86問
今、1五にいた角を▲3三馬成捨てたところ。これで必至?①▽同歩には、▲1四歩、▽2四玉、▲2四歩と歩を連打して、▽3二玉と下に落として、▲4二銀成、▽2一玉、▲3一とまでの詰みとなる。馬を同歩と取らせるのは逃げ道封鎖の手筋だった。②▽2三金(銀)も▲同馬、▽同歩、▲1四金で詰み。③▽1四金も▲2二馬があって受からない。
必至の研究1
必至第87問
6二にいる飛車があたりになっている。うまそうな手はいくつか見える。例えば、▲7一銀不成、▽9三玉、▲8二飛成までの詰み??。残念ながら、▲7一銀不成には▽8三玉と逃げられ、▲8二飛成には、▽7四玉と逃げられてしまう。ということは7三の歩が7四なら詰んでいた訳だ。
▲7一角なら、▽9二玉、▲8一銀成らず、▽8三玉、▲8二飛成、▽7四玉、これも7三の歩が7四なら詰んでいた訳。という訳で正解手は7三歩を7四に誘う▲7四角打ちだ。取ってくれれば先に示した7一銀不成で詰む。また、この手自体が▲8三角成の詰めろなので、▽6二馬と竜を取ることもできない。
左図で、7四の角も6二の竜も取れないとしたら、受ける手段はあるだろうか。9三から8四への逃走路はありそうだが。①▽9二金ならどうか、8二竜を防ぐ意味がある。▲7一銀なら▽9三玉と逃げる。こんな時は▲同角成として▽同香、▲8三金、▽1一玉、▲8一銀成、▽同玉、▲8二金まで。
また、最初の図に戻ると、▲6一角も一見有力。次は▲8三銀成の両王手狙い。しかし、▽6二馬と竜を取られると、▲8三銀成に▽7一玉で駒が一枚足りない。6一の角が馬ならば詰みであった。本のわずかな駒の配置や手駒の違いで寄せ手順が全く異なってくることは将棋の難しいところだ。
必至の研究1
必至第88問
飛車2枚のバリアーは強力で簡単に必至はかからない。▲3三銀打、▽2八飛成で玉は動けなくなるものの詰めろになっていない。ここは、▲1四銀が絶妙手。▽同歩は▲1三銀、▽同飛車は▲2三銀の詰み。次に1三銀成の詰みだが、歩でも飛車でも取れない。2二に駒を打っても▲2一t銀がある。つまり▲1四銀で必至である。
必至の研究1
必至第89問
4三地点が塞がっていれば、▲5三銀成までの詰みだ。また、▽4三玉と自ら行けば▲5三銀成、▽4四玉、▲5四金で詰んでしまう。正解手は▲4三銀打ちの捨て駒だ。この銀は王でも銀でも取れない。、
▲4三銀打ちの局面。詰めろとしては、▲3四銀成、5四金があるがどのような受けが考えられるか。4三の銀が浮駒となっていることが要注意だ。
①▽4五銀には▲5四金(好手)、▽同銀、▲3四銀成まで。②▽4五銀打ちも▲5四金で同じ。③▽4二桂も▲5四金、▽同桂、▲3四銀成。④▽4五桂と逃げ道をあけるのは▲3五銀成。左図では玉方に受けは無く必至となっている。
必至の研究1
必至第90問
盤上に駒が6枚の簡素な図。持ち歩を2三に打つか、2四に打つかだけの問題。▲2三歩、▽3一銀、▲2二歩成、▽同銀、▲2三歩、▽3一銀、▲2二歩成、▽同銀、▲2三銀までの詰みのようだが。
▲2三歩には、▽3一金の犠打という絶妙の返し技がある。▲同竜なら、▽2三玉で脱出成功。かといって、▲2二歩成、▽同金となると▲2三歩に▽3二金と竜を取られてしまう。
▲2四歩と控えて打てば、次に2三歩成と2一竜の2つの詰めろを見ており、この2つの詰ろを同時に防ぐ手段はないので必至となっている。
この3一金は受けの手筋として是非覚えておきたい。
必至の研究1
必至第91問
▲2一歩成、▽同角、▲2二銀で詰み。でも、▲2一歩成に▽同玉とされると▲2二銀には▽3二玉から逃げられてしまう。ならば先に▲3二角と退路を封鎖しておけば良い。▽同歩や同角なら今度は、▲2一歩成で詰み。▽3四桂と桂馬を払っても、2一歩成で一丁上がりだ。つまり、▲3二角の1手必至でした。
必至の研究1
必至第92問
2枚の角の威力が発揮される。何と初手▲4一角打でこれで1手必至というから驚きだ。
①▽2四歩と飛車を取る手には、▲3二角上り成(4三→3二)以下詰みだ。②3三金打ちには、▽2三飛成、▲同金、▽3二角上り成、▲1三玉、▽2三馬まで。③▽3三玉は、▲3四角成、▽4二玉、▲5二角成、▽3一玉、▲3二歩(3四で取ったもの)、▽同玉、▲2三馬、▽3一玉、▲2二馬まで。最後の詰みは少し長いが大駒3枚の威力で何とが詰ますことが出来る。
左図は変化③の3二歩の場面。▽同玉に対して、うっかり▲2三飛成としてしまうと、▽3一玉と下がられて打ち歩詰にされてしまう。2三馬から2二馬と最後までしっかりと仕上げないと。
必至の研究1
必至第93問
3三銀と打って必至をかけた局面。次は、▲2二銀打ちからの詰めろ。▽1三銀と受けても、▲2二銀打、▽同銀、▲同と▽同飛に▲4一金から詰ますことが出来る。でも、ここで▲3二銀と焦点に打つ銀も詰めろだ。飛、角、銀、玉のどれで取っても、金打ちの詰みとなる。▽▲▽▲▽▲
▲3三銀には当然▽同桂だが、ここでも▲3二銀打と例の焦点の捨駒で解決する。3三が塞がったので▽同玉には▲2二金。▽同角、同銀にも▲2二金、▽同飛には▲4一金までの詰みとなる。
必至の研究1
必至第94問
▲3四銀と打って所。一目必至と分かる手だ。①▽同金には▲2三金で詰み。②▽1三金等と金を逃げても▲2三金打、と数に優位が崩せない。③▽1四銀とつないでも、▲4三銀成、▽2二玉、▲1二金打までの詰み。結局3四銀を外せないので受けは利かない。
必至の研究1
必至第95問
4二金と打って竜を叱りつけたという局面か(アッチへ行け)。ここで竜を逃げるような手を考えるようでは寄せはおぼつかない。もし、ここで玉の位置が4二にズレていれば、▲4一飛車成、▽2二玉、▲4二竜寄る、▽同銀、▲3二金で詰ますことができるのに。
その前にもう一つの有力な攻め手、▲5三角を調べておく必要がある。角の睨みで5二金と竜を取ることが出来ない。角を取れば5一飛成の詰み。有力な詰めろだ。①▽3二金打ちと受けても、▲4一竜(同金とは取れない)、▽2二玉、▲2一竜までの詰みだ。しかし、②▽3二銀と受けられると、これ以上続かない。
そこで最初に戻って、▲3二角とタダの所に打ってみよう。①▽同玉では▲4一飛車成から詰みだった。②▽同金も▲4一飛車成から、あるいは4一竜からの詰み。③現状では、角、竜、飛のどれを動かしても詰みだ。④▽2二玉とにげるのは▲2一角成、▽同玉、▲4一竜、▽同金、▲同飛成、▽2二玉、▲3二金までの詰み。ということで▲3二角の段階で1手必至となっている。
必至の研究1
必至第96問
非常に簡素な図である。今、3四にいた飛車を2四飛車と一つ寄ったところ。この手を発見することよりもこれで必至と見極めることの方がはるかに難しい。次に▲3二角成の両王手の詰めろが見える。この両王手に駒を足して受けることは無理。従って、玉を逃げる手を考える。①1三玉は、▽1四角成、▲1二玉、▽2三飛成、これでは逃げたことにならない。②結局、3三玉と逃げることになるが、▲3四角成、▽3二玉、▲2三飛成、▽4一玉、▲4二歩成、▽同玉、▲4三竜、▽5一玉、5二竜までの詰みだ。
必至の研究1
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
プロの実践詰将棋
プロの実践譜から。先手Iプロvs.後手Sプロ。先手が▲9三銀と打ち込んだ局面です。ここで後手が投了。本当に先手の勝ちなの。一般のアマにはチョット読み切れないでしょう。
第1図
何も利きの無い所へ銀捨て。自玉は▽6八馬で相当危ない。ただ、ここで後手投了なので、多分詰みがあるのでしょう。▲9三銀は正に焦点の捨て駒。香、桂、玉で取る3通りの受けがある。ここで玉を逃げるのは▲8二金、▽6二玉、▲4二竜(一間竜)からの詰み。
第2図
最初は▽同玉の変化。なんせ後手玉は王手がかかりにくい位置にいる。大ゴマを捨ててでも玉を露出させる手が必要だ。この場合は、▲9四竜がなんとも気持ちの良い捨て駒。▽同玉と取れば、▲9五飛車、▽8四玉、▲7五金打ちで詰む。うっかり▲7五金上がるとしないように。後手の馬が利いていることを忘れてはならない。
従って、▲9四竜には当然▽8二玉と逃げる。それでも、▲8三竜と押し売りする。今度は取らないと▲5三角打ちから詰ますことが出来る。具体的には、▲5三角、▽6二金、▲7二金まで。だから、▽同玉までは、ほぼ必然。そこで待望の▲7五桂を打つことが出来る。
第2図-2
▲7五桂でようやく種ゴマを投入することが出来た。上に逃げるのは▲6五銀、▽8四玉、▲8二飛で詰み。玉は▽7二玉と下に逃げるしかない。▽8二では▲8三金~▲5三角打から簡単に詰む。いわゆる金頭桂の形だから。▽7二玉に対して、一見▲8二飛打が筋のように見える。しかし、▽7一玉と落ちられるとどうもうまくいかない。
ここは▲8三角と打って▽6二玉に▲4二飛打とすれば詰むようだ。
第2図-3
▲8二飛打とした場面。▽同玉ならば、▲8三金打、▽7一玉に、▲5三角打で、間駒しても▲5三桂不成できれいに決まるのだか、▽7一玉と落ちられると、どうも詰みそうでなかなか詰まない。
第2図-4
▲8三角打ならどうだろう。逃げ方は3つあるが。▽8二玉なら、▲7二金打から、清算して▲5二飛車打ちで詰む。▽7一玉も同様。▽6二玉には▲4二飛打とすれば詰むようだ。という訳で、▲9三銀を同玉と取る選択は無い。
第3図
▲9三銀に対して▽同桂とするとどうなるか。▲7四桂と打ち、▽同歩(逃げれば詰み)に対して、開いた7三に駒を打つ。▲7三金で行けそうだ。これも▽同玉しかなく、ようやく▲7四竜の強手を放つことが出来る。
第3図-2
▲7四竜を▽同玉と取れば、▲7五飛からの即詰みがある。これは▽6二玉と逃げても▲4二飛車打ちから簡単に詰みそうだ。つまり▲9三銀を同桂と取っても詰みがあることが分かった。
第4図
▲9三銀に対して▽同香と取った場合。チョット気がつきにくい連続捨て駒の▲9二金が素晴らしい。逃げる手は即詰みだ。▽7一玉なら、▲5三角打、▽6二金、▲4一竜、▽5一合、▲8二金まで。▽7二玉なら、▲8二飛車打ち、▽7一玉、▲8一金までで詰み。
結局▽同玉と取る。そこで待望の▲8四桂。▽同歩の一手に、▲8三角。
第4図-2
▲8三角と打った局面です。▽8二玉と逃げれば、▲9二飛車、▽8三玉、▲8二金までの詰み。4四の竜が良く利いている。これも同玉しかない。そこで、待望の▲8四竜が実現する。
これまで、なんと銀、金、桂、角、竜と5枚も捨てた。▲8四竜に対して▽7二玉と逃げれば、まだ飛車があるので▲8二飛車打ち、▽7一玉、▲6二金、▽同金、▲8一飛車成まで。
▽同玉には、▲8二飛車打ち。合い駒で逃げ道が塞がり、▲7五金打ちまでの詰みとなる。結局▲9三銀打までで詰みだったわけですね。
上記の3つの変化はどれも詰め将棋として出題されても結構大変だ。でも、今回解析したように場面、場面を分解してみればどれも基本手筋の組合せであることも分かる。プロ棋士の先生方はこれらの詰み筋を瞬時に読み取っているのだろうが大変なことだと思います。今回の問題では、最初4四にいた竜が大活躍。一見そっぽにいるような竜ですが、これが今回の主役だたんですね。今回のキーワードは「竜の押し売り」。「竜の押し売り」を考えて読めば、意外と9三銀の発見もできるかも。玉を引きずり出す大胆な捨て駒のテクニックが魅力ですね。
必至の研究2
美濃囲いの攻略
必至問題の中で、美濃囲いの攻略に関するものを集めてみた。何か美濃囲い特有の手筋やコツが発見出来たらと思う。
| 必至問題14 | 必至問題15 | 必至問題16 | 必至問題17 | 必至問題18 | 必至問題19 | 必至問題20 | 必至問題21 |
| 必至問題25 | 必至問題26 | 必至問題27 | 必至問題28 | 必至問題29 | 必至問題30 |
必至問題1…銀3枚
攻め駒は竜1枚。8筋から簡単に逃げられそう。
図1
図2
左図から見てください。銀3枚でも詰みはなさそう。8三からの逃げ道が見えるので、▲9二銀と打って詰めろをかける手がすぐ発見できます。これは、間違いなく良い手のようですが、これで本当に必至になっているのでしょうか。右の図は▲9二銀と打ったところ。
次に▲8三銀を打たれたら詰みなので、駒を足して防戦することを考えてみましょう。①▽8二金のように8二駒を打つのは▲8一銀を打たれてしまいます。▽同金、▲同竜までの詰みです。②▽7一桂は、竜の利きを止め、8三を防御しているのですが、それでもお構いなしに▲8三銀と打たれて、▽同桂、▲8一竜で詰まされてしまいます。③竜の利きを止めるために▽6一香と打っても、▲8三銀、▽7一玉、▲8二銀でつまされ、なんの役にも立ちません。
図3
図4
次は、玉の逃げ道を作る工夫をして見ましょう。①▽7四銀としたらどうでしょうか。▲8一竜には▽6三玉と逃げられます。しかし、まだ銀が2枚もあります。▲8一銀、▽8二玉(▽6三玉には▲5四銀まで)、▲9一銀で詰みです。9二、8一、9一と3枚の銀が密集した形はチョト壮観ですね。②しからば、▽5二銀とこちらに銀を引くのはどうか。今度は詰みはありません。▲7四銀(受けから押さえる)と打って必至をかける順が正解です。必至問題として出されたら、解答集にはは▲9二銀、▽5二銀、▲7四銀までの3手必至としか出てないかも知れません。
必至の研究2
必至問題2
攻め駒は桂1枚しかない。
図1
図2
6五の桂がいつでも取られる形。その前に種駒をもう1枚放り込みたい。初手▲7三銀打ちはある意味当然でしょう。右図は▲7三銀と打込んだところ、玉の逃げ場は3ケ所しかない。
①▽6一玉は最もありがたい。▲5三桂不成(金頭桂)で取られそうな桂で王手がかかる。▽同金は▲6二金で詰み。▽5一玉は▲▽6一金の詰み。▽7一玉なら手駒の桂を▲8三桂と打ち、▽8一玉に▲8二金までだ。
②▽7一玉なら、▲8三桂打ち、▽6一玉、▲5三桂不成(2枚の桂が有効に働く)、▽5一玉、▲6一金まで。①と②の手順が反対というか対称なのが面白い。どうも2手目は③③▽5一玉が最善のようだ。
図3
図4
▽5一玉には、▲5三桂打ち(王手しないで必至で迫る/金で取らせて質駒に)が正解でこれで必至です。▲5三桂不成でもいいように見えますがこれは不正解。次に4一と6一の2か所の詰みがあるので、▽5三金。そこで▲6二金、▽4一玉となります。この時まだ6五の桂が残っているので、▲5三桂不成と金を取って王手することが出来ます。▽3一玉、▲3二金まで詰ますことが出来ます。この問題も、解答は▲7三銀、▽5一玉、▲5三桂打までの3手必至が解答ですが、実際には読まねばならない変化はこの何倍もあります。しかも、解答図以下、同金と取られてから詰みまでの5手詰め。だから、詰め将棋と比べて同手数でも必至は難しいと言われるのですが、だから面白く奥が深いともいえるのでしょう。
必至の研究2
必至問題3--タダ捨ての馬
なんだか左辺(玉側から見て)がとても広い。
図1
図2
5三からの玉の逃走を防ぐ手段はそんなにはない。右の図は▲7一馬と馬を一つ寄って王手した局面。なんとこの馬は取る他ない。逃げれば▽5一玉、▲6一飛、▽4二玉、▲4一金までの詰み(馬が5三に利いている)。そこまで考慮した7一馬だ。
図3
図4
▽7一同玉には、当然▲7三角成で桂を取って玉の頭に馬を作る(図-3)。この手は▲8二金、▽6一玉、▲7一飛の詰めろになっている。▽7二金打には、▲6一金打(好手)(図-4)がある。①▽同玉なら▲5三桂打、▽7一玉、▲6一飛までの詰み。②▽8一玉なら▲7一飛、▽同金、▲同金、▽同玉、▲8三桂、▽6一玉、▲7一金までの詰み。
必至の研究2
必至問題4
攻め駒は飛車1枚しかない。
図1
図2
まずは、▲7三銀と打って見よう。▽同玉なら、▲7一飛成(下からの一間竜)だろう(図-2)。この王手はとても厳しい。▽7二に合駒は▲8四銀の一手詰。▽7二銀も▲6四銀打、▽8三玉、▲8四香、▽9二玉、▲8一竜まで。つまり7三銀が取れないなら、▽5三玉と逃げるしかない。
図3
図4
それには▲4一竜(図-3)と回る。▽4二香等と竜の利きを押さえても▲4四銀打があり詰みだ。つまり、本譜で必至となっている。
必至の研究2
必至問題5…大駒を惜しげもなく捨てる!
結構難問だ。
図1
図2
とりあえず、▲4一角成。王は下段に落とせと言う。まずは▽同玉と取った場合から読む。でも飛車がまだ2段目に利いている。そこで▲2二飛成と金を取ってどうか。当然▽同飛で取られてしまう。しかし、▽2二同飛には絶好の角打ちがある。▲2三角打ちがそれ。典型的な詰め将棋の手筋。
①▽同飛は▲4二金。
②▽3二合も▲4二金。
③▽3一玉も5一玉も▽4一金までの詰みだ。でも2二竜を取れないなら、他の受けはないのでしょうか。こちらの変化の方が面倒かも。
図3
図4
その前に、最初に戻って、▲4一角成を取らずに▽3三玉(ここしか逃げ場はない)と逃げたらどうでしょうか。▲4二角打が素晴らしい継続手。5三に銀がいるのがミソです。▽同飛、▲同馬となり飛車と馬の連携で詰みとなります。
基本的にはこの問題は、▲4一角成、▽同玉、▲2二飛成までの3手必至です。だから、2つ目の図で、▽同飛車以外の受けがない(詰む)ことが説明できれば3手必至ということが証明できるわけです。

例えば、①▽3一金打とされたら。ドンドン受駒が増えて行って詰む気がしないのですが。▲8二竜などと飛車がタダだと喜んでいては詰みどころが必至すら難しそう。▲6三角と角の力を借りよう。▽5一玉は▲3一竜で詰みだから、▽5二金打と受ける。これで解決、▲4二金、▽同金、▲同竜までの詰みだ。角の睨みで5二に打った合駒が動けない。
②今度は▽3二金として見よう。攻め方はそれでも▲6三角と打つ(図)。これも逃げる手はなく、▽5二金打ち、やはり▲4二金打、▽同金左、▲同竜までの詰みだ。他の受けも5三角が決め手となり詰むようです。3手必至の問題をずいぶん長々と説明してしまいました。
必至の研究2
必至問題6
7七の桂がいかにも6五に跳ねて下さいという配置ですが。

まずは▲8二角の王手が目に付く。▽6三玉とかわすのは、▲5三金打ちで詰み。5四歩がいいとこにいる。6五桂の一手は不要だった(6四に金を打つため)。という訳で玉方は▽8三玉とかわす。


では、最初の図に戻って、▲6五桂と跳ねてみたら、どうだろうか。この手に対しても玉が逃げる手は総て詰むし、王手なので取るしかない。とても筋っぽく指してしまいそうだ。5四の歩がなければこうするしかないか。当然▽同歩。ここで9一に香がなければ▲1一角と離して打って、▽6三玉、▲6四金で詰む。結局▲8二角打、▽8三玉、▲6四角成、▽同桂、▲8二金▽7三玉の時、6五に跳ねる桂馬が亡くなっていて継続手が出ない。なお、▲6四角成で、▲9一角成とする手も考えられる。かなり有力そうだが、8四歩と上に逃げられるとどうもうまく行かないようだ。つまり、初形の段階で8四からの逃走を防止することを考慮してないといけなかったわけです。だから▲6五桂は大悪手だったわけです。
必至の研究2
必至問題7
6三の桂馬が角と竜の利きを邪魔している。しかも竜は馬に狙われて動きにくい。
1
2
まずは、▲7二金と銀を取って見よう(右図)。普通は同金のようだが、同玉もありそう。▽1三玉と逃げるのは▲8二銀、▽9二玉、▲8一銀、▽9三玉、▲8二銀打までの詰みがある。
3
4
▽同玉と取った局面。銀2枚だがどう寄せるかは難しそう。▲5一桂成とそっぽの方になるのが面白そうだ。次に金を取る手を見ている。▽8二玉と逃げれば、▲8一角成として、▽同玉に▲8三竜と迫れる。
5
6
▲8三竜と王手したところ(5図)。▽8二合は▲7三桂打、▽7一玉、▲6一成桂まで。▽7一玉と逃げても▲7三竜とすれば詰みだ。つまり、▲7二金を同玉と取れば詰むことが分かる。しかし、手順中の5一桂成はチョット気がつきにくいのでは。▽7一桂成は両王手なのでついこちらの選択をしてしまいそうだ。この順ではどうも詰まない気がするのですがどうでしょうか。
はじめに戻ると結局、▲7二金には▽同金と取るの正しい応手でした。それには6三にいた桂馬を▲7一桂と成込みます。これで角と竜の利きが一度に通ります。
7
8
6図では7二角成からの詰みがあります。①▽7一同玉には、▲7二角成と行きます。▽同玉(左図7)ですが。うまく詰まさないといけません。▲6一銀、▽8二玉、▲7二金、▽9三玉、▲8四銀、▽9二玉、▲8三銀成まで詰みです。
②同金と取る手には、▲8一馬と桂を取って突っ込むのが好手。▽同金なら、▲7三銀、▽9三玉、▲8四銀成、▽8二玉、▲8三成銀、▽7一玉、▲6二銀打までです。③同玉なら、▲8三竜以下詰ますことが出来ます。つまり6つ目の図で必至となっているわけです。つまり、必至問題解答は「▲7二金、▽同金、▲7一桂成までの3手必至」。しかし、これを必至と確認するのは結構大変なことだと思う。
必至の研究2
必至問題8
寄せに行くなら4一角成と行くしかないようだ。後は金銀の打つ順とその枚数、正確な読みが求められる。
1
2
まず、この手を決行するなら、▽2二玉と逃げられた時、寄せが続くこと確認しておかないと。ここで手を戻すようでは安全地帯に玉を追い込んだけの悪手となってしまう。
3
4
▽2二玉。この後、▲3一銀と打って、▽同金、▲同馬、▽同玉とバラしてうまく行けば良いが、さすがにこの場合は無理だろう(要確認)。そこで▲3二馬、▽同玉で3つ目の図。金銀合わせて4枚あるので何とかなる。大丈夫でしょうか。詰め将棋の問題だ。▲4一銀打、▽同玉、▲5二と、▽3一玉。ここで▽3一に玉を逃げるのがチョトした工夫。慌てて▲4一金と打つと、▽3二玉となって簡単には詰みそうもなくなる。冷静に▲3二金と捨てて、▽同玉、▲4一銀、▽2二玉、▲3二金まで詰ますことが出来る。第3図からは9手詰めとなっている。
5
6
という訳で、第2では▽4一同玉となる。そこで退路封鎖の▲2二銀打ちとなる。この銀は3一を封鎖するのが目的なので角や金でも使えそうだ。▲2二銀と打たれると次は5二からの1手詰み。▽同銀では、▲5二と、▽3一玉、▲4一金の詰みなので、▽同金と取る。ここから金銀の持ち駒で詰ます詰め将棋だ。これは、先の▲5二とからの筋では金銀の守りが強く詰まないようだ。正解は▲5二銀不成として4三の金をいつでも取れるようにしておくのがいいようだ。玉が4二や3二逃げれば▲4三銀成、▽同玉、▲5二銀打、▽3二玉、▲4三金、▽3一玉、4一金まで。9手もかかっている。▲5二銀不成に▽3一玉と逃げても▲4一金、▽3二玉、▲4三銀成、▽同玉、▲5二銀打ち、▽3二玉、▲4三金までの詰みとなる。こちらも9手詰め。ここまで読み切れないと最初の4一角成はさせないわけか。
7
8
しかし、まだ一つ疑問が残っています。▲2二銀を打った局面で▽3一金と引く手筋がある。これには最初の手順と同じに▲5二と(銀成も同じ)、▽3二玉、▲3一銀成、▽同玉、▲3二金打、▽同玉、▲4一銀、▽2二玉、▲3二金までの詰み。これででも5二とから数えて9手もかかっている。
後の手順のように▲5二銀不成と迫り、▽3二玉には、▲3一銀成と金を取り、▽同玉、▲3二金と捨て、▽同玉、▲4一銀、▽4二玉、▲3二金、▽5三玉、▲6三とまでの11手詰みとする手もある。。必至問題としては、「▲4一角成▽同玉▲2二銀までの3手必至」。しかし、後の変化は結構ややこしいと思います。
必至の研究2
必至問題9
逃がしてはなるものかの▲9一飛成。
1
2
▽同玉なら、▲7三角成、▽8三銀合、▲8三桂不成で、以下▽8一玉、▲7一金、▽同銀、▲1一桂成までの詰み。だから、▽9三玉だ。これには▲7三角成となりこれにて必至。でももう少し受け方粘って見たら。①▽9四玉なら、▲9二竜、▽9三合、▲同竜、▽同玉、▲8三馬までの詰みだ。
②▽8一香なら、▲8三金、▽同香、▲同馬まで。
必至の研究2
必至問題10
まずは、▲6一飛と打ってみよう。▽8二玉、そこで3手目に▲9二銀と打つ。
1
2
①▽同香は、▲同歩成、▽同玉、▲9三香、
1
2
▽同桂、▲同桂成、▽同玉、▲2五桂、▽2四玉、▲1三銀までの詰み。
②▽7一香と飛車の利きを止める手には、▲9一銀不成、▽同玉、▲9二香、▽8二玉、▲9一銀まで詰む。
③▽7一金と受けるのは、▲8一銀成、▽同玉、▲7三桂打ち、▽8二玉、▲7一飛成、▽同玉、▲6一桂左成、▽8一玉、▲7一金、▽8二玉、▲7三銀までの詰みとなる。
▲③▽7一金打なら、▲9一銀不成、▽同玉、▲1二香、▽8二玉、▲9一銀までの詰み。
必至の研究2
必至問題11
ここは一目で▲3四香と行って見たい。▽3三銀などと合駒しても▲2二竜で詰み。香の利きで合駒は動けない。
1
2
▽4二玉は致し方無い所。そこで▲2二馬と迫れば必至となるのでしょうか。。3二の地点は3対2で攻め方に数の優位がある。かといってこのままでは3三馬の両王手を防げない。従って、▽同角、▲同竜と進むが、▽3二歩、▲3二香成、▽同金、▲3一角、▽4一玉、▲4二歩と進んで、この後どうも詰みそうにない。▽同金左なら、▲同角成
▽同金、▲5一金打で詰むが、▽同金右なら、▲同角成、▽同玉となって詰まなくなってしまう。この時6三に歩があれば詰んだのですが。
3
4
必至の研究2
必至問題12
これは必至問題の定番かも。
1
2
▲まずは3一角と打つ。これに▽1二玉と逃げるのは、▲1三金、▽同桂、▲同角成、▽同玉、▲1一飛車成、▽1二合、▲1四香までの流れるような詰みがあるので、▽3二玉とこちらに逃げるが、▲1三角成となって必至がかかるというストーリー。同香や同桂と角を取るのは3一金からの詰みがある。駒を足しても3一金打から詰む。チョット紛らわしいのが▽2二銀と引いて受ける手かも。
3
4
▲3一金には▽3三玉と逃げることが出来る。▲2二馬、▽同玉、▲2一金となるのは必然か。ここまで来たらようやく詰みが見えてくる。▽3三玉には▲3一飛成から、▽1三玉には▲1四銀があるので、どこに逃げても詰みとなる。他の受けと比べて手数が長いのと2六の桂馬も必要だ。
必至の研究2
必至問題13
図1
図2
ここは▲1二歩成から▽同香に▲1一銀で挟撃体制を確保する。4一には数の優位があるので、▽4二金左と逃げ場を確保する。
図3
図4
必至の研究2
必至問題14;美濃囲いの攻略
美濃囲い攻略問題。7四に歩があることは重大な欠陥だ。
図1
図2
まずはこの欠陥を突いて▲7三歩成。これは詰めろだ。▽同銀は▲8七桂で詰む。①同桂なら、▽7四桂と打てる(図3)。▽8二金と受けても▲8三桂、▽同金、▲6二金、▽8一玉、▲7二金、▽同金、▲同飛成、▽同玉、▲6二金、▽8一玉、▲7一金までの詰みとなる。しかし図2で8二を受けても6二金から詰めろがあり受けは利かない。
図3
必至の研究2
必至問題15;美濃囲いの攻略
美濃囲い攻略問題。これも8三、7四に歩があることは重大な欠陥だ。
図1
図2
ここでも▲7三歩成からか。①▽同桂は、▲8二歩成、▽同玉は▲7四桂、▽8三玉なら、▲8二金で詰んでしまう。▲8二歩成に▽6二玉と逃げても、▲5四桂、▽6三玉、▲6四金打で詰みだ。
②▲7三不成に▽同銀なら、▲7四桂と打ちます(図2)。 次に8二金まで。▽7四同銀だが(図3)。▲8一角成、▽6二玉、▲5四桂、▽5三玉、▲4六金までの詰みとなる。
図3
必至の研究2
必至問題16;美濃囲いの攻略
香の絶好の打ち場があるが、
図1
図2
まずは、▲8四香。▽9二玉と逃げるしかないが、ここはチャンスだ。▲7三角成が継続の好手。8二馬の詰めろだが、同銀とはできず、8三に駒を打っても同香成で無効。▽同桂と取るしかない。そこで、▲7二飛成、▽同金に最後は▲8一銀で詰む。見事な手順でした。
必至の研究2
必至問題17;美濃囲いの攻略
今度も王頭に傷がある。
図1
図2
▲8三銀は取れない。▽7三玉と逃げる他は無い。今度は6筋から逃走されそう。しかし幸便にも▲7六桂と抑える手がある。しかも次に8五と6五からの桂打ちの詰めろ。
唯一とも思われる受けは、▽5四金だが、これには▲6四銀、▽同金、▲5三竜と退路を遮断する手があり、▽6三合には、▲8五桂までの詰みとなる。つまり▲7六桂で3手必至だ。
必至の研究2
必至問題18;美濃囲いの攻略
この問題の主役は9三にある歩であろう。
図1
図2
まずは、▲9二歩成となり捨てる。▽7一玉と逃げてみたら、▲8二とと追撃するのが好手。▽同玉には、▲9三角(図3)で詰み。従って、▽6二玉。5三の香を取られたら大変だが、▲7一角の好手がある。▽同金,▲5二金までの詰み。逃げる手は詰むので▽9二同玉。
ここで手筋の▲7一角を打って必至だ。▽同金なら、▲9三歩、▽8一玉、▲9二金まで。
図3
図4
必至の研究2
必至問題19;美濃囲いの攻略
美濃囲いもここまで崩れると非常に危険な感じがする。
図1
図2
まずは、▲9三歩と叩く。▽8一玉に、▲8三金と入り込むのが英断の手(図2)。
当然の▽同銀に、▲8二歩。▽7二玉なら、▲8一角、▽7一玉に▲6三桂までの詰みだ。先に▽7一玉でも▲6三桂、▽7二玉に▲8一角まで。6三の桂には8一角の紐がついている。図2でこの金を取れないとすると、▽7一銀は▲9二角▽同香▲同歩成まで。他に受ける手段はなさそうだ。
必至の研究2
必至問題20;美濃囲いの攻略
この問題最初は、6二の金が6一にいて馬が金と角で当たっていた。実践としてはあまりない形と思って、6二に代えてみた。
図1
図2
これは▲8二金とし、▽9三玉。▲7二金で空き王手をかけると、8三~7四へと逃走されてしまう。だから、▲7四銀と退路封鎖の銀を打つ。次は▲8三金の両王手。▽同金なら退路が塞がり、▲7二金、▽8三玉、▲8二馬までで詰む。そこで最初の図で金をもとに戻してみた(図3)。今度は馬が当たりになっているので忙しい。
図3
図4
前と同じに▲8二金、▽9三玉。ここで▲7四銀では▽根元の馬を抜かれてギャとなる。ここで▲8三銀と打つのが重要なポイント。これで必至だ。①▽6一金(角)と馬を取られても▲1四香で詰み。②▽8五歩と退路を作っても▲9四銀成で詰み。③▽8三銀と銀を取れば、▲9二金(7二金では馬を取られてしまう)で両王手をかけ、▽同玉、▲9三歩、▽同桂、▲8一銀までの詰み。こちらの手順なら初形で金が6二にいても全く同じに使える。
必至の研究2
必至問題21;美濃囲いの攻略
玉方にとって打たれたくない場所。▲7四桂は当然だろう。▽7一玉で次の手は。
図1
図2
7三にいる角が良く利いている。ここでは▲6四馬が絶妙手。①▽同角なら、角の利きがそれて▲6二銀までの詰み。では、②▽同歩なら。今度は空いたところに桂馬が打てる。すぐには打てないが、▲8八銀、▽同角と角をそらして、▲6三桂、▽同銀の一手に、▲6一飛成、▽同玉、▲6二金までの詰み。なお、図2は既に詰めろがかかっている点も見逃さないように。①▲6二銀、▽同角、▲8八馬までと、②▲8八銀、▽同角、▲同馬までの詰みだ。
必至の研究2
必至問題22
図1
図2
唯一の攻め駒の馬はあたりになっていて忙しい。ここは馬取りを放置して▲3三桂と打つ手が良い。▽1五香には、▲2一飛▽4二玉▲4一桂成▽3三玉▲2五桂までの詰みがある。▽3三同金には▲同馬で必至か?
図3
図3で詰めろがあることは分かるがこれで必至とはすぐに読めるだろうか。①▽3二金なら▲2三桂▽4一玉▲3一金▽同金▲同桂成▽同玉▲2二金▽4一玉▲3一飛まで。図3で必至となっている。
必至の研究2
必至問題23
図1
図2
6一に逃げられたら捕まらなくなるので▲4三角は当然として次の手が重要。▽4二玉の一手に▲5四角成と成捨てる。良くある手筋だ。これにて必至になっている。
必至の研究2
必至問題24
図1
図2▲4四桂と打って▽同歩に空いた隙間に▲4三銀と打つのは必至問題には良く出る筋のようだ(図2)。①▽3一金(銀)は▲同角成▽同玉▲3二金まで。②▽3二金も▲3一金から詰む。図2は受けが利かなく必至だ。
図3
図4
再度▲4四桂の局面にもどして(図3)▽4二金上がると受けた場合はどうだろう。▲3二金(同金は5二銀打ちで詰む)、▽5一玉、▲4二角成、▽6一玉、▲5二桂成、▽7二玉(図4)、▲6二成桂、▽8二玉、ここから先詰みがあるらしいのですがチョット難しそう今後の宿題としておきます。
必至の研究2
必至問題25;木村美濃への挑戦
美濃囲いと比べ下と横からの攻めに格段に弱い。
図1
図2
▲9一銀、▽9三玉、▲8一飛成と3手で必至がかかっている。▽8二金打ちと受けても、▲8四銀、▽同歩、▲9二角成、▽同金、▲8四飛までの詰みとなる。▽9五歩と突いても、▲8四銀、▽9四玉(同歩は8四竜まで)、▲9二竜、▽8五玉、▲9五竜まで詰みだ。つまり図2で必至。
必至の研究2
必至問題26;木村美濃への挑戦
将棋は幾何学だとも言われるがなかなかこういう手はすぐには気がつかない。
図1
図2
▲7一角成、▽同金として、▲6三飛成が好手。▽同金なら▲8三銀の詰み。8三の地点に数の優位があるので8三の地点は受からない。▽7三桂とする手は、▲7三銀成、▽8一玉、▲7二銀打、▽同金、▲同竜までの詰みとなる。
必至の研究2
必至問題27;木村美濃への挑戦
図1
図2▲7四桂と王手。これは詰めろだ。▽9二玉と逃げるのは、▲7二竜、▽同銀、▲8二金で詰む。だから、▲7四桂は▽同銀と取って来る。そこで▲7三香と打てば、必至となる。
①▽同金には、▲6二竜、▽7二合、▲7三桂成までの詰み。②▽6三銀なら、▲7二香成、▽同銀、▲同竜、▽同玉、▲7三金、▽6一玉、▲6二銀、▽5二玉、▲5三銀成、▽同玉、▲4三銀成。手数は長いが詰む。③▽7一金打なら、▲7二香成、▽同金、▲同竜、▽同玉、▲7三金から詰み。④▽7一銀なら、▲7二香成、▽同銀、▲同竜、▽同玉に、今度は▲7三銀、▽6三玉、▲6二金までの詰みとなる。
必至の研究2
必至問題28;木村美濃への挑戦
図1
図2色色手がありそうだが、初手は▲9三香成。▽同香の一手に、▲9四銀(図2)。この手の意味は少し分かりにくい。9三銀成(桂成)からの詰めろ。また、▲9一銀、▽9二玉、▲7二竜、▽同銀、▲8二までの詰みもある。8五角と桂を外しても9一銀からの詰みは防げないし、7一に駒を打って竜を止めても9三銀成からの詰みを防げない。
①▽9四香と銀を取れば、▲9三銀、▽8三玉、▲8一竜となる(図3)。ここで合駒だが、横に利かない駒なら、▲9二竜、▽金や飛の合なら▲同銀成、▽同金、▲9三金で詰んでしまう。
そこで図2に戻って、②▽8五桂と7三に逃げるスペースを開ける手はどうか。
図3
図4
▽8五桂には▲8三銀打ちとする。これには▽同金と▽7三玉と逃げる手がある。
③まず、▽7三玉と逃げる手には、▲7二銀成、▽同銀、▲8三金、▽同銀、▲同銀成、▽同玉まで進み図4。こういう形がアマには詰ましにくそうだ。1間竜で迫るのは合駒されて銀1枚で難しそう。▲7二銀打ちに▽7三玉と逃げてくれれば▲6三竜から玉を追いつめて詰ますことが出来るが、▽7二玉と落ちられたら??
④もう一つ、▲8三銀打ちに▽同金、▲同銀成、▽同玉には▲6三竜とせまることが出来る(図5)。これも詰むのか。▽7三金、▲7二銀、▽9二玉で詰めろが続かない気がする。▲実践的には詰めろが途切れていなければ問題ないのかもしれないが。
図5
必至の研究2
必至問題29;木村美濃への挑戦
図1
図2言われてみればなるほど。実戦でこれに気がつくか。▲9三桂成(図2)が盤上この一手。①▽同玉には、▲7二竜と金を取る(図3)。▽同銀に▲7一角で詰む。▽8三金と受けても▲8二角▽9二玉▲9一金だ。▽1四歩とするのは、▲8二竜、▽9四玉、▲8三角までの詰み。
②▲9三桂成に▽同香は、▲9二角(図4)と打って、▽同玉に今度も▲7二竜、▽同銀、▲8二金までの詰みとなる。決め手は7二竜で、そのための準備工作が大切なわけか。
図3
図4
必至の研究2
必至問題30;木村美濃への挑戦
図1
図2初手▲6二角、これはタダではない。▽同金、▲7一飛成、▽7二合、▲8二銀まで。詰め将棋でも出てくる手筋。従って、玉方は▽8二玉だ(図2)。これを凌ぐ手が▲2四桂(図3)
。この手は▲7二桂成、▽同銀、▲7一飛成、▽9二玉、▲8二金まで詰めろを見ている。
▽8四同歩に▲8三銀(図4)、①▽同玉なら▲8一飛成、▽8二合、▲8四馬までの詰み。②▽同金なら、▲7一角成、▽7三玉、▲6二飛成まで。つまり、▲8四桂で必至ということだ。
図3
図4
必至の研究2
必至問題31
図1
図2色々な手がありそうだが、▲4三香と王手に打ってみよう。焦点の捨駒だ。①▽同角は▲4一金で詰み。②▽同金右も▲4一金、▽5二玉、▲5一飛成の詰み。③▽同玉なら、▲5五桂、▽3四玉、▲3五金、▽2三玉(図2)、▲2一飛成、▽2二香、▲3五角(▽同銀なら▲2五金まで)、▽1四玉、▲2六桂までの詰み。手数は長いが詰みとなる。
▲4三香に対して残った受けは④▽同金左(図3)。この手が唯一詰まない受けだが▲2三角と挟撃体制を築いて典型的な必至となる(図4)。
図3
図4
必至の研究2
必至問題32
図1
図2▲4一金と捨てて、▽同飛にその飛車を狙っての▲5三桂が面白い手(図2)。飛車を逃げると再度4一金と打てる。①▽4二金打ちと受けても、▲4一桂成、▽同金、▲4三桂が利き、▽同金、▲2二金、▽同銀、▲同竜までの詰み。②むしろ▽4二金寄り(図3)と3二からの逃走を図られる方が難解か。
図3
図4
▲2二金、▽同銀、▲4一桂成、▽3二玉、▲4二竜(図4)となるが、▽2三玉、▲2二竜、▽同玉、▲3一銀(図5)。さて、駒は沢山あるがこれを詰ますことはできるのだろうか。玉の逃げ場所は5か所ある。①▽1二玉は▲2二飛以下詰み、②3二玉も同じ。③2三玉も2二飛で詰む。だから、玉が1三と3三に逃げた場合の詰みを考えれば良い。④▽1三玉には▲2三金、▽同玉、▲2二飛、▽3三玉、▲2五桂、▽4三玉、▽4二飛成まで。⑤▽3三玉にも▲2三金(取れば④と同じ)、▽4三玉、▲6三飛では詰まないようだ。なんか変な手のようだが、▲7三飛という手もある。▽5二玉に6四桂とする。
図5
図6
これは詰みそうだ。▽4一玉と成桂を取れば、▲4三飛成まで。▽6一玉も▲6二飛成。▽6二玉なら、▲7二桂成、▽5二玉、▲4二銀成までだ。ようやく詰ますことが出来た。▲7三飛が絶妙な位置であった。
図5
必至の研究2
必至問題33
図1
図2寄せの手筋。▲初手6一飛打、▽7三玉と逃げられて困るようだが、▲9四角成の一発で解決。▽同歩と取ると▲8三金打ちまで、8三に数の優位があり受ける手段がなく必至。
必至の研究2
必至問題34
図1
図2▲8二飛打、▽7三玉、▲5三銀(図2)。寄せのお手本のような手順。これが必至かどうかの確認が出来れば良い。その前に▽7一玉と下に逃げれば▲6二銀、▽同金、▲8一飛成までの詰みがある。
必至の局面図2では、次に8三飛成、8三香成、6五桂の3種類の詰みがあり、これを防ぐ受けとしては、▽7二銀が考えられる。8三の地点を守りつつ逃げ道の確保を図る好手。▲6五桂、▽6三玉では打歩詰のようだが(図3)。▲7二飛成と飛車を切る。▽同金なら、▲6四銀で詰みなので、▽同玉。
図3
図4
そこで7三歩と打つ手がある(図4)。▽同桂、▲同桂成、▽同玉に、再度▲6五桂と打つ。▽7二玉、▲7三銀、▽6三玉、▲6四銀成、▽7二玉、▲7三成銀とすれば詰みだ。必至の局面図2から詰むまでの手数は17手もかかる。
必至の研究2
必至問題35
図1
図2こんなに簡単に必至がかかってしまうことがある。図1で▲8三香と打つ。▽9三玉は▲9四香で詰みだから、▽9二玉。そこで▲9四桂で必至だ(図2)。①▽9三玉は▲7一馬、▽8三玉、▲8二馬まで。②金、銀の金駒を打つのは、例えば▽9三銀、▲8二桂成、▽同銀、▲同香成から、取った駒と香車を使って詰みとなる。▽8一香なら受かりそうだが、残念ながら香は既に4枚が使用済み。ということで図2で必至だ。
必至の研究2
必至問題36
図1
図2まず▲9二歩成は指して見たい手だ(図2)。▲8二金の詰めろを見ながら、①▽8三玉と逃げることを試みても▲8一竜までの詰み。では,▽②▽同香とされたら、▲8二金、▽同玉、▲9一銀、▽9三玉、▲8三金、▽同玉、▲8一竜、▽9三玉、▲8二竜までの詰み(9手)がある。③逃げ道を作る▽5四銀の犠打も冷静に▲6四歩とされるとうまい受けが無くなる。もし、8二に金か飛車が打てれば良いのだが既に使われており利用不可。▽8二銀では、▲8一竜、▽8三玉、▲8二竜までの詰みだ。
必至の研究2
必至問題37
図1
図2▲7一金が見えるが、▽7三玉と上がられると捕まらなくなる。ここは逆に▲7四香と打つ。合駒すれば▲7一金からの詰み。▽6一玉と下へ逃げる。左辺は広いが▲4二金と打って防ぐのが冷静な手。▽同金には6二金の詰みを見ている。待ち駒といえば待ち駒だが別に卑怯な訳ではなく重要な手筋だ。▽7二金と受けても▲7一金、▽同金、▲同角成(香成)までの詰み。角と香に睨まれているので受けが利かない。図2で必至になっている。
必至の研究2
必至問題38
図1
図2▲3二銀と打ち、▽5一玉と逃げた時に反対側に▲7二角成となる。左右挟撃の典型的な必至のパターンだ。後は玉方の応手を読んで本当に必至かどうか確かめるだけで良い。4一と6一の両側からの金打ちに対応するには▽6二金と抵抗するでしょうが、▲4一金、▽5二玉、ここでうっかり4四桂なら▲同角と取られてアッとなります。こういうミスがでるのは初手3二銀を打つ段階でそういう勝手読みをしていたからノータイムで打っちゃうんでしょうね。しっかり、▲4二金と取り、▽同玉でも▽同角でも▲4三銀と打って詰みです。
必至の研究2
必至問題39
図1
図2角が当たっているので▲8五香と打って▽7二玉に▲8二角成と攻めを続けるのがうまい手でしょうが、終盤ではこのような考えは通用しない。角を取らせるという発想が大事。
という訳で正解は▲8一飛車、角を取らずに玉を逃げると、▽7二玉、▲7一飛成、▽8三玉▲8二竜と詰んでしまうので▽9三玉を角を取る。そこで▲8五香と打てば必至だ。
必至の研究2
必至問題40
図1
図2どうしても打ってみたい手がある。▲5三桂の王手。角と香の間接王手があるので、この桂は金でも銀でも取れない。こういう手は大抵正解なのですが後の読みが大事だ。
図3
図4
玉方は▽5一玉と逃げるしかない。追撃手段は?▲6四桂がまた絶好のいい手だ。▽5二玉と逃走を図る手には、▲7二角成、▽5三玉、▲5四金までの詰みがある。▽5三金や▽6三金としても、▲5二金で詰み。▽4一金と受け手も▲6一桂成、▽同玉、▲7二角成、▽5一玉、▲6一金までの詰みとなる。つまり、図3の5四桂で必至(3手必至)となっている。
ところで図3で▲6四桂とせずに、▲7二角成と挟撃体制を作るのは必至とならないのでしょうか。図4を見れば分かる通り、ここで▽5三金と桂馬を外されると手が続かなくなる。挟撃体制は中央の要駒を外されると一機にに崩れる。
必至の研究2
必至問題41
図1
図2上には逃げられたくない形。▲8四歩に対して、下に逃げると、▽8二玉(7二も同じ)、▲8三銀、▽7一玉、▲7二香で詰んでしまうので、▽9四玉と上に逃げる。そこで上からじっと押さえる▲8六銀打ちで必至が掛かっている(図2)。次に▲9五香と▲6一馬の詰めろ。両方防ぐ、▽8三桂にも▲9五香、▽同桂、▲6一馬で詰み。▽
必至の研究2
必至問題42
図1
図2角と桂が取られそうになっているが、駒は当たりのかかっている瞬間が最も働くともいわれる。6四の角が間接王手になっていることも見逃せない。▲2三桂、▽同金、▲4三銀不成(図2)。成か不成かは悩ましい所だ。角の間接王手で▽同銀とは取れない。3二と4二数の優位があり、玉方は▽4四角と桂を取って逃げ道も開拓しようとする。
図3
▲4二角成、▽2二玉、▲3二馬と追い詰める(図3)。▽1三玉、▲2三馬、▽同玉、▲3二銀まで、あとは玉がどこに逃げても▲2三金打ちまでの詰み。ここに来て▲4三銀不成と不成にした理由が明確になる。
必至の研究2
必至問題43-金無双の攻略
玉の囲いは金無双。合振り飛車では典型的な囲いだ。最近はあまり使われないか。
図1
図2
歩を持っていれば、躊躇なく▲7三歩とするでしょう。桂、銀、金、玉と4枚の駒の利きに打つ焦点の捨て駒。玉方はこれで大いに困っている。歩がなければ飛車や金、要は前に聞く駒なら何でも良い。▲7三金と焦点に打つ。①▽同桂は▲8一銀の詰み。②▽同銀は▲7一金から押して行って詰み。端歩がついてなかったことが災いしている。③▽同金の場合。▲6一銀▽6二玉▲5二銀成▽同玉▲5一金▽6二玉▲4二飛成、▽7一玉、▲6二金打までの詰み。残りは④▽同玉だが、この場合は▲8一竜と桂馬を取っておいて必至となっている(図3)。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
図3
図4
図で①▽7四金と打つのは、▲8五桂打ち▽同飛▲同桂▽同金▲7四銀(金)で詰む。②▽7四角(図4)と打つのは(図4)、▲6四銀打ち、▽同歩、▲同銀、▽8四玉、▲9五金までの詰み。▲9五金をうっかり▲7金としてしまうと▽9四玉と逃げられて1枚足りなくなるので要注意だ。9六の端歩なければ必至とならなかったわけだ。▲▽▲▽
必至の研究2
必至問題44-金無双の攻略
これも玉の囲いは金無双。何故か金無双の玉の左6四の地点を「ウサギの耳」とか言うらしく金無双攻略のポイントとされているらしいです。6四の地点「ウサギの耳」を攻めるのだけど問題はその方法。▲6四歩なんていうのも相当いい手に見えるんですが。もっと厳しい手がある。
ここは、▲6四桂と王手。▽同歩の1手に、▲6三歩と打つ(図2)。
図1
図2
これは、6二歩成からの詰めろ。▽同金右▲同桂成▽同金に▲4二竜▽6二合▲4三銀成以下の詰み。▽7一銀としても▲8三銀なりだし、図2で受ける手段がなく必至となっている。
必至の研究2
必至問題45-金無双の攻略
金無双といえども上部に沢山駒を打つスペースがある。角の睨みが強烈だが馬であたりになっいる。角を動かさずにその睨みを生かして攻めるのが良さそうだ。▲8三銀(図2)と打つのが好手のようだ。▽同玉なら▲8一飛車成と迫れる(図3)。①▽同銀と取れば▲8一飛成▽同玉▲8二金の詰み。②▽6三銀と逃げても▲6四金までだ。
図1
図2
図3
図3で必至だ。▽5五馬と角を取っても、▲8四金まで。▽7三銀なら▲8四金▽同銀▲8に竜までの詰みだ(うっかり8二角成としないこと)。
必至の研究2
必至問題46-中住まい玉を捕まえよう
中住まい玉はバランスの良い構えで、なかなか手掛かりが掴みにくいが、玉が薄いのであっという間に詰みや必至になってしまうことも多い。
図1
図2
図1も、尻金▲5一金を打たれ、▽6二玉に▲6五桂と打たれてたちまち必至がかかってしまった。この桂は7三の地点を抑えるだけでない(8五桂ではダメ)。
①▽6四歩と逃げ道を作っても▲5二金打ち、▽6三玉、▲5三金で詰みだ。だから桂6五でないとダメだ。他の受けは金がもう1枚あるので利かない。
必至の研究2
必至問題47-中住まい玉を捕まえよう
これも序盤から中盤に差し掛かった位なのに、もう必至がかかってしまう。
図1
図2
まずは▲3二竜と金を入手する。普通は同歩でしょう。でも、これで必至なら同歩以外に受けも後で見ておく必要もある。とにかく▽同歩なら飛車の利きが1段目に通る。玉の逃走路は6二から7三だから、▲5四桂と打つ。この桂は取れない。▽同歩なら、▲5三銀で詰む。1段目に飛車の利きがある。つまり図2で必至になっている??①このままでは下から金を打っても銀を打っても詰み。②▽4四歩と空けるのは▲4二金まで。でも、③▽6四歩と開けるのがチョットした抵抗。▲5一飛車成、▽同玉(▽6三玉と逃げるのは▲5三竜で詰み)、▲4二銀、▽6一玉、▲5二金、▽7一玉、▲5三角成までの詰み(図3)。
図3
図4
最初に戻って、▲3二竜を取ると必至がかかるので、取らないという選択肢が無いのか(図4)。例え駒得が大きくても必至がかからないと逆転負けというケースもあり得る。6二から7三の逃走路があるので要注意だ。
必至の研究2
必至問題48-中住まい玉を捕まえよう
中住まい玉はバランスの良い構えで、なかなか手掛かりが掴みにくいが、玉が薄いのであっという間に詰みや必至になってしまうことも多い。
図1
図2
これも玉頭に傷ある。▲5三金と打たれて大変なことに。斜めに下がるのは4一も6一も▲5二角から飛車打ちで詰んでしまう。▽5一玉と下に落ちるしかなく、▲5二角と打たれると、身動きが出来ず、必至になってしまう。
必至の研究2
必至問題49-中住まい玉を捕まえよう
中住まい玉はバランスの良い構えで、なかなか手掛かりが掴みにくいが、玉が薄いのであっという間に詰みや必至になってしまうことも多い。
図1
図2
6三の駒が桂馬だ。▲6四桂と打ては角の利きをそらすことが出来る。詰みがあるので、これは角で取るしかない。そこで▲6一飛車と打ち下ろせば、2枚飛車の威力で必至となる。
必至の研究2
第44期棋王戦挑戦者決定戦
本棋譜は、棋王戦挑戦者決定戦の最終局面。廣瀬章人八段が勝てば棋王戦の挑戦者(渡辺棋王に挑戦)。一方の敗者復活で勝ち上がった佐藤天彦名人が勝てば、もう一試合の戦い。本戦は2018年12月17日に行われ、この将棋は廣瀬八段の巧妙な差し回しが光り、終始優勢を保ったまま勝ち切った。最終図は、先手玉には詰みがあり、受けは利かないが、後手玉には詰みがある。
廣瀬八段、当然読み切りでこの順を選んでいるし、1手違いの形に持ち込んだ佐藤名人も将棋の美学を発揮したということか。
廣瀬八段は今季絶好調でますます円熟味を増してきたようで、この後羽生竜王に挑戦し、見事竜王位を奪い取る。
投了図からは、後手はますは▽5一に合駒するしかない。安い駒なら▽5一歩。先手も▲4ニ歩と追撃するしかなさそう。▽同角、▲同金、▽同玉、▲3三角成までは1本道。これには▽5二玉か▽5三玉しか応手はなさそう。①▽5二玉なら、取った角を▲5三に打って詰み。②▽5三玉なら▲3一角、▽5四玉、▲6四飛成りで詰む。さほど複雑な変化はなさそうだ。
廣瀬八段は、羽生竜王を破った勢いで今度は棋王位も獲得し2冠となるかが今後の注目だ。
穴熊の必至
| 穴熊1 | 穴熊2 | 穴熊3 | 穴熊4 | 穴熊5 |
| 穴熊6 | 穴熊7 | 穴熊8 | 穴熊9 | 穴熊10 |
穴熊の必至問題1
穴熊玉は詰めは無い。何とか必至をかけよう
図1
図2
▲2二銀成と金を取って、▽同銀に▲2三桂と打つような筋も見えるがこの場合、4四に馬がいてうまく行かない。ここは、まずは、▲2二銀成▽同銀としておいて、▲3一金と張付いておいて必至だ。▽同銀には▲2三桂があるので、銀は動けない。また、次の▲2一金または2一とを受ける手段がない。▽8七角なら▲2一金、▽8一飛なら▲2一と。つまり図で必至になっている。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題2
図1
図2▲初手は3三銀。▽同銀なら、▲2一竜、▽同銀、▲3一金~2一金で詰みです。だから、3三銀は同銀とは取れません。従って、3三銀打には▽3一銀と竜の方を取って来るでしょう。これにはじっと▲同歩と取っておけば、図にて必至です。▽3二金と受けても▲2二金、▽同金、▲同銀成、▽同玉、▲3二金、▽1一玉、▲2二金までの詰です。つまり上の図で必至。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題3
図1
図2初手は▲3三角成だろう。2二の地点は3対2なので合いは利かない。当然▽同桂だ。そこで▲2二歩と打つと必至だ。穴熊の弱みで、受ける場所がない。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題4
図1
図2初手は▲2四桂だ。この手はA.▲2二飛成、▽同玉、▲3二金、▽1一玉、▲2二銀までの詰みと、B.▲1二桂成、▽同玉、▲2四桂、▽同歩、▲2三金、▽1一玉、▲1二香までの詰みを見ている。かといって、▽同歩ととるのは、▲2三桂、▽同銀、▲2二金までの詰みだ。
この2つの詰みを同時に防ぐ妙手が▽1四歩とする手だ。この1四を上回る妙手が、1三桂だ。この桂を同香と取れば▲1二金まで。▽同銀は▲1二桂成。2一桂成を防いで▽3一金も▲2一桂成、▽同金、▲同竜、▽同玉、▲3二金、▽1一玉、▲2一金までの詰みとなる。つまり上の図で受けはなく必至となっている。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題5
図1
図2まずは▲2三桂と打つ。これば▽同銀と取る一手。そこで空いた空間に▲2二飛車と打つ。これは本当は歩でも香でも良かったのだ。金や銀なら詰みだけど。もちろん▽同銀とは取れない。遠角の▽2七角の受けにも▲2一飛成、▽同角成、▲2二銀までで詰む。つまり2二飛までの3手必至だ。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題6
図1
図2▲2三桂、▽同銀左、▲同馬まで進んで右図。どちらの馬も取れないことは図で分かるだろう。▽1二金(飛)は、▲同馬、▽同玉、▲2三銀、▽同銀、▲1一金まで。つまり、▲2三桂、▽同銀、▲同馬までの3手必至が正解でした。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題7
図1
図2▲3一飛成で必至になっている?▽3一同銀なら▲1二銀で詰む。ところが▽1二銀と受けられると2二角の利きがあり、これ以上攻めがない。ここはまず、▲1二銀と先に捨てておくのが手筋。▽同玉と取らせて、それから▲3一飛成とすれば、受ける場所がない。いや、まだ▽1一金と打てる。これには、▲2一竜寄る、▽同金、▲2四桂、①▽同歩なら、▲2三金、▽1一玉、▲2一竜、▽同玉、▲3二金打、▽1一玉、2二金寄る、▲同角、▽1二銀までのつみ。▲2四桂に②▽1一玉なら、▲2一竜、▽同玉、▲3二金、▽1一玉、▲1二金までの詰み。簡単な詰みでも手数は結構長い。
必至の研究2
穴熊の必至
穴熊の必至問題8
図1
図2▲3三桂と詰めろで跳ぶのがうまい手だ。①▽同桂なら▲4一竜で詰みだ。②▽同金なら▲同竜と取っておく。▽同桂なら▲2一金の詰み。2二に数の優位があり受からない。▲3三桂に③▽2二金打と受けるのは、▲2一桂成、▽同金、▲同金、▽同玉に、▲3二金打、▽1一玉、▲4一竜までの詰みとなる。つまり図2では適当な受けが無く必至だ。
必至の研究2
穴熊の必至
寄せの研究
将棋に終盤の練習には、詰め将棋や必至問題を解いたりするのは大変有効なことなのだが、実践を考えるともう少し、いろいろなバリエーションがあると思う。例えば、受け方の持ち駒を制限したりすれば、基本的にはより易しくなるはずだけど、結構新しい発見があったりする。
王手なくても、次に詰む手=詰めろを続けていれば最後は受けの利かない状態になる。この時必至の時もあれば、2手スキの場合もある。この時相手の受け駒によって状況が異なってくる。
「詰めろを続けよ」の題材は概ね、森信雄先生の「詰めろ将棋;実業之日本社」取っています。この場で感謝の意を表したいと思います。
詰めろを続けよ1
この問題は王方に受け駒がない。自玉には王手がかからない状態と考えよう。このような常態をプロ仲間では「ゼ」と呼んでいる。自玉が「ゼ」なら「詰めろ」が続いている限り負けることはない。相手方は絶対に受けなければいけないからだ。
図1
図2
さて、左の図では、王手は▲2一馬以外にない。これで3三に銀を打っても必至にはならない。もし、2一の駒が銀ではなく金で5五に竜がなければ必至のようだが。その仮定で3三に銀を打ったのが2図、受けが無いようだが、今もらった角を▽3一角と打つ手はある。▲3二金、▽1二玉に▲3一金と角を取ると、今度は▲2一角の詰めろ。でも、これは仮定の話。この場合は、王手をかけずに黙って、▲2二歩と打っておけば先手の勝ちとなるのだ。
図3
図4
▲2二歩と打ったところ(図3)。①▽同銀には、▲2一銀まで。②▽同玉には、▲3三銀、▽1二玉、▲2一馬、▽同玉、▲2二歩、▽1二玉、▲2一銀まで。▲2二歩と打てるのだ銀を持っている強みだ。
おっと、忘れ物。▽5一竜と引いて受けてきたら。▲2一歩成(2二と引きから詰み)、▽同竜、▲3二銀▽同竜、▲同馬、▽2一銀、▲3三銀ぐらいでで受け無し。
次の図4も王方の駒の配置が若干異なるだけ(銀が3一)ですがどうなるでしょう。
今度は、▲2一銀と王手が出来ます。▽2二玉と逃げた時、▲3四と打てれば必至です。でもここでは2歩の反則。この図の3六歩の配置はこの順を消すための出題者の工夫です。悪く言えば▲2一銀を誘う罠。そこでやはり、▲2二歩と打ちます。▽同玉、▲3三銀、▽1二玉に再度▲2二歩と打ちます。(図5)
図5
図1
次に2一馬まで、王方も▽3二歩と懸命に抵抗しますが、▲同馬、▽同銀、▲同銀成までで必至となります。角1枚では次の2一銀打ちを防ぐことが出来ないからです。
でも、▲2二歩を▽同銀と取ってきたら?▲同銀成、▽同玉、▲3三銀打、▽1二玉に▲3二馬と寄っても▽2一銀と受けられたら、▲同馬、▽同玉で今度は2二に打つ歩がありません。ここは▲3二銀とかわせば必至となります。
将棋の部屋
詰めろを続けよ2
この問題も王方に受け駒がない。自玉には王手がかからない状態と考えよう。このような常態をプロ仲間では「ゼ」と呼んでいる。自玉が「ゼ」なら「詰めろ」が続いている限り負けることはない。相手方は絶対に受けなければいけないからだ。
図1
図2
左の図は、▲2四歩と打てば受け無しとなる。▽同歩に今度は▲2三歩、▽1四歩としても▲2二馬まで。では、よく似た右の図は? ▲2二歩では▽1四歩とされて続かない。やはり、▲2四歩だが、今度は▽同角と取って来る。
3
4
そこで▲2二歩とする。▽1四歩には、今度は▲2一歩成、しかし玉方も▽1三角とする。これには今取った桂馬を▲3五桂と打つことで必至となる。最後の▲3五桂がなんとも惚けた味の手だ。
寄せの研究
詰めろを続けよ3
図1の問題は特に難しいことはない。玉方の持ち駒は角1枚なので。
図1
図2
図1は▲3二竜、▽2二角、▲2四歩、▽同歩、▲2三歩までで必至。似たようでも右の図2の方はチョット難しい。
図3
図4
まずは、▲2四桂から入る。▽同歩なら▲3二竜、▽2二桂、▲2三歩で必至。最初の問題と同じだ。従って、▽同竜だ。それには▲2二歩と打つ(図3)。①2一を守る遠角の受け▽8七角には、▲3二歩と遮断しておき、▽1四歩なら、▲2一歩成で受け無しの必至となる。②先に▽1四歩とするのは▲2一歩成、しかし今度は▽4四角と打って2二をカバーする手がある。??どうも1四歩で逃れているように思うのですがいかがでしょうか。
寄せの研究
詰めろを続けよ4
寄せがうまくなるには易しい問題を沢山解くことも大事だ。
1
2
1図は、2三金となれば詰みなので。正解は▲2四金、▽同歩、▲2三金まで。三手の読みがあれば金がタダとは思わないだろう。
2図は、3一のと金が銀なら2二金で詰み。▲3二と、▽同銀、▲3一銀までで、受け無しの必至です。玉方は歩しかないのでどうしようもありません。「卑怯なり」といっても将棋はそういうゲームだから。
寄せの研究
詰めろを続けよ5
4つの良く似た図を一度に挙げる。
図1
図2
図3
図4
どの図も盤上の馬と持駒の桂で簡単に受け無し(必至)となる。どれも1手必至なのですがそれぞれ手が異なるのが非常に面白い。
●図1。▲7一銀とする。次の8四桂が受からない。▽8三桂と跳ねたら、今度は▲同馬で今度は8二の地点が受からない。
●図2。▲7五桂とすれば、8三の地点が受からない。▽7三桂とされたとき、うっかり▲8三馬としないように。▽8一玉と逃げられて打ち歩詰になってしまいます。ここは、▲8三桂成、▽8一玉、▲6三馬とすればしっかり詰んでいます。
●図3。今度は▲9五桂とこちらから打てば解決。
●図4。今度は発想の転換が必要。先に▲7三馬と捨てて、▽同桂に、空いたところに▲7四桂打で解決。次の8二銀(桂)成は分かっていてもどうしようもありません。
寄せの研究
詰めろを続けよ6
図1
図2図1では一間竜で2三に金駒を打てば詰み。▲3四金として、次に2三に行く手を狙う。▽2四金なら▲同金、▽同歩として空いた2三の地点に▲2三金と打てば詰む。玉方は▽3三金とするが、これも▲同金、▽同桂。ここで▲3四金から再度、▽2四金、▲同金としても良いが、▲2一金とするより早い寄せがある。▽3一馬にも▲2二金、▽同馬、▲2一銀までの詰みとなる。
図1
図2
今度は簡単だ。▲2四桂と王手して、▽同歩の1手に▲1三歩とすれば受け無し。▽3一金と受けても▲2二歩成、▽同金、▲2三銀までの詰みとなる。
寄せの研究
詰めろを続けよ7
次は馬を主題にした図だ。🐎🐎🐎🐎
図1
図2
▲3三歩成から入るのが妥当なところでしょう。▽2三歩と馬の方を取れば、▲2二金まで。当然▽同桂と取って来る。そこで▲3四桂と打てば必至となる。▽3二金と上がる手が気になるが、▲4二金、▽同金、▲2二桂成までの詰みとなる。馬の長打力を生かした最後の詰み筋は良く出てくる。
図1
図2
今度は持ち駒がかなり異なっている。今度は▲1二金と端から攻める。今度も馬は取れない。▽3二金打ちなら、▲2一金、▽同玉、▲1二銀、▽3一玉、▲2一金まで。4筋の駒が壁となっている。
だから、▽3二金上がり4筋からの逃走を図るが、①▲2一金、▽同玉、▲3三桂、▽同金、▲1二銀、▽3一玉、▲2一金までのつみだ。うまの利きが4一まで利いている。だから②▲2一金には、▽4一玉と逃げる。そこで6二銀と打っておけば必至となる。玉方は3一金と5一金を同時に防ぐことは不可能だ。
図3
寄せの研究
詰めろを続けよ8
次は角の利きを通す問題だ。
図1
図2
▲3三金とすると角の利きが2三まで通る。しかも2三には数の優位がある。▽同銀も同桂も▲2三金からの詰みとなる。
図1
図2
今度は▲3一金とソッポの方に行けば各筋が2三まで通る。受けるには▽2二銀とするしかない。これには黙って▲3二角成としておくのがうまい手だ。▽3三馬としても▲2三金と2三地点を塞ぎ、▽同馬、▲2一馬までの詰みとなる。🐎🐎🐎🐎
寄せの研究
詰めろを続けよ9
歩の使い方、結構奥が深い。
図1
図2
相手方には持ち駒が無いが、攻め方も歩しかない。詰めろをかけるなら、▲2五歩と打つ。次に2四竜で詰みだ。それは▽2三歩と一つ争点を前にされて防がれてしまう。今度は▲2四歩と進める。次に2三竜で詰み。だから▽同歩と取る(図2)。再度▲2五歩と打つ。今度は2四竜で詰みだ。
図3
図4
①▽同歩と取ってくれれば▲2四歩と打つ(図3)。次に2三竜までだ。ようやく解決だ。▽2二玉と逃げても、▲2三歩成、▽1一玉、▲3二竜と迫ればもう受けは利かない。では、▲2五歩に対して②▽2二玉と逃げたら、▲2四歩となるが、▽1一玉となると詰めろを逃れることに成功だ。
図1
図2
今度(図1)も良く似た形。まずは、先ほどと同じ趣旨で▲2五歩と打つ。▽2三歩、▲2四歩(図2)、▽同歩と進む。
図1
図2
今度▲2五歩と打っても2四馬では、2二玉と逃げられてしまう。今度は▽同歩に対して▲2三歩と打ってみよう。次に2二馬で詰む。玉方は▽1五歩と伸ばして来るのだろう(図3)。でも▲2二歩成、▽1四玉に、最後の貴重な1歩を▲2六歩と打って必至となる。
寄せの研究
詰めろを続けよ10
図1
図2まずは▲6二角成(図2)と行く。次に▲7二馬、▽同角成、▲9二金(妙手)、▽同香、▲9一銀の詰みがある。では、①▽同金なら、▲同竜、▽7二角成、▲7一銀、▽8一玉、▲8二金までの詰み。②6五桂と逃げ道を開けるのは?、▲7三銀、▽同金、▲7一竜、▽9二玉、▲7三馬としておけば、次の8二金が受からない。
図3
図4
では、③▽8四歩では??、▲7一銀以下結構ややこしいかも。▽8三玉に、▲7二馬、▽同角成、▲同竜、▽同玉に▲8一角が好手で詰むようだ。次はどうだろう。前の図とそっくりだ。
図1
図2
しかし、▲6二角成とすると今度は▽同金と取られる。▲同竜、▽7二角成、▲7一銀とした時▽9三玉とされると金1枚では寄せが続かない。端歩の効果が大きいのだ。
ここは▲8一銀とする。これで詰めろになっているんだろうか。①このままでは▲7二銀成、▽9三玉なら7一角成がある。▲7二銀成に▽同角成▲同竜▽同玉と進む。
図3
図4
そこで▲6一角が詰め将棋の手筋。▽同玉は▲6二金。▽6三玉は▲6四金。▽8一玉は▲7一角成、▽9二玉、▲9三金まで。みごとな詰みだ。かといって、適当な受けが無く図2で必至となっている。
寄せの研究
詰めろを続けよ11
将棋の駒に人格を感じてはいけない。軍師であるあなたは優秀な部下をボロ雑巾のごとく捨て去る勇気を持たねばならない。
図1
図2
第1図。正解は▲7三桂。ここに何か打ては飛車か角の利きが遮断される。取らねば両方とも遮断されてします。桂馬でなくても飛車でもなんでもいいのだ。第2図も同じ、正解は▲7三飛です。金の方は残しておかねばならない。でもこの場合、7二歩と馬を取る手があるので、その時は8三金と出来、飛車将軍の面子もある程度保たれるかもね。
寄せの研究
詰めろを続けよ12
必至をかけるには初手はこれしかない。
図1
図2
まずは▲3二銀と打つ。次は2三金打ちまで。玉方は▽2二歩と打つ。2二歩の所を▽2三歩なら▲3四金で受け無しとなる。
ここで▲3四桂が絶妙な継続手??。▽1四歩としても▲2二桂成、▽同角、▲2三金まで。しかし、玉方にも▽2三歩とする返し技がある。こうなると桂が邪魔で▲3四金が打てない。うまく行かない例でした。
寄せの研究
詰めろを続けよ13
▲8三角では▽8一玉で打ち歩詰。かといって▲8三歩では▽8一歩と受けられる。
図1
図2
ここは、▲8一角と捨てておけば一機に解決。▽同玉の一手に▲8三歩とすれば玉方は受けが利かなくなる。
次の下図は形はよく似ているが微妙に違う。▲8三歩では9筋から逃げられてしまう。
図3
図4
今度は▲8四歩と一つ控えて打ってみよう。▽8一玉と引いても▲8三歩成で必至だから、▽8二歩と受けてくる。それには▲6四角と打つ。打った歩を狙う。しかし9三からの逃げ道もあるので大丈夫だろうか。現状では詰めろだが。
図5
図6
①▽9三玉の逃げには▲7五角と引く(図5)。次に8三歩成の両王手が見える。▽9五歩としても、▲8三歩成、▽9四玉、▲9四とで捕まってしまう。では▽9二玉と戻ると?ここで▲6四角では千日手になってしまう。かといって9四歩が詰めろになっているのだろうか。▽8一玉と下がられると詰めろが続かなくなる。
先に▲8三歩成、▽同歩としてから▲9四歩と取り込めば(図6)必至だ。今度は8一玉と逃げても8二歩が打てる。
もう一つ。6四角打ちに▽9五歩としてくる手がある。実はこの手に対してうまい攻めが見つからない。
図7
寄せの研究
詰めろを続けよ14
🐎🐎強力な馬枚だが何処から手をつけるか。🏇🏇
図1
図2
▲3三馬と金と桂の焦点に捨てる。といっても、▽同金なら▲1三歩、▽同桂、▲2一銀で詰む。▽同桂なら、▲1四歩と控えて打てば、1三の地点に数の優位が出来受けは利かない。
図3
図4
▽2四竜とすれば、▲同歩、▽同歩に▲1三飛打ちまで。▽2四角ならば、▲同歩、▽同歩に▲3二角とでき、打った駒を逆用されるので詰みとなる(次に▲2三銀、▽同金、▲3一角成等)。でも、▽2四角に▲同歩では▽同竜とされるとどうか。▲2一角、▽同金、▲1三銀、▽同竜、▲同歩成までピッタリ詰んだ。
寄せの研究
詰めろを続けよ15
図1:1三からの逃げ道を何とか塞がないといけない。
図1
図2
初手は▲2四銀と打つ(図2)。▽同歩なら▲2三銀から詰む。ではこのままで詰めろか。▲3一銀、▽1二玉、▲2三馬までの詰み。単に▲2三馬では▽3一玉と逃げられて詰まない。また、うっかり▲2三銀成とすると▽同竜と取られてしまうので気をつけよう。だから、当然2手目は▽同竜。
図3
図4
対して▲3一銀、▽1二玉、▲3二馬と追い込んで行く。後は▽1三銀でも▽1三竜でも▲2二銀とすればこれ以上受ける場所がなく必至となる(図3)。
では、▲3一銀に▽1三玉と逃げた場合は、同じように▲3二馬では▽3五竜などと2四を開けられて逃げられてしまう(図4)。▽1三玉には先に▲2二銀打、▽1二玉としてから▲3二馬と入れば必至となる。次の2一馬を防ぐ手段がない。
寄せの研究
詰めろを続けよ16
玉の逃走を防ぎたいが、頭の丸い角では心もとない(図1)。
図1
図2
▲5一角成(図2)の趣旨はすぐに分かるであろう。▽同飛か▽同金には▲1五歩と打って逃げ道を遮断するのが目的だ(図3)。▲1五歩を打たれてしまったら、次は▲1二金と1四金の上下からの詰めろがあるため受けが利かずに必至となる。角の成場所は、5一が限定で、▲4二角成▽同金では、▲1五歩としても▽2一飛と下段の銀を取られてしまう。
図3
図4
しかし、5一角成とされれば、相手方も1五歩に気がつくので、取らないはず。つまり寄せに強くなるには玉方の逃げ方をしっかり把握しないと行かないわけだ。
図2では玉方は両取り逃げるべからずで、他の手を指す。①▽1四玉と逃げる手には、▲1五金、▽1三玉、これには更に▲2四金(馬でも同じ)として詰み。②▽2四歩は同馬で無駄。というより次は▲2四金打ちの詰ろになっているんだ。上がだめなら下段へ逃げるための③7七角成はどうだろう。角がいなくなることで2二からの逃走路が確保された。この後どう寄せるか色々な手段はあるのだろうがそう簡単には寄らない形となっている。
将棋の部屋
詰めろを続けよ17
攻めの駒は馬1枚。拠点を増やすことを考えよう。(図1)。
図1
図2
▲3五桂はいい手だ(図2)。▽2四歩と馬を取ると▲2三金で詰むのがミソだ。だから玉方は▽2二銀などとして2三の地点を守るが、あっさりと▲2三馬、▽同銀として、▲2四歩と打つ(図3)。▽同銀なら▲2三金の詰み。▽3五銀と逃げても▲2三金と2三に数の優位があり詰みだ。
図3
つまり図3で必至となっている。
将棋の部屋
詰めろを続けよ18
1一にいるのは角だ。(図1)。
図1
図2
▲3三角成とするのが意表を突くいい手だ。これは桂で取っても金で取っても、▲1一金と打つことで必至がかかる。上下からの挟み撃ちで両方を受けることはできない。
▲3三角成を取らない方法はないか。①2二銀でも構わず▲1一金だ。▽同銀なら▲同馬で結局同じこと。②▽2二金なら。これでも▲1一金が打てる。結局2ではどのように受けても必至がかかる言うことだ。
将棋の部屋
詰めろを続けよ19
金の手筋。
図1
図2
▲3二金、▽1二玉とした後、▲3一金とするのが絶妙だ。角道を通して金が横に利く特徴を最大限生かしている。持駒が無いので必至のようだが、この場合は▽2四歩と逃げ道を開ける手が残されている。
図3
図4
これには▲2一角成、▽2三玉、▲3二馬、▽1二玉となる。ここで手がないようだが、▲3五桂と打ってみたらどうだろう(図3)。
▽同金と取るしかないが、▲3三馬と角を取っておく(図4)。次は▲2一角の詰み。受けるなら▽2三竜だが、▲2一角、▽同竜、▲同金。▽同玉は、▲2二飛、▽3一玉、▲3二飛成まで、角と桂では適当な受けは無い。詰めろはかなり続いていたけど、必至問題と考えれば図4で▲2一同金とした段階で必至となるのかな。つまり必至の定義の問題だけど。
寄せの研究
詰めろを続けよ20
これも金の手筋。金3枚もあっても、手筋を駆使しないとうまく行かない。
図1
図2
まずは▲3三金と打込む。2二に数の優位があるので、▽同桂しかない。次の手がポイントだ。▲2一金とするのが手筋。▽同玉なら、▲2二金で詰みだ。
▽1三竜(馬)と駒を足しても▲二金まで。図2までの見事な3手必至でした。
寄せの研究
詰めろを続けよ21
図1
図2
初手は▲3二銀と行く。これは2一銀あるいは馬から詰めろ。受け方は▽5一飛、銀と馬の詰みを一度で防ぐ。ここで更に▲3五桂と攻め駒を足す(図3)。
図1
図2
2三の地点に攻め方の数の優位が築かれている。▽3二角、▲同馬、▽2二銀としても、次の▲4五角まで、攻め方は2三に数に優位を築いたまま押し切ってしまった。4図で必至となっている。
寄せの研究
詰めろを続けよ22
図1
図2チョト変な手だけど、初手は▲2五金とする。わざわざ攻め駒をバックするので指しにくいが狙いは次の▲2四桂の詰みを狙っている。▽2三歩とすると、更に▲2四歩として2三歩成を見せる。▽同歩の金取りにも構わず、▲3六桂。
図3
図4
2四桂を阻止するには▽3三馬とする他無いが、それでも▲2四桂、▽同馬,▲同金と進むと受けが無くなる。▽2二歩には▲2三角で詰み。
寄せの研究
詰めろを続けよ23
図1
図2金銀の利きのある所に▲3二角(図2)と打込む手。チョット意味が分かりにくいが、▲2二金、▽同銀、▲同歩成、▽同玉、▲2三銀、▽同金、▲同角成までの詰みがある。しかもこの角に対して、①▽同銀は▲2二金まで、②▽同金は▲同馬、▽4四角、▲2二金、▽同銀、▲同歩成、▽同角、▲2三金までの詰みだ。③▽5二飛の受けには、▲2二金、▽同銀、▲同歩成、▽同玉、▲2三銀、▽同金、▲同角成までの詰みとなる。④▽1四歩に対しては、▲3一馬、▽3二金、▲同馬くらいで受け無し(必至)となる。
寄せの研究
詰めろを続けよ24
端玉には端歩なんてことわざがあるが。
図1
図2
▲1四桂、▽同歩、▲同歩で端歩が玉頭に迫っていく。竜を取れば詰みなのでここまでは必然。
図3
図4
端歩が玉頭に迫った。竜を取れば、▲1三金、▽2一玉、▲2二金までの詰み。図3で①▽2一桂と受ける。▲1三金、▽同桂、▲同歩成、▽同玉(同金は2二金まで)、▲2四金、▽1二玉、▲1三歩、▽同金(2一玉は3一金まで)、▲2二金までの詰みとなる。図3で②▽2一玉とにげるのは、▲3一金、▽1二玉、▲1三金、▽同金、▲同歩成、▽同玉、▲2四金、▽1二玉、▲2三金まで。難しい手はないものの結構手数がかかる。
寄せの研究
詰めろを続けよ25
今度も端玉だが飛び道具がない(図1)。
図1
図2
金を打って張り付いて次々と駒が交換されていくのは穴熊の攻略とよく似ている。
まずは▲3二金と張り付く(図2)。▽同金(竜の方を取ると2二金で詰み)には▲同竜とする。▽2二金打ちには▲3三金(図3)。
図3
図4
▽3二金、▲同金で、今度は玉方は金が無いので、▽2二飛、ここでバッサリ▲2二金、▽同玉、▲4三金、
図3
図4
寄せの研究
詰めろを続けよ26
チョット意表を突く面白い問題です。
図1
図2
いきなり▲1四馬と進みます。▽同歩の一手に、▲1五歩。結構この攻めが速いのです。
確かに、▽同歩では▲同香と走られて詰みがあります。▽1六角とか▽1八角とかして香の利きを遮っても、次の▲1四歩の詰めろを防ぐことはできません。
頑強に粘るなら、▽3一角、▲同銀不成、▽同飛、▲2二角打ち(好手)、▽3三飛、▲同馬、▽2二金、▲4二飛位(図3)で必至なのではないかな。この後、▽2一銀、▲2二馬、▽同銀、▲1三金、▽同玉、▲1四歩、▽1二玉、▲1三歩成、▽2一玉、▲2二とまでの詰みだ。
図3
しかし、図2の▲1五歩は、これが詰めろになっているのがポイントだ。次の手は▲1四歩でなく、▲1三銀成。▽同玉、▲1四歩、▽1二玉、▲1三歩成、▽2一玉、▲2二とまでの詰み。端玉に香車は恐ろしい存在だ。
将棋の部屋
詰めろを続けよ27
図1:打ち歩詰となる筋があるが
図1
図2
▲2三角、▽2一玉で打ち歩詰、しかし▲4一角成(図2)、①▽同飛には、▲2三歩と打てる。▽4二飛としても▲同金で角と歩では受けは利かない。▽2二歩には▲3三歩成で問題ない。②▽2二歩と受けても、▲2三歩、▽同歩、▲同馬で必至だ。
図3
図4
同じような筋でも先に▲2一角として、▽同玉に▲2三歩とするのが目に着くがこの場合、▽5二飛とされて失敗する。
寄せの研究
詰めろを続けよ28
図1
図2上部に逃げられそうだがよく見るとそうでもない。▲2二歩成に▽1三玉と逃げると、▲2三桂成、▽1四玉、▲2四金までで詰む。つまり▲2二歩成には▽同玉と取るしかない。▲2三金、▽2一玉と簡単に隅に追い込むことはできたが(図2))、いわゆる打ち歩詰め。
図3
図4
これからが打ち歩詰め打開のテクニックの出番。まずは、▲1二歩、▽同香、ここで▲3三金。▲2二歩、▽1一玉に▲2三桂としようという意図だ。その意図を察し、▽3五歩と桂馬を払う。そこで▲2三歩と打てば、次の2二歩成を防ぐ手段がなくなるので必至だ。先に2二歩を打たないことがポイントだ。
寄せの研究
詰めろを続けよ29
図1
図2竜が当たりになっているが、かまわず、▲2二銀(図2)と打ち込むのが鋭い寄せ。▽3三桂と竜を取れば▲1三銀打で詰む。ではこれで詰めろになっているのか。▲2一銀、▽同玉、▲2二銀、▽1二玉、▲2四桂、▽同歩、▲1三竜までの詰み。
図3
図4
①▽2四銀とすれば、▲1一銀成、▽同玉に▲2三竜で必至(図3)。②▽3二銀と受けて来れば、▲2一銀不成(図4)。②a.▽同玉には、▲2二銀、▽1二玉、▲2四桂、▽同歩、▲1三竜までの詰み。②b.▽同銀なら、▲2五桂と詰めろをかけ、▽2四銀、▲1三銀、▽同銀、▲同桂成、▽同玉、▲2四銀、▽1二玉、▲2三銀成までの詰みとなります。
寄せの研究
詰めろを続けよ30
図1
図2上下からの必至の筋で、▲1五金がすぐ見える。1四と2二の銀打ちを同時に防ぐには▽2二桂と打ってくる。この桂を取ってしまおうとするのが、▲3五桂、▽同歩、▲3三銀(図2)の3手一組の手。
①2二銀を受けても、結局桂を取られて▲2五桂。②2四歩も同金で無効。完全な必至だ。
寄せの研究
詰めろを続けよ31
図1
図2▲3一金とじっと寄る手が非常に素晴らしい。これが詰めろにもなっている。次に▲3二竜と王手すると、合駒は銀しかないので、▽2二銀合、▲2一竜までの詰み。▽3三桂と竜を取れば、▲2一銀、▽2二玉、▲3二金までの詰みとなる。
図3
▽2二銀と受けるのが精一杯の抵抗だが、▲3二銀がそれを上回る手。次に①2一銀の詰めろがある。②3一銀と金を取れば、▲2三竜まで。③▽3三銀と竜を取れば、▲2一銀、▽2二玉、▲3二金までの詰みとなる。つまり図3で3手必至となっている。
寄せの研究
詰めろを続けよ32
図1
図2飛車の防御をかいくぐる3手一組の好手がある。▲2四桂、▽同歩、▲3四金だ。▲2四桂は▽2二玉では▲3二金で詰むので▽同歩の一手。そこで▲3四金と飛車の影に入り込む(図2)。2三金打ちの詰めろ。①▽2三桂と埋めるのは▲3五桂で受け無しに。②3三桂は同金で無意味。図3で必至だ。
図3
寄せの研究
詰めろを続けよ33
図1
図2何処から手をつけたら良いのか分かりにくいが、玉方には桂馬しかない。まずは▲3二歩成(図2)。もちろんこれは詰めろだ(2二金)。
図3
図4
①▽同歩なら、▲3一角。▽2二桂、▲3三金(図3)、▽同歩、▲3二金まで。この連続金打ちが面白い。これ以上受ける場所がなく必至だ。また、▲3二歩成に②▽2二桂と受けるのは、▲同と、▽同玉。取った桂馬を▲3四桂と王手で打つ(図5)。
図5
図6
▽3三玉なら、そこで▲3五金と桂を支えておく。持ち駒が歩だけなので受け難しそうだが、果たして詰めろになっているのか。図6では▲5一角、▽3二玉、▲2二金まで。また図5で4二香には5一角としておけば受けはない。
寄せの研究
詰めろを続けよ34
図1
図2飛車がいなければ、▲3一角と打って、▽2二合に▲1四銀までの詰み。飛車が邪魔駒という訳だが、1五の金も取られる位置にある。金取りを防いで3五飛車成とすると同飛で3一に角が打てなくなる。金を守りながら飛車を上手く捨てる手は見つからないが、金を取られても詰む手順がある。
図3
▲3三飛成と迫って見よう。玉方は▽1五飛車と金を取って来る。そこで▲2四銀、▽1四玉、これに対して▲3六角が好手だ。どんな合駒をしても▲2三竜で詰む(図3)。
この3六角は最初に狙っていた3一角と同じような性質の手であることが面白いと思います。
寄せの研究
詰めろを続けよ35
図1
図2とりあえず▲2三歩と王手するのが気持ちのいい手でしょう。▽同玉なら、▲3四金、▽2二玉に、▲3二竜、▽同玉、▲4三銀からの簡単な詰み。だから、当然▽同歩ですが、▲2四歩と更に叩くのが好手(図2)。①これを▽同銀なら、▲3四金(図3)
図3
図4
①これを▽同銀なら、▲3四金(図3)、同歩なら2三金からの詰み。▽3二金としても、▲同竜、▽同玉、▲4三金からの詰み。②銀を逃げる手、▽3二銀なら、▲2三金、▽同銀、▲同歩成、▽同玉、▲3四金、▽2二玉、▲2三銀、▽3一玉、▲3二竜までの詰み。必至問題とすれば、▲2三歩▽同銀▲2四歩▽同銀▲3四金までの5手必至が正解ということですか。
寄せの研究
詰めろを続けよ36
図1
図2まずは▲4一歩成。▽同銀(同玉は詰み)。今度は▲2一歩成とする。これは▽同玉(同角は2二銀で詰み)。▲2二銀に▽1二玉と逃げられるが、▲3一銀不成と一旦そっぽに行ってこれで受けが無い。▽1四歩としても▲2二歩成、▽1三玉、▲2三とまで。
寄せの研究
詰めろを続けよ37
図1
図2▲2四歩は同歩で無効。▲1五桂なら受けは無いようだが、▽2一玉と落ちられ▲2三桂成に▽3一馬で、2二には歩が打てない(二歩)。
▲2四桂と捨てるのが妙手だ。これは王手で逃げても詰むので取る一手。▽同歩▲に同歩と進む(図2)。今度は▽2一玉▲2三歩成となった時、▽3一馬でも▲2二歩と打てるので詰む。だから図2では▽3一桂と受ける。▲2三歩成▽同桂▲2四歩(図3)となる。以下▽2二歩▲2三歩成▽同歩に、めでたく▲1五桂が打てる(図4)。図1と図4を比べてみるとちょうど2五にあった歩がなくなっている。二歩を回避するためのテクニックだったわけだ。
図1
図2
寄せの研究
寄せの基本1
次の3つの図はとても良く似ていますがその後の変化は大違いです。
図A1
図B1
図
C1
図
A2
まず、図A1は必至問題の定番ともいえる形。▲3二銀(図A2)で必至です。これが必至であることは自分で駒を動かして見ればすぐ分かるし解説も沢山ある。
生兵法は怪我の元。B1図で▲3二銀と打つと▽3三銀と逃げられて大変です。ここは▲3一銀と打って▽1二玉に▲3二馬(図5)と必至をかけるのが正解です。B1で3三玉と逃げても今度は4二馬で詰まされてしまいます。
C1図は▲2三銀と打って詰みです。玉方の歩の配置の違いが非常に大切ですね。
図B2
図B1
図A2では玉方は盤上にない残りの駒すべてのどれを使っても受ける手段がなく、いわゆる必至の問題での必至。持ち駒「残」はそういう意味です。玉以外の駒は反則手でない限り総て使えます。
一方、B2図では、もし銀か角があれば▽3三銀等と抵抗する余地があります。ただし3四の歩が3三なら受ける場所が無く必至問題集の必至となります。
C1では、4一の馬は生角でもそのまま通用しますが、他の2つは馬でないとうまく行きません。
寄せの研究
寄せの基本2
図1
図2
寄せの基本は守りの金を攻めること。まずは▲4四桂と打つのいい手でしょう。4二歩のと金攻めや2二歩もあるかもしれませんが歩切れになるのも心配。絶対やってはいけないのが6一飛車成の王手。
①▽2二金と逃げるのは大チャンス。こういう金は「壁」と言って大悪手。この場合は▲3二歩、▽4一玉、▲5二飛成で詰みです。
図3
図4
②逃げるなら▽4二金とこちらが本命。これには▲4三歩と打つのが好手だ(図3)。これには▽4一金とするしかない。2二歩もあるがこれは詰めろになっていない。また、▲3二歩も▽2二玉なら▲4二飛成で詰めろが続くが、▽4一玉と飛車の方へ寄られると意外と手が続かない。▽4一金には打った盤上の桂を利用して、▲5二桂成(図4)と詰めろで迫ることが出来る(図4)。▽同金では▲同飛成で必至になるので、玉は▽2二玉と逃げるしかない。▲4一成桂、▽3二銀合(図5)ですが、ここでは詰みがあります。ここは一気に詰ませてください。
図5
図6
一連の手順で詰みまで行った。途中の手は総て詰めろになっているので逆転負けになる可能性はなさそうだ。ところで遡って図2で金取りに甘んじて▽4二銀と受けたらどうだろう。▲3二桂成、▽同玉、▲5三金でいいだろう。なお、図5の詰みは飛車切から始めれば簡単だ。
寄せの研究
実戦での例1
実戦を想定すると駒の配置も多くなり、手の選択も難しくなる。まず、見るべきは攻めるべきか守るべきか。そのためには自玉の安全度を確認することがまず最初に行うべきこと。駒割りだけ見れば大駒4枚持って攻めている先手が圧倒的に有利。何とが受け切れば勝ちは目の前でしょう。
図1
図2
自玉を見れば、詰めろがかかっている。しかも挟撃体制で受けは難しい。この局面では▲5八角と金を取っても、▽2八歩成で詰み。桂馬2枚がしっかり上部を押さえている。では、自玉には必至がかかっているのか。多分実践では相手方はそう思っているかも。
ところが、実は▲7四角と歩の頭に出て王手をかける手がある。王手なので手を抜けない。▽5二歩とでも受けてくれれば、▲3八玉と上に脱出(図2)できる。▲3八玉されれば、▽2八歩成でも、▲3七玉と桂を取って、簡単は寄らなくなる。
▲7四角には、更に狙いがある。▽同歩と取ってくれても、玉の脱出は可能だが、この場合は▲4三竜と王手をかけて、後手玉を逆に詰ましてしまうことが出来る。こんな手を食ったら悔しくて眠れないか。
寄せの研究
実戦での例2
先手はうまくすれば入玉できそう。しかも銀を入手すれば、▲8二銀から詰みがある。しかし、すぐに3三桂成と銀を取れば、▽2六竜で先手玉は詰み。そこで▲1七金打が絶好打になる。▽同成銀と取れば詰めろは続くが、そこで▲3三桂成と銀を取れば、先手玉の詰めろがほどけ、逆に後手玉が詰めろになっている。図2ではすでに、先手玉には適切な詰めろをかける手段がなく、後手玉には適当な受けが無い。
図1
図2
寄せの研究
実戦での例3
図1
図2
寄せの研究
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
居飛車振り飛車
10年も前なら、アマチュアの将棋は振り飛車対居飛車がほとんどだったような気がする。特に初心者にも人気のある四間飛車は比較的駒組が容易で、結構攻略が難しいので、多少格上の相手にもいい勝負ができる可能性もある。昨年暮れからNHKの将棋講座で深浦九段の「振り飛車なんてこわくない」という素晴らしい企画があり、是非勉強してみようという気になった。今はやりの角道を止めない最新形と異なり、角道を止めるオーソドックスな駒組、対する先手は、居飛車穴熊なんていう固め合いでなく、これまた果敢な急戦策。しっかりと基礎をマスターしたい。

まず、棋譜を示します。居飛車側の配慮としては、13手目の▲2五歩で▽3三角と決め、19手目で▲3六歩と急戦を明示、21手目の▲5七銀が作戦の岐路です。▲5七銀は次に▲4六銀と歩越銀に出て、角頭を狙う意図があります。これに対して22手目の▽4三銀は当然のようですが、かえって▲4六銀を攻めを誘っている意味もあります。後手は▽3二銀で待機していれば、▲4六銀には▽4五歩と反撃出来ます。飛車角に一機に活が入る理想的な展開。▲3三角成にも▽同銀と取ることが出来ます。先手が飛車先を突破するには▽同桂と取ってもらわないといけません。
そこで、先手は22手目▽4三銀を見て、▲4六銀と出る展開になります。後手が▽5二金と待機して固めてきた場合は、別の手段が必要です。
▲4六銀に代えて、▲4六歩としたらどうなるでしょう。これはこの後、▲4五歩としかけて、角交換して、2筋を突破しようとする考え、これも昔からあった振り飛車対策です。銀はもう使えなので使うなら桂馬だが。四間飛車に構えている所に▲4五歩と突くのだから反撃もきついと思うのだけど、振り飛車をやる以上、この対策もしっかりやっておくことも必要だろう。

さて、23手目で▲4六銀と出ました。後手は▽5二金と美濃囲いを完成させて待ちます。先手は25手目▲3五歩と仕掛けます。
素直に▽同歩と取ってくれれば、大成功。▲同銀と銀が5段目に進出。以下、▽3四歩としても、▲2四歩の攻めが利き、▽3五歩と銀は取られても、▲2三歩成、▽1五角、▲1四歩、▽3七銀打ちと逆襲して来ても▲2七飛車として、▽2六銀成、▲2八飛車、▽3七成銀、▲2五飛車となって、結局角と銀の交換は避けられない。いわゆる斜め棒銀成功の巻。
つまり、25手目の▲3五歩に対しては、素直に▽同歩と取る手はない。それでは、▽4五歩と突き違いの歩はどうだろうか。①▲同銀なら、▽3五歩と取り込んで銀挟み、▲3四歩と打つと、▽8八角成、▲同銀では、▽4四歩で銀が助からない。同銀と取るのは先手はあまり面白くなさそうだ。②▲3三角成、▽同桂に、▲5七銀と引いておけばどうだろうか。銀の行き場所は他に3七と5五がある。次に▲2四歩からの飛車先突破がある。後手の反撃策▽6四角打ちには▲5五角と合わせれば対応できる。では、▽2二飛車は、どうだろう。
25手目▲3五歩に対しては、攻められている3筋に飛車を回る▽3二飛車が常套手段だ。▲3四歩、▽同銀に対して、29手目▲3八飛車が狙いの一手だ。これに対して同応じるが後手の腕も見せどころ。
①まず悪い見本は、▽4三銀か。これには▲3四歩、▽2二角、▲3五銀と抑え込んで先手が有利になりそうだ。②▽3五歩は、▲同銀、▽同銀、▲同飛となると先手の攻めが成功しているようだ。歩損の上、角頭の傷が残っている。となると、後手の王手は角を引く③2二角か④4二角。
③▽2二角に対しては、▲3三歩が絶好打。同角や同桂では3四の銀が取られてしまうので、▽同飛と取るが、▲4四角と飛び出す手がたまらなく味が良い。これには▽4三銀、▲3三角成、▽同角、▲5五歩ぐらいで先手が良さそうだ。
④4二角も飛車先を通す手だが、ここでも▲4四角と飛び出す手がたまらなく味が良い。後手は▽3三歩と打てばとりあえず局面を収めることはできそうだが、発展性もない。ここは▽「4三銀と飛車交換を迫る手が本命だろう。ここはあっさり飛車交換をし、▲3二飛車成り、▽同銀、▲1一角成と成れば、駒得の先手が有利になりそうだ。

という訳で、29手目▲3八飛車に対しては、▽4五歩と角道を開けて決戦を挑んでくる手が最も有力な手段のようだ。ここで絶対にやってはいけない手。先手は間違っても銀がタダだからと▲3四飛車と銀を取ってはならない。▽8八角成、▲同銀、▽3四飛車で、王手をかけられて飛車を素抜かれてしまう順がある。まずは先に▲3三角成、▽同飛に▲5五銀とかわすのがうまい手だ。ここは振り飛車がをも大変。次に▲2二角がある。従って、▽4三銀と引いて飛車交換を迫る。▲同飛車成り、▽同桂。ここで▲3一飛車、▽3九飛車の打ち合いはチョトつまらないので、▲3四歩、▽同銀と味付けしておき、▲3一飛と打って▽4二金に▲4四銀と出れば先手が優勢のようだ。
伝説の棋士・塚田正夫元名人
塚田九段は内藤國雄棋士が敬慕している棋士だとか。その理由は二つ。一つはその強さ。不敗といわれた木村義雄名人に勝って名人位につくと、升田幸三、大山康晴の強豪を倒して実力第一人者の位置にいた時代がある。ずっとA級棋士で、現役のまま癌の為亡くなられたとか。まだ63歳の若さで。
昔テレビで鶴のように痩せた仙人のようなオジサンが、解説を担当していたけど、解説そっちのけで、一人で楽しそうに駒を動かしていた記憶がある。子供のように淡々と将棋を楽しんでおられたような気がする。とても強い人だったらしいけど今一つ地味。
塚田正夫の詰め将棋という小さな本が日本将棋連盟から発行されている。詰め将棋の本は多数あると思うが、やはりこの本は絶品だろう。あまり将棋の強くない私が言うのもなんだけと、特に初心者にはご一読をお勧めしたい。
伝説の棋士・花村元司
花村 元司(はなむら もとじ、1917年11月18日~ 1985年5月25日)。棋士番号39。静岡県浜松市出身。木村義雄十四世名人門下。史上初の将棋と関連した機関に在籍した経験を持たずにプロ入りした」棋士。この快挙は小山怜央が編入試験でプロ入りを決めるまで以降79年間無し。
小学校卒業後、鋳物工の見習いとなるが、15歳のときにミスで大やけどを負って入院中に将棋と出会う。現在の棋士たちから見ればかなり晩学の部類ですね。
プロになる前は、賭け将棋で生計を立てていた元真剣師という異例の経歴を持ち、真剣師時代には「東海の鬼」「コマ落ち名人」「下手(したて)名人」などの異名をとった。囲碁も得意で囲碁の真剣師もしており、そのほか博才が高く花札もかなりの腕前があったとされる。
この時期は、真剣での収入で将棋道場を持ち、高級な和服を着こなすなどで、後に「プロにならないほうが儲かったかもしれない」と述べるほど、金銭には恵まれていた。しかし、道場は通っていた警察官から賭博での手入れを示唆され、逃げ出すように閉鎖のやむなきに至り、その後1年もしないうちに補充兵として南支に送られ、マラリアを4度発症するも1年2ヶ月後に帰国を果たした。戦地ではずいぶん苦労されたようですね。
プロ編入試験
升田幸三に対し、角香交じり(角落ちと香落ちで交互に対戦すること)で徹夜で勝負して勝ち越し、さらに香落ちの手合いで指し分けとなった。でも勝負を挑まれて買って出る升田幸三先生も大したものですね。二人とも戦地に送られて命がけで戦わされた戦友と言う気持ちもあったんでしょうか。
実力を買われたことや、後援者たちの推挙を受けたことで1944年に異例のプロ五段試験の実施が決まる。花村はこの試験で、和田庄兵衛・奥野基芳・小堀清一・大和久彪といった当代の新進気鋭のプロ棋士を相手に六番勝負で4勝2敗という結果を上げて合格し、プロ棋士となった。
棋士として
大山康晴や中原誠には大きく負け越ししているものの、通算成績は棋戦優勝3回、A級通算16期。特に1977年度には60歳でA級への復帰を果たした。これは2018年現在でも全クラスを含めた最高齢昇級記録であり、A級在籍記録としても大山の69歳4ヶ月、加藤一二三の62歳2ヶ月に次ぐ最高齢記録である。しかし、タイトルは取ることができず、生涯4度の挑戦の中で、大山には名人戦と王位戦でストレートで2度敗北し、残りは九段戦で塚田正夫に2度挑戦しているが、0勝3敗、2勝3敗で敗北している。
1985年5月25日、現役のまま67歳で死去。死因は肺がんだった。師匠の木村義雄とは晩年連れだって競輪場に行くほど親密な間柄であり、木村は「とてもよい弟子だが、たったひとつ悪いことをした。師匠より早く死んだことだ」と述べ、とても悲しんだという。
棋風
元真剣師らしく実戦派の棋士と知られ、当時、大人しい定跡通りの手を指す棋風が多い中にあって、あえて定跡を外した難解な力将棋に持ち込むことで高い勝率を挙げた。また終盤の力があり、花村は「終盤の入り口で2:8の差なら五分、3:7なら俺の勝ち」と豪語していた。こうした棋風から「妖刀使い」の異名を持ち、「花村流」はプロ棋士に恐れられた。一方で「ハッタリ将棋」と揶揄する向きも存在したが、それこそが自身の勝負観の表れであるとしてむしろ本人はその言葉を歓迎していたという。
楽観派だった背景には戦中のマラリアの経験もあり、石田和雄によれば「戦地でマラリアに罹って頭髪を全部失っても『命と引き換えなら安いもんじゃ』と笑っていた」という。アマチュア相手の駒落ち将棋を得意として灘蓮照とならんで有名であった。
元真剣師のイメージにそぐわず、清潔な人物だったという。経歴とは裏腹に、ファンを大切に考えており、揮毫を一枚一枚丁寧に書く事を心掛けていた。これは花村が「こちらはたくさん書いても、受け取る側は一枚一枚だから」と考えていたためであり、その心構えは弟子たちにも引き継がれている。
「ものすごいヘビースモーカーだった」と弟子の森下が述懐するほどの愛煙家で、「自宅から将棋会館まで、電車で行くと禁煙で耐えられないから、タクシーを使っていた」という。升田幸三九段も相当のヘビースモーカーだったようですが、どちらに軍配が上がるんでしょうかね。酒は飲まず、下戸であった。
競輪好きで、公式戦の対局中も盤側にスポーツ新聞を持ち込み、午前中や相手が長考に入ったときには競輪の検討をしていたほど。「勝負勘を鍛えるのは将棋が強くなるためにもいい」として、競輪以外のギャンブルも一通り嗜み、弟子にも推奨していた。ただし森下など、弟子によってはギャンブルを禁じる場合もあった。また競馬にはほとんど関心を示さなかったという。
しかし、花村先生伝説の棋士であるとともに痛快な人生を送られた人生の達人みたいな方なんですね。花村先生、一つだけ達成できなかった夢がある。名人位を奪取することだった。もちろんそれを後輩の弟子たちに期待していたのでしょう。でも、その夢もライバルだった大山名人も実力的に完全に後輩達に追い抜かれた今、それも達成済みと言うことか。
伝説の名勝負
将棋の部屋詰め将棋の世界
You Tubeから拾った、詰め将棋を集めています。また、本からの者も特徴的なものは追加するようにしてます。自分で解けたものが中心ですが、実際に駒を動かして変化手順も詰むことは確認しています。基本的に古典に属する基本的な詰め筋が多いので、一目で詰み筋が分かるよう何度も見ておくのが自分のためでもあるからです。
f100
5手詰め。初手の発見が非常に難しい。
正解は▲4四金打ちのようだが?
玉が△3二に逃げるのは▲2一飛車成の詰み。
△同銀の一手に、▲2三飛車成の王手。△3三合い、▲2一角成で詰む。合駒を移動合いにしても同じく詰み。2枚の馬が良く利いていて玉は逃げられない。
また▲2三飛車成に玉の逃げ場は5四しかないが▲6四竜で詰み。4五には1二角が利いている。
【藤森哲也】(ふじもり てつや、1987年5月9日~ )
将棋棋士。塚田泰明九段門下。棋士番号は285。東京都大田区出身。同区在住(2012年時点)
2018年4月から、子供を対象とした「ふじもり将棋教室」を大田区内で開講。藤森と両親が講師を務める。映画「3月のライオン」、テレビドラマ「うつ病九段」では、将棋指導と監修を担当している。女流棋士の岩崎夏子は、プロ入り前の小学生時代にふじもり将棋教室に通っていたと後述の将棋放浪記に出演した際に語っている。
2019年頃から、将棋解説者としての語り口が話題になることが増えている。特に『AbemaTVトーナメント』においては、将棋の専門用語以外に競馬/麻雀/野球/ゲームなどの用語も随所に交えた解説を行い、あたかもスポーツ実況のようなしゃべりから一部で「実況名人」と呼ばれるに至っている。「文春オンライン」主催の「観る将アワード2019」では、解説者部門の部門賞を受賞。
インターネット上での情報発信にも力を入れている。YouTubeのチャンネル「将棋放浪記」では、「将棋ウォーズ」を使用し、ネット上での将棋対局を行う模様を収録・解説を行う形のコンテンツなどを配信している。一般棋戦と同様の居飛車や振り飛車といった通常の戦型だけでなく、鬼殺しやアヒル戦法、パックマン等の奇襲戦法も積極的に採用する。将棋の実況解説を行いつつ、「ブッチ」(=ブッチぎる:飛車や角などの大駒を切ること)、「キツヤマさん」(きつい、形勢が厳しい状況)、「側の人間」(他のプロ棋士・奨励会員・女流棋士)、「全バラ全ちゃん」(ぶつかった駒をすべて取り合って局面を清算すること)といった藤森独特の言葉や表現を動画に織り交ぜるのが特徴である。ツイッターのフォロワー数は2万8000人。
YouTube藤森哲也
f101

退路封鎖の問題。5手詰め。初手は飛車打ち。竜の威力をどう働かせるか。
まず▲1三飛、△同香。これで玉はバックできない。
次に、▲1五銀。①△同桂ならば▲3五竜。②△同玉ならば▲2四桂の合利かずの詰み。
f102
適当な王手がない!ここでは「歩頭の桂」の手筋がある。
そう▲2五桂と打つ。△同歩の一手に▲2四金。
こじ開けた空間に打つ金が読みにくいか。①△同玉なら▲3四銀成。②△同角なら▲1四香と香が走れる。
f103
2枚の角、特に2一の角がいかにも邪魔駒だ。
▲3二角成、△同玉(同飛は2一角成まで)、▲2二飛車打ち、△3一玉、▲2一角成までの詰み
f104
高柳敏夫名誉九段の作。
4五の後手の角の守備力が大きい。でも初手の飛車打ちに気付くか?
▲2二飛車と打ってみる。△同角なら▲5三金で詰み。△5三玉は▲3二角成まで。3手詰み。
f105
まずは▲3四銀、△同桂と上部を封鎖。そこで▲3一飛車と打つ。
①合駒は▲3二角成の両王手の詰み。
②△同銀なら▲4一角成まで。
③△4三玉にも▲3角成の両王手の詰み。
f107
両応手の筋だが。初手は上部脱出阻止の▲3四銀だが、3手目の飛車打ちはチョット気づきにくい。
まずは▲3四銀、△同桂と上部を封鎖。そこで▲3一飛車と打つ。
①合駒は▲3二角成の両王手の詰み。
②△同銀なら▲4一角成まで。
③△4三玉にも▲3二角成の両王手の詰み。
f108
実はこれ1手詰め。でも実戦で同じ局面が現れたら気がつくでしょうか?
(答え)▲2三角成。
f109
初手は金を打つ。どこに?やさしい手詰め。
(答え)▲3一金、△同玉、▲5一飛車成まで。
f110
双玉問題。うかつに王手をかけると逆王手をかけられる筋がある。でも先に敵玉を取れば勝ちになるの心配ない。
▲3六香と香を移動して角の王手。△3七銀打ちで逆王手がかかるが、▲同角で解決。
f111
3手詰め。3四に金が打てれば?
答え:▲4二銀の王手に、△同金なら▲3四金で詰む。
一見玉を逃がすようだけど、△4四玉には▲4五金打ちで詰む。
f112
双玉問題。既に自玉に王手がかかっている。しかし、▲2二飛成の逆王手しかも両王手の筋で解決。簡単な1手詰み。
f113
3一の飛車が取られそう。3三金と打って見れば?
▲3三金を△同桂と取れば▲1一飛車成。△3一玉と飛車の方を取って逃げれば▲4三桂不成で詰む。簡単な3手詰めでした。
答え:▲2二飛車成とすれば解決。△同金に▲2四馬までの3手詰め。
f114
4二のと金が取られそう。2二玉から1一玉と遁走されても困る。4二のと金を守りつつ、2二を封鎖する盤上この一手。
▲2二飛車成、△同金の1手に▲2四馬まで。
f115
三手詰め。4三との焦点への捨て駒。
①△同飛は▲3四竜
②△同金は▲2二竜
③△同玉なら▲2三竜の両王手の筋で解決。
f116
左右対称形だけど1一に角がいる。ヒントは1手詰め。
角で取られないよう▲4四銀左成。
f117
これも3手詰め。
▲3五金打ちが妙手。
①△同玉には▲3四飛成の両王手。
②△3三玉とにげても▲4二飛成まで。
f118
馬がいなくても玉が3三にいれば、▲3二竜で詰みならば
▲3三馬とあっさりと捨てることで解決。▲3三馬、△同玉、▲
二竜まで。3手詰め。
f119
相手の逃げたい所へ銀の捨て駒▲1二銀打ち、△同玉なら▲1三歩と打って△2一玉と元に戻して▲4一竜まで。簡単な5手詰め。同香なら4一竜まで3手で詰む。
f120
ヒントは2枚の金の連続捨て駒。5手詰め。▲2一金△同銀(同玉は3一馬までの詰み)。今度は2枚目に金を▲3三金と捨てる。
①△同玉は
f121
f122
初手が総て。3手詰め。
まずありそうな手として▲3二銀成から考えて見る。
①△同玉なら▲2三馬。△同飛も同じ。②△同銀なら?▲4四馬まで。
f123
7手詰め。
まずは▲2三歩は気持ちいい手。△同金とは取れない。△1二玉と逃げられたら?
▲2一銀、△同玉、▲3三桂に△1二玉、▲3二竜で解決。▲3三桂に△3一玉と逃げても▲4一竜までだ。
f124
初手▲3一飛車成に気がつくか?
▲4一飛車成では△3三玉の一手に▲4三銀成では2四から逃げられる。
▲3一飛車成に①△同金は▲4三銀成まで。
②△同馬は▲5一馬。
③△同玉は▲4一銀成。どれも3手詰め。
f125
最も簡単な一手詰み。
答え:▲3二角成まで。飛車角桂馬香等の利きが錯綜していると意外と読みづらくて苦労する。
f126
これも簡単な3手詰め。
▲2一角成と成捨てる手で解決。①△同金は▲2三桂、②△同玉は▲2二と まで。
f127
初手▲1二竜には合駒が必要。でも▲2四馬と竜を外され、△同角でも同玉でも
▲2五金打ちで詰んでしまう。
従って、1三の合駒は桂が最適のようだ。しかし△1三桂の合駒▲2三竜と言う手筋がある。△同竜は▲1五金まで。△1五玉も▲2四竜までだ。
f128
美濃囲いを攻略して追いつめた形。きちんと詰ませられることが求められる。
初手は▲8二銀打ち、△9二玉(金があるので上には行けない)。そこで▲9一銀成と成捨てる。△9三玉と逃げる手に▲9二成銀と追い、△同玉に取った香を▲9四香と打てば解決。△9三合いに▲8二金まで。他に▲8二銀のような手も見えるが△同玉▲9二金打ちの後金駒が一枚足りない。
f136
受け方は矢倉囲いがそのまま残っている。これを5手で詰ませられる?
初手は▲3一角成です。これを△同金では▲2三打ちで詰む。△1二玉と逃げるが▲1三金、△同桂、▲2一馬まで。
f137
玉が2三から3二へと逃走するのを防ぎたい。
初手は▲1二飛車打ちだ。△同玉なら▲2二角成の詰み。△2三玉と逃げても▲2二角成で詰む。
f138
実戦でもよく現れそうな局面。7手詰めだけどこれを難しいと思う人は無いでしょう。実戦でも迷わず詰ませたい。
初手は単純に▲3三銀。△2五玉には▲2六歩、△同玉。ここで▲2七銀と守備の銀を繰出す。△2五玉には▲1七桂と守備側の桂も活用でき詰みとなる。
f139
簡単な3手詰みです。初手▲2三角打ちが妙手。
▲2三角打ちに△同銀は▲3一飛車成で詰む。△同玉なら▲3三歩成の両王手。
f140
3九の角を活躍させよう。初手は▲2五角。これで詰みになるのか。
受け方は3三の竜を取る他ないが。△同竜なら▲5七角、△同銀なら▲1七角まで。3手詰め。
f141
これも3手詰み。初手▲3四馬に気がつくかどうか。
①同銀は▲1四金
②△同玉は▲3三金
③△1三玉は▲1二金まで。
f142
初手▲4三金の退路封鎖の金打ちがすべてか。
△同香にそこで▲3一とと進めれば、
①△2三玉②4二玉にも▲4一角成が決まる。5手詰め。
f143
この問題はノーヒント。瞬時に解けるようになりたい。何故なら、一手詰めだから。実戦でも直に気がつくようにこのような問題たくさん集めて見たい。でも結構時間がかかることもありますね。
(答え)1三飛車成
f144
玉が1四から脱出されることを防ぎたい。▲3二馬で簡単そうだが、△1二玉と逃げられたら?
初手は▲1二飛車成。△同香なら▲3二馬まで。3手詰め。▽3三玉と逃げたら▲3二竜とバックして詰みだ。
f145
藤森哲也先生の出題。
f146
藤森哲也先生の出題。3手詰め。
結構な難問かも。上部に脱出されたら守備駒が強くて捕まらない。
解答は▲3一と金の空き王手。
①▽5二歩と竜を外せば▲2一飛打ちまで。②▽3一玉には▲4一飛車打ち、③▽2三玉には▲2二飛車打ちまで。
f147
藤森哲也先生の出題。3手詰め。3手詰めと言っても初手の発見が総て。
解答は焦点の捨て駒▲3三角打ち。
①▽同玉▲4二飛車成、②▽同金または同角▲2一飛車成、③▽3二玉▲4二飛車成、④▽1二玉▲1一角成または飛車成
f148
藤森哲也先生の出題。5手詰め。
このままではどちらかの飛車を取られてしまう。
初手は▲2三銀成。これで2枚の飛車が連携する。勿論▽同角。ここで▲2四銀と打ち捨てるのが決め手。▽同馬は▲3二飛車成。▽同玉は▲4四飛車成の合利かずの詰み。
f149
藤森哲也先生の出題。3手詰め。
初手は角打ちだけど、2一、4一、2三、4三の4か所の候補がある。
正解は▲2三角打ち。▽同玉は▲2二金。▽4三玉は▲4二金。▽3一玉は3二金までの詰みだ。6段目の2枚の桂馬が玉の上部脱出を良く抑えている。
f150
藤森哲也先生の出題。3手詰めだけど初手の発見が総て。
正解は▲3四角打ち。玉方の対応は多様そうだがどう応じても詰みになる。①▽同玉▲2四銀引成。②▽同桂▲2四銀引成。③▽1三玉▲2四銀引成。④▽3三玉▲4三飛成。
f151
藤森哲也先生の出題。実戦でも使えそうなとても良い問題です。
2二とが飛車の場合、5二銀と退路封鎖する筋が良くあるが、
この場合、▲4二金と打つ手が正解だ。
①▽4二同玉には▲3二飛車打ち▽4一玉、▲3一と金までの詰み。
②▽4二同金には▲3一飛車打ち▽5二玉、▲6一銀打ちまでの詰み。
共に5手詰め。まさにて筋に金捨て。これで勝てたら爽快でしょう。
f152
藤森哲也先生の出題。これも実戦で現れそうな局面。銀冠の玉に対して7四桂と王手をかけ、9二玉と逃げた局面のようだ。
初手は大駒の竜をブッチする手のようだ。でも7二竜では詰まない。初手は▲8一竜で桂馬の方を取る。▽同玉に更に▲7二金と金を取る。▽同玉は必然。そこで▲8一角と打つのが好手。▽7一玉、▲6三桂打ち、▽8一玉▲8二金打ちまでの9手詰め。
7四桂に対して9二玉は必然か?もしそうならこの問題は7四桂打ちから始めて11手詰めの問題としても良いが。でも他の手を指していれば詰みは無かったようだ(例えは同銀とか9三玉とか)。
h100
こういう問題はすぐに詰ませたい。実戦でも出てきそうだ。原田泰夫先生は将棋の普及にも熱心で沢山の作品を残しておられるようだ。
この作品、初手は▲3三金打ちからのようだ。△同銀なら▲2三金打ちから詰み。逃げる手もどこに逃げても金打ち。例えば△1二玉なら▲2三銀、△1三玉、▲1二銀、△1三金等。
従って△同玉と取る。これには▲4二銀と下から迫る。
①△4三玉は▲5三金まで。②△2三玉(2二玉も同じ)は▲3二馬と銀を取る。△同玉に▲3三金と打つ。金はとどめにの格言はここで通用しない。△2一玉に▲3二銀、△1二玉、▲2三金までの詰み。
【原田泰夫】(はらだ やすお、1923年3月1日~ 2004年7月11日)
棋士番号35。新潟県西蒲原郡(後の分水町、現在の燕市)出身。分水町名誉町民。加藤治郎名誉九段門下。
10歳のころ、13世名人(関根金次郎)の立派な指導対局姿に心を打たれ、棋士を志す。原田の父は棋士になることに反対していたが、結局は高等小学校を卒業した原田とともに上京して棋士になる手助けをしている。はじめに縁のあった溝呂木光治(当時七段)を訪ねたが、溝呂木は当時三段で足踏みしていた弟子の間宮純一の名前を出して「自分は弟子運が悪い」「私のところじゃ四段になれない」と入門を断り、加藤治郎(当時五段)を紹介した。このため加藤に弟子入りすることになった。
1944年1月に四段に昇段するが、同年4月に陸軍新発田連隊に入隊。中国にわたり、現地で敗戦をむかえて抑留され、1946年6月に帰国して、同年の第1期順位戦に参戦する。
昭和中期を代表する強豪棋士だったことは意外と知られていない。名人以外の全プロが参加する「最強者戦」で見事最強者となったこともあり、大山康晴、升田幸三に次ぐ実力を有していた。なお、升田幸三は現役最後の新聞棋戦棋聖戦で敗北したが、相手は原田泰夫であった。この将棋は原田の名局とされている。
1965年の順位戦でB級2組に陥落したが、居飛車党から振り飛車党に棋風を変更し、1968年にB級1組に復帰する。1971年(昭和46年)には、14期ぶりに48歳でA級に復帰して、石川達三の同名小説に準え「四十八歳の抵抗」といわれ話題になった(自分から「四十八歳の抵抗」と述べたという説もあり)。B級2組まで陥落してからA級に復帰したのは原田一人のみ。
40代になって居飛車党から振り飛車党に転じたが(原田自身は「縦から横への変化」と棋風転換を表現している)、晩年は相居飛車・対抗型・相振飛車すべて指すオールラウンド・プレイヤーであった。
「玉損の攻め」といわれるほど攻撃的な棋風で知られ、おだやかな人柄と全く相違しているため驚かれたという。1952年、「AB級対抗勝抜戦」(共同通信)で10連勝し、新潟出身であることから「原田謙信流」と呼ばれた。詰将棋作家としても知られており、実戦向けの作品を得意とした。
**NHK杯がテレビで放映され始めた当初大盤解説をされていたような記憶がある。視聴者向けの分かりやすい丁寧な解説で、アマチュア向けのアドバイスとして「三手の読み」の必要性をいつも強調しておられた。
h101
実戦でも出てきそうな形だ。まずは右辺に逃がさない退路封鎖の捨て駒。
▲2二銀、△同角、▲3二歩、△同金、ここで更に▲4一金と捨て、△同玉に▲5三桂ならずと王手。△3一玉に▲5一竜とすれば合利かずの詰み。
h102--桂馬の手筋
初手の桂打ちは一目。その後の飛車の成捨てに気付くか?
▲4三桂打ちに△4一玉と逃げるのは、▲5一とからの数の攻めで詰んでしまう。従って、▲4三桂打ちには△同金。これで2段目に飛車の利きが通る。
続いて、▲2二飛車行成、△同角。これで2つ目の桂馬が打て、▲2三桂、△4一玉、▲5一「と」までの詰み。7手詰め。
h103
初手は▲3四桂打ちだが、玉は下には逃げられない(4二には数の優位がある)。従って、△1二玉と逃げるが?
今度は、▲1三角成、△同桂となり捨てると、ここで▲2四桂と打てる。
△2一玉に▲4一飛車成と金を入手すれば、△同銀も合駒も▲2二金打ちの頭金までの詰み。9手詰め。
h104
どうも初手は飛車打ちらしい。そういきなり▲2三飛車打ち。まずは取る手から考えるのが自然だ。△2三同金には▲3一角打ち、△1二玉、▲2二飛車、△同金、▲同角成、△同玉、▲2三金まで、強引に清算して詰ましてしまえば良い。9手詰め。
△1二玉と逃げるのは▲1三飛打ち、△同桂、▲2一角までの5手詰み。
h105
原田泰夫先生の作品。これは相当難問。11手詰め?
一見乱暴そうな▲3三竜はどうだろう。これを①△同銀なら▲3一金で詰み。②△4一玉と逃げるのは▲3二金打ち△5一玉▲6二銀打ち△同金▲4二竜△6一玉▲6二竜までの詰み。
従って、▲3三馬は③同玉と取る。これには▲2二角、△2四玉、▲1三角成、△2五玉、▲2六金、△3四玉、▲3五金、△3三玉、▲2二馬まで。なお、▲2二角に△3二玉と下に逃げるのは▲3三金、△同銀、▲3一馬までの詰み。
ところで、②の△4一玉▲3二金打ちからの詰みは意外と間違いやすい。△5一玉には▲4二竜とするのが良い。△6一玉、▲5二竜で詰み。
h106
原田泰夫九段の作。11手だけどほぼ必然的な手の連続。
初手▲2三飛車に△1二玉、▲2一飛成、△同金までは必然の流れ、ここで▲3四角成で詰み?否、まだ△2二玉と逃げられる。しかし、▲2三角成、△3一玉で▲4三桂打ちの金頭桂が打て、△同金▲4一とまでの詰み。
h107
原田泰夫九段の作。
初手は角の香頭への成捨て▲1二角成のようだ。△同玉か△同香かでストーリーが変わって来る。どちらも桂馬の活用で詰みに至る。
(同玉の場合)▲1三歩成が絶妙。△同玉に▲2三飛車と打てば、玉が上下どちらに逃げても桂馬の王手が受からない。ところで▲1三歩成に△2一玉と逃げられたら? 勿論▲2二飛で詰み。これが歩だったら躊躇なく打つのでしょうが。
(同香の場合)▲1一飛車打ち△同玉、▲2三桂打ち、△2一玉、そこで▲3一桂成と銀を取ってなり込めば詰みとなる。
h108
原田泰夫九段の作。
まずは▲4二飛車が打てる。玉が2三に逃げた時、▲1三角成から▲2二飛車成の詰め筋がある。でも、4二飛車打ちから始めると△2三玉、▲2二飛車成の時、△3三玉から逃げられる。初手はそれを防ぐための▲3三銀の捨て駒。△同桂ならそこで上の筋が決まる。
もし、△2三玉と逃げたら?▲2四飛車打ちから詰ますことができる。
初手▲3三銀打ち。→①△同桂、▲4二飛車打ち、△2三玉、▲1三角成、△同玉、▲2二飛車成。 →②△2三玉、▲2四飛車打ち、△1二玉、▲1一角成、△同玉、▲2二飛車成まで。①②どちらも7手詰め。
h109
これも原田泰夫九段の作。1三が塞がっておれば3二竜の一間竜で詰むのですが。初手は▲2四桂打ち。△同飛車。そこで▲1三角成、△同桂。漸く▲3二竜の一間竜が実現する。合駒しても▲2一角と打てる(桂を1三に誘導したから)。
h110
これも原田泰夫九段の作。初手はともかく▲2三銀、△同玉に更に▲2四銀と追い打ちをかける。
①△同玉は▲2五竜で詰み。②△同銀は▲3二角成、③△1四玉は▲2五角成まで、したがって④△2二玉と下がるが、▲3三竜と銀を奪い△同桂に▲2三銀打ちまでの7手詰みとなる。
h111
これも原田泰夫九段の作。
初手は▲3三銀(成、成らず)。△同桂は▲2二飛成で詰みだ。
だから△同玉だけど、4四への脱出をどう防ぐ。実はここでは▲4二角打ちが絶妙なのです。△同金は▲2二角成までの詰み。
従って△4四玉と脱出を試みるが、▲5三角成で脱出を阻止できる。2五の飛車が横方向に利いている。△3三玉、▲2二飛成で詰み。結局▲4二角打ちには△同金しかないが、▲2二角成で詰みあがる。7手詰め。
h112
これも原田泰夫九段の作。とてもシンプルな図式だ。
初手は▲2三飛と離して打つしかなさそう。
△3二玉と逃げるよりないが、ここで二枚の角の連携を生かして▲3一角左成。
△2三玉と飛車は取られるが、▲2二馬または▲2二角成までの詰み。5手詰め。
h113
これも原田泰夫九段の作。簡単な5手詰め。初手は▲2二飛成のただ捨て。△同歩の一手に▲3一飛車成、△同玉、▲3二金打ちまでの詰み。
h114
これも原田泰夫九段の作。
初手は▲3二飛成しかなさそう。
△同玉の一手に▲4一銀
①△同玉なら▲3一金以下
②△2二玉と逃げるのは▲3一馬からの詰み。
現状は玉はほとんど原形のままの金矢倉に収まっている。実戦でここに詰めがあることを発見できるだろうか。
h115
これも原田泰夫九段の作。初手は▲1二角打ちしかなさそう(桂馬を取られないため)。△3二玉は▲4二金までだから、△同玉の一手。ここで決め手▲1一角成を放つ前に、▲1三金と打って桂馬を飛ばしておくことが必要。これなら△2三玉に▲3三金が打てて詰ますことができる。
h116
原田泰夫九段の作。上部への脱出阻止が難しい。初手は▲1三角、△同桂は必然。ここで▲2一飛車と近づけて打つのが味噌。△同玉に▲2三飛車打ち△3二玉▲2二飛車成までの詰みとなる。7手詰み。
h117
原田泰夫九段の作。
初手は飛車打ちだろうがそのうち場所に悩む。▲3一飛車は△同飛と取ってくれればいいが、△1二玉で続かない。初手は▲2三飛車と離して打つ。△3二玉に、飛車が取られても詰む角成は?そう▲3一角右成で解決。△2三玉と飛車を取るが▲2二角成で詰む。5手詰め。(実はh112と同じ問題です→削除予定)
h118
原田泰夫九段の作。初手は▲2三飛車、△1二玉にさあどうしよう?いらなくなった飛車を▲2二飛車成と成捨てれば解決。5手詰め。
h119
原田泰夫九段の作。
初手は金を節約して▲2四金とただで捨てる。
これに対して△同玉は、▲3四角成。
①△同玉は▲3五金まで。②△1五玉は、▲1六金まで。③△1三玉には▲2四金と打ち、△1二玉、▲2三金、△2一玉、▲2二金までの9手詰み。
一方、△同歩には▲3一馬、△2二金合い、▲2三金、△同玉、▲3二角成、△同金、▲1三金打ちまでの9手詰み。
h120 --
原田泰夫九段の作。
初手▲1四桂、△2一玉。打ち歩詰め? 妙手はここで▲1二角と香頭に捨てる手。△同香に▲2二歩が打てる。△1一玉、▲1二歩成、△同玉、▲1三香打ちまでの詰み。9手詰め。
h121 --
4一のと金を取られないよう▲2三角と打つ手が見えるが△同玉と取られると1四からの脱出が止められない。
ここは▲1四角と離して打ち、△同竜に▲2三角と連打するのが手筋。△同玉は▲2二金。△同飛車なら▲4二金、△3三玉、▲4三金で詰む。
h122 --
初手は飛車打ちだが打ち場所の悩む。▲4二飛車が正解。
△2三玉の一手に▲3二馬(1四に行かせない)、△1二玉、▲2一馬、△2三玉。ここで▲1二飛車成と成捨てるのが妙手。△同香に▲3二馬で詰みあがる。
h123 --
初手はバッサリと▲3三竜と角を取る。
①同銀は3一金まで。
②4一玉と逃げるのは▲3二金△5一玉、▲6二銀、△同金、▲4二竜、△6一玉、▲6二竜まで。
③従って△3三同玉と取る。以下▲2二角、△2四玉(3二玉は▲3一金以下)、▲1三角成、△3三玉、▲3四金、△同玉、▲3五馬左、△3三玉、▲2二馬まで。11手詰め。
h124 --
玉が3三に逃げられたら困るようだが、飛車が4段目にいる今は寧ろ歓迎。▲3三角△同玉に▲4五桂と打てる。△4二玉に▲6二飛車成以下。
h125 --
初手は逃げ道封鎖の▲3五金打ち。
これに対し①△同歩は▲3三銀行△3四玉▲4四金までなので、
②△同金だが、▲3三銀行、△2五玉、▲1七桂△1六玉▲2五桂△同玉▲1六金までの詰み。
h126
3一に逃げられないため、初手は▲1三角打ち。△3三玉に▲2四角成(△同玉と取れば▲3四金打ちの詰み)。△4三玉と逃げるが、ここで▲4二金の退路封鎖が手筋。△同金に▲3四馬で詰みとなる。
h127
初手は▲3一金打ちだ。同金とは取れない(3三桂成らずの詰み)ので△1二玉。
ここで▲3二竜と金を入手。これには△同銀。以下▲2二金打ち、△同玉▲3二金と銀を取り、△同玉に▲3三銀打ち以下頭金の詰みとなる。11手詰めと以外に長手数だ。
▲3一金打ち、△1二玉、▲3二竜、△同銀、▲2二金打ち、△同玉、▲3二金、△同玉、▲3三銀打ち、△4一玉、▲4二金までの11手詰め
h128 --
一目2二に相手角がいれば2三桂成らずの1手詰めが見えるがこの筋は実現しそうもない。初手は▲2三桂成らずと王手する。△2二玉には▲3三金と打つ(飛車も桂馬も取られたくない)手が妙手。△同角(同金でも結果は同じ)に▲2一飛車成と金を取り、△同玉▲3一金△2二玉、▲2一飛車打ちで詰みあがる。
h129 --
原田泰夫九段の作。初手は▲2二金、△同玉なら、▲2三金打~▲4三桂不成の筋で詰む。だから、△同角だが、ここで更に続けて▲3二金打ちと捨てるのだ名手。△同玉は▲4三馬~▲2三桂不成、△同金なら飛車を取って▲4三桂不成、△同金に▲5一飛車打ち(離して打つ)、△3二玉、▲4一角成までの詰み。9手詰め。
h130
原田泰夫九段の作。
この持ち駒では1三からの脱出を防ぐのは難しい。だから初手は▲2一竜とし、△1三玉に▲3五角と打つ。合駒を打つのは▲2四桂で詰み。
だから△2四歩と移動合い。それでも▲2四桂、△2三玉、▲3二竜、△1二玉、▲1三歩、△1一玉、▲2一竜までの詰みとなる。11手詰め。
h131
原田泰夫九段の作。
簡単な5手詰め。初手は▲2二飛車打ち、△3三玉、▲2三飛車成、△同玉、▲3三飛車打ちまで。
h132
原田泰夫九段の作。
初手は▲1三銀。△同玉なら▲3一角が打て詰み。だから△同桂。ここで▲2一角打ちと玉を下段に落とすのが絶妙手。△同玉に▲4三角成と金を入手。△3一玉と逃げるのは▲2一馬と押し売りし△4一玉と逃げても▲5一金打ちまでの詰みとなる。9手詰め。
h133
原田泰夫九段の作。
まずは▲1三角成。△同玉。これで▲3三飛車が打てる。合駒は利かず、△1二玉、▲2三桂成、△1一玉、▲3一飛車成、△2一合、▲2二成桂までの詰み。
h134
原田泰夫九段の作。
▲1三桂、△同香、▲1二角、△1一玉、▲2二角、△1二玉、▲3三角成、△4二飛車、▲1一金まで9手詰め。
h135
原田泰夫九段の作。
初手は角打ちだけど、4一から離して打つか、3二から近づけて打つか迷うところだ。でも、1三玉と逃げられた時、後続の手段があるか? いずれにしろ2四にある金を竜で奪って仕上げることになりそうだ。
▲4一角打ち、△1三玉、▲2二飛車成と捨てて、△同玉、▲2四竜と金を入手。△同銀、▲2三金打ち、△3一玉、▲3二金(または3二角成)までの9手詰め。
h136
原田泰夫九段の作。
初手は▲2一角、玉が1三に上がると2四竜でつみだから、△同玉。そこで▲3二角。同銀とは取れない。△1二玉に▲2二銀成、△同銀、ここで▲1三歩打ちが妙手。△同銀は▲2一飛車成まで。△同玉は▲1五竜の合利かずで詰み。9手詰め。
h137
原田泰夫九段の作。
どうやっても詰みそうだが、詰まなくなる手順を考える方が難しい。
初手は▲3三銀、△2一玉と成った際に、▲3一角成となれば後は△同玉▲3二銀打ちまでの詰み。△1二玉と逃げても▲2一銀△同玉▲3一角成以下。
h138
原田泰夫九段の作。
まづは▲2二銀と打つ。△同金は▲2三桂と金頭桂が打てるので詰み。従って△同玉。これには▲3四桂。1二玉では3二竜以下詰みなので、△3一玉。更に▲2二銀。同金はは4二龍で詰み。だから、△4一玉。▲4二桂成、△同金、△5二銀打ちまでの9手詰め。
h139
原田泰夫九段の作。
1五の飛車が浮いているので、初手は▲4二角打ち。△3四玉には▲3三飛車と下から打つのが好手だ。△4四玉に▲3五飛車成、△5四玉には▲6五竜。△4四玉に▲4五竜までの9手詰み。
h140
原田泰夫九段の作。
飛車が邪魔駒だ。▲2一飛車成と桂を取り、△同玉に▲3三桂が打てる。△3二玉、▲4三銀、△3三玉、▲2三金までの7手詰め。
h141
原田泰夫九段の作。
まづは▲2一飛車と打つ。銀を取って1二に逃げるのは▲2二飛車打ちを重ね打ちからの詰み。従って、△3二玉と逃げる外ない。
ここで▲5四角と予め退路を封鎖しておくのが好手。
△同銀には▲2二飛車打ち、△4三玉、▲4一飛車成、△5三玉、▲5二飛車成までの9手詰み。
h142
原田泰夫九段の作。
▲5一金、△同角、▲3二飛車成、△同玉、▲1二飛車打ち、△4一玉、▲5三桂、△3一玉、▲2二飛車成の9手詰め。
h143
原田泰夫九段の作。
実戦でもありそうな形だけど▲2二角成、△同馬となってしまうと、馬の守備力で寄り付くことも出来なくなる。
初手は味方の駒の利いていないただ捨ての▲1三銀打ちがまさに盤上この一手と言う絶妙手。
①△同玉は▲2三金の腹金まで。3一角の利きで同銀とは取れない。
②△同銀は▲2三金で詰み。
③△同桂。今度は▲2二角成、△同馬に、▲2一銀と打てる。△同馬、▲2三金までの詰み。7手詰めだ。
では、初手1三銀に代えて1三金ではどうだろうか?
この場合、△同銀と△同桂は詰むけど、△同玉の時に腹金が打てないので不詰め。
h144
原田泰夫九段の作。
▲1三角成、△同玉、▲2五桂、1二玉。ここで▲2四桂と打つ。いわゆる打ち換えの手筋だ。
これを△同歩では▲1三桂成以下詰み。従って△2一玉と下段へ逃げる。この時が打ち歩詰め。▲1三桂不成で王手、△同香。▲1二歩、△1一玉、▲3一竜までの11手詰み。
h145
原田泰夫九段の作。
初手▲1六香打ち。これには△同馬の一手。3手目の▲2六桂打ち。これがチョット気づきにくい絶妙手だ。
①△1五玉と桂馬を取りに来るのは▲2四竜、△同玉、▲1四金打ちまでの7手詰み。
②△同馬なら、▲2四金打ち、△1五玉、▲1三竜までの詰み。
h146
原田泰夫九段の作。
1一から角もありそうだが、玉が3一から右辺の方へ逃走されたら捕まらない。初手は▲1三角打ちである。これで右辺へは逃げられない。
△3三玉なら▲1一角打ちともう一枚の角を打てばOK。
△1一玉と逃げると、▲1二桂成、△同玉、▲3一角成の詰み。
だから玉は△2一玉と逃げる。これには▲3二角打ち、△同金としてから▲1二桂成、△同玉、▲3一角成までの詰みとなる。
h147
原田泰夫九段の作。
初手▲2五桂、△同桂、▲2四銀、△同金と守りの金を吊り上げておいて、▲1二飛車成と成捨てる。△同玉なら3二に飛車が打て、△同香なら3一に角が打てる。
①△同玉、▲3二飛車打ち、△2三玉、▲2二飛車成、△3四玉、▲4四角成までの11手詰み。
②△同香、▲3一角成、△2三玉、▲2二馬、△3四玉、▲4四飛車打ちまでの11手詰み。
h148
原田泰夫九段の作。
初手▲3二銀打ち、△2二玉、▲3一角打ち、△1二玉とごく自然に追いかける。次が英断の一手▲2三竜、△同銀(どちらでもよい)、▲1三歩打ち、△同桂、▲2一角打ちまでの9手詰み。
h149
原田泰夫九段の作。
これは難問でした。初手▲2四金のただ捨てチョト気づきにくい。
①△同玉と取る手が最も普通だろう。上部脱出も出来そうだ。これには▲3四角成。同玉では頭金。1五玉も頭金の詰み。だから△1三玉と逃げる。ここで▲2四金打ちと迫ることが出来る。△同歩なら▲2三金打ちまでの詰み。△1二玉、▲2三金、△2一玉、▲2二金までの9手詰みだ。
②△同歩と応じた場合は? ▲3一角成、△2二金合い、▲2三金打ち、△同玉、▲3二角成、△同金、▲1三金までの9手詰み。
玉が下に逃げるのは金が2枚もあるので問題なく簡単に詰む。①②共に9手詰めだけど、①は駒が余るので正解手順は②でしょう。
確かこの問題前にあった。→省略予定
h150
原田泰夫九段の作。
3一の桂を飛車で取りたくなるがそれでは詰まない。初手は▲2二飛車成である。△同玉、▲3三角打ち、△1三玉と進む。ここで▲2四角成と歩頭に角を成捨てる手が絶妙。△同歩は▲1二馬まで。△2二玉、▲3三馬直までの7手の詰み。
h151
原田泰夫九段の作。
初手▲2三飛車打ち、△1二玉、▲2一飛車成、△同金、▲3四角成、△2二玉、
▲2三馬、△3一玉、▲4三桂打ち、△同金、▲4一とまで11手詰め。
h152
原田泰夫九段の作。
初手▲4四銀打ち、△3二玉に、▲3一飛車成、△同玉、▲4二角成、△同玉、▲4三銀打ち、△3一玉、▲3二金打ちまで9手詰み。
大駒2枚をバッサリと切って、頭金で詰ます。寄せの基本だ。
h153
原田泰夫九段の作。
▲1二銀、△同香、▲1三桂打ち、△2二玉、▲1一角打ち、△1三玉、▲1四金まで7手詰め。
h154
原田泰夫九段の作。
初手は▲2三角、△1三玉、▲2二竜、△同玉、▲3二角成、△同玉、▲4一角打ち、△2二玉、▲2三金打ち、△3一玉、▲4二角成までの11手詰め。
取られそうな角を3二に成すて4一に角を打つのが巧妙だ。
h155
原田泰夫九段の作。
▲4二角成、△同金寄る、▲2二銀、△3二玉、▲4二竜、△同金、▲3一金まで7手詰め。
h156
原田泰夫九段の作。
▲1三飛車成、△同桂、▲同角成、△2一玉、▲3三桂打ち、△同金、▲同桂成らず、▲3二玉、△4三金打ちまで9手詰め。
h157
原田泰夫九段の作。
▲2二角、△2三玉、▲1二角、△同玉、▲1一角成、△2三玉、▲2二飛車成の7手詰め。
h158
原田泰夫九段の作。
初手は▲2四飛車打ち。これはよくある筋だ。合駒は3二金まで。△2三桂の移動合いには1一角と打つ筋があって詰む。
△3三玉と飛車取りに上がってくる手には△5一角打ちの王手が絶妙。△同金、▲3四金打ち、△4二玉に▲2二飛車成までの7手詰め。
y100
米長邦雄先生の作。
どうも初手は飛車打ちらしい。2四桂打ちを決め手にしたいが馬が邪魔。
▲1一飛車と打ち、△同玉に▲3三馬と王手で捨てる。△同桂に▲2二銀として、△1二玉に▲2四桂打ちで詰め上がるという訳。
y101
玉を逃がさないということだけを考えて行けば自然に解ける問題だ。
▲2五竜と捨てて(△同桂では▲1三金)、△同玉に今度は▲2四金と退路封鎖の捨て駒、同歩でも同角でも、最後は▲3六馬で詰め上がり。5手詰め。
y102
これも米長先生の作。
詰め将棋のコツは駒を捨てることを地で行くような作品だ。▲1一飛車成が美味しそうだが、△3二玉で捕まらない。初手は▲1二飛車成(△同銀は▲2二金まで)、△同玉。そこで▲1三角成が決め手。△同玉は▲2三金、△2一玉は▲3一金まで。5手詰め。
y103
飛車は取られることは無い(4二金がある)。▲3三銀、△同桂に▲1一飛車成△同玉▲1二金までの詰み。易しい5手詰め。
y104
初手は▲1二角打ち。
①△1一玉なら▲2三角成で詰む(香の空き王手)。
②△同金は▲同飛車(香)成で金を持っているので詰みだ。
③△3一玉にも▲2二飛車成△同玉に、▲2三角成、△同玉、▲3三金までの詰み。7手詰めだ。
y105
銀を取られないよう、▲1二角成、△同玉としてから▲1三桂成△同玉とすれば、▲3一馬が実現。どこに玉が逃げても▲2二馬までの詰み。
y106
▲1三金と下段へ落とすが△同玉なら▲2二馬なので、△同香(つまり退路封鎖)だ。これなら▲3二馬と王手できる。合駒は▲2五銀、△同飛は▲2三銀打ちまで。5手詰め。
y107
▲1一飛車と下段へ落とせば良いようだが△2二玉とされると意外と困る。
だから初手は▲1四飛車と上から迫るのが正解。△2二玉に▲1一飛車成、△同玉▲2一馬で詰み。
y108
簡単な5手詰め。▲1四角を同玉取れないことが見えれば、初手は▲1四角です。
△同歩、▲2四歩、△2二玉、▲2三金までの5手詰め。
▲2四歩の突き歩が見落としやすい。かな駒が一枚節約できる。
y109
打ち歩詰め打開の問題。勿論▲1四歩は禁止手。
銀を捨てるか桂馬を捨てるか?
▲2三桂成、△同飛としてもまだ▲1四歩が打てない。しかし、ここで▲2二飛成と大駒を捨てれば△同飛に、▲1四歩が打てて、△2三玉、▲2四金までで解決する。
y110
米長邦雄先生の作。
2三に飛車を打ちたい。初手は▲3一角打ち、△同金、▲2三飛車、△1二玉、▲2四飛車成までの5手詰め。初手▲3一角打ちに合駒をして来たら△2二合、▲1四飛車打ち、△同玉、▲2四馬までの詰み。これも5手詰め。
ft100
二上達也九段の作。
攻め駒が強力で簡単に詰みそうだが手筋を知らないと詰まない。
初手は▲3一銀、▽同玉と取るのは▲4二竜までの詰み。▽1二玉には▲3二竜までの詰み。だから2手目は▽1一玉。さあ困った次の王手がかからない。▲1三竜と捨てるの好手。▽同桂▲3三馬▽1二玉▲2二馬までの7手詰め。
【二上達也】(ふたかみ たつや、1932年(昭和7年)~2016年(平成28年))
渡辺東一名誉九段門下で棋士番号は57。タイトル獲得通算5期。1990年引退。
1989年から2002年にかけて日本将棋連盟会長を務めた。加藤治郎・原田泰夫の後任として将棋ペンクラブ名誉会長でもあった。弟子に羽生善治がいる。
升田、大山世代を倒す筆頭にいながら名人位奪取を果たせなかった。その悲願は羽生先生によって達成されたということでしょう。
1932年、北海道函館市の網元の家で8人兄弟の末子として生まれる。1939年に母が亡くなり、京都帝大を卒業した兄は太平洋戦争で北千島に出征した後にシベリア抑留を受けた。比較的裕福な家庭だったが、戦後の農地改革で土地を失い、インフレにより貯蓄の価値が失われ、父は1946年に病気で亡くなった。その頃に函館中学(後の北海道函館中部高等学校)へ通っていた二上は友人との将棋に時間を費やすようになり、やがてアマチュア六段の白土誠太郎の将棋会所で指導を受けるようになった。
1949年、17歳のときにアマ名人戦北海道大会で準優勝し、優勝した島田永信と共に北海道代表として東京で開かれたアマ名人戦に参加して二上は2回戦敗退、島田は優勝した。中央棋界との交流がある白土は日本将棋連盟会長を務めていた渡辺東一に二上を弟子とすることを提案した。シベリアから復員して函館中学の英語教師をしていた親代わりの兄は反対したが、軍で兄と面識のあった島田の説得もあり1950年に渡辺の内弟子となり上京した。
1950年4月、奨励会に二段で入会し、8か月後の同1950年11月に18歳で四段昇段しプロ入り。奨励会入会から四段昇段までの所要期間8か月は、四段昇段した棋士の中で「奨励会在籍最短記録」。
順位戦には1951年度の初参加から3年連続昇級して、一気にB級1組に上がる。さらに1年の間を置いて1956年にA級八段となる。入門から八段昇段までの所要期間6年間という最短記録は、その後も破られていない(2022年3月現在) 。
その後は23期連続でA級に留まり、名人へは3回挑戦した。1958年には準タイトル扱いの王座戦の決勝に進んだが、塚田正夫に敗れた。
棋風
棋風は居飛車の攻め将棋。相掛かりガッチャン銀戦法は二上定跡として有名。守りが薄い状態で攻め込むため、展開の早い勝負になりやすく、終盤の力で勝負した。木村14世名人は二上のスピードの早い将棋を評価した。塚田は、自身の師匠である花田長太郎と塚田を足して2で割った棋風と語った。大山によれば振り飛車を嫌っていたとされるが、自身では対大山で経験を積んだため振り飛車の相手が苦にならなくなったという。
上の世代の棋士は対局中につぶやいたり、歌を歌う等、相手を惑わせることを日常的に行ったが、二上は盤上での勝負にこだわり盤外戦を行わなかった。二上だけでなく戦後の棋士達はそうした行為をしない傾向があった。
ft101
二上達也九段の作。
これも銀の手筋。▲2二飛、△1三玉となったとき
▲3二銀成らずが絶妙手。どちらの飛車を取っても詰み。
ft102
二上達也九段の作。
初手▲1四馬捨てが気づきにくい妙手。
1.△同竜は▲2二竜までの詰み。
2.△同玉と取らせて▲2三竜と竜を取る。△同銀に▲1四飛と打てる。
ft103
二上達也九段の作。
右辺に逃げられたら捕まらないので、▲5一飛と打つ手は必然だろう。
合駒は▲2一飛のサンドイッチ。だから△2二玉。さあ、1三からの逃走をどう防ぐ。
▲1一飛車成と成捨てる(取れば▲2一飛車打ちまで)。△1三玉、▲3四角成まで。合利かずの空き王手で見事仕留めることが出来る。
ft104
二上達也九段の作。
退路封鎖の▲1三銀打ちが筋っぽい。
1.これを△同桂も同香も▲3二金打ちから簡単。また△3三玉も▲4三金打ちまで。
2.△同玉なら、ここで▲1四角成と成捨てるのがポイントだ。
a.△同飛車は▲2三金までだから、
b.△同玉、ここで▲1五銀。△同玉は▲2五金が打てるし、△1三玉としても▲2三金までだ。7手詰め。
ft105
二上達也九段の作。
初手は退路封鎖の▲3三金打ち。
1.△同桂は▲2二角成(竜)だから△同馬だが、ここで▲1三角成とと焦点に成捨てればどう応じても銀打ちの詰みだ。
2.▲3三金打ちを△同玉と受けたら? ▲2二角成、△4三玉、▲3二銀打ちまで。
5手詰めです。
ft106
二上達也九段の作。
初手は▲1二飛車打ち、これは実戦では指しにくいが詰め将棋にはよく出てくる手筋。
①△同香には▲4一馬、△2二玉、▲3一馬、△1一玉、▲2一馬まで。
②△2二金(合駒)は▲4一馬まで、
③△2二銀引きの移動合いが最強の受けだが、▲3一飛車成、△同玉(同銀とは取れない)、▲4二銀~4一馬で詰む。
ft107
二上達也九段の作。どこから手を付けたらいいか。
初手は焦点への捨て駒▲3三桂。
①△同桂は▲5二金△3一玉▲2一飛車まで。
②△同銀は▲5二金まで。
③△同金は▲5一飛車△同銀△3一金まで。5手詰め。
ft108
二上達也九段の作。簡単そうで9手詰め。
▲1二歩は勿論打ち歩詰めの禁じ手。でも、▲2三桂、△同飛車成、▲1二歩、△同竜、▲同馬、△同玉、▲1三飛車打ちまで、7手で詰んでしまう?
▲2三桂を△同飛車成らずとする業があるんです。こうすることで結局1二歩は打ち歩詰め。「打ち歩詰めに詰みあり」結構打開の手が見つかることも多い。
打ち歩詰めの打開策:①味方の攻撃力を弱める。②相手の守備力を強める。
▲2三桂を△同飛車成らずとされた局面以降、▲2二馬引き(3一→2二)、△同飛車、▲2三桂打ち、△同飛、▲1二歩、△2一玉、▲3一香成までの9手詰め。
ft109
二上達也九段の作。11詰め?。
上部脱出を阻止するため、初手は▲1四銀(金かもしれないが)として見よう。
△2四玉と脱出を試みても、▲2五金、△3三玉、▲2三銀成、△4二玉、▲4三角成、△同玉、▲5三金までの詰み。9手で詰んでしまう。
では、△2二玉と下段に逃げるのは? ▲2三銀成では△3一玉、▲2一角成、△4二玉、▲4三馬、△同玉、▲5三金に△3四玉と逃げられてします。となると▲2三銀成は▲2三銀成らずとしておけば良かったと気がつく。
正解手順は、▲1四銀、△2二玉、▲2三銀成らず、△3一玉、▲2一角成、△4二玉、▲4三馬、△同玉、▲5三金、△3三玉、▲3四金までの11手詰めでした。初手が金では駄目な理由も2三銀成らずが出来ないためだった。
ft110
二上達也九段の作。17詰め?。
何処から手を着けるか? とりあえず▲1四桂は詰め将棋的に打ってみたい。
これを△同歩取れば▲2三歩、a.△同玉ならば▲2一竜、合駒しても▲3五桂から詰まされてしまう。b.△1三玉、▲1一竜で、合駒は金か飛車だがどちらも同飛取られて詰み。
従って、▲1四桂は△2三玉。1四からの逃走を防ぐには5二の角を通しておく必要があるので、▲3三歩成。△同玉ならば▲3四金まで。それでも△1四玉なら、▲2六桂、△1五玉、▲1六金で詰む。
従って、▲3三歩成には△同歩だが、ここで▲2一竜と捨てる(4一角を作るため)。△同馬、▲3五桂、△1四玉、▲1五歩、△同玉、▲1六金、△1四玉と進め、▲4一角成が決め手。3二に合駒するしかないが、何を合駒しても取って詰み(桂は2六、それ以外は1五)。17手詰め。
ft111
二上達也九段の作。7手詰め。
初手は▲1三金、これは△同香しかない。続いて▲2二金。
①△同玉は▲2一角成、△同玉、▲1二金まで。または△2三玉、▲1二馬まで。
②△同銀は▲3四金、△同歩、▲3二角成まで。退路封鎖の▲3四金はうっかり忘れると大変なことになる。
ft112
二上達也九段の作。7手詰め。
初手▲3一角打ちはこの形での定石的手段。△同玉は頭金、△3三玉も▲3四金の頭金。玉の逃げ方は2三と1二の2通りしかないが。
△1二玉には▲1三銀打ち、△2三玉、▲2二角成までの詰み。
△2三玉には▲1二角と香頭に打つ角が絶妙手。同玉なら上と同じ手順で詰み。△2四玉には▲3四角成で△1五玉、▲1六金までの7手詰み。
**実はこの問題▲1六金までの詰みで駒銀が余る。実戦なら駒が余っても何の問題も無いけど、作品としての価値が落ちるなんて言われることもあるが?
だから正解手順は▲3一角打ち、△2三玉、▲1二角打ち、△同玉、▲1三銀、△同桂、▲2二金までの7手詰め。
詰め将棋の本では正解手順しか示されないことも多いけど、実際には変化手順の方が色々と勉強になる手筋が含まれていることが多いようだ。
ft113
二上達也九段の作。7手詰め。
初手は▲1二銀打ち、△同香。1一に角を打つ筋が見える。更に▲1三桂打ち。△同香では▲1二金までの詰みなので△2二玉。ここで待望の▲1一角打ちだ。同玉には2一金を用意している。後は玉が△2三玉でも1三玉でも▲1四金打ちまでの7手詰みだ。
桂は3三に打っても同じようだが、香車の利きを遮る1三桂が正解だ。これなら1四に金が打てる。
ft114
二上達也九段の作。7手詰め。
1三の地点が塞がっていれば2三銀と打てば詰む。
▲1三飛車打ち△同玉▲2四銀打ち△1四玉▲1三飛車打ち△同香▲2三銀までの7手詰め。
ft115
二上達也九段の作。7手詰め。
初手は▲2三飛車打ち、金では駄目。△3四玉には▲3三飛車成、△同銀、△同馬と詰ますことが出来る。
だから、▲2三飛車打ちには△同銀と応じる。これには▲3四金と打つのが妙手。△同銀なら▲3三銀、△同玉なら▲3三馬までの詰みだ。どの手順も5手詰めとなる。
ft116
二上達也九段の作。7手詰め。
初手は▲2二飛車打ち、△1三玉、▲2五桂(歩頭の桂)まで進める。これを△同歩は▲3五角の合利かずの詰み。だから△同桂、そこで▲1二飛車と成捨てる。△同香も△同玉も▲2二馬までの詰み。
ft117
二上達也九段の作。
初手は▲1三銀。△同玉は▲1四銀以下詰む。従って▲同桂。ここで次の手が妙手。▲3一銀成である。△4二銀と飛車は取られるが、▲2一銀、△2二玉、▲3二成銀までの7手詰め。
tk100
塚田正夫実力制第二代名人の作。
初手は▲4二銀打ちの焦点へのただ捨てが巧妙。
①玉が逃げるのは、△2二玉なら▲3一銀があるし、△4三玉なら▲4四飛だ。
②▲4二銀打ちを△同玉と取るのは、▲5二飛打ち、△4一玉、▲5一金で詰む。飛車は離して打っては生けない。
③従って、▲4二銀打ちは△同金と取るしかない。ここで、▲4三飛車打ちの捨て駒が絶妙。
a.△同金なら▲3二金。b.△同玉なら▲4四金。c.△2二玉と逃げるのは▲4二飛車成まで。5手詰め
tk101
塚田正夫実力制第二代名人の作。横滑りの金と言うべき面白い手筋がある。
まずは平凡に▲3二金打ち。当然の△1二玉に、何と打ったばかりの金を▲2二金とただで捨ててしまう。相手方の玉の位置が微妙に異なっていることがポイントなんです。
①△2二同玉ならば▲3二飛打ち、△2一玉、▲3一とまで。
②△2二同飛ならば▲1三飛打ち、△2一玉、▲3三桂まで。
どちらも7手詰め。
tk102
塚田正夫実力制第二代名人の作。初手は飛車打ちなのですがそのうち場所が問題。桂馬と銀の組合せが巧妙。初手は▲2四飛車である。飛車を遠くから打つと中合いや移動合いの巧妙な受け手筋が出現する。
▲2四飛車、△同角、▲2三銀、△3三玉、▲2五桂打ちまでの5手詰め。
tk103
塚田正夫実力制第二代名人の作。
一見▲1一角成、△同玉、▲3一飛車成の一間竜で詰みそうだが実は上手くいかない。
その前に▲1二銀と捨てておくことが必要。△同玉は▲3二竜で詰みだから、△同香だがそこで▲1一角成△同玉とするのが良い。△2一合い▲2三桂の吊るし桂で詰み。7手詰め。
ss100
関根茂九段の作。
▲2一金打ち、△1二玉に▲3四角成。△同銀では▲2二竜までだから、△同桂。▲1一金、△同玉、▲2一飛車成までの7手詰み。
ss101
関根茂九段の作。
何処に銀を打つか? ▲1二銀、△同玉に▲1三角成、△同馬、▲2一飛車成までの5手詰め?
▲1三角成には△1一玉とする手がある。でもご安心。▲2一飛車成と捨てて△同馬(同玉とは取れない)とし▲2三桂打ちまでの7手詰み。
【関根茂】(せきね しげる、1929年11月5日 ~ 2017年2月22日)
山川次彦八段門下。棋士番号は61。2002年に引退。東京府南葛飾郡(現:東京都葛飾区)出身。妻は関根紀代子女流六段。
農林技官からプロ棋士になった異色の経歴を持つ。加藤一二三は奨励会同期。高校時代に将棋に熱中し、作家・菊池寛を顧問に、永井英明が創立していた若者の将棋の会「青棋会」に参加する。この会には清水孝晏(将棋史研究家・『将棋世界』編集長となる)、田辺忠幸(観戦記者)、斎藤栄(作家)らが参加していた。
農林技官となるが、将棋の夢がすてがたく、1951年、22歳で1級で奨励会入り。公務員を務めながら修行し1953年に四段に昇段してプロ入り。
1985年から4年間、日本将棋連盟理事を務めた。2011年5月まで日本将棋連盟監事を務めた。
詰将棋作家として知られ、現役時代から詰将棋の手筋研究などを行っていた。引退後に、長年にわたって夕刊フジの詰将棋欄を担当し知名度を上げた。この問題は、後にiアプリ用ソフトとして配信されたり、PC用詰将棋ソフトに一部作品が収録されたりもしている。本人著の詰棋書によると、難解、晦渋*な作品は好まないとのこと。
2017年2月22日、老衰のために死去。87歳没。
**晦渋(かいじゅう)
「晦渋」とは、言葉や文章が難しく、内容が理解しにくいことを指します。具体的には、文章や発言が非常に難解で、その意味や主張を把握するのが困難な場合に用いられます。例えば、「晦渋な文章」や「晦渋な論文」は、読み手にとって直ちに理解することが難しく、背景知識や文脈の理解が求められることが多いです。
o100
大山康晴15世名人の作。
]
初手香頭の金捨て▲1二金に、
①△同玉は▲2一飛車成、△同玉、▲2二金。
②△同銀△同香も▲2二飛車成、で金1枚を手持ちにしているのでどれも詰みだ。
香頭の金捨ての手筋。五手詰めです。
o101
これも大山康晴15世名人の作。焦点への捨て駒の典型例
初手は3三桂打ちの捨て駒。△同飛車は▲2二金までだから、△同角だが、そこで▲2二角成とすれば、以下何でこれを取っても金打ちまでの詰みとなる。
o102
これも大山康晴15世名人の作。これも焦点への捨て駒の典型例。角をどこに打つ?
答えは▲2一角打ちのただ捨て。これはとっても逃げても詰みがある。
①▲2一角打ちを△同玉と応じれば、▲2二馬と金を取って、金二枚の頭金で。
②▲2一角打ちに△同金では▲3三金の頭金まで。
③▲2一角打ちに対して△4二玉と逃げるのは▲4三角成以下簡単。
o103
これも大山康晴15世名人の作。
有力な王手として①▲1三角打▲4一馬と②▲4一馬がある。
①▲1三角打に合駒してくれれば▲4一馬と入ることが出来、△同玉▲2一竜と迫れるが、△4二玉と立たれると▲5二馬△3三玉となり、後続の手段が無くなる。つまり本命は▲4一馬だ。
②▲4一馬にa.△同玉取るのは▲2一飛車成と金を入手して王手で迫れる。合駒してくれれば▲5二金まで。△4二玉なら、▲5二金△3三玉▲1一角打ちまでの詰みとなる。或いは△4二玉に5三歩を生かした3一角打ちも上手い手だ。
b.しかし、▲4一馬には△2二玉と逃げる手もある。
でも、△2二玉には、飛車を取られないように▲3三角と捨てる手が好手。△同玉は▲1三飛車成だから、△同香。▲1三飛車成。△同玉、▲2三馬まで綺麗に詰む。7手詰めでした。
o104
o105
とりあえず▲1二金と玉を下段に落としましょう。△同玉に、次の手。▲2四桂打ちだ。
①△同歩は▲2二金、△1三玉、▲2三金で詰み。
②△1三玉は▲1二金、△2四玉、▲2五金までの詰み。
③△同飛車と取れば、▲1一玉と下段に落とす手が好手。勿論△1三玉と逃げるが、▲2二銀と捨てる手が妙手。△同玉なら▲1二金打ちまで。△1四金と逃げても△1三金と下から金を打って詰み。
o106
2枚の竜飛を相手にしないことだ。
一見上に逃がしてしまうような▲3三金が正解。金がもう1枚あるので下に下がるのは2三金で詰み。
△2四玉には▲1三角打ちががよく現れる絶好の退路封鎖の手筋。△同香は▲2五金。△同玉は▲2三金。△1五玉は▲1五金ででどう応じても詰み。5手詰めです。
o107
この問題5三の飛車がいなければ、▲1三角打ちからの詰みが見える。でもその代わり3五に歩がいる。
初手は▲4二角打ち。玉を2二に逃がすので打ちにくいが、△2二玉には次の▲3三角成が強烈な両王手。
△同玉の一手に▲3四金で詰み上がり。5手詰めです。
o108
15世名人大山康晴先生の作。
守りの銀2枚が手強い。初手は▲2二飛車成と銀を手にする。
これは△同玉の一手。
これには更に▲2一飛車成と2枚目に飛車も捨ててしまう。玉が逃げる手は総て即詰みなので、△同銀だが、
ここで▲1三銀。①△同玉は▲2三角成。②△3三玉も▲2三角成。③△1一玉には▲2三桂成らずまでの詰み。7手詰め。
o109
15世名人大山康晴先生の作。
上部脱出は防がないといけない。▲1三角打ち、△同玉、▲3五角打ち、△同歩と角2枚を捨てて退路封鎖を行う。
そこで次の手が▲1二金。△同銀、▲2二銀打ち、△2四玉、▲3三竜までの詰み。9手詰め。
o110
15世名人大山康晴先生の作。
初手▲1四歩が手筋。
①▲1四歩に△同玉の時、▲1六飛車と一つ寄るのが手筋。これを知らなければ▲1四歩は指せない。合駒は▲2四金まで、△2三金と逃げても1三金打ちまで。だから、▲1四歩には△1二玉と下へ逃げるが。
②△1二玉は▲2三飛車成と大胆に成捨てれば解決。a.△同玉は▲1三金打ちまで。b.△同銀は▲1三金打ち。c.△同飛車は▲2四桂△2二玉▲3二と金までの詰み。7手詰め。
t100
高柳敏夫名誉九段の作とか。
玉を1四に誘い2四金の腹金の筋が見えるが。
初手は▲2二銀だろう。
▲2二銀を△同金と取ってくれれば▲1四馬で金が取れて詰みになるが、
△1二玉と逃げられたら?
▲2一銀、△1三玉(△同玉では馬で金を取られて詰み)に、▲2二馬。
▲2二馬が妙手。△同玉なら▲3二馬と金を入手してどこへ玉が逃げても詰み。また、△同金なら▲1四馬と金を入手して△同玉に▲2四馬までの詰み。
【高柳敏夫】(たかやなぎ としお、1920年2月20日~2006年9月5日)
名誉九段。棋士番号31。東京府(現:東京都)出身。金易二郎名誉九段門下。
順位戦A級に4期在籍したほどの実力者でありながら、B級1組からの陥落が決まった1963年に43歳で現役引退する。1948年、恋文横丁に「高柳道場」を開業。引退後は観戦記の執筆や弟子の育成に力を注いだ。
名伯楽として知られ、中原誠をはじめ多数の棋士を育てた。田中寅彦は、大阪出身であるにもかかわらず、高柳一門は名門であるから門戸を叩いたという。
筋や定跡とは異なる、奇抜な手を使った指し回しが多かったため、「異常感覚」あるいは「新感覚」の持ち主といわれた。詰将棋の名手でもあり、その独特な感覚を用いた作品が特徴的だとか。
t101
高柳敏夫名誉九段の作。盤上駒がたった4枚の簡単な図式にしては難問です。
そもそも初手は?、▲2二銀直では△1四玉、▲1六飛車打ち、△2五玉、▲1五飛車打ち、。△2三玉、▲3三飛車打ちと手は続くが3五玉から逃げられてしまう。
では、▲2二銀左とすれば△2三玉と2三の銀は取られるが、▲3三飛車と急所の飛車を置くことが可能に。△2二玉と銀を取ってくれれば▲3二飛車と2枚目の飛車を打ち玉が何処へ逃げても詰み。
銀を取れば詰みなので▲3三飛車には△1四玉と逃げ出す。次の飛車打ち▲1六飛車打ちが妙手だ。
玉が2五に逃げるのは▲3六飛車成まで。合駒に対してはうっかり▲1三飛車成
と二枚飛車のサンドイッチをやっては玉に逃げられてしまう。ここは冷静に▲1三銀成~▲3六飛車成で詰み。9手詰めです。
t102
高柳敏夫名誉九段の作。
簡単な図式にしては難問です。玉を1一に落とせば一間竜の詰みなのですが。、初手は▲1一金打ち?。5二の金は質駒。
▲2二金~▲1一銀と二手かけて玉を下段に落とす筋はチョト発見しにくかも。
▲1一銀に△同玉とするのは、待望の▲1三竜が実現し、これは合駒しても逃げても詰みです。
△1二玉と逃げたら、一旦は▲2三銀と退路を封鎖してから▲5二竜と質駒の金を頂いて詰ますことができる。9手詰め。
t103
高柳敏夫名誉九段の作。初手は金を打つ他なさそうだが?
金での王手は4通りある。何と正解は最も直接的な▲2二金。これには△同玉と応じる以外に無い。そこで▲1二飛車打ち。これにも△2三玉しかない。そこで▲4一馬とする。△3三玉に▲4二飛車成までの詰み。7手詰め。難しい手が一つもない変わった問題でした。でも▲4一馬のような手が意外と気づきにくい。
t104
高柳敏夫名誉九段の作。
2二の歩は邪魔駒。▲5三角打ち△2二玉と歩を取らせ▲3一角成△同玉とすれば初形から歩が消える。
初形から歩が消えれば、▲4一馬が絶好。△同銀は▲2二銀。△同玉は▲4二銀打ちまで。これは3手詰め。歩を消すために4手かけているので7手詰め。
t105
高柳敏夫名誉九段の作。最後は角と香のコンビで詰め上がる。
▲1一桂成、△2二玉、▲2一角成、△2三玉(あっ、香が取られちゃう)、▲1二馬までの詰み。5手詰めの簡単な問題でした。
ちょっと待って、▲1一桂成に対して△2三玉と逃げた場合は?▲3三銀成△同銀▲同香成△同玉▲3四金△2二玉▲2一角成までの銀余りの9手詰め。
t106
高柳敏夫名誉九段の作。
初手▲1二銀が妙手。
①勿論△同飛車とは取れない。▲3一金までの詰みだから。
②△同香なら▲3一金、△1一玉に▲2二竜と飛車を取り、△同玉に▲2一飛車と打つ。△1三玉に▲2五桂までの詰み。9手詰め。
③△1二銀を同玉ならば、▲2五桂と打つ。△1三玉(2三玉)と上への脱出を試みても▲2二竜の強手がで下段へ引き戻し、△同玉に更に▲2一飛車打ち、△同玉、▲3二金打ちまで。9手詰め。
t107
高柳敏夫名誉九段の作。面白い問題です。
初手は▲2一桂成が見えるが、△1二玉と逃げるのは?▲1三歩、△2一玉、▲1二銀までの詰み。従って、△同玉と取る。
ここで▲2三竜の一間竜は△2二銀と受けられて持ち駒が銀では詰まない。
敢えて、▲1二銀、△同玉、▲1三歩として△1一玉なら▲3一竜、△2一玉なら今度は▲2三竜と一間竜。今度は△2二銀と受けても△1二歩成、△3一玉、▲2二竜、△4一玉、▲5二銀打ちまでの詰みとなる。
t108
高柳敏夫名誉九段の作。
上部に脱出されそうだから、金は一枚残しておこう。となると初手は▲1二銀打ちだが。
①これを△同玉と取るのは、▲3四馬の筋で詰む。
②△2四玉(1四玉)と上部へ逃げるのは▲2五金と押さえて、△1三玉には▲2三銀成と捨てて△同玉に▲3四馬、△1三玉、▲2四金までの詰みとなる。
③▲1二銀打ちに△1三玉とかわすのは▲2二銀の追撃がある。△同玉、▲2三金打ち、以下9手詰み。
t109
高柳敏夫名誉九段の作。
まずはどう見ても邪魔な桂を▲1一桂成と成捨てる。△2二玉と逃げるのは、▲1二成桂で△同玉は▲2三馬、△3一玉は▲4二銀まで。
だから△1一同玉。そこで▲1二銀と打つ。△同玉は▲2三馬、△2二玉には?▲2一銀成と玉を下段に落とすのが素晴らしい妙手。△同玉に▲1三馬と空き王手で合利かずの詰みとなる。▲1三馬も良く出る形の手筋かもしれない。つまり、初手からこの形を想定できているかどうかがポイントだ。
t110
高柳敏夫名誉九段の作。
初手▲3二金、△同玉、▲3一金、△3三玉、▲4四飛車成、△2二玉、▲4二竜までの詰み。
t111
高柳敏夫名誉九段の作。
初手▲4二銀。チョトそっぽのような感じのこの手が正解。
△2二玉と逃げるが、そこで▲2一角成と成捨てる。当然の△同玉に打った銀を▲3一銀成と成捨てる。銀が金に変わったことで1一玉とは逃げられない(2一に金が打てる)。△同馬に▲1二金打ちまで。7手詰め。
t112
高柳敏夫名誉九段の作。
角(馬)と桂馬が協力して玉を詰ます。初手は▲3二飛車成だ。
△同玉は▲3三桂成以下頭金の簡単な詰み。
従って、△同角だが、更に▲4二金、△同玉、▲5三馬、△4一玉、▲3三桂不成までの7手詰み。
t113
高柳敏夫名誉九段の作。
ヒントに合駒問題とあった。と言うと初手は▲1六飛車か▲3四飛車打ち。
初手▲1六飛車なら、△1五合駒、▲同飛車、△同玉、▲1六金、△2四玉、▲3四金、▲1四玉までまで進む。すると先程の合駒が前に進める駒なら1五に打って詰み。桂馬なら2六に打って詰みだ。従って合駒は角が正解になる。角合いに対するうまい手段はあるのか?
t114
高柳敏夫名誉九段の作。
初手▲1二飛車成。これに対して△3二玉では▲4二飛車までの詰み。
だから△同玉、これには▲1一角成、△2三玉、▲2二飛車打ち、△1四玉、▲2四角成(飛車成7)までの7手詰め。
なお、▲2二飛車打ちに△3三玉と角を取るのは▲5二飛車成、△2三玉、▲1二竜までの詰み(9手)。
t115
高柳敏夫名誉九段の作。
金が無いのでどこから手を着ければいいか悩ましい。難問だ。
初手は▲5三飛車打ち。これに対して玉が逃げる手は比較的簡単に詰む。
まず△4一玉は▲4三飛車成、△3一玉、▲3二銀、△2二玉、▲2三竜、△1一玉、▲2一竜までの駒余りの9手の詰み。
では、△6二玉と右に逃げるのは▲6三飛車成、△5一玉、▲4二銀打ちまでの5手で詰む。
という訳で初手▲5三飛車には5二に合駒を打つことになる。銀と飛車は既に盤面で使われているので、合駒の候補は金と角だが。
角合いは、▲3三角打ち、△6二玉、▲7三銀、△5三玉、▲4二銀までの7手詰め。
一方、金合いは、▲7三角打ち、△4一玉、▲5二飛車成、△同玉、▲6二角成、△同玉、▲6三金打ち、△5一玉、▲4二玉までの11手詰め。これが正解手順のようだ。
kurushima1
江戸時代の和算の大家、久留島喜内氏の作。基本手筋とも言える良い作品です。▲3二銀~▲4二角の筋は他の詰め将棋の作品にもよくある筋だ。
初手▲3二銀打ちに、
①△同玉は▲2三角打ち、△3一玉、▲2二金、△4二玉、▲4一角成。
②△同金は▲4二角打ちが好手。△同金は▲2二金まで。△同玉は▲4一金まで。
obara1
江戸時代の小原大介氏の作。1700年代。面白い形をしている。
小原大介
何とも奇妙な形をしている。結論から言えば、この問題は裸玉の形になる。
まずは、▲6二角成と言ってみる。
sk100
鈴木貫太郎さんの作品。というか、彼の実戦で現れた局面だそうだ。
初手は7一角打ち以外はないでしょう。△同金ならこれも同竜で、後は▲6二金からの追い詰め。
△同玉と取られたときも▲6一竜とバッサリ切る。△同玉は▲6二金までだから、△同銀ですが、▲7二金打ち、△同銀、▲6二金打ち、△8二玉、▲7二馬、△9二玉とにげられて、あれ一枚金駒が不足? ▲8四桂打ち、△同歩、▲8三銀までの詰みとなる。
▲8四桂打ちは「歩頭の桂」の手筋。
sk101
実戦ならなかなか差しづらいが初手▲1三銀はある意味手筋。
△同玉は▲1四金から簡単2三金で簡単に詰んでしまうので、この銀は香か桂で取るしかない。香は簡単に詰みだから、問題は△同桂の時。これぞ手筋の香頭の金、▲1二金。これで解決。7手詰みです。▲1二金、△同玉、▲2一銀、△2二玉、▲3二金まで。
sk102
双玉問題です。王手がかけられてます。だから初手は王手を受けながら王手をかける逆王手に限られる。
となる、①▲3三馬か②▲3二馬かだ。
①▲3三馬には△2二桂と逆王手の合駒があるが、これは▲同香成で詰む。△1二玉にも▲2三香成から押していけば良い。
②▲3二馬は△同玉と取ることが可能。▲5二飛車成と王手出来るが、△4二桂打ちの合駒が又逆王手。この王手を受けつつ王手をかける手段が無く失敗となる。
sk103
2四の銀がいなければ金を打って詰み。
初手は香頭飛車打ちの▲1二飛車。
△同香ならそこで▲2三銀△同玉▲2四金までの詰み。
▲1二飛車に合駒すれば▲同銀成、△同角▲2四金までだ。詰め将棋でなく実戦で▲1二飛車打ちが即座に見えるようになりたいですね。
sk105
入玉形だけど▲2九金打ち、△同玉、▲2三飛車打ち、△1九玉、▲2八飛成までの五手詰め。
それよりもこの詰め将棋の題意は初手に▲1三飛車のように王手した場合の受け方の合駒を検討して欲しいとのことらしい。どうも銀以外の合駒では手数はかかるものの詰みとなるようだ。
sk106
作者は多分江戸時代の人。簡単そうで簡単でない。
初手は▲3一銀のようですが。△同玉なら▲3二銀打以下。でも、△1二玉と逃げられ後が続かない。
つまり初手は一見やぼったく、▲3三銀と打つ手が正解。取れば▲同と以下簡単な詰み。勿論△1二玉とにげるが? ここでの名手は▲1三竜だ。持ち駒に歩があれば躊躇なく▲1三歩と叩くところだ。△同玉(同桂は▲2一銀以下)、▲2二銀、△1二玉、▲2一銀不成、△同玉、▲3二と、△1二玉、▲2二と、△1三玉、▲2五桂まで。13手詰め。
sk107
一目▲1四歩だが、△2二玉と逃げられると後が続かない。
ここは、重たく▲1四金と打つのが正解。△2二玉では▲2三飛成、△3一玉、▲3二竜でで詰みだから、△同銀。ここで邪魔な銀を▲1二銀成と捨てる手が上手い。飛車が成りたい場所は2二でなく2一。△同玉に▲1三歩、△同玉、▲2一飛成までの7手詰み。
sk108
まず▲4一飛車成で詰まないんでしょうか?
玉が逃げる手は△2二玉、▲3二竜、△1一玉、▲1二竜まで。
合駒が必要。例えば△2一金合いなら、▲1二歩、△2二玉、▲2一竜、△同玉、▲3二金で詰んでしまう。
他の合駒でも△2一合いに▲3二桂成とする手があり、これを取れる合駒(斜めに利く)なら△同合い駒、▲1一竜までの詰みだ。
▲4一飛車成には△4一中合いと言う手段がある。例えば△3一歩合、▲同竜なら、持ち駒は歩しかないけど、▲1二歩は打ち歩詰め。
△3一歩合に先に▲1二歩と打っても△2二玉、▲3二桂成りに△1二玉と逃げられ今一歩届かない。つまり▲4一飛車成では詰まない。
となると候補手は先に▲1二歩とするか、▲4一飛車不成のどちらかだ。
▲1二歩には△2一玉(2二玉は4二飛車成で詰み)、▲4一飛車成、△3一合駒、▲1一歩成、△同玉。▲3一飛車成、△2一合い、で打ち歩詰め(ここで1二に打てる駒が歩と桂以外なら詰む)。
となると初手は▲4一飛不成とするべきか。そう、中合いに対しても▲3一飛不成と行けば打ち歩詰めが解消され詰む。
しかし、▲4一飛不成には逆に△2一銀合いとする手がある。▲1二歩、△2二玉に▲3二桂成と言っても△同玉と取られてしまう。
但し、同じようでも△2一角合いでは、△2二玉に▲2一飛車成と角を取る手が生じ、△同玉に▲4三角の離し角で詰められてしまう。つまり▲4一飛不成でも詰まない。
しかし、▲1二歩には△2一玉には▲4一飛車不成と迫る筋があった。
△3一歩、▲1一歩成、△同玉、▲3一飛車不成、△2一銀、▲1二歩、△同銀、▲1一飛車成までの13手詰め。見かけによらず難問でした。
鈴木貫太郎氏の動画
鈴木貫太郎氏の動画
大道棋
sk109
こういう場合、初手は▲1二角打ちです。△同玉は▲2二飛車で詰む。玉が逃げる△3一玉は▲2一飛車打ち△3二玉▲2三角成△2一玉▲2二馬まで。また、△3二玉と逃げるのも▲2三角成△同玉▲2二飛車打ちで詰みます。
従って、▲1二角には△同香ですが、▲1一飛車打ち△3二玉▲1二飛車成と香車を取って王手し、△4一玉には▲4二飛車成と金を入手する。△同玉に▲4三香と打てば玉が何処に逃げても金打ちまでの詰み。11手詰め。
s100
佐瀬勇次名誉九段の作。5手詰みだが瞬時にできる?実戦でも出てきそうな筋だ。金と銀の使い方に基本中の基本だ。▲3二銀打~2三金は基本手筋。
ヒント:▲2一飛成で解決!
(答え)→▲2一飛車成、△同玉、▲3二銀打ち、△1二玉、▲2三金寄るの5手詰め。
【佐瀬 勇次 先生】
佐瀬 勇次(させ ゆうじ、1919年3月17日~1994年3月25日)は、将棋棋士。千葉県山武郡松尾町(後の山武市)出身。石井秀吉七段門下。1990年引退。棋士番号41。佐瀬 勇次(させ ゆうじ、1919年3月17日~1994年3月25日)は、将棋棋士。千葉県山武郡松尾町(後の山武市)出身。石井秀吉七段門下。1990年引退。
戦前のアマ名人戦の県代表となる。1938年入門。軍隊生活を経験し、復帰後の1944年に四段となる。1946年より順位戦に参加。段位は名誉九段。
1974年、日本将棋連盟専務理事。現役生活44年間対局不休、無遅刻の記録を続けながら1990年3月に引退。生涯成績は458勝599敗。1994年3月、尿毒症のため死去。享年75。
米長邦雄ら、多数の弟子を持ったことで知られ、名伯楽との評価が高い。
→米長邦雄、丸山忠久、高橋道雄、西村一義、田丸昇、木村一基、室岡克彦、植山悦行、沼春雄、中座真、安西勝一、谷川治恵、真田彩子、本田小百合、中井広恵、大庭美樹、大庭美夏
米長邦雄先生が弟子入りしていたんですね。昔の話だから先生のお宅で衣食住も世話になっていた。
S101
佐瀬勇次名誉九段の作。駒を捨てて行けばいいだけ。
▲1二桂成、△同香、▲2三角成の順だ。△同香は▲2二銀打ち、△同玉は▲2四銀打ち、△3四玉、▲4四とまで。
s102
佐瀬勇次名誉九段の作。
実は3三に角が打てれば詰みなのです。7手詰み。まずは2三桂打ちから考えよう。
①▲2三桂打ちに△同銀と取れば、▲2二銀成、△同玉、▲2三角成(銀の入手)以下詰み。
②従って、△1二玉と角の方を取るが。
ここで、あっさりと▲1一桂成△同玉と成り捨て、▲1三飛車成とこれも惜しげもなく成捨てる。△同金に目的の▲3三角が打て詰みになる。
s103
佐瀬名誉九段の作品。
玉の逃げ道は1四と3二。初手は▲1三銀
△同玉なら▲1四角成の詰み(これが見えてないと1三銀は打てない)。
▲1三銀に△2一玉と下がるのは、▲3二金打ち、△同金、▲1二角成、△3一玉、▲2一飛車成で詰む。これも7手。
▲1三銀を△同歩と取らせてから▲3二金、△同金。ここで▲1二角成両王手だ。△3一玉とは逃げられない(▲2一飛車成がある)。△同玉には▲2一銀で詰む。7手詰み。
▲1二角成の両王手を決め手にするのが鍵でした。
s104
佐瀬名誉九段の作品。一目5三、4三からの逃走路が目につくが。飛車、金を腹から打つ手筋に気がつけば解決しそうだ。
初手▲5三飛車打ちに対しては△同飛しかない。そこで▲2二銀と捨てる。△同玉は▲3二金打ちまで。△4三と逃げるのは▲3二馬まで。△同香なら再度の退路封鎖の▲4三金。△同玉は▲3二馬、△同飛は▲3二銀成で詰む。
s105
佐瀬名誉九段の作品。
初手は▲1三桂しか無い。△同飛と取らせて▲4三馬と王手すればどうだ。
△同飛なら▲2二歩、△1二玉、▲2四桂までの詰み(1三桂は飛車の移動が目的だった訳)。△1二玉と逃げれば▲2四桂で詰み。だから、▲4三馬の王手には合駒をする。△3二桂打ちなら?これも▲2二歩打ち、△1二玉、▲2四桂打ちには△同桂と取れる。合駒は桂馬が正解。しかし、これには▲2一馬と入れば詰みだ。9手詰め。
s106
佐瀬名誉九段の作品。
初手は▲2二飛成。△4一玉と逃げればバッサリと▲4二飛成として、金2枚の頭金の筋で詰む。
△同玉には▲1三角と打つ筋がある。△同玉は▲2三金で詰み。△同香に▲2三銀と打ち、△3一玉の逃げに▲4三桂打ちの金頭桂の筋。9手詰め。
**▲1三角と打たないと▲2三銀打ちに△1三玉と逃げられる。1四に歩がいるため1四金が打てない訳だ。
s107
佐瀬名誉九段の作品。九手詰め。
△2五玉からの逃げ道を封鎖するには▲3五角と打ちたいが。
初手は▲1三桂成り。玉が△2五玉と逃げるの▲1四角打ちまでの3手詰み。
①△同玉には▲2四銀、△1四玉、▲3五角、△同歩、▲1五銀、△1三玉、▲2五桂打ちまで。最初に捨てたはずの桂が最後に復活するのは面白い。7手詰め。
②△同香なら▲3五角が打てる。△同歩に▲1五銀打ち、△2五玉、▲2四馬までの7手詰め。
s108
佐瀬名誉九段の作品。
玉を逃がさないための初手は▲2四飛以外にない。△1四玉では▲3五飛成で詰むので、△同玉。
3三の飛車を取られないためには基本手筋の▲1五角打ちがある。これを△同玉で▲3五飛成で詰むので、△同香と取る。▲3四金打ち△2五玉、▲2三飛車成の金と飛車の手筋で詰みあがる。
s109
佐瀬名誉九段の作品。
有りそうな王手は▲2二銀しかない。△1二玉に早速打ち歩詰め。打ち歩詰めの局面。「打ち歩詰めに詰みあり」とは言う。
▲2三歩成、△同銀、▲2四桂、△同銀となれば、今度は▲1三に歩が打てる。△同銀、▲1一銀成までの9手詰め。
s110
佐瀬名誉九段の作品。何はともかく1筋からの逃走を防がないといけない。
そのため▲3二馬と捨てる。▲3二馬。△1二玉では▲2二飛打ちで詰むので、△同玉。
飛車を打つが、①5二と離して打つか②近づけて4二と打つか。
▲4二飛車打ちでは△3一玉と逃げられ困る。▲2二角打ち、△2一玉、▲1一角成まで進むが1筋は玉方の竜が利いていて詰まない。△2一玉と逃げてくれれば▲4三角と離し角で詰むのですが。
▲5二飛車打ちなら△3一玉と逃げられても▲4二飛車成△2一玉▲4三角の筋で詰む。
だから△4三玉と上への脱出を図る。でも、これを粉砕する退路封鎖の絶好の角打ちの筋がある。▲2五角打ち。△同桂でも同竜でも▲4二飛車成、△3四玉、▲4四竜で詰む。
s111
佐瀬名誉九段の作品。
▲3一角成△1二玉では▲1三歩は打ち歩詰め。
敢えて▲3一角打ちと重複して角を打つ筋が面白い。
これなら1二玉には▲1三歩と打てる。△2一玉に▲2二角成、△同玉、▲3一角成で詰み上がり。7手詰め。
s112
佐瀬名誉九段の作品。7手詰め。
金3枚と言うことは3回捨て駒があることに。
初手は▲1一金打ち。
△同玉とは取れず、△1三玉なら▲1二金打ちまでだ。
従って△同銀だが、ここで2枚目の▲2三金打ち、△同竜に、▲2一銀、△同竜、▲1三金までの7手詰み。
▲1一金打ちに△同玉なら? ▲2一銀成(うっかり2一馬と行かないように)、△1二玉、▲2二馬で5手詰め。
単手数の詰め将棋の傑作と言って良いだろう。
s113
佐瀬名誉九段の作品。
初手▲3二金の発見がすべて。△5一玉と飛車を取られても、▲7三角と離し角を打てば詰み。
△同玉には▲1四角の退路封鎖が絶妙。△同歩に▲3一飛車成、△2三玉、▲2二竜まで。7手詰め。
s114
佐瀬名誉九段の作品。
3四の桂が取られそう。これを防ぐ手段は?
1四角成の筋は絶妙。
①△3三玉の下への逃走には▲3二からの尻金。
②桂を取っての△3四玉には▲3六の頭金。
③△同玉には▲2五金打ち。
④△同歩には▲1三角打ち、△3三玉、▲4三金で詰む。
s115
初手の▲3三桂が絶妙。逃げるは詰み。
△同金では▲4一竜があるので、△同香以外にない。以下▲1二歩成△3一玉、そこで▲3二銀打ちが決め手だ。△同金は▲4一金(または2一金)までだから、△同玉だが▲2三角成、△同玉、▲2二金の尻金までまでの詰み。9手詰め。
s116
これも佐瀬勇次名誉九段の作品。
▲1一角成、△同玉、▲3一飛車成の筋が一目だが、その前に▲1二角打ちと△同香と入れて置くのが肝要。
△同玉は▲3二飛車成で簡単な詰みなので、同香だが、そこで▲1一角成、△同玉、▲3一飛車成、△2一合、▲2三桂打ちの吊るし桂まで。7手で詰む。
s117
これも佐瀬勇次名誉九段の作品。
5四からの脱出がある。▲2一角が一目だけど、△同飛に更に▲3二角と打つのが好手。連続して2枚の角を捨てる筋は詰め将棋ではよく現れる。
▲2一角打ち、△同飛、▲3二角打ち、△同飛(銀)、▲5三金打ちまで
▲3二角打ちに△4二玉なら、▲3三金打ちまでの5手詰め。
なお、▲2一角打ちに△4二玉と逃げるのは▲4三金打ち、△4一玉、▲5三桂まで。
s118
これも佐瀬勇次名誉九段の作品。
初手は▲3二飛車。△1三玉に▲1二桂成と邪魔な桂を成捨てる。△同香に▲2四角打ち(退路封鎖)。歩銀どちらで取っても▲1四銀まで。
s119
佐瀬勇次名誉九段の作品。
持ち駒が飛車と桂だけ。
初手は▲3四桂と打つ。退路封鎖の手筋。
△3一玉では、▲3二飛車打ち、△4一玉、▲4二飛車成で詰まされる。
だからこれには△同歩。
そこで▲3二飛車打ち、△2三玉。そこで▲1二飛車成と成捨てるの妙手。
開き王手だが△3三玉と逃げると▲2三竜で詰む。
だから△同玉だが、▲2四桂、△2二玉(2三玉とは出来ない)、▲3二角成で詰む。角と桂馬の見事な連携プレーだ。9手詰め。
s120
初手は▲1六銀と打つ。△2四玉と逃げる手には、▲2五飛車と追撃。△1三玉に▲1二金打ちまでの詰み。
となると▲1六銀と打ちには△同角だ。更に▲2四銀と打つ。
△同角には更に▲2五飛車と捨てる。△同玉も同角も▲2六金打ちまでの詰み。
従って、▲2四銀打ちには△同飛車。これにも▲2五飛車と捨てる手が利く。△同玉も△同角も▲2六金まで。同飛車は▲1四金までです。
s121
佐瀬勇次名誉九段の作品。
「玉は下段に落として」何ていうがこの場合は金銀の数が足らず、当てはまらない。左右対称形だが、とにかく後ろには下がらせない。
▲4五金打ち、△5六玉、▲6五銀打ち、△5七玉。これ以上玉を進ませたら2枚の香のどちらかを取られてしまう。▲4八金打ち。これで詰みだ。5手詰め。
*この問題は5五の玉と2枚の香を固定して、桂の配置かえれば色々なバリエーションが出来そうだ。
s122
佐瀬勇次名誉九段の作品。
まずは▲2四飛車と打って見たくなるだろう。
△3三玉と角を取ってくれれば、▲2三金、△4三玉、▲4四金で詰む。
従って、△3二玉と下部への脱出を図る。それには▲3一金打ちが絶妙。△同玉と取るしかないが、▲2一飛車成、△同玉、▲2二金打ちまでの7手詰み。
最も取られそうな角が最後に主役となるのが面白い。
s123
佐瀬勇次名誉九段の作品。
▲2一銀打ち、△2二玉までは読める。この後の持ち駒の飛車の活用が決め手。
▲2四飛車打ちと1間離して打つのが妙手。2三銀成の両王手を見ている。従って△同馬だが、▲それでも2三銀成の両王手は可能で、△同玉、▲1二飛車成までの7手詰み。
*5二の飛車が歩で取られる形なので2三銀成の手で3一銀成と空き王手をかける手を指さないように注意。
s124
佐瀬勇次名誉九段の作品。
初手は▲3一桂成でしょう。①△同玉は▲4二金、△2一玉、▲3二竜。
②△同竜には▲2三竜の一間竜。合駒は1二金、2二竜の移動合いなら3二金まで。5手詰め。
s125
佐瀬勇次名誉九段の作品。
金はとどめに。初手は▲2四銀、△同玉。ここで1五からの逃走を防ぐ手筋▲3三角が絶妙の一手。△同飛車は▲1四金、△同玉は▲3四金まで。また、△1三(2三)玉なら▲2四金まで。5手詰め。
s126
佐瀬勇次名誉九段の作品。
▲1二銀、△同玉、▲2四桂打ち、△同金、▲1三飛車成、△同玉、▲1二飛車打ちまで7手詰め。
s127
佐瀬勇次名誉九段の作品。
初手の発見が総て。▲2三銀打ち。
この銀を玉で取っても逃げても▲2四金打ちまで。だから△同飛車。
次の金打ちも絶妙。▲1三金。
△同飛なら▲2四金打ち。△同玉なら▲1二飛車で見事に詰み上がる。5手詰め。
s128
佐瀬勇次名誉九段の作品。
▲3二飛車打ち、△同馬、▲2二桂成、△同玉、▲1一角打ちまでの5手詰め。
s129
佐瀬勇次名誉九段の作品。1四飛車の筋が見えるがこれでは詰まない。
▲3一角、△同金。そこで▲2五桂打ち、△2二玉。更に▲1四桂と追撃。玉に逃げ場所は△1一玉。そこで▲3一飛車成と金を取って成り込む。勿論△同飛だが竜にはなれない。▲2二金打ちまでの9手詰め。
s130
佐瀬勇次名誉九段の作品。
まずは▲2二銀、△同玉として▲3三銀打ちが妙手。△3一玉と飛車を取る手には▲5三角打ち。従って△同桂だ。そこで飛車を守りつつ▲1三角打ち。△同玉に▲1一飛車成までの7手詰め。
s131
佐瀬勇次名誉九段の作品。
▲1二飛車成、△同馬、▲3四竜、△同歩、▲2四角成の5手詰め。
s132
佐瀬勇次名誉九段の作品。
玉の2~3筋への脱出を阻止するための▲3四角打ち。角を打つ位置は限定でこの手で決っている。
①△同竜は▲1三金、△同玉、▲2二歩成、△2三玉、▲2三馬まで。
②△2四合は、▲2二馬、△1四玉、▲1三金まで
③玉が逃げるのは、△1四玉は▲1三金、△1二玉は2二馬まで。
s133
佐瀬勇次名誉九段の作品。
▲3一銀打ちは頻出する銀の手筋。2枚並んだ銀はどちらも取ることが出来ない。
玉方は△2三玉と上への脱出を試みる。これには▲1二銀、これも取れない。△3二玉には▲4二金。初手の3一銀は1一ではダメなわけ。後は4段へ玉が上がればすべて金打ちまでの詰みとなる。5手詰め。
s134
佐瀬勇次名誉九段の作品。
この作品不完全作とご本人が言っているらしい。一つの解として▲2三銀成△同玉▲2一竜△3三玉▲3一竜△2三玉▲3四銀打ち△1二玉▲3二竜△2二合▲2三銀成までの11手の駒余りの余詰めがある。
題意は▲2一銀△2二玉▲3三銀成△同銀▲3四桂打ち△同銀▲4二竜△2一玉▲3三桂打ちまでの9手詰めが正解のようだ。
ot100
大内延介9段の作。
3一の飛車がいなければ、▲3一馬の一手詰み。ならば▲2一飛成。これは同玉とは取れないので△1三玉と逃げるが、▲2二竜と追いかけて、△同玉なら▲3一馬、△同銀なら、▲3五馬で詰みあがる。
【大内延介先生】
大内 延介(おおうち のぶゆき、1941年10月2日 ~2017年6月23日)は、将棋棋士。土居市太郎名誉名人門下。棋士番号は86。東京府東京市(現:東京都港区)出身。中央大学卒業。
小学4年生のとき、将棋道場で二枚落ちで3連敗し、それがきっかけで将棋にのめりこむ。小学6年生の頃には、将棋の駒の名産地として知られる山形県天童市にて、1か月間の将棋修行をした。
1954年、土居市太郎名誉名人の最後の弟子として入門。1963年4月1日の四段昇段(プロ入り)は、同じ中大の後輩である米長邦雄と同期である。大内と、高島弘光、西村一義、山口英夫との4名は同年生まれで若手時代から活躍して「花の昭和16年組」と呼ばれた。順位戦では初出場となった第18期(C級2組)・第19期(C級1組)と連続で昇級した。
1967年、第8期王位戦にて大山康晴への挑戦権を獲得し、タイトル戦番勝負に初登場。段位が六段のままタイトル棋戦に挑戦した棋士は当時史上初だったが、七番勝負は1勝4敗で敗退した。1972年度・第27期順位戦で初のA級在位(成績は最下位に終わった。)。
穴熊戦法を駆使し、2回目のA級で迎えた1974年度・第29期順位戦では7勝2敗と最高成績を修め、翌1975年に開催された第34期名人戦で中原誠の挑戦者となった。二人は対比的に、“中原は王道、大内は覇道”と表現された。この名人戦で大内は中原と互角に戦い、3勝3敗でフルセットとなり(このほか千日手も1局あった)、迎えた最終第7局は1日目の封じ手の時点で大内が大優勢となった。しかし、勝利目前でミス(手順前後)をして勝ちを逃し、持将棋に持ち込まれてしまった。これについて大内自身は後年に「対局室(羽沢ガーデン)の近くにビアガーデンがあり、そこから聞こえる酔った人の話し声と将棋の読みとの‘葛藤’があり、後で指すべき手を先に指してしまった」と語っていた。そして指し直しの第8局で敗れ、名人を獲得することができなかった。
タイトル戦に昇格した第1期(1975年度)棋王戦で敗者復活戦を勝ち抜き、棋王決定リーグに進出。前年棋王戦優勝の内藤國雄と本戦優勝の高島弘光との三者によるリーグ戦で内藤と相星の3勝1敗となり、同点決勝で内藤を破り、自身初のタイトルとなる棋王の座を獲得。翌期には加藤一二三の挑戦を受け、3連敗のストレート負けで失冠した。
振飛車穴熊を駆使して「怒濤流」と呼ばれた。邪道視されていた穴熊をプロの戦法に昇華させ、「穴熊党総裁」との呼び名がある(なお、副総裁と呼ばれたのは西村一義)。
ot101
大内延介9段の作。
▲3三金打ちが決め手になりそうだがすぐには打てない。
そこでまずは▲2二金と打つ。これは△同馬しかない。そこで▲3三金が打てるいうストーリー。①同馬には▲1三金、②同玉には3四金、③3三の金を取らなければ2二馬と馬をもらって駒余りの詰み。金の持ち駒が3枚もあるので2二金、3三金と連続のただ捨てが光る作品が生まれたようだ。5手詰め。
ot102
大内延介九段の作。
馬と桂の協力で詰める手筋だ。▲1四馬と捨てて▲2五桂と打てば解決。△2三玉には▲2四香△同玉▲3四馬がある。
ot103
大内延介九段の作。
▲初手3二銀、△1二玉(1三玉は1四飛車打ち以下詰み)に▲2一銀、△2三玉。ここで飛車打ちを見ての▲1二銀と押し売りするのが絶妙。△同玉▲1一飛車打ち△同玉▲2一馬までの詰み。銀を不成で3回も続けて動かすというちょっと変わった趣向。9手詰め。
ot104
大内延介9段の作。
初手は▲3二銀しかなさそう。△2二玉に、更に▲3一銀と捨てる。△同玉は▲4一角成まで。だから△2一玉。▲3二角成△同玉▲4二香成までの詰み。7手詰み。
ot105
大内延介9段の作。5手詰め。
まず初手金打ちは上手くいかないことを確かめて欲しい。例えば▲1一金打ちは△同銀なら、▲2一飛車成から詰む。しかし△1三玉とされると次の手が無い。
初手は▲1三香である。△同銀は▲2一飛車成の詰みだから、△同玉だが、これには▲1一飛車成の絶妙手がある。△同銀は▲2三金が打てるし、△合駒は▲2四金まで。この飛車成の手筋は他の詰め将棋にもよく現れる基本手筋。
ot106
大内延介9段の作。
実は簡単な5手詰め。金頭桂の筋そのもの。
初手▲4一角と捨てて△同玉に▲5三桂の金頭桂実現。△3二玉なら▲3三金までだ。
ot107
大内延介9段の作。ヒント:初手は▲1一角打ち。
玉の4四からの逃走を防ぐには▲1一角打ち位しか浮かばない。
△2三玉には▲1二竜、△同玉、▲2二角成まで。
ot108
角を取って上に逃げられては困る。初手は、▲2一飛車、△同玉。そこで▲3一銀成。△同玉は▲3二金。△同馬は▲1二金で詰み。これらは5手詰め。
△2二玉には▲3二角成、△1二玉、▲1一金、△同玉、▲2一馬までの9手詰め。
ot109
大内延介9段の作。
▲3三角成とする手が見える。△同桂なら▲1四香車で詰み。
△同玉でも▲3四金と押さえて脱出は防げるが△2二玉と逃げられると香車1枚では次の手がなくなる? 正解は先に▲3四金を決め△2二玉に▲3三角成とすれば良い。
▲3四金、△2二玉、▲3三角成、△同桂、▲2三金、△同玉、▲2四香まで。7手詰め。
ot110
大内延介9段の作。
初手は▲2四歩突き。これは取れない。▲3四金で詰んでしまう。従って△1二玉、ここで▲1三角成と成捨てるのが好手。△同玉は▲2三金、△2一玉は▲3一金までの詰み。5手詰め。
oh200
初代名人大橋宗桂氏の作。もちろん江戸時代の方だ。一世名人。つまり初代名人。
打った駒を取られない王手としては、初手は▲7五桂打ちしかない。
桂馬の王手に対しては玉は逃げるしかなく、逃げ方は6通りしかない。その内8二、9二、9三は金打ちの即詰みだから、①8四、②7四、③7二の3通りが残る。
①上に逃げる△8四玉。ここで▲8五金と打ってはいけない。桂を取られないよう▲9三角打ちがいわゆる手筋。△同香は▲2五金まで、△同玉は▲8三金だ。△7四玉は▲6五金打ちまで。どれも5手詰めでこれは比較的容易。
②同じく上に逃げる7四玉なら、▲8三角と打つ。△7五玉と桂を取れば▲6五角成△8四玉▲8三金まで。また▲6五角成に△8六玉も▲8七金までだ。△8四玉とかわせば、▲8五金△9三玉▲9四角成△8二玉▲8三馬までだ。
③結局、7二玉と下に逃げるのが受け方の正解のようだ。▲8三角、△8二玉、▲9二角成△同香となる。ここで▲6二飛車成と銀を補充する手が絶好だ。
合駒は8三から銀を打って更に香まで補充できるので詰み。
だから△同金、そこで▲8三銀△7一玉に▲6三桂不成の金頭桂の筋が実現し詰みとなる。
▲6二飛車成は△同金だが、▲8三銀△7一玉▲6三桂成らずの金頭桂で詰みとなる。
結構の長手数。多分13手詰め?これが江戸初期に造られた詰め将棋?まさに古典の名作の一つなんですね。
【大橋宗桂 (初代名人)】
大橋 宗桂(おおはし そうけい、弘治元年(1555年)~ 寛永11年3月9日(1634年4月6日))は、将棋指し、一世名人。子に、二世名人・大橋宗古、初代大橋宗与がいる。近年の研究によると、初代宗桂の生前にはまだ大橋姓はなかったともいわれている。大橋本家初代。
宗桂は、京都下京の町人宗也の息子で、比較的裕福だったと推定される。幼名は龍政。初めは宗金を名乗り、次に宗慶を名乗って、次いで宗桂に変わる。その「宗桂」は織田信長から、桂馬の使い方が巧いとお褒めの言葉を貰い、以後「宗桂」と名乗るようになったという話もあるが、真偽のほどは確かではない。
囲碁の本因坊算砂と度々将棋を披露した(このころは将棋と囲碁がどちらもできる者がほとんどで、宗桂も囲碁を打てたという説もある)。残されている二人の将棋の平手戦の対戦は宗桂の7勝1敗で、勝浦修によると「宗桂は算砂より角1枚分強かった」という。しかし、古作登は算砂の将棋棋譜を再解析、コンピュータ将棋での局面評価結果が互角に近いことや、宗桂の息子の宗古の指導を行っていることから、算砂の将棋の棋力は相当に高かったとしている。
**古作 登(こさく のぼる、1963年~ )
日本の将棋アマ強豪、元ジャーナリスト・編集者、頭脳スポーツ研究者。奈良県在住。大阪商業大学アミューズメント産業研究所主任研究員、大阪商業大学非常勤講師。
徳川家康は碁、将棋を愛好し、碁将棋所を設け、最初は両方とも算砂が持っていたが、その後の慶長17年(1612年)に将棋所は独立したとされる。宗桂が初代将棋所となったとされるこの年を、日本将棋連盟は宗桂が一世(初代)名人になったとしているが、増川宏一の著作では「史実ではない」と否定している。
家康は、宗桂に「将棋の指南役」として、五十石五人扶持を与えた。宗桂は僧体だったという説もあるが、僧侶だった算砂と比較し、宗桂は町人の出だったとも考えられている。近年の研究では大橋家は御用達町人の身分だったとされる。
【詰将棋】
宗桂は現存する最古の詰将棋集「象戯造物」の作者で作品集は、慶長年間に発行されている。
また、宗桂は将棋所に就任して4年目の元和2年(1616年)に、幕府に作品集を献上している。後の名人がこれに倣った事で、名人が幕府に作品集を献上するという慣習が生まれた。宗桂の詰将棋の作風は実戦的で力強いと森雞二先生は評価している。手数は十数手詰めで、実戦的な手筋を多く用いており、江戸中期に盛んになった華麗な手筋を用いるものとは趣が異なる。
宗桂の詰将棋でもっとも有名なのは、俗に「香歩問題」として知られている15手詰めのものであろう。一見5手詰めに見えるが、玉方に銀をただで合駒する妙手があってなかなか詰まない。後世の大道詰将棋の客寄せ問題として使われ、大勢の庶民が頭を悩ました。
oh201
これも初代名人大橋宗桂氏の作。
実戦でも良くあらわれそうな形。
初手は▲3四桂。歩頭の桂。どういう意味があるのでしょうか。
①まずは△同歩と取ってみる。続いて▲3二金打ち、△1二玉(1三玉は▲2二銀からの詰み)、▲2二金打ちと俗手で迫り、△1三玉に▲2三金、△同玉、▲2四銀打ち、△1二玉と追っていく。初手の桂打ちは3四からの玉の脱出を防ぐためであった。以下、▲1三歩打ち、△同桂に▲2三銀成、△同玉、▲3三と、△1二玉、▲2二金までの詰み。17手。
②取らずに△1二玉と逃げたら、▲2二金、△1三玉、▲2四銀、△同歩、△2三金までの詰み。7手。
【本因坊算砂】
本因坊 算砂(ほんいんぼう さんさ、永禄2年(1559年)~元和9年5月16日(1623年6月13日))。安土桃山時代、江戸時代の囲碁の棋士。生国は京都。顕本法華宗寂光寺塔頭本因坊の僧で法名を日海と称し、後に本因坊算砂を名乗り、江戸幕府から俸禄を受けて家元本因坊家の始祖となるとともに、碁打ち・将棋指しの最高位、連絡係に任ぜられて家元制度の基礎となった。一世名人。本姓は加納、幼名は與三郎。
囲碁の初代名人だが、将棋の方も大橋宗桂との対局の棋譜も残されており、相当の実力者であったようだ。
oh202
初代名人大橋宗桂氏の作。
初手はどう見ても▲3二香成。玉の逃げ場は①1三か②1二。
①△1三玉には、▲2四銀と退路封鎖して△同歩に▲3一馬、△2三玉、▲2二馬までまで。また、▲2四銀に△1二玉なら▲2二金まで。
②△1二玉には▲2二金、△1三玉、▲2三金、△同玉、▲2四銀、△1二玉、▲1三歩、△同桂、▲2三銀成、△同玉、▲3三馬、△1二玉、▲2二成香まで。15手詰め。手数は長いが手の流れは自然でさほど難問ではない。
oh203
初代名人大橋宗桂氏の作。
この詰め将棋は初手▲2二飛車打ちの発見がすべてと言って良い。これ以外に詰む筋が無いというのもある意味傑作なんでしょう。
①玉が逃げるのは何処へ逃げるのも一目で詰みだ。
②同角も頭金の詰み。
③だから3二の地点に合駒する以外にない。それには▲4三金とただの所へ捨て駒する。玉が逃げるのは簡単な詰みだし、△同玉には▲5三金まで。
oh204
初代名人大橋宗桂氏の作。
玉が1二に逃げた時に、4六馬がいるため1三に駒が打てない。
初手は手筋の▲1二飛車打ち。香頭への飛車のただ捨てである。合駒は利かない(▲3一金まで)。従って△同香。
以下、▲2二金打ち、△同玉、▲3一角打ち、△3二玉。飛車捨ての効果で1二には玉は逃げられない。
続いて▲4二角成、△同玉、▲6二飛車成。一間竜の完成。合駒が必要だけど、最も手数が伸びるのは飛車合。
→▲6二飛車成、△5二飛車合、▲5一銀、△3一玉、▲3二金、△同飛、▲同飛車成、△同玉、▲5二飛打ち、△3一玉、▲4二飛車成までの詰み。
19手詰めでとても長いけど、ストーリー性があるので一度解けたら次は容易に再現できそうだ。
oh205
初代名人大橋宗桂氏の作。
一見▲3四桂打ちが手筋のように見えるが実はこれでは詰まない。駒を並べて確かめられたい。
初手は一見平凡な▲3一銀打ちと迫るのが正解。
①△1三玉と逃げるのには、▲2五桂と打つ。△2四玉に▲3四金と腹金で迫るのが絶妙。馬の利きで同歩とは取れない。△2五玉、▲2六金打ちまでの詰みとなる。7手。歩の位置が2七であることに注意。
△1二玉と逃げる手には、▲2四桂。△同歩とは取れないので△1三玉、これには▲2二銀と追撃。△同玉には▲3一馬、△同玉、▲3二金までの詰み。△2四玉と桂馬を取っても、▲3四金、△2五玉、▲2六金打ちと先と同じて筋で詰む。9手。この筋も2七の歩が活躍する。
oh206
初代名人大橋宗桂氏の作。
初手は▲3四桂。この桂で王手をかけるチャンスは初手しかない。これに対する玉の逃げ場は限られているので以下それを一つずつ検討すれば良い。角の利きがあるので逃げるの1筋の3か所。
①△1一玉は▲2二銀、△1二玉、▲2三角成、△同玉、▲3三と金、△1二玉、▲1一銀成、△1三玉、▲1二成銀引き、△同玉、▲2二桂成、△1三玉、▲2三と寄る。までの15手詰め。意外な長手数ですが、2三角成と捨ててと金をすり寄る手順は基本定石ともいえる綺麗な筋だ。
②△1三玉と逃げるのは▲2二銀打ちで①と同様の詰みになる。
③△1二玉と逃げるのも▲2三銀打ちから同様に容易な詰みとなる。
oh207
これも大橋宗桂初代名人の作。実戦でも出そうな簡素な形なので、多分解いて見たくなるでしょう。
一見しての筋は▲5一銀と打つ手だ。この銀は取れないし、5三玉には5四金打ちの詰み。これには玉は右辺に逃げるしかなく、▲4一馬と入ることが可能に。ところがこれでは1一二玉を追いつめても金が一枚足りない。そこで3二玉の際に2四桂と歩頭の桂を放ち金打ちの穴をあけておくことが必要な訳だ。2三~3四への玉の脱出には3五の歩が支えとなり金が打てる。
初手は、▲5二歩成。これには桂を打たれないように△3一玉と逃げるが。更に▲4一と、△3二玉として、▲2四桂、△同歩が実現。そこで▲4二と。
△同玉では先の▲5一銀からの詰み筋があるので、△2三玉と脱出を図るが▲4一角成、△3四玉、▲3五金打ちまでの詰み。11手詰め。3六歩の配置が3五金打ちを暗示している訳です。
oh208
oh209
▲1二飛車、△同香、▲2二金、△同玉、▲3一角、△3二玉、▲4二角成、△同玉、▲6二飛車成、△5二飛車合い、▲5一銀、△3一玉、▲3二金、△同飛車、▲同竜、△同玉、▲5二飛車打ち、△3一玉、▲4二飛車成までの19手詰め。
実はこの問題はoh204番と同じ問題でした。
ito100
江戸時代の作品。伊藤看寿作。裸玉1号 図巧98番。盤面からどんどん駒が消えて玉とわずかな駒しかない。まるでチェスの終盤のようだ。
ito200
三世名人伊藤宗看作
一目3一に玉が逃げられては困る。だから初手は▲2三銀打ちか▲1二飛車打ちだろう。但し飛車打ちでは同玉の後、1三銀では1四からの脱出を防げない。
初手は▲2三銀打ち、これに△同玉は▲1三飛車、△2二玉、▲2三銀打ち以下詰んでしまうので、△同銀だ。
ここで▲1二飛車。△同玉は▲1三銀以下詰みなので、△同銀と取る。
これには▲1三歩成と成捨てるの妙手。これには△同玉しかない。そこで▲1四銀打ちと打って、△2二玉、▲2三銀打ち、△同銀、▲同銀成、△3一玉、▲3二角成までの詰みとなる。13手詰み。
ito300
五世名人二代伊藤宗印作
初手▲1三飛車打ち△同飛として下段への逃走を防ぐのは筋のようだ。
以下、▲2五金、△1六玉、▲2六金、△1七玉まで、残り金2枚では詰まない?
そこで▲1六金打ち、△同飛車、▲同金、△同玉とと清算し、▲1八飛車と1間離して打つのが上手い手。合駒は2六金まで。△2七玉も▲1七金打ちまで。13手詰め。
しかし、ここで安心してはいけない。初手▲1三飛車打ちには△同飛車と取ってくれるとは限らない。
▲1三飛車打ちに△1四合駒なら、▲同馬と取り、△1六玉に▲3六馬と空き王手で詰みになる。
では、▲1三飛車打ちに△2四玉と逃げるのが妙手のようだ。▲1三飛車を取られたら下辺に逃走されてしまう。この場合も本当に詰みはあるのでしょうか??
勿論詰むはずだ。これで詰まないなら詰め将棋とは言えない。△2四玉には▲4六馬と1三の飛車を取られないように王手。合駒をしなければ詰みなので△3五合。▲1四金、△3四玉、▲2三飛車成、△4四玉、▲5五金まで詰みになる。
ama100
幕末の棋聖、天野宗歩門下の松本董仙の詰め将棋の本から
初手は▲1二飛車(1)。合駒は詰むので、△同香(2)は必然。これには▲3三銀打ち(3)。
△同玉(4)には▲1一角(5)、△2二銀の移動合い(6)にも▲4三金打ち(7)で詰む。7手詰め。
▲3三銀打ち(3)に△同桂(4)なら、▲4三角(5)と打つ。△2二玉(6)に▲2一金打ち(7)で詰む。7手詰め。
【天野宗歩】
天野 宗歩(あまの そうほ、あまの そうふ、文化13年(1816年)~ 安政6年(1859年))は、江戸時代末期の将棋指し。 七段。十一代大橋宗桂門下。11代将軍徳川家斉から14代将軍徳川家茂までの人物である。時の名人は、十世の六代伊藤宗看であった。
大橋家、伊藤家といった将棋三家の出ではないため、当時世襲制だった名人には推挙されず、段位も七段までしか上がらなかったが、「実力十三段」と言われ、後に棋聖と呼ばれるようになる。十三世名人関根金次郎によって棋聖の称号が公式に認められた。現在のタイトルのひとつである「棋聖戦」は、ここに由来する。
nm100
西村一義九段の作。初手は▲2二銀しかなさそうだが△1二玉で直ちに打ち歩詰め。打ち歩詰めに詰みありの格言通り、▲2三歩成、△同銀、▲2四桂と打てば、△同銀に今度は▲1三歩と打て、△同銀に▲1一銀成で詰みとなる。
km100
十四世名人木村義雄九段の作。
二枚の角が利いている。でも角の頭は丸い。
▲2三飛車、△1二玉、▲2一銀。
△同飛車は▲同飛車成、△1三玉、▲2三竜で詰みなので、
▲2一銀には△1一玉と逃げる。
そこで次の一手が絶妙。▲2二飛成。△同角で▲2三桂不成の吊るし桂が決まる。
【木村義雄永世名人】
木村 義雄(きむら よしお、1905年(明治38年)~1986年(昭和61年))。十四世名人。棋士番号は2。東京府東京市本所区本所表町。
江戸っ子である下駄屋の職人の子として育ち、幼い頃から囲碁と将棋が強く、大人にも負けなかったという。父は弁護士か外交官になることを望んでいたが、知人の説得に負けて義雄に囲碁の道場に通うことを許した。しかし生家の職業上糊として使うことから白米を常食としていた義雄は、囲碁の師匠の家である日出された麦飯を二口と食べられなかった。そのことを紹介者から忠告されたところ、父はその場では息子の無礼を侘びつつも、いくら貧乏したって米の飯を食うのがなぜ悪いと立腹して、後で義雄に対しては明日から碁をやめろと命じた。
浅草の将棋会所で指していたところを吉原から朝帰り中(本因坊秀哉も同行していた)の関根金次郎に見込まれ、1916年(大正5年)にその門下になる。1917年(大正6年)には関根の紹介で大和郡山柳沢家当主の柳沢保恵伯爵邸に書生として住み込み、慶應普通科に入学。この頃に坂田三吉(阪田三吉)や小野五平の指導を受ける機会に恵まれたという。同年のうちに初段格として朝日新聞の新聞棋戦に参加。
1918年(大正7年)に、柳沢邸の書生を辞して実家に戻り、外務省の給仕などを務め、夜学(錦城中学)に通いつつ将棋に励んだ。
1918年(大正7年)には二段に、1919年(大正8年)には三段となる。同門の兄弟子の金易二郎と花田長太郎を目標としていたという。
1920年(大正9年)には四段にまで昇る。同年、國民新聞主催で実施された三派花形棋士の三巴戦に関根派を代表して出場。土居市太郎派の金子金五郎、大崎熊雄派の飯塚勘一郎と戦って優勝を果たす。
1921年(大正10年)には五段に昇る。同年に死去した小野五平十二世名人の跡を受けて師の関根が名人に推挙され、十三世名人となる。
1924年(大正13年)、六段に昇る。報知新聞に嘱託として入社し、1942年まで観戦記を執筆する。同年には三派が合同を果たし、東京将棋連盟(後の日本将棋連盟の前身)が発足する。この年に坂田が関西で名人を僭称??した。
1925年(大正14年)、七段に昇る。9月には新昇段規定により八段の資格を得たが、これを辞退した。この年に、花田と初のラジオ対局を行う。
1926年(大正15年)の3月、再び昇段点を獲得して八段に昇る。
1935年(昭和10年)、関根が引退を表明し実力制名人戦が始まる。神田辰之助の八段昇段をめぐる将棋界の分裂劇もあったが(神田事件)、八段の中でも実力抜群であった木村は次第に頭角を現していく。
1937年(昭和12年)、将棋大成会成立後も関西で孤塁を守っていた坂田との対戦を周囲の反対を押し切って実現させ、2月5日から11日にかけて京都南禅寺で対戦して勝利する。同年の12月6日には、名人リーグ戦で千日手指しなおしの末に花田を破り、名人リーグ戦では同じ「13勝2敗」の成績ながら一般棋戦の差で第1期名人戦の勝者となる。1938年(昭和13年)2月11日に、将棋大成会道場にて、名人就位式を実施する。なお、名人就位時、江戸時代の名人が詰将棋集を将軍に献上したことに倣い、記念の詰将棋を発表している。同1938年から、将棋大成会の会長となる。
1940年(昭和15年)の第2期名人戦は、かつて「土居時代」を築いた実力者である土居を4勝1敗で下し、1942年(昭和17年)の第3期名人戦では関西の期待を一身に担う神田を4連勝で下した。
1943年(昭和18年)から1944年(昭和19年)の第4期名人戦は挑戦予備手合で当時の八段陣を下し名人位を維持した。1944年(昭和19年)から1945年(昭和20年)の第5期名人戦には挑戦資格者が現れず、そのまま名人防衛となった。
この頃から関西の升田幸三、大山康晴が台頭する。1945年11月、木村は将棋大成会会長として、棋士総会に「段位撤廃」「順位戦創設」を提言する。段位撤廃はのちに撤回されたが、順位戦は翌1946年から開始する。
1947年(昭和22年)の第6期名人戦で塚田正夫が木村から名人位を奪取した。若い塚田には対局以外の仕事を木村同様にこなすのは困難であったため、木村には前名人の称号が与えられ、これまで通り棋界第一人者の立場で社会活動することが認められた。しかし金銭面での待遇は大幅に下がったため、生活に苦慮したともいう。同1947年、将棋大成会から日本将棋連盟と改名された連盟の会長となり、1948年までつとめる。
1948年の第7期名人戦のA級リーグ戦では不振だったものの、1949年第8期名人戦A級リーグ戦で優勝して挑戦者となり、3勝2敗(この期のみ五番勝負)で塚田を破り、名人に復位する勝負強さを見せた。その後、第9期(1950年)、第10期(1951年)名人戦ではそれぞれ大山、升田を退けた。
1951年(昭和26年)の暮れから行われた第1期王将戦では、升田と対戦して一勝四敗となり指し込みに追い込まれ、升田に香を引かれる事態になる。この時、香落ち戦の第6局を升田が対局拒否をする陣屋事件が起こった。升田の処遇をめぐって将棋界は紛糾したが、最終的には木村が裁定を下しその混乱を収拾した。この対局は、「升田の不戦敗」となり、香車を落とされる対局は実現しなかった。
しかし、もはや盤上ではすっかり精彩を欠くようになっていた木村は1952年(昭和27年)の第11期名人戦で7月15日に1勝4敗で大山に敗れ、名人を失冠する。この時勝った大山は、敗れた木村に深々と頭を下げたという。
「よき後継者を得た」との言葉を残し、敗戦から約一か月後の同年8月14日に、上野の寛永寺で開かれた物故棋士追善将棋大会の席上で引退を表明した[注 4]。日本将棋連盟は、木村を十四世名人に推挙した。
引退時、この後も棋戦によっては参加すると語っており、同1952年度は引退後も大山と「日経年代対抗棋戦」「名人A級選抜勝継戦」で対戦しており、また塚田と「木村・新九段三番勝負」を戦った(九段戦の「名人九段五番勝負」の代替棋戦、木村二連敗)。その後も「記念対局」「模範対局」などを行っている。墓所は鎌倉霊園。
km101
十四世名人木村義雄九段の作。
この問題実は飛車がいなければ詰みなのだ。つまり、▲3二銀打ち、△1二(2
二)玉、▲2三銀成、△同玉、▲3三金打、△1二玉、▲2三銀、△2一玉、▲3二金まで。でも飛車がいる。そこで→
▲3一飛成、△同角、▲3二銀、△1二玉、▲2三銀成、△同玉、▲3二銀打ち、△2二玉、▲2三金打ちまでの9手詰め。
【坂田三吉】
坂田 三𠮷または阪田 三𠮷(さかた さんきち、1870年〈明治3年〉~1946年〈昭和21年〉)は、明治から昭和初期の将棋棋士。贈名人・贈王将。小林東伯斎八段門下、もしくは小野五平十二世名人門下。大阪府堺市出身。姓については「坂田」と「阪田」の表記があり、一定しない。「吉」の正確な表記は「𠮷」。
堺県大鳥郡舳松村(現・大阪府堺市堺区協和町)で出生[5]。生業の草履表づくりを手伝いながら、将棋を覚える。
1886年(明治19年)ごろ、日本橋の履き物問屋に丁稚奉公し、町角の縁台将棋によく顔を出し大人を負かせるなど早熟の天才振りを見せていた。だが、将棋に夢中になるあまり背負っていた奉公先の子供を負傷させ、暇を出されたといわれている。その後は実家に帰り家業を手伝いながら10代のうちに賭け将棋で腕を磨き、アマチュアの将棋指しとして大阪で有名になる。
1891年(明治24年)頃、関根金次郎(のちの十三世名人、当時三段または四段)と堺の料亭一力で初対決し、惨敗。このことで坂田はプロの道を決意したとされる。なお、初手合わせは1892年(明治25年)・1893年(明治26年)・1895年(明治28年)という説、1894年(明治27年)頃という説もある。また、この対局は両者とも賭け将棋を否定しているが、賭け将棋であるとの意見もある。
また、これまで独学で将棋を学んでいた坂田は、関根を通じて初めて師と呼べる人物に出会う。関根が当時「大阪名人(関西名人)」と呼ばれていた小林東伯斎(天野宗歩四天王の一人)に会った際に坂田との棋譜を見せたところ、小林は坂田の素質に驚き、自分に紹介するよう関根に頼んだ。関根の仲介で坂田と会った小林は、坂田の才能を褒め、さらに上達するための助言として大駒の使い方などを教えた。坂田は小林との出会いが大変励みになったと懐述しており、これをもって小林門下とすることもある。
1925年(大正14年)3月、京阪神の財界有力者八十余名の主唱者により名人に推薦され、柳沢伯爵の賛同も得て「名人」を名乗る(なお、坂田が称したのは「名人」であるが、東京の名人と区別するために、現在では「関西名人」、「大阪名人」などと表記する者もいる)。この背景には、1924年(大正13年)の東京棋界再編で「東京将棋連盟」の結成に貢献した木見金治郎、大崎熊雄、金易二郎、花田長太郎が褒賞として昇段し、それまで専業プロ棋士では坂田三吉、土居市太郎のみだった「八段」の棋士が一挙に増えたことに対する不満があったとされる。このことは東京将棋連盟から名人僭称とみなされ、連盟を追放される原因となった。
1947年の戯曲『王将』と、それを原作とする映画『王将』が大ヒットとなり、死去から9年後の1955年(昭和30年)10月1日付で、日本将棋連盟は名人位と王将位を追贈。「贈名人」は伊藤看寿に続き二人目、「贈王将」は坂田が史上唯一。また、坂田に与えられた「王将位」のもととなる「王将戦」という棋戦名について、倉島竹二郎は、そもそも、坂田を主人公とした戯曲「王将」に由来していると推測している。
km102
十四世名人木村義雄九段の作。
初手は▲1二飛車打ちしかありえない。2二に打ったら4一玉と逃げられた後手段が無くなる。
但し、▲1二飛車打ちには△2二に合駒された場合も考慮しないといけない。
▲2二飛車成、△4一玉、▲5二銀、△同銀、▲3一竜までの7手(合駒は余る)。
だから合駒せずに△4一玉と逃げる。そこで▲3一角成と成捨てるの好手。△同玉、▲4二銀、△2一玉、▲1一飛車成、△3二玉、▲3一竜まで。11手。
km103
十四世名人木村義雄九段の作。
初手は▲2四桂、逃げる手は①△1一玉、▲4一竜から。②2二玉は▲2一角成からどちらも詰み。
従って、△同金、▲2一角成。△2三玉は▲3二竜までだから、△同玉、▲3三桂、△1一玉、▲4一竜、△2二玉、▲2一竜までの詰み。9手詰め。
km104
十四世名人木村義雄九段の作。
初手▲1二銀は一目打ってみたい。△1四玉と歩を取ってくれれば▲3二角成で詰みだから。
①▲1二銀に△2二玉は▲2三銀打ちから詰み。△2四玉には▲1三銀とし、△1四玉と歩を取らせれば▲3二角成が実現し△1三玉、▲2三馬までの詰み。
②▲1二銀には△同玉とする。これには▲1三銀打ち、△2三玉、▲2四香、△1四玉となり、▲3二角成が実現。△1三玉、▲2三馬までの、9手詰め。
km105
十四世名人木村義雄九段の作。
両王手の見本のような詰め将棋。
初手▲3四飛車打ち、△1五玉、▲1六金打ち、△同玉、▲1四飛車まで。
両王手に合利かず。2七にも香が利いていて逃げられない。
km106
十四世名人木村義雄九段の作。
▲3二飛車打ちには△1三玉と逃げる。▲1二桂成、△同香。ここで▲2四銀、△同金としてから▲3三飛車成と一間竜で迫る。△2三金(移動合い)、▲2四角までの詰み。9手詰め。
km107
十四世名人木村義雄九段の作。
2四竜が無く、持ち駒が歩なら誰でも1三に歩を打つことを考える。
▲1三竜、△同玉、▲2二銀打ち、△1二玉、▲2一銀、△1三玉、▲2五桂までの7手詰め。
km108
十四世名人木村義雄九段の作。
初手は▲2一銀と下から迫る。△2三玉に▲1五桂と歩頭の桂で駒を打つ空間を作っておくのが妙手。当然の△同歩に▲3二馬、△1三玉、▲1四香までの詰みとなる。
km109
十四世名人木村義雄九段の作。
初手▲2三銀打ちは当然として、△1三玉と成った時、▲2二銀と金を取るのが上手い。△同銀に▲2三金、△同銀として▲3一角が打てる。△1二玉、▲2二角成までの9手詰み。
km110
十四世名人木村義雄九段の作。
▲3三桂成、△同馬に▲1三角成と成捨てるのが妙手。△同香なら▲1二銀打ちまでの詰み。△同玉には▲3三竜と馬をもらって、△2三合、▲2二銀、△1二玉、▲2一角までの9手詰み。
sa100
佐伯昌優(さえき よしまさ)九段段の作。
まず最初に考えるのは▲3一角成とバッサリと切る手か? 実は正解は▲3二角打ちのただ捨て。
①△同玉なら▲3三金、△4一玉に▲3一角成と金を取って詰み。
②でも△同金なら?▲3桂成らずの金頭桂の手筋がある。
【佐伯昌優】(さえき よしまさ、1936年8月4日~)
九段。2002年、引退。坂口允彦九段門下。棋士番号は79。鳥取県東伯郡赤碕町(現・琴浦町)出身。
ao100
青野照市九段段の作。
初手はどちらかの角を成捨てるようだが、3三角成では3四に相手の銀が利いているので金が打てない。初手は▲3二角成だ。
△1二玉と歩を払うのは▲2三金、△1一玉、▲3三角成で詰み。
従って、△同玉と3二の馬を取る。▲3三金、△2一玉となる。
これには▲3一角成と成捨てるのが妙手。△同玉なら▲2三桂、△2一玉、▲1一歩成までで詰む。
そこで玉方は△1二玉と歩を払うのですが、これには▲2四桂打ち、△1一玉となり、打ち歩詰めの局面。これには慌てず▲2二馬、△同銀、▲1二歩、△2一玉、▲3二金までの詰み。
▲3二角成、△同玉、▲3三金、△2一玉、▲3一角成、△1二玉、▲2四桂打ち、△1一玉、▲2二馬、△同銀、▲1二歩、△2一玉、▲3二金の13手詰めでした。
【青野照市九段】(あおの てるいち、1953年1月31日~ )
静岡県焼津市出身。廣津久雄九段門下・棋士番号114。主な実績は竜王戦1組通算6期・順位戦A級通算11期・王座戦挑戦1回・棋戦優勝4回。
研究派として知られ、A級在籍時には大山康晴、中原誠、米長邦雄、谷川浩司等としのぎを削り、さらに羽生善治、佐藤康光、森内俊之、藤井猛等(いわゆる「羽生世代」)が台頭してきた中でも健闘した。1999年度のB級1組順位戦で1位となり、2000年に10年ぶりにA級に復帰したとき、羽生世代の棋士たちがA級の大半を占める中での活躍は「中年の星」として話題となった。
桐山清澄が2022年4月27日付で引退して以降、現役最古参棋士(四段昇段が最も古い)かつ現役最年長棋士となり、1950年代生まれの棋士としては唯一、70歳を過ぎても現役を続けていたが、2024年6月13日付で引退した。
☆序盤研究
1.対振り飛車急戦戦法のひとつである鷺宮定跡の創始者。その名称は、青野とタイトル戦で連採した米長邦雄がともに西武新宿線鷺ノ宮駅(東京都中野区)付近に住んでいたことに由来する。この功績により(遅ればせながら)1998年に第25回将棋大賞の第4回升田幸三賞を受賞した。
2.加藤一二三らが使用していた対三間飛車三歩突き捨て急戦など居飛車後手番の急戦策研究でも名高い。
3.飛車先不突矢倉の雀刺し戦法は青野流と呼ばれ、この戦法で谷川浩司の順位戦連勝を18でストップさせた。
4.角換わり型棒銀や奇襲矢倉の棒銀など、棒銀戦法の名手としても知られた。
5.相横歩取りで、飛車交換直後に4六角と打つ新手を発見。
6.佐藤康光とのA級順位戦で後手番一手損角換わり戦法を採用し、敗れはしたものの戦法が流行するきっかけを作った。
7.横歩取り青野流(5八玉型)は、青野の弟子の奨励会員が研究会で指したのがきっかけで、青野が弟子と一緒に研究して戦法化した。佐々木勇気による「横歩取り勇気流」(6八玉型)と共に、第45回将棋大賞の升田幸三賞を同時受賞した。
ao101
青野照市九段段の作。
▲3一飛車、△同金、▲同角成、△同玉、▲3二金までの5手詰め?
とはならない。▲3一飛車には1二か2二に玉が逃げる手がある。
ao102
青野照市九段段の作。
初手は▲1二飛車打ち。合駒は4二金から詰みだから、△同香。そこで更に▲2二金打ちと捨てる。△同玉(同銀は4二馬の詰み)でかなゴマ一枚足らない。そこで▲3三馬と銀を召し上げ、△同桂、▲2二銀打ちまでの9手詰み。
ao103
青野照市九段段の作。
難問です。初手の発見が有段者でも出て来なかったらしい。
初手は▲3三銀成らず。玉に逃げ場所は△3四(2五金打ち以下詰み)か△3五。△3四玉には▲4四銀成らずと追撃するのが上手い手。
△同玉は▲5四金打ち。△4六玉は▲4七金。△2六玉は▲2七金。△2四玉は▲3三飛車成でどう対応しても詰みになる。銀は成らずに好手ありですか。
ih100
伊藤果八段段の作。初手▲1五歩は同玉とは取れない。▲2七桂打ちが幸便。玉が上に上がれば▲1七飛車、下がれば▲1五飛車だから。だから△1三玉、そこで▲2三歩成(両王手)、△同玉、▲2四飛車打ち、△1三玉だが、そこで▲1四突き歩、△同角に▲2三飛車成と成捨てる(両王手)、△同玉に▲1五桂で詰みあがり。11手詰め。
ih101
伊藤果八段段の作。
sk200
関口勝男氏の作。
何処から手を着けたら良いか? 腹金の手筋と言えばピント来るか?
初手▲1四桂打ち、△同歩、▲1四飛車成、△同玉、▲2四銀成。成銀つまり腹金という訳です。
1四桂打ちは駒の行き場所を作るための捨て駒、「歩頭の桂」で詰め将棋の基本手筋の一つです。
sk201
関口勝男氏の作。
飛車が邪魔駒。飛車がいなければ▲2三金打ちで詰み。
だから初手は▲2一飛車成しかない。1三飛車成や2二飛車成では、2三に金や銀が利いてしまう。△同玉となった時??。▲3二角でなく、▲1二角と捨てるのが妙手。△同玉は▲2三金打ちからの詰み。△同香は▲3二金△1一玉、▲2三桂までの詰みだ。7手詰め。
1二角打ちも「香頭の角」で基本手筋かも。
fk100
藤倉勇樹六段の作品。実戦形とも言えそうだ。
守りの要の金をどう処理するかだ。初手は▲3一角打ちでしょう。
①△同金なら▲2三金まで。
②△1二玉なら▲2二金(または飛車)と打ってバラシして▲2三金から詰む。従って受け方は
③同玉。4一に飛車か金と打つ筋が見えるが?
a.▲4一飛車は△同玉なら▲4二金で詰むが、△2二玉と逃げられたら上に逃げられて詰ます手段が無い。では▲4一金は?実はこれも詰まない。
b.正解は③▲4二金と打つ。△同金に▲同歩成△同玉と清算してしてはいけない。▲ここで4一飛車と打つのが本筋の手だ。△同金なら▲4一角成の基本手筋の詰み。詰み基本は頭金。また、△2二玉と逃げるのは▲4二飛車成までの詰み。9手詰め。
【藤倉勇樹】
藤倉勇樹6段。棋士番号245。桜井昇九段門下。東京都新宿区出身。初心者(特に、小中高生)への普及に力を入れており、その指導はアマチュア目線に立っていて丁寧であると評されている。
fk101
藤倉祐樹氏の作品。1三からの逃走を防ぎたい。
初手は▲2二歩成。当然△同玉。
▲3二角成となり捨て、2三の逃げ道を遮断するため▲2三金△同銀。そこで待望の▲4二飛車成まで。7手詰め。一つ一つの手の意味が分かりやすい作品ですね。しかも8種類の駒が良く働ている見事な作品でもある。
fk102
藤倉祐樹氏の作品。
初手は▲2三銀が2一銀か迷うところだ。
でも一見筋っぽい▲2一銀は△同玉▲3二銀の時△2二玉とされ、飛車が助からない。(△同飛車は▲3二飛車成、△2二銀、▲2三銀、△1三玉、▲2四銀まで)
▲2三銀には当然△同飛車ですが、今度は▲2一銀と打つんです。これも△同飛車(△同玉は▲3二銀からの詰み)。そこで▲3二飛車成と一間竜で迫る。これには△2二銀の移動合いが好手だが、それでも▲2三銀とし、△1三玉に▲2二竜と切る手に気がつけば解決。△同飛車、▲2四銀までの詰みとなる。手数は11手と長いけど、それほど難問でもない良い問題ですね。
md100
松田茂役九段の作品。1三馬の筋はすぐ見える。でも△3二玉と逃げられたら?だから、その前に初手▲3四桂を入れて置く。これには△同桂しかなく、▲1三馬が実現する。
【松田茂役(しげゆき)】1921~1988年
棋士番号25。鳥取県鳥取市出身。A級在籍10期。金子金五郎九段門下。
日本将棋連盟理事を長く務めた。晩年に名前を茂行から茂役に改名した。
酒を愛した無頼派の「将棋指し」であった。こういうタイプの棋士が高く評価された往時、升田幸三がA級棋士に向かって「君達の将棋は松田君より大駒一枚弱い」と言ったことがあるという。詰将棋の名手としても知られた。
md101
松田茂役九段の作品。初手は▲4四銀(馬筋を通す)がチョット気がつきにくい。
①△同玉は▲3四金の詰み。腹金だ。
②△3二玉と逃げるのは▲3一金打ち、△同銀に▲4三角成までの詰み。
③従って△同歩と取るが、▲3一竜とするのが良い手だ。似たようでも5三竜とはしないように。3二~2一へと逃走されてしまう。△同銀には▲4三金。△3二合駒には▲3四金だ。5手詰め。
md102
松田茂役九段の作品。
角2枚による上部脱出阻止。初手▲3二角成、△同玉は▲3三金からの詰み。だから△2四玉と逃げる。これには▲1四馬と更に馬を押し売りする。△3五玉と脱出を試みても▲3六金打ちで詰んでいる。4四の地点には1一の角が通っている。
だから▲1四馬は△同玉と取るしかない。そこで▲1五金、△2三玉、▲2二角成までの詰み。7手詰め。
md103
松田茂役九段の作品。
3四に桂馬が打てれば詰みそうだ。▲4三角成、△同桂、▲2二飛車打ち、△同玉、▲3四桂打ち、後は玉が何処に逃げても金打ちの詰み。7手詰め。
ko100
勝浦修九段の作品。
まず第一候補として▲3一銀不成から考えるでしょう。確かに有力な筋で玉方が対応によっては詰む筋が多い。しかし、結論として▲3一銀不成詰まない。
まず△3二玉は論外として、△3三玉上に逃げるのは、▲2二銀打ちと追って、3五に金が打てるので詰み。△1三玉と逃げるのは、▲2二銀に△1二玉と逃げられるがまだ金2枚が残っている。▲1三金と退路封鎖して、▲2一銀からの詰みとなる。
しかし、△1二玉と逃げられると▲1三金△同玉▲2二銀△1二玉▲2一銀成らず△1三玉▲2二銀不成△同玉▲3一馬と迫っても、3三の地点が開いているので不詰め。つまりこの筋(▲3一銀不成)は△1二玉の受けで詰まない。正解は3三の地点を封鎖しておく▲3三金打ちが正解なのです。何故銀ではだめか?金なら△1二玉と逃げられた時、2二金から2三金と詰ますことが出来るから。
正解は▲3三金。
①△同桂なら、▲3一銀、△1二玉、▲2一銀、△1三玉、▲2二銀、△同玉、▲3一馬、△同玉、▲3二金まで11手詰め。手数は長いけど詰む。
②では、▲3三金に△同馬ならば? ▲同銀成、△同玉、▲4二角打ち、△2二玉、▲3一角成、△3三玉、▲2二銀打ち、△3四玉、▲3五金までの11手詰め。
③▲3三金に△1三玉と逃げた時? ▲2二銀打ち、△1二玉、▲1一銀成、△1三玉、▲1二成銀、△同玉、▲2二金打ち、△1三玉、▲2三金までの11手詰め。
ko101
勝浦修九段の作品。
これは5手詰めだけど、結構難問。
正解は、▲3二桂成、△同玉、▲4一竜、△4三玉、▲2一角成。
この2一角成の筋が意外と発見しにくい盲点になっている。
【勝浦修】(かつうら おさむ、1946年5月8日 ~)
九段。棋士番号は96。渡辺東一名誉九段門下。北海道紋別市出身。2011年に引退。竜王戦1組在籍は通算4期、順位戦A級在籍は通算7期。
父が将棋好きで、旅館業を営む傍ら出入りの業者を相手に朝から晩まで将棋を指している環境で育ったという。
福井資明九段に師事。福井との縁は小学3年生の頃に指導を受けてからの縁で、中学入学と同時に内弟子生活に入ったという。
1961年、15歳のときに全日本アマチュア名人戦で北海道代表。1962年には十段戦でアマチュア枠において参加、大内延介に敗れた。同年、中学卒業と同時に上京して奨励会を受験。当初は1級での受験であるが成績がふるわず不合格になるはずだったものの、温情で2級での入会が許されたという。渡辺東一門下となった。下宿先は京須行男(森内俊之の母方の祖父)の実家であったという。
1年半ほどの期間で三段となり、旧制度の三段リーグ(奨励会A組)ではしばらく足踏みしたが、1966年度前期・後期の2期連続で関東優勝し、1967年4月に四段昇段してプロ入りした。昇段を決めた一局の相手は、森雞二。
第13期(1968年度後期)棋聖戦で本戦初出場。1回戦で山田道美を破る。
順位戦では、プロ2年目の第23期(1968年度)C級2組で9勝3敗・2位となり、C級1組へ昇級(五段昇段)。また、C級1組では1年目に9勝3敗で次点(3位)に終わるも、2年目に10勝3敗・1位となり、B級2組へ昇級(六段昇段)。さらに、B級2組2年目で8勝2敗・2位となり、B級1組へ昇級(七段昇段)。そして、B級1組3年目の第30期(1975年度)で10勝3敗・1位の成績を収め、1976年4月1日付けでA級八段となった。ちょうどこのとき名人戦の主催紙移行問題のため順位戦の開始が延期され、勝浦は初めてのA級順位戦を戦い始めるまで待たされた。A級に5期連続在籍の後にB級1組に降級したが、その後、A級に復帰したこともある。A級在籍は通算7期。1993年、通算600勝を達成(将棋栄誉賞)。
ko102
勝浦修九段の作品。
これも2四桂打ちの筋が丸見えだ。
▲1三竜、△2一玉、▲1二竜、△同玉、▲2四桂打ち、△2二玉、▲3二金打ちまでの7手詰め。
ko103
勝浦修九段の作品。
初手▲2五飛車。△同桂、▲1一飛車成、△同玉、▲3三角打ち、△1二玉、▲2二角成までの7手詰め。▲3三角打ちが初手からの狙い筋だった訳です。
ko104
勝浦修九段の作品。
1一の地点に玉を追い込んで最後は吊るし桂と分かれば簡単。
初手は▲2一竜、△同玉、▲3一角成、△1一玉、▲4四角成、△同飛車、▲2三桂打ちまでの7手詰め。
ko105
勝浦修九段の作品。
初手は▲1四桂か▲3四桂か?最初に1四桂とすると△3一玉と逃げる手がある。▲5三馬と王手で馬が入れるが△4二金ぐらいで凌がれてしまいそうだ。
先に▲3四桂として△同金に、▲1四桂とする手が面白い。この桂に対して玉は何処に逃げても金打ちで詰み。従って、△同歩。ここで▲1三馬として解決だ。
①△同玉には▲1二金。②△2一玉には▲2二金。③△3三玉には▲3二金まで。7手詰め。
ko106
勝浦修九段の作品。
2筋に相手方の2六の竜がいなければ2二飛車成りの一手詰め。ならばと初手▲3五角では△2三玉と寄られて後が続かない。
初手は▲2五桂打ちだ。△2三玉と逃げても▲1二角打ちで詰み。桂馬が利いているので△3三玉とは取れない訳。
だから▲2五桂は△同竜と取る。そこで▲3五角と打つ。△2三玉、▲3二飛車成、△3四玉、▲4四銀成で詰みだ。7手詰め。相手方の竜が玉の逃げ道を遮断している。
ko107
勝浦修九段の作品。
まずは、▲1三金と追いつめる。△1一玉に▲2三桂打ち。△同飛車に▲2二金と両王手。△同玉に▲1一角打ちまでの詰み上がり。7手詰め。
ko108
勝浦修九段の作品。
桂馬の空き王手が見えるが、その前に一仕事。初手は▲1二飛車と打ち捨てる手。△2三玉と逃げる手には一旦▲1四角とし△3三玉▲3二飛車成までの詰み。当然の△同金に▲3二桂成とそっぽの方に成る。△2三玉に成桂を守って▲1四角と捨て△同玉、▲2四馬で詰み上がる。7手詰め。
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伊藤看寿図巧98番裸王1号。
玉が1一と隅にいて、持ち駒は豊富(飛、金2、銀)。簡単な図式でも簡単には詰まない。また、このような図式は既に江戸時代に研究されつくされているはずだから、古典を紐解かないとこれらの図式は得られない。
まず初手は、金銀ではすぐに取られてしまうので、初手は飛、角、香。桂しかありえず、この場合飛車しかない。しかも離して打つのは合駒されて次の手がなくなるので、初手は▲3一飛車打ちか▲1三飛車打ちのどちらかとなる。
これに対して王が逃げるのはどちらの場合も、詰みは容易?に発見できる。一度は盤に駒を並べてみることがお勧めだが。
①まずは、▲3一飛車打ちから見ておこう(結論は▲1三飛車打ち)。
ここで、合駒をしないで逃げるのは、△1二玉は▲3二飛成、△1三玉、▲2三金、△1四玉、▲3四竜、△1五玉、▲2四竜、△1六玉、▲2七金まで。何と11手の詰み。
△2二玉は▲3三銀と打ては詰み。
では、合駒を安い歩(桂でも同じ)にしたら、▲1二銀、△同玉に▲3二飛成から詰む。また▲1二銀に△2二玉も▲2三金、△3一飛、▲3二金までの詰み。
合駒を香車にしたら、▲3二飛成の時に△1三玉と逃げる手が生じる。また、▲2二金、△同玉、▲3三銀も△1三玉と逃げられてしまう。
合駒が銀なら、▲2二金、△同玉、▲3三銀、△1三玉、▲1四金、△1二玉に、▲2一飛成と合駒の銀を取られて詰んでいる。
しかし合駒が角なら△1二玉に、▲2一飛成と合駒の角を取っても詰みは無い。
香合いも角合いの時詰まないので、正解は▲1三飛車打ちのようだ。
▲1三飛車打ちに対して△1二銀(又は金)なら、▲2二金、△同玉、▲3三銀、△2一玉、▲3二金、△1一玉、▲2二金で詰みだ。
という訳で最強の合駒は飛車のようだ。△1二飛車、▲2二金、△同玉、▲3三銀、△3一玉、▲3二金打ち、△同飛、▲同銀成、△同玉。
何と1三の飛車と持ち駒の飛車、に△3二玉という配置になる。ここからがこの問題の本番と言うことらしい。手が広いだけに結構悩まされそうだ。
初手は、▲3四飛しかなさそうだ。
①これに対して合駒するのは、▲3三飛成(1三から)、△4一玉、▲4四飛、…
【伊藤看寿】
伊藤看寿(いとうかんじゅ、初代;享保4年(1719年) - 宝暦10年8月23日(1760年10月1日))は、江戸時代の将棋指し。将棋家元三家の一家である伊藤家出身。八段。死後に名人位を追贈。別名は政富。看寿の名前も受け継がれているので初代以外にも看寿名の方は多いので初代だけを指すわけでないことに気を付けて下さい。
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作者は不明だけど、昔から有名な図のようだ。
正解はどうも4二の角を3一か5一に成捨てるようだ。これは△同玉と応じる他ない(1段目の腹飛車で詰み)。これに対して攻め方は頭に飛車を打つ。
①まず3一角成と狭い方に成るのは? △同玉、▲3二飛、△2一玉、▲4二飛車成、△1一玉。これ以上応手がつづかない。。実はこの時飛車が成りたいのは右側(-1二飛車成??)なのですが、これでは将棋盤をはみ出してしまう。
②という訳で角が成るのは左側。▲5一角成、△同玉、▲5二飛、△6一玉。
因みに△4一玉と角、飛、玉が「くの字に並ぶ形は」は詰んでしまうことは覚えておこう。
この時に▲8二飛成と詰みになる。7手詰めです。
初形で全体の位置が左右にズレた場合も考えておくのも面白い。各自研究しておいて下さい。
基本的に初手の角成は広い方になればOK。但し3一と2一の玉には狭い方になっても詰ませられる。但し1一玉は例外。初手は▲2一飛と打ち、△1二玉に▲2二飛(角)成とする他ないようだ。そもそも角は狭い方には成れない(番外)。隅の特殊性?
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羽生善治先生の「新しい詰め将棋150題」から
羽生先生は無仕掛け玉として紹介していた。確かに玉方には香車もいるし歩でも守られている。でも攻め方は本当に何もない。
初手で▲4二飛車としてもを打つしかないが、合駒されて埒が明かない。
初手は▲2一金と下段に落とす手が正解。△同玉に▲4一飛車打ちとする。合駒が必要ですがここでは△3一銀合いとしよう。▲1一金、△同玉、▲3一飛車成は送りの手筋。△2一合い、▲2二金打ちまで。9手詰め。
△3一銀合いには△3二玉と逃げる筋がある。しかし、▲4二金打ち、△同銀、▲2一飛車成までの詰み。この筋があるので▲4一飛車打ちは限定打。離して打っては詰まない。
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双玉問題です。逆王手の筋があって結構パズル性が強く面白い面もある。
正解手順だけ述べる。▲2三歩成、△2一玉、ここで早速逆王手。でも、▲1二金打ち、△同飛、▲同と、△同玉。持ち駒は飛車1枚、どう詰ます?
▲1三飛車と打つのが良い手だ。△2一玉に▲1一飛車成、△同玉、そこで▲2三玉と玉が動いて空き王手。合利かずの詰み。
kan100
神吉宏充7段の双玉問題です。逆王手の筋があって結構パズル性が強く面白い面もある。双玉問題は神吉宏充先生大好きみたいだ。
例えば図で、▲3二飛車成とする。玉方は△2二角打ちと合駒。これが逆王手。でもすかさず▲同歩成と応じ、これには△同角。また逆王手。これを▲同竜、△同玉とするともう相手玉を捕まえる手段は無い。
正解手順:▲2二歩成、△同角、▲1三歩打ち、△同角、▲2三銀打ち、△2一玉、▲3二飛車成までの7手詰め。2三歩が無ければ▲2三銀打ち、△2一玉、▲3二飛車成までの3手詰めだった訳です。
【神吉宏充】(かんき ひろみつ、1959年3月1日~ )
内藤國雄九段門下。棋士番号は160。兵庫県加古川市出身。2011年、引退。将棋界きってのエンターテイナーと評されている。2021年現在の所属事務所は昭和プロダクション。
小学生の頃に将棋を覚え、中学生のときに本格的に指し始める。そのきっかけは、おじさんに「ヨワ将」と呼ばれたこと。
1977年のアマチュア名人戦で兵庫県代表となる。全国大会では最年少の18歳であったが、ベスト4進出。角頭歩戦法を用いた勝局もあったという。
そして、1978年、内藤門下で奨励会に入会。入門前の約3年間は会社員だった。1級での入会は1961年の若松政和(アマ名人戦優勝歴あり)以来17年ぶり。それから4年8か月経った1983年、四段昇段(プロ入り)を果たす。
オールスター勝ち抜き戦での本戦進出も数回あるが、最も活躍した棋戦は、一般の将棋ファンに対する露出度が最も高いNHK杯戦である。たびたび予選を通過し本戦出場した。
第44回(1994年度)NHK杯戦では、先崎学・加藤一二三らを破り準々決勝進出(準々決勝で米長邦雄に敗れる)。対・加藤戦では解説役で師匠の内藤も加えて局後の感想戦を行ったが、そのとき、謙虚ながらも偉大なる先輩に勝ったという感動を露わにした。加藤に「今日は強かった」と言われ喜んでいる姿を見た内藤に「対戦相手に強いと言われて喜ぶとアマチュアみたいだ」と指摘されるが、「今日はそれでもいいです」と言った。
第49回(1999年度)NHK杯戦では、青野照市と森内俊之に勝つ(この回の優勝者となる鈴木大介に3回戦で当たり、先手で持将棋となり先後入替の指し直し局で敗れる)。森内との対局の序盤では、神吉は定番の振り飛車穴熊にするが、それに対して森内は自分の飛車も振って、意表の相振り飛車戦に持ち込んだ。サービス精神旺盛な神吉は森内に勝った後の感想戦ではガッツポーズを決めていた。
順位戦での通算成績は、81勝89敗である。C級2組からC級1組に昇級することはなかった。17年間(第43期・1984年度 - 第59期・2000年度)の中で最終局まで昇級争い絡むことはなく、最高成績は3度の7勝3敗である(第43期・第49期・第55期)。うち、第55期の勝ち越しは降級点を2つから1つに減らしたものであった。しかし、第59期(2000年度)で降級点を累積3点としてしまい、フリークラスに降級した。
2005年8月、瀬川晶司のプロ編入試験第2局の試験官(対戦相手)を務める。対局前に「振り飛車穴熊戦法」と戦法予告をし、全身ピンクのスーツ姿で対局に臨み、対局前に瀬川に「(目が)チカチカするやろ」と言っておどけてみせる。また、対局中に(対局当事者であるにもかかわらず)大盤解説場に登場して情勢についてコメントするなどのパフォーマンスを見せた。結果は瀬川の勝利。対局終了後、「プロ棋士になれる」と瀬川を励まし、勇気づけた。後に瀬川の自伝を映画化した『泣き虫しょったんの奇跡』に、瀬川の編入試験の対戦相手である「神田宏充六段」役として出演した際にも、当時と同じピンクのスーツ姿を見せた。
2018年、姫路市の商店街に将棋教室「プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部」をオープン。(2019年8月に姫路城・射楯兵主神社近くに移転)
*身長179cm・体重120kgの巨体。NHK杯でピンク色のスーツなんか着て来たら画面がピンク色に染まってしまう。しかも大物食いの相当な強豪なのだ。常に視聴者へのサービス精神を忘れない。天賦の才能の持ち主なんでしょうね。
裸玉
裸玉詰め将棋作品の第一号の作品
伊藤看寿
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飯塚祐紀先生の作。
初手▲2四銀の発見は容易。玉が逃げる手は総て飛車打ちで詰みだから、△同香までは必然。そこで▲1五飛車、合駒は2二角成りの詰みだから、△2三玉とにげる。3三角成としたいが桂馬が利いている。一旦▲2二角成、△3四玉に▲4四馬、△2三玉、▲1二飛車成、△同玉、▲2二馬までの11手で詰みだ。
【飯塚 祐紀】(いいづか ひろき、1969年4月2日~ )
棋士番号203。東京都北区出身。松下力九段門下。
将棋との出会いは「男の子の遊びの一つとして覚え、夏祭りの縁台将棋から入った。そうして将棋になじんだ最後の世代かもしれない」と振り返っている。
小学4年生から千駄ヶ谷の将棋教室に通い、3年半後(中学1年生)で奨励会入会。入会は1982年12月で、羽生善治、森内俊之、郷田真隆らと同期。学年は3人より一つ上で、佐藤康光と同じ。1級から初段に上がるのに苦労し、四段に昇段したのは1992年、22歳の時であった。プロ入りの同期は真田圭一。
居飛車党であり、対振り飛車戦で棒銀戦法を使う数少ない棋士の一人である。子供達への普及活動にも熱心で日本将棋連盟「子供将棋スクール」で長年講師を担当。「多面指しの達人」として棋士の間で定評がある。現在は小中学生を対象とした江古田将棋教室・石神井将棋教室を主宰。
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飯塚祐紀先生の作。全部で5問ある。画像が不鮮明なので後日作り直しをしたいとは考えている。なお、第5問はii100と同じもの。
解答:
【第一問】:▲2二角成、△同玉、▲3四桂打ち、△1一玉、▲1三飛車成、△同桂、▲3三角成、△1二玉、▲2二馬まで9手詰め。
【第二問】:▲3三竜、△同桂、▲2三飛車打ち、△1二玉、▲1三香打ち、△同角、▲2一飛車成まで7手詰め。
【第三問】:▲3二竜、△2二金合い、▲2一竜、△1三玉、▲3三竜、△同金、▲2五桂打ちまで7手詰め。
【第四問】:
第四問はとても難問でした。
▲2一角成、△同玉、▲3二歩成、△1二玉、▲1一飛車打ち、△同玉、▲3三角打ち、△1二玉、▲2二馬までの9手詰め。多分これが正解でしょう。
でも、2一角成を同玉と取らずに、上に逃げたら?
△1三玉は▲1二飛車打ち、△2三玉は▲3二馬、△1三玉、▲3一角打ちまでの詰みとなります。
また、5手目▲1一飛車に対して△2三玉と逃げたら?▲1四角が好手で△同金、▲2一飛車成、△1三玉、▲2二飛車で詰みます。
【第五問】:▲2四銀、△同香、▲1五飛車、△2三玉、▲2二角成、△3四玉、▲4四馬、△2三玉、▲1二飛車成、△同玉、▲2二馬まで11手詰め。
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▲2一飛車成、△同玉、▲3一角成と大駒2枚を連続して捨て、①△同銀には▲1二銀、②△同玉には▲3二銀打ちまで。
【佐藤康光】(さとう やすみつ、1969年10月1日~ )
タイトル通算13期(歴代8位)。永世棋聖の資格保持者。棋士番号は182。田中魁秀九段門下。京都府綴喜郡八幡町(現八幡市)出身。いわゆる「羽生世代」の一人に数えられる。2011年4月から2017年1月まで日本将棋連盟の棋士会会長、2017年2月から2023年6月まで日本将棋連盟会長。
6歳で将棋を覚える。この時期に憧れていた棋士は米長邦雄。八幡市に隣接する大阪府枚方市にあった田中魁秀の将棋教室に通うようになった頃、『米長の将棋』という本で勉強した。また、最初に読んだ棋書は有吉道夫の自戦記『玉頭位取り戦法』であり、真っ黒でボロボロになるまで繰り返し読んだという。
1981年の春、小学生将棋名人戦に6年生として出場し、NHK教育テレビで全国放送される準決勝に進出して3位となる。
1982年12月(中学1年の冬)、6級で関西奨励会に入会。その半年後、谷川浩司が史上最年少の21歳で名人となる。関西将棋会館の控え室で詰将棋を棋士・奨励会員数名が解けずに悩んでいたところに谷川が現れて数十秒で解き、皆を唖然とさせる。この光景を目撃した佐藤は子供心に「A級の恐ろしさ」を知ったという。
奨励会入会後、僅か1年弱で2級に昇級。その直後(中2の終わり)父親の転勤のため八幡から東京都区内に転居したことで関東奨励会に移籍する。このとき「名人候補を東京に取られた」と関西の棋士たちが嘆いたという。プロの対局の記録係を務めるため中学校を頻繁に休んでいたことから、「学校やすみつ君」とからかわれていた。佐藤本人は「中学校でどうだったかは記憶にないが、高校では間違いなく言われていた」と述懐している。佐藤はその後、國學院高校に進学し、卒業をしている。
奨励会二段の頃、島朗主宰の、いわゆる「島研」に、森内俊之とともに参加。二人が対局し、残った一人が記録係を務めるという、一風変わった研究会であった。そして、17歳の頃、二段の途中から8連勝して三段へ昇段。さらに続けて13勝1敗で四段(プロ)に昇段(1987年3月25日)。合わせて21勝1敗というラストスパートでのプロ入りを果たす。
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初手の発見が総て。▲3三飛車打ち。合駒は利かない。
①△同銀には▲2一角成、△2三玉、▲1二飛車成まで。
②△1四玉にも▲2三角成の両王手で詰み。
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▲2三角成と成捨てるのが妙手。
①△同玉は▲2二飛車打ちから
②△同飛には更に▲1三馬と飛び込む。△同飛は▲2二飛車、△同玉は▲1四飛車うちまで。③△2一玉には▲3一飛車打ちまで。
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▲2二角成と成捨てる手が妙手。これには△同金。
続いて▲1三飛車打ちと連続して捨てる。△同玉には▲2二馬。それ以外は▲2二桂成。
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▲4三飛車打ちと離して打つのが絶妙。
△同金には▲3三角成、△同玉、▲2二飛車成で詰む。合駒しても▲3三角成から同様に詰む。
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詰め将棋に慣れた方なら▲1四角は一目で分かるだろう。
①2二玉と下がるのは▲2一金までの詰みだから、
②従って、▲1四角には△同玉と取る。ここで「シメタ」とばかりに▲3四飛車成とすると△2四合いに▲2五金打ち、△同桂と取られて「シマッタ。」となる。▲2四金、△同玉、▲3四飛車成で詰み上がる。
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初手は▲2三金打ち。これを△同歩と取るのは▲1二飛車打ちの数の攻めで決る。では、▲2三金打ちに△1四玉と逃げるのは、▲2四金、△1五玉に▲1四飛車打ちまでの詰み。2六の銀が退路を塞いでいる。
従って、△同玉だがここで▲3三飛車成と成捨てる。△同玉は▲4三飛車打ちまで、△同銀は▲1三飛車打ちまで。