Kids' Room

勉強は本当はたのしいぞ。好きなところから読んでね。

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Kid's Room目次

   
生きる力 算数の部屋 英語の部屋 論理の力
動物園にようこそ 古代の海への大冒険 人類の発展 宇宙のお話
海のお話

裸坊達の部屋

生きる力

生きる力目次    
勉強は本当は楽しいぞ パチパチさんが大好きだった女の子 「かけっこ」の遅い君に送る言葉 妖怪怠け虫(ようかいナマケ虫)
何のために勉強するの アメリカでもっとも愛される政治家/科学者 ネホリンハホリン 物を知るとはどういうこと
エントロピーて何だ バケツに穴(あな) 日本の妖怪 チコちゃん
地球カレンダー


裸坊達の部屋

勉強は本当は楽しいぞ。楽しくなければ上手く行かないよ。

小学生のみなさん。学校の勉強は楽しいですか。学校なんかなければいいのに。そう思うあなたの気持ちも良く分かります。学ぶことは楽しくなければ成果はあまりあがりません。今から100年以上前の江戸時代には、学校はありませんでした。あったのは寺子屋という今で言うと塾みたいなものです。でも、日本の識字率(しきじりつ)(字の読める人の割合)は当時でも世界のトップレベルでした。日本に開国(かいこく)をせまりに来たアメリカ人のペリーが普通の農民のおばさんが幕府の立てた立て札の字を読んでいるのを見てびっくりしたという逸話(いつわ)があるくらいです。当時は、アメリカでも字の読めない人が多かったのですね。
      寺子屋は、いつでも入れるので、生徒の年齢(ねんれい)はさまざまで、小さな子供から、大人まで一緒(いっしょ)に学んでいました。先生は、生徒のレベルに合わせて一人一人別々の課題(かだい)を与えます。だから学習の好きな子供はどんどん先に進むことができます。今の学校では、先に進もうとすると怒る先生もいますね。「そのことはあなたには早すぎます。それよりあなたの苦手なことをやりなさい。」これすごい大問題ですね。個性を伸ばす教育なんて世の中で言われているのに、実際は個性を摘(つ)み取っているのです。
      どんなことでも人並み以上になろうとしたら、トコトンのめり込むことが必要です。学校で友達からほめられるには、なにか一つでもものすごく得意な科目を持つこと必要ですね。何か一つでも得意なものがあれば、人はそれが自信となって、他の不得意のものも何とかなるようになって来ます。

生きる力

パチパチさんが大好きだった女の子

今から160年ほど昔の話、ある豪商に二人の娘がいました。姉のハツと妹のアサ。姉のハツは利口で何を習ってもそつなくこなすタイプ。妹のアサは、好奇心は人一倍強いけど、お転婆でおけいこ事は大嫌い。ところがある日、算盤(そろばん)をもらったことがきっかけで,ソロバンのぞっこんのめり込むことになる。「パチパチさん、パチパチさん」と言って片時も身から離(はな)さない。両親がやめさせようとしても言うこと聞かない。なんせ家が商家なので使用人を使っていくらでも勉強できる。そのうちソロバンが商(あきな)いに欠かせないことに気がつき、今度は、お金の流れや経済に仕組みにも興味を持ち、結婚後(けっこんご)は遊び人の旦那(だんな)(ソロバンをプレゼントした張本人です)をしり目に家業を大いに発展させ、学校を設立したり、他色々と企業を起こし明治の有名な企業家となります。これは、実際にあったはなしで、NHKの朝ドラ「あさが来た」の主人公。大阪を拠点に活動した実業家で教育者の広岡浅子さんのことでした。 パチパチさん パチパチさん
    アサちゃん本人は、初めはソロバンが好きでたまらなかっただけだったのでしょうが、夢中(むちゅう)で走っているうちにものすごく高い所まで上り詰めていたのですね。

生きる力

「かけっこ」の遅い君に送る言葉

みなさん。運動会の「かけっこ」好きですか。幼児は始め歩くことが大好きで、歩けるようになると走ることを覚えます。チョコチョコ走り回るのは幼児の習性(しゅうせい)ですね。小学生になって走るのがきらいになる子が出て来る。どうしてでしょう。
運動会や体育の時間に徒(と)競走をします。マラソン大会をする。何のためにするのでしょうか。あなたの体の筋力や持久力を高めるためですよね。また、運動すると血液の循環も良くなり体も健康になります。つまり、総(すべ)てはあなたが健康で逞(たくま)しく育(そだ)って欲(ほ)しいという考えが根底(こんてい)にあるのです。だから、走る以上は、自分のためにならないといけないよね。
競争(きょうそう)させるのは、ゲーム感覚(かんかく)を取り入れて、走ることに興味(きょうみ)を持たせるのが本来の趣旨(しゅし、目的)。走ることがきらいになっては意味がありません。このことは、囲碁や将棋、トランプやオセロにも当てはまります。最初は負けてばかりで、嫌(いや)になって投げ出す子、負けても負けても挑戦(ちょうせん)して強くなる子、人それぞれ、みんな個性(こせい)がありますからね。でも、学校の体育では嫌だからと投げ出すわけには行かないね。
ゲームならパソコンが相手と言うこともできますが、学校の体育はいつもクラスのおなじ仲間と先生で行いますね。体育での「かけっこ」は、みなさんの学校でもそうでしょうけど、速い子はいつも1番、2番と決まっていて、必ずいつもビリの子も出来てしまいますね。
では、ここであなたがいつもビリの子だったとしましょう。あなたは、体育での「かけっこ」が好きになれますか。それでも「かけっこ」が大好きと言う子はいます。小学校を卒業して、中学、高校と進むと逆転(ぎゃくてん)してクラスでもトップになる子ともあるでしょう。子供はみな成長の速さが違うので、こういうことは良く起こります。いい言葉を送りましょう。「大器晩成(たいきばんせい)」。意味は自分で調べて下さい。
逆に、「かけっこ」が大嫌いになったとしましょう。走ることさけて、家の中でゴロゴロしていることを優先するようになるとどうなるか。ますます、遅くなりますます。そのうち「かけっこ」なんて消えてしまえなんて言い出すかもね。 もう一度、よく考えて下さい。「かけっこ」は誰のためにやるのですか。自分の体を鍛(きた)えることだけが、本当の目的だよ。その結果が1番でもビリでもどちらでもいいことじゃないですか。ビリなる自由もあるんだよ。
では、なぜビリではいやか。それは他のお友達と比べるからですね。あなたが幼稚園の子と競争(きょうそう)すれば、たいていは勝てますね。これはあなたが、あなたなりに成長しているから。「かけっこ」を嫌ってやめてしまったら、下級生にも負けてしまいますよ。だから、運動会やマラソン大会が嫌いでも走ることは嫌いにならないで下さい。
お友達と比べる気が無くても、お友達の方が、「おまえ、おそいなー。」等とバカにしたりからかったりされることもありますね。あなたが足が不自由で本当に速く走れないなら、からかった方は、差別的発言で問題にされます。あなたがチョットその子より遅いときが特にカラカイの対象になるでしょう。うんと足の速い子は、遅い子のことをからかったりしないでしょう。自分より足の遅い子がいたので安心してからかっているのです。本当は、遅いことがストレスのなっているのでしょう。要するにからかう方がバカなのです。
今まで、書いてきたこと、勉強にも当てはまります。算数の計算が出来ないことは決して悪いことではありません。人生は長いのでいつかは追いつき、追い抜かすことは出来ます。ただ、追い抜かすためには、先に進んでいる子よりたくさんの努力が必要でしょう。問題なのは、苦手なことを嫌(きらい)いになってしまうことです。一度嫌いになってしまったら、ますますやらなくなり、ますます嫌いになってしまいます。どんどん下に落ちて行きます。だから、「好き」を維持(いじ)するためには、少しでも先に進んでおくことは、それが得意になるためにはとても大切なのです。学校の先生は先に進んでいる子の面倒は見ません。だから、自分から勉強する習慣を身に着(つ)なければいけません。自分から運動する習慣も大切だよ。

最後に、最悪のケースを紹介しましょう。とても怖(こわ)い話です。「かけっこ」の話に戻(もど)って、あなたが「かけっこ」なんかなければいいと感じたとしましょう。何故かという理由は色々考えられるでしょう。原因がお友達との関係にある場合もあるのです。仮にあなたがクラスで一番足が速かったとしましょう。いつもみんなにうらやましがられています。そこに転校生がやってきて、もっと足の速い子でした。はじめは足の速い子同士でお友達になれたのですが、そのうちその転校生のことが嫌(きら)いになります。運動会が嫌(きら)いになります。その子がいなくなれば、世界はどんなにいいだろうと考えるようになります。色々いちゃもんをつけてイジメをするようになります。イジメが見つかれば社会的な制裁(せいさい)も受けることになります。イジメは子供の犯罪(ハンザイ)ですからね。こういう感情を嫉妬(しっと)と言います。嫉妬は昔から「嫉妬は身を滅ぼす」と言われているように、人間の持つ最悪の感情です。嫉妬の心を持ち続けた人は犯罪を犯(おか)す確率(カッコ)も高くなります。学校生活の中にも地獄への落とし穴があるんですよ。怖(こわ)いですね。うらやましいと思う気持ちまでは普通の気持ち。でも、相手を憎んだりしてはいけないね。相手のせいではないしね。
また、運動会が嫌いでも、それを学校や先生のせいにしてはいけません。確かに、運動会は無くてもいいかもしれません。でも、これを先生や校長先生に言っても、簡単に変えることが出来ません。あなたが大人になって、社会を変える力をつけて、仲間を集めて社会を変えて行かなければ、出来ないことです。それでも簡単には変わらないのです。結局、自分にとって嫌なことがあっても、人のせいにしてはいけないのです。自分の方が変わることが大切なのです。足が速くなくても、心の持ち方ひとつで「はしること」まで、嫌(きら)いにならないですむのです。

生きる力

妖怪怠け虫(ようかいナマケ虫)

君は妖怪が本当にいると信じることが出来るかな。ナマケ虫は誰にでもその人の心の中に住み着いて、なかなか退治できない恐ろしい妖怪なのです。うっかりしていると死ぬまでつきまとわれますよ。
ピノキオ
人間に限らず哺乳類の子供はみな好奇心(こうきしん)が強いですね。好奇心が強いということは、学習意欲が旺盛(おうせい)ということ。いろんなものを見て触(さわ)って賢(かしこ)くなって行くんだね。ネコでも犬でもサルでも遊ぶことはすべて学習なんだ。でも、この世の中は危険がいっぱい。だから大人達、お父さんやお母さん、他の大人達は、子供たちに危ないことや悪いことをしないように注意して見ているんだよ。
食べたら毒の植物や動物、ハチやサソリのような毒針を持った生き物。入ってはいけない流れの速い川、恐ろしい猛獣(もうじゅう)等、動物達の世界は危険がいっぱい。だから動物達は親の言うことを良く守って遊びながらも勉強しているんだ。そうして立派な大人になるんだ。
人間だって同じなんだけど、色々な便利な物が発明されて、普段の生活には危険があまりなくなっているね。でも、この便利な社会を維持(いじ)していくためには、うんと勉強して働くことがとても大事だね。この世の中の人々がみんな怠け者だったら、この世の中はガタガタになってしまうだろ。
昔の人達は、毎日の生活を維持するために、狩りに行ったり、魚を取ったり、畑を耕したりして、子供たちもその手伝いが大変。でも、それも楽しい遊びかもね。また、遊びだって走り回ったり、チャンバラごっこをしたりして体を鍛えたり、武芸の技を磨(みが)いたりして遊びも結構役に立ったんだ。商店の子供達も、ソロバンを覚えたり、買い物後ごっこしたり、学校以外でもたくさん勉強することが多いよね。たくさん色々なことを覚えると色々な仕事もできるようになるね。一番ダメなのが何もしないことだよね。怠け虫が取りついたら大変だ。子供たちは大人たちの仕事ぶりをまねして大きくなって行ったんだね。
でも、いまの子供たちは恵まれているようで、妖怪(ようかい)怠け虫(なまけむし)が入り込んでくるすきがたくさんある。もちろんこの妖怪は大人にも取りつくたちの悪い妖怪だ。君たちは、昔の子供たちのように家の手伝いをすることが無くなった。お父さんも、場合によっては、お母さんも大抵は家の外で仕事をしていて家で仕事をすることを見ることが無いよね。家にいる時は結構ゴロゴロしているでしょう。子供たちは大人の真似(まね)をして育っていく。携帯(けいたい)ばっかり触(さわ)っているお母さん。家にいたらテレビばかり見ているお父さん。「会社では一生懸命(いっしょうけんめい)頑張っているんだ。」というけど本当かな。」
世の中で、本当に仕事ができる人、どんどん世の中を変えて行ける人は、たいていは大人になってからも、一生懸命勉強しています。学校で教えるような勉強ではないかもしれませんが。テレビだって、パソコンのネットだって、読書だって役に立つ情報はいくらでも得られます。でも、暇(ひま)つぶしでテレビを見たり、パソコンで動画や音楽を見たり聞いたり、アニメ漫画(マンガ)ばかり見ていても何の役にも立たないですね。そういう大人たちはたいてい、「勉強なんかしても何の役にも立たない。」なんて言い訳(いいわけ)しています。 さあ、君たちもしっかり勉強して立派な大人になってください。社会にぶら下がって生きていくのは嫌(いや)でしょう。
勉強にはいくつかの種類があります。まず、学校の勉強。これは一日の長い時間を占めるのでこれが上手く行かないと人生が無駄になってしまいますね。落ちこぼれないようにしっかりやってください。問題は、家に帰ってからです。寝(ね)るまでの時間はそんなに多くないですね。
1.学校の宿題
2.塾や習い事
3.塾や習い事の宿題
4.自分で自主的にする学校の予習、復習
5.自分が知りたいことを自主的に調べる。
とても、忙しいですね。家で暇つぶしなんかしている暇(ひま)はないでしょう。家に帰ったら、すぐに学校の宿題を済ませ、塾や習い事の宿題も優先的に片付けましょう。一番役に立つ勉強は自主的にやるものです。こういうことは生活の習慣になるので、一生役に立つんですよ。

生きる力

何のために勉強するの

勉強するのは、もちろん自分のためです。みなさん大人になったら何らかの仕事見つけて働かなければなりませんね。お父さんお母さんの世話から離れて自分で生きていかなくてはいけません。勉強とは自分が一人で考えて、判断する時の原動力にならないといけません。あなた方のご両親、先生はあなたのためを考えていろいろアドバイスをしてくれるでしょう。でも、今は時代が大きく変わろうとしている時です。ちょうどパチパチの大好きなアサちゃんの時代が鎖国(国を閉じて外国とつきあわない)していた江戸時代から、開国して外国の文化に追いつこうとする明治時代に変化したように世の中の価値観(何が良くて何が悪いかの判断基準)が大きく変わる時です。
   あなた方のお父さん、お母さんはあなたにしっかり勉強して、良い高校に入って、良い大学を卒業して、良い会社に就職して欲しいと考えていると思います。日本が高度成長をしていた間は、サラリーマンは安定した良い職業だと考えられていました。特に大企業は人気が高く、有名な大学を卒業しないと入りにくい、有名な大学に入るためには良い高校に入るのが良く、そのためにはどの科目もまんべんなくできる必要がある。たとえ有名大学に入れなくても、最低限普通(ふつう)の高校、普通の大学を出て欲しいと思っているでしょう。
   日本は高度成長時代には、日本の企業は世界中に工業製品を売りまくりもうけていたので、社員であるサラリーマンは安定した職業と思われていたのです。特に修身雇用(定年まで勤められる)制度もあり安定した人生が送れるので、自分の子供達にもそのようになって欲しいと思う親御さんが多いのも理解できますね。
   でも、現在状況は大きく変わりつつあります。経済のグローバル化に伴い、今まで経済が遅れていた国々が安い労働力を武器に日本や西欧諸国に大量に工業製品を輸出するようになり、日本の企業の生産力は大幅に落ち込んでいます。大企業も正社員を減らし、派遣やパート社員を雇うようになって来ました。なんか特技がないと仕事を見つけるのも大変です。
   また、仕事の質も変わってきました。チョット難しい問題もコンピュータを使って解くことが出来ますし、たいていの仕事もロボットがやってくれるようになるでしょう。大きな会社も働く人の数をドンドン減らしています。コンピュータやロボットをうまく使って、人々が求めるものを自分で考えられる人が求められています。そのためには、学校でもいつも勉強の目的をはっきりさせて、自分の力にして行かなければなりません。楽しくワクワクしていないと学力は尽きません。ピンチはチャンスです。コンピュータもロボットもみんなお友達にして楽しい未来を作り出してください。

生きる力

アメリカでもっとも愛される政治家/科学者

みなさんは、アメリカの大政治家でありかつ偉大な科学者を知っていますか。ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin, 1705年~1790年)です。アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家(ちょじつか)、物理学者、気象学者。貧しい家で生まれはじめ兄の印刷業の手伝いから始め、努力して自立し印刷業で成功します。印刷業(いんさつぎょう)をしながら暇(ひま)を見つけて本を読みふけり、ほとんど独学で勉強しました。
ちょうど、このころ静電気の存在が知られるようになります。日本では、平賀源内(ひらがげんない;有名ですよね)が、静電気を使って火花をおこす「エレキテル」という装置を作り人々を驚(おどろ)かせていた頃です。フランクリンが優(すぐ)れていた点は、雷も静電気の放電が原因ではないかと気がついたことです。凧(タコ)を用いた実験で雷が電気であることを明らかにしたことで有名ですね。フランクリンは早速(さっそく)イギリスの学会に実験結果を送りますが、イギリスの学者たちは素人(シロウト)が行った馬鹿(ばか)げた実験だとして相手にしてくれません。ところがイギリスにも密(ひそ)かにこれはすごいと思った人がいて、フランクリンの実験結果をフランスに送ります。フランスでは大きな話題となり、追試(ついし)実験も行われてフランクリンは世界に認められるようになります。当時のアメリカはまだイギリスの植民地の時代です。でも、日本が鎖国(さこく)していた頃、すでにアメリカ、イギリス、フランスと情報のネットワークが出来ていたのですね。平賀源内さんもこの中に入れてもらえていたら世界に残る大発明を成し遂げたかも知れませんね。フランクリンは、この成功をもとに今使われている避雷針(ひらいしん)を発明します。
ところで凧(たこ)の実験は、本当は結構危ない実験だったようです。事実フランスで追試をした人たちの中には落雷で命を落とした人もいるようです。多分、フランクリンは雷が鳴り始めて未だ遠くにある初期の段階で実験したので雲の中にはまだ電気があまりたまっていなかったのでしょう。しかもフランクリンは実験する時、自分の義理の息子だかに手伝わせているのです。落雷の危険はないと信じていたと考えられます。
フランクリン このようにフランクリンは偉大な科学者だったのですが、それ以上にアメリカ人達には政治の世界での貢献(こうけん)の方がもっぱら評価されています。現在の米100ドル紙幣に肖像が描かれている他、硬貨にも彼の肖像が使われていた。フランクリンは、アメリカの「独立宣言(どくりつ)」の起草者(きそうしゃ)の一人。勤勉(きんべん)、探究心(たんきゅうしん)の強さ、合理主義(ごうりしゅぎ)、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物です。自分を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝(すうはい)を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられています。また、もともとは奴隷所有者であったが、アメリカ建国の父の中で唯一奴隷制廃止を唱えるようになった人でもあります。『フランクリン自伝』はアメリカのロング・ベストセラーの一つとなっています。

生きる力

ネホリンハホリン

『ねほりんぱほりん』は、NHKの番組にある。キャラクターは2匹のモグラ見たいですね。
ねほりんぱほりん 根掘り葉掘り(ねほりはほり)とは、日本語で良く使われる語呂合わせの一つですね。用法としては「しつこく、徹底的に」などといった感じで、些細(しさい)な部分までしつこく尋(たず)ねるさまを「根掘り葉掘り聞き回る」という風に用います。モグラは根っこは掘るけど葉っぱは掘れません。徹底的にやるということでしょう。「葉掘り」とは「根掘り」の部分に引っ掛けた語呂(ごろ)合わせで、「根掘り」の部分を強調するために付加された言葉でしょうね。
また、根と葉が出てくる言葉には根掘り葉掘り以外にも、「根も葉もない」というのもあります。これは要約すれば「事実無根のデタラメ」という意味です。逆に「根掘り葉掘り」の場合は根っこのみならず葉まで掘らなければならないということは、「根本(ねもと)だけじゃなく、葉っぱの1枚1枚まで見てやらないと満足できねぇぜ」というわけである。
君たちの目標として使うなら、ネホリンハホリンの方がいいですね。学校の勉強も家での自由研究もやる以上は、徹底してやるのがいいですね。「生兵法(なまびょうほう)は怪我(けが)のもと」と言って中途半端な知識は全く役に立ちません。聞かれてキチンと説明出来ないことは知らないことと同じです。

生きる力

物を知るとはどういうこと

ものごとを知る(あるいは理解する)とはどういうことでしょう。それは、ものごとの「しくみ」と「はたらき」を知り、それを自分のものとして「つかえる」ようにすることです。 ここで、少し寄り道。日本語の単語には、大和言葉(やまとことば)を漢語(からことば)の2種類があるんです。大和言葉(やまとことば)は普通ひらがなで書かれることが多いですね。また、漢字で書かれても読み方は、たいてい訓(くん)読みです。日本人が縄文時代より前から使っていた言葉にルーツがあり、当時はまだ、文字が無かったのでもっぱら話し言葉(ことば)として発展してきたのです。漢語(からことば)は、漢字や色々な文化が入って来てから日本語として定着したものです。だから、音読みするものが多いでしょう。 そこで、最初に書いたこと、漢語風と大和言葉風に書き直してみるとこうなります。
       1.「事物を認識するとは、事物の構造と機能を理解し、自己の所有物として利用可能にすることだ。」
       2.「ものごとをしるとは、そのしくみとはたらきとまなび、あなたのものとしてつかえるようにすることです。」

さて、どちらの文が分かりやすいですか。先生がお話をする時は、もちろん2の方に決まっていますね。でも、文章として書くと2は大変冗長(長ったらしいこと)で、漢字がないので切れ目が分かりにくく読みにくいですね。ここで、結論を言いましょう。古代ギリシャの哲学者として「無知の知」で有名なソクラテスが言っているように、本当にものごとを知っているとは他の人に説明できること。つまり、1で書かれたものを他(ほか)の人に2の言葉で説明できることです。
さて、1と2で書かれた内容は、どんな勉強にも当てはまることなのです。いくつか例を出してみましょう。まず、算数の分数の計算を考えよう。他の四則計算も同じだけど。 まず、分数の計算ができるためには、分数とその計算の“しくみ”を知れないといけない。分母をそろえる通分(つうぶん)の規則、掛算の時の約分の規則、割算と逆数の知識。そして、知識をつけても計算で使えないと意味がない。そのために規則の“はたらき”をドリルを何回も行うことでてから頭に叩きこむ。後は文章題を解いて使えるようにすことです。ピクニックやキャンプの計画などにも利用できるようになると楽しいですね。
国語の勉強では、漢字や文法を覚えるのは日本語の“しくみ”を知ること。話したり書いたりすることで“はたらき”を覚えます。利用するのは毎日の生活のすべてでしょう。手紙を書いたり、日記をつけたり、自由研究の報告書を書いたり。
最後にもう一度、「勉強とは、ものごとのしくみとはたらきとまなび、あなたのものとしてつかえるようにすることです。」。勉強することはあなた自身の成長のためですよ。

生きる力

エントロピーて何だ

君たち、エントロピーて何のことか分かるかな。
あなたが部屋の中を整理整頓しないで放っておいたらどうなるかな。学校に行く時、あれ国語の教科書どこに置いたかな。何だ冷蔵庫の中だ。かばんはどこだ。お風呂場にあった。ご飯を食べるんだけと、箸(はし)と茶碗はどこだ。箸はベッドの横、茶碗は玄関の靴箱の中。こんなことしていたら大変でしょう。
整理整頓は大事だね。整理整頓をしないと家の中はどんどん秩序が無くなって、ゴチャゴチャになってしまうよね。このゴチャゴチャの度合いを測る尺度(しゃくど)がエントロピーという量なのです。放っておけばエントロピーは必ず増える。減ることはない。

お茶碗を机の上から誤(あやま)って落としてしまう。お茶碗は床に落ちて、粉々になってしまいます。でも、バラバラになったかけらを集めて元のお茶碗にすることができますか。コップの中にインクをポターとたらす。インクは時間がたつとコップの中に一様に広がり、全体が青(赤かもね)くなります。100度のお湯と0度の水を混ぜると半々なら50度の温湯ができるね。50度のぬるま湯はいくら待っても、100度のお湯と0度の水に分かれることはありませんね。『覆水(ふくすい)盆に返らず』ということわざがあるのを知ってますか。床にこぼれた水が自然と元のコップに帰ることは絶対にないですね。

このことは、時間の流れを考えて見ると分かります。時間は必ず過去から未来に流れます。時計が逆向きに進まないなら、上に述べたことは絶対に起こらないことはすぐに分かりますね。このような変化を不可逆変化と言います。そして、不可逆の変化は必ず秩序のある状態から無秩序の状態に変化して行くのです。
この状態を表すのに情報の量の多さで表す方法があります。情報は多い方がいいわけではありません。「あなたの欲しいものは学校にあります。」、「あなたの欲しいものは学校か家の中か公園のベンチにあります。」では、情報の価値は少ない方がいいですね。エントロピーの計算例を以下に示します。エントロピーの考え方は今非常に注目されているものであなた方も将来のため今からこの考え方を理解しておくと大変ためになると思います。是非頭の中の片隅にでも入れておいて下さい。
まず、簡単な例をあげてエントロピーSを求めてみます。
〇カードが沢山あっても全部同じもので選択の余地がない場合。S=0 (20=1)
〇2種類のカードが同数ある。二者択一の場合。S=1 (21=2)
〇4枚の異なったカードから1枚をあてる。S=2 (22=4)
〇8枚の異なったカードから1枚をあてる。S=3 (23=8)
〇16枚の異なったカードから1枚をあてる。S=4 (24=16)
指数(右肩の小さな数字)の部分がエントロピーとなっているようですね。
あなたがカードを当てる場合、エントロピーが少ない方が勝つのは簡単でしょう。エントロピーは大人でも分かりにくいものですが、エントロピーはエネルギーとならんで、現代の科学技術を勉強する上での重要な考えになっているのです。

生きる力

バケツに穴(あな)

こんな歌があるのを知っていますか。とても楽しい歌ですね。でも、これが仕事の最中だったら本当に困ってしまうでしょう。困ってないで何とかしないといけませんね。考えて見ましょう。
1.バケツは何故(なぜ)必要なのでしょうか。バケツじゃないとダメなの。他に水入れる容器(ようき)がないの。少しならコップやペットボトルでもいいんじゃない。穴が開いたバケツでも斜めにすれば、少しは水が汲(く)めるよ。他に方法が無いか考えることはとても大事だ。
2.新しいバケツを買うか。でもお金持ってるの。それより、何時までに水汲みをしないといけないの。お店が近ければいいけど、車で行かないとダメでは困っちゃうね。
3.穴をふさぐのは藁(わら)だけじゃないね。例えば、ガムテープなんて結構(けっこう)使えるぞ。ガムテープをはるときは、バケツがぬれていたらだめだね。良く拭(ふ)かないと。何でふくの。タオルか雑巾だね。それと穴をふさぐときは必ずバケツの内側からふさぐんだ。どうしてか分かる。外側からガムテープはると、使っているうちにはがれてしまうぞ。穴が小さければティシュペーパーなんかでもふさげるかも。
4.使えるものが藁(ワラ)しかない。ナイフが無ければ歯(は)でかみきるなんて手だってあるかもね。汚(きたな)いだって。アウトドア―での活動(かつどう)ならそのくらいの覚悟(かくご)がいるさ。石で藁(わら)をたたくなんて手もありだね。何回も叩(たた)いているとそのうちちょうどよい長さになるよ。
5.水をくむところがあるんだから、砥石(といし)とナイフを水汲み場に持って行ってとげないのかしらね。最悪の場合、手で穴を抑(おさ)えながらバケツを使うなんてこともありそう。どうしてもバケツが使えない場合、どうなるか良く考えてね。
学校の宿題の問題と違(ちが)って、普段の生活の問題は答えが1つでないね。いろんな考えを柔軟(じゅうなん)に使えることがとても大事だね。
アメリカ民謡
1)
バケツに穴が  穴があいてる
穴あきバケツじゃ  こまっちゃう
こまってないで  直しておくれよ
バケツの穴を  ふさいでよ

2)
ふさぐって  何で  何でふさごか
何でふさげば  直るかな
直るよ  わらを  わらをつめれば
わらをつめれば  直っちゃう

3)
わらは長いよ  つめるにゃ長い
わらは長くて  よわっちゃう
よわってないで  短くお切りよ
短く切れば  つまっちゃう

4)
切るには  何で  何で切ろうかな
何で切ろうか  迷っちゃう
迷ってないで  ナイフよ  ナイフ
ナイフでザックリ  切っちゃうの

5)
ナイフはあるけど  さびてる  まっかに
赤さびナイフじゃ  お手あげだ
赤さびナイフも  とげばピカピカ
とげばピカピカ  よく切れる

6)
とぐよ  とぐよ  とぎます  とぐけど
何でとごうか  考える
いやーだ  とぐのは  といしじゃないの
ナイフは  といしでとぐものだ

7)
といしはかわいて  カラカラといし
からからといしじゃ  とげやせぬ
とんまね といしは  かわいたといしは
お水でぬらして  とぐものだ

8)
わかった  ぬらすよ  ぬらしはするけど
その水  何でくもうかな 
どうだろうね  くむのは  バケツじゃないの
お水はバケツで  くむものだ

9)
バケツにゃ  穴が穴があいてる
穴あきバケツじゃ  くめないよ
英語版・日本語訳(意訳)
There's a hole in my bucket, dear Liza, dear Liza,
There's a hole in my bucket, dear Liza, a hole.
バケツの穴をどうしよう、ライザ?
Then fix it, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
Oh fix it, dear Henry, dear Henry, fix it.
直してよ、ヘンリー
With what shall I mend it, dear Liza, dear Liza?
With what shall I mend it, dear Liza, with what?
何で直したらいいかな? ライザ
With a straw, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
With a straw, dear Henry, dear Henry, with a straw.
麦わらを使いなさいよ、ヘンリー
But the straw is too long, dear Liza, dear Liza,
The straw is too long, dear Liza, too long.
麦わらは長すぎるよ、ライザ
Cut it, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
Then cut it, dear Henry, dear Henry, cut it.
切ればいいのよ、ヘンリー
With what shall I cut it, dear Liza, dear Liza?
With what shall I cut it, dear Liza, with what?
何で切ればいいかな? ライザ
With an axe, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
With an axe, dear Henry, dear Henry, with an axe.
オノで切りなさいよ、ヘンリー
The axe is too dull, dear Liza, dear Liza,
The axe is too dull, dear Liza, too dull.
オノじゃ切れないよ、ライザ
Sharpen it, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
Oh sharpen it, dear Henry, dear Henry, hone it.
刃を研げばいいのよ、ヘンリー
On what shall I sharpen it, dear Liza, dear Liza?
On what shall I sharpen it, dear Liza, with what?
どこの上で研げばいいかな、ライザ
On a stone, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
On a stone, dear Henry, dear Henry, a stone.
石の上でやりなさいよ、ヘンリー
But the stone is too dry, dear Liza, dear Liza,
The stone is too dry, dear Liza, too dry.
石が乾きすぎてるよ、ライザ
Then wet it, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
Then wet it, dear Henry, dear Henry, wet it.
じゃあ濡らしなさいよ、ヘンリー
With what shall I wet it, dear Liza, dear Liza?
With what shall I wet it, dear Liza, with what?
何で濡らせばいいかな、ライザ
Try water, dear Henry, dear Henry, dear Henry,
Try water, dear Henry, dear Henry,use water.
水でやりなさいよ、ヘンリー
In what shall I fetch it, dear Liza, dear Liza?
In what shall I fetch it, dear Liza, in what?
水を何で運べばいいかな、ライザ

生きる力

諸子百家

古代中国の春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)と言われる時代(紀元前770年~紀元前221年)には、色々な思想家が現れます。その人たちの考え方は、その後の中国や日本の人達に大きな影響を与えます。本当に色々な素晴らしい考えが花開く時代なのですよ。
中国では、殷(イン)または商(ショウ)が最初の国家を作ってから、次に周(シュウ)に代わりその後、国が乱れてたくさんの国が乱立する戦国時代に入ります。この時代を春秋戦国時代と言います。紀元前770年に周が都を洛邑(ラクユウ)へ移してから、紀元前221年に秦(シン)が中国を統一するまでの時代です。紀元前770年がどの位前かと言うと、今が2017年ですから、2017+770=2787年前、2800年ぐらい前から2200年位前までの話です。
中国は、多くの国が乱立し、それが7か国になり、最終的に秦(しん)によって統一されます。有力な国を戦国7雄と称(ショウ)します。7か国とは、成長を遂げた秦(シン)・楚(ソ)・斉(セイ)・燕(エン)・趙(チョウ)・魏(ギ)・韓(カン)を指(さ)します。途中で晋(シン)という国が分裂して趙(チョウ)・魏(ギ)・韓(カン)の三国になるなど、ある国が強くなったと思ったら、そのうち別の国に取って代わられるなどして大変忙(いそが)しい時代です。
 まず、最初に滅んだ商(ショウ)の国ですが、その末裔(まつえい)は宋(ソウ)という国を作ります。7つの大国の間で細々と生き延びていきます。他にも孔子の生まれた魯(ロ)とか衛(エイ)とか中小の国が沢山あったのです。また、滅んだ商の国の大部分の人達は、自分たちの知恵を元手に各国を旅し各地の産物を交換する商業を始めます。そうです、商(しょう)の人達が始めたから商売というのですね。こういう戦争に明け暮れた世の中のようですが、各国は他国に負けまいと色々国を改革したり、産業を起こしたり、文化的には大いに発展するようになります。国がバラバラといっても、今のヨーロッパと同じですね。ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、他。戦国7か国の各国の面積を見るとそんなものですね。
最初のうちは、周は実際の権力は失っても、名目上の権力をしばらく保(たも)っています。戦国7雄のなかで実際に王を称するのは、楚の国とそのもっと南の呉と越の国だけ。周への遠慮みたいなものもあったのです。また、この時代は各国の中でも大臣とかの家臣達の権力が強くなり、君主を差し置いて政治を行う、下剋上(げこくじょう)という状態も起こるようになり、政治の乱れの原因になります。
孔子像孔子像(湯島聖堂)
さて、諸子百家の中で一番有名なのが孔子(こうし)でしょう。孔子の理想は、周代のはじめの平和な時代です。そのために主君や家臣が礼を守り、互いの本分を尊重し合う、家庭内でも親子の関係を良好にするため、仁とか孝とかの道徳の大切さを諸侯に説いて回ります。また、教育者としても大変優(すぐ)れた人であったようで、たくさんの弟子たちがおり、孔子の後も活躍します。この人たちを儒家(じゅか)と言います。孔子の教えを弟子たちが取りまとめたのが、「論語(ろんご)」です。孔子の教えを発展させたものが、儒教(じゅきょう)です。儒教は、秦の始皇帝によって禁止されますが、次に時代の漢(かん)時代に国の宗教として取り入れられ、近代まで続きます。日本にも伝えられて、武士の子供たちの必修科目になります。
孔子廟孔子廟
孔子の弟子たちで有名なのが孟子(もうし)荀子(じゅんし)です。面白(おもしろ)いのは、孟子は、人間の本性は生まれながらに善(ぜん)なのでそれを大事にしなさい。荀子は、人間の本性は生まれたときは悪(あく)なのでそれを教育によって矯正しなければいけない。全く反対のことを言っているのです。でも、どちらも本当なのかもしれませんね。
孟子孟子 荀子荀子
荀子の考えを、もっと推し進めた人たちが、法家(ほうか)です。韓非子(かんぴし)などが有名です。秦の始皇帝が取り入れます。国を治めるのはルール、法律をしっかりすることが大事だ。法律は無差別平等(むさべつびょうどう)が原則。相手の事情で重くしたり軽くしたりしてはいけません。「反省してあやまっているではないか、許してやれよ。」「だめです。法律に例外はありません。」
戦争の理論も発達します。孫子の兵法が有名ですね。でも、面白いのは孫子でもっとも重要とされていることは、「戦いを避(さ)けること」。「戦わずして勝こと。」。人は平和のために戦う必要がある。孫子の兵法は日常の生活にも応用が可能で、今でも会社の社長さんや政治家の愛読書(あいどくしょ)になっています。兵法家ですね。
孫子 孫子
兵法でも、墨子(ぼくし)のものは変わっています。墨子は博愛(はくあい)主義者とも言われており、弱い物のみかたです。専守防衛(せんしゅぼうえい)。自分から攻めずに守りの徹(てっ)するのです。強国が弱国を攻める。墨子は築城の技術を教え、籠城(城にこもって戦うこと)作戦を展開します。武器、食料の運搬・確保等戦士以外の一般人が協力できる体制を作り上げます。墨子についてはあまり資料が残ってないようですが、当時は結構信者もいたようです。
墨子 墨子
縦横家(じゅうおうか)と呼(よ)ばれる人たちがいます。外交コンサルタントということでしょうか。蘇秦(そしん)張儀(ちょうぎ)が有名です。蘇秦は強くなってきた秦に対抗するためその他の国が手を結び協力して戦うことを各国の君主に説いて回ります。一時連合は成功し、秦を窮地(きゅうち)に。その後、これに対抗して張儀が秦につく方が有利と説得して一国一国切り崩していきます。どっちが縦でどっちが横かは良く分からないけど、彼らのような人たちを縦横家(じゅうおうか)というんだ。本当に口だけで世の中を動かすんだね。
 老子というのも面白い人物ですね。「無為自然(むいしぜん)」。余計なこと等しないことが一番。「自然のままでいいんだよ~ん。」人間の浅知恵(あさぢえ)をあざ笑うのです。「無用の用(むようのよう)」。「大きな木がある。でも木材としては使い物にならない。だから、切られずに済んで、こうして日陰で休むことが出来るんだ。」「人は、極力目立たないようにしていれば争いもない。」戦乱の世に生きる人生訓を一杯(いっぱい)残すのですね。老子の後継者に荘子(そうし)という人がいる。「荘周は夢で蝶々になって楽しかった。でも、良く考えると夢と思った蝶々が本当は自分で、今起きていると思っている自分は本当は夢の中にいるのかも。」
老子を荘子を合わせて、老荘思想という。彼らを道家(どうか)と言います。自然のままに生きることを「道(どう)」と呼んだんだね。これがのちに民間宗教と合体して、道教(どうきょう)となります。仙人(せんにん)等(など)もここから出たようだ。
老子 老子
他にも、〇〇家というのがたくさんあります。例えば、農家(のうか)。農業技術を教えます。陰陽家(おんみょうか)、占(うらな)い師ですね。諸子百家の百は多いという意味でかならずしも百と言う訳ではありません。

生きる力

日本の妖怪(ようかい)


【河童(かっぱ)】
  鬼、天狗と並んで日本でもっともポピュラーな妖怪で、日本中に伝説が残っています。鬼や天狗も妖怪なんですね。川や水の神様だったんでしょうね。
河童ふれあい館(埼玉県志木市本町)河童ふれあい館(埼玉県志木市本町)
【座敷童(ざしきわらし)】
  子供の妖怪で、とてもイタヅラ好き。可愛くて憎めないキャラですね。岩手県の遠野(とおの)あたりが出身地だ。例えは、君たちが5人で遊んでいるとしよう。お菓子を分けようと人数を数えると6人いる。さあ、その後はどうなるのかな。岩手県の遠野あたりで本当に信じられていた妖怪で、今では全国的にも大変有名だね。
座敷童鳥取県境港市・水木しげるロードに設置されている「座敷童子」のブロンズ像
【ろくろ首】
  首が伸びたり縮んだりするのと、首が取れて勝手に飛び回るのがあるんだ。日本だけでなく世界中にいるらしいね。「不思議の国のアリス」でもアリスの首が伸びたり縮んだりするね。
ろくろ首ろくろ首
【のっぺらぼう】
  以下は小泉八雲(こいずみやぐも)の「貉(むじな)」のあらすじであるが、作中に「のっぺらぼう」という言葉は登場しないので、名前は後からつけられたのでしょう。 江戸は赤坂の紀伊国坂は、日が暮れると誰も通る者のない寂(さび)しい道であった。ある夜、一人の商人が通りかかると若い女がしゃがみこんで泣いていた。心配して声をかけると、振り向いた女の顔には目も鼻も口も付いていない。驚いた商人は無我夢中で逃げ出し、屋台の蕎麦屋(そばや)に駆(か)け込む。蕎麦屋は後ろ姿のまま愛想が無い口調で「どうしましたか」と商人に問い、商人は今見た化け物のことを話そうとするも息が切れ切れで言葉にならない。すると蕎麦屋は「こんな顔ですかい」と商人の方へ振り向いた。蕎麦屋の顔もやはり何もなく、驚いた商人は気を失い、その途端に蕎麦屋の明かりが消えうせた。全ては狢(むじな)が変身した姿だった。
のっぺらぼうのっぺらぼう
【狸(たぬき)、狐(きつね)、貉(むじな)】
  日本では、この3つの動物は昔から化けることが出来て、人をだますと言われてきました。本当は、罠を仕掛けたり鉄砲で撃ったりだましているのは人間の方かも知れませんが。貉(むじな)とはアナグマのことらしいのですが狸と良く似ているので。
ニホンアナグマ タヌキ キツネ
写真は左からニホンアナグマ、タヌキ、キツネです。
  以下、日本の妖怪研究の大家をあげておきます。あなたも妖怪に詳しいと自認(じにん)するなら次の三名くらいは知っておいて欲しいね。
【水木(みずき)しげる(1922~ 2015年)】
  日本で妖怪博士と言えばこの人だね。妖怪を主人公としてマンガを沢山描(か)いています。『ゲゲゲの鬼(き)太郎』は有名ですね。目玉おやじ、ねずみ男、砂かけババア、コナキじじい、ぬりかべ、一反木綿(いったんもめん)、他に沢山の妖怪が出て来ます。水木先生は、先の太平洋戦争で左手を失い、右手一本でマンガを描き続けたんですね。
水木しげるマンガのキャラ水木しげるマンガのキャラ達
【小泉八雲(こいずみやぐも) (1850年~1904年)】
  英国から日本に帰化して日本の民間の伝統などを研究して世界に紹介した人。もとの名前はパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)と言います。英国籍(こくせき)を持ってましたが、ギリシャ人とアラブ人の混血とか。奥さんが日本人でとても日本の事を愛していたようですね。彼の書いた『怪談(かいだん)』と本の中には、日本の昔から伝わる妖怪たちが紹介されています。
小泉八雲
【柳田國男(やなぎだくにお)(1875年~1962年)】
  日本の民俗学の開拓者で、『遠野物語』では座敷童(ざしきわらし)や河童(かっぱ)など昔から伝わる妖怪が紹介されています。岩手県の遠野(とおの)は、今でも日常生活の中に妖怪たちが生きている独特の文化を持ったところです。一度、訪問して見たらあなたもきっと妖怪に会えるかもしれませんね。
遠野市

生きる力

チコちゃん

今年(2018)4月から始まったNHK総合テレビの番組(毎週金曜 午後7時57分 | 再放送 毎週土曜 午前8時15分)。「いってらっしゃーいってお別れするとき、手を振(ふ)るのはなぜ?」「かんぱーいってするときにグラスをカチン、あれはなぜするの?」こんな、5才のチコちゃんが問いかける素朴(そぼく)な疑問にあなたは答えられますか?
知らないでいると、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られます。すぐに誰(だれ)かに話したくなる情報満載(じょうほうまんさい)の、いままで考えたこともなかった雑学クイズ。子供(5才との設定)のチコちゃんが毎回大人たちに言うセリフ。
チコちゃん     チコちゃん
 「番組のコマーシャルしてんじゃねえよ!」。クイズの内容はほとんど雑学。ようは知っていても知らなくても大して困らない問題ばかりです。 でも、今セリフ妙にグサッと身に沁(し)みますね。生活習慣に関する生き方の問題です。日頃から疑問に感じたこと、先延ばしにしないですぐ調べて解決することが大事です。学校の勉強も同じです。調べても分からなかった。結構(けっこう)、これが「無知の知」。知らないことを知らないより、疑問として持ち続けてる方がはるかに上だね。
  1日5分でも疑問を調べる習慣を身に着けてみよう。例えば、あなたが100歳まで生きたとしよう。一生の内であなたが勉強した時間は。
    5分/日×365日/年×100年=182,500分、これを時間に直し日直すと、 182,500分÷60分/時÷24時/日=127日   あなたは、127日、つまり4か月と1週間程、他の人より多く生きたことになるんです。人生とは勉強したことの蓄積です。もちろん学校の勉強だけでなく、生きていくため知恵の全部が勉強ですから。もし、5分じゃなくて5時間(かなりの猛勉強か)なら127日の60倍、つまり20年長生きしたことになる。長生きしたけりゃ、勉強しろということか。
 なお、科学の考えの基本は、信じることより疑うことの方が大事だ。
疑問を持つ→よく観察する→仮説をたてる→確かめる(実験、調査)→発表する
くれぐれも納得できない考えをうのみにしてはいけません。間違った仮説をいつまでも信じ込んでいては時間の無駄です。

生きる力

地球カレンダー

地球カレンダーというのが出来ているのをご存知(ぞんじ)ですか。約46億年前に地球が誕生してから現在までを1年、つまり365日に直して見るんだ。46億年を1年とすると、1か月(30日)は約1億8000万年、1日は約1260万年、1時間は約53万年、1分は約8,800年、1秒は約146年となる。地球カレンダーで1秒前とは、日本ではちょうど江戸時代、15代徳川将軍慶喜が政権を朝廷に返すという「大政奉還」のころ。人類の歴史なんて地球の歴史から見ると、本当に大みそか、つまり1年の最後の日の最後の数分間の出来事であることが分かります。
以下、地球カレンダーの主要な出来事を下記の列挙してみます。ただ、昔のことはまだ良く分かっていないことが多いのでここに書かれていることは今後多少書き換えられる可能性はあります。ただし、大きな流れとしてはこんなものです。

1月1日(元旦);地球の誕生。宇宙のチリのような微惑星が互いに重力で引きあって衝突、合体を繰り返し、地球が誕生する。(46億年前)
1月12日;原始地球に別の天体が衝突して月が誕生する。
2月9日;地殻が固まって海と陸が誕生。(41億年前)
2月17日;原始の海の中の化学反応で生命の素材となるたんぱく質や核酸などの物質が合成される(40億年前)
2月25日;最初の生命が生まれる。(39億年前)
3月29日;光合成を行うバクテリアが登場(35億年前)
5月31日;この前後から地球に強い磁場が出来、宇宙から降り注ぐ有害な粒子をさえぎるようになる。光合成を行うシアノバクテリア(ラン藻)が登場し、コロニーを作って酸素の大放出を始める。酸素の大量発生は、他の細菌には大変なこと。なんせ酸素は毒だったのだから。
6月28日;地球全体が氷におおわれる全休凍結が生じる。3回ぐらいあったらしい。
7月10日;細胞に核を持つ真核生物の登場。真核生物が多細胞の生き物に進化。皆さんが知っている植物や動物の先祖だ。(22億年前)
9月27日;多細胞生物の誕生。(12億年前)
11月14日;エディアカラ生物群と呼ばれる大型多細胞生物の出現、骨格を持つ動物も現れる(6億年前)
11月18日;カンブリア紀動物群の出現、生物が爆発的な多様化を始める。
11月28日;植物が陸へ上がる 節足動物が陸へ上がる.
12月3日;大森林が広がる。両生類から爬虫類が分化する。
12月26日;午後8時17分ごろ巨大隕石が地球に激突して恐竜が絶滅 ほかの生物も大量絶滅。 生き延びた哺乳類の中からリスに似た原始霊長類(人類のご先祖様だ)が登場。
12月27日;哺乳類の繁栄が進む。
12月31日;1年の最後の日だ。
午前10時40分;類人猿から分かれた最初の猿人が登場(700万年前ぐらい??)
午後3時40分;ラミダス猿人が登場、直立二足歩行をする。(440万年前)
午後8時35分;新たな原人ホモ・エレクトス登場、火を使い始める。(180万年前)
午後11時37分;ホモ・エレクトスの一部がアフリカで進化して現生人類(新人=ホモ・サピエンス)が誕生(20万年前)。ネアンデルタール人などとも共存。
午後11時58分52秒;農耕牧畜が始まる(1万年前)
午後11時59分46秒;キリスト降誕。この年を西暦0年としたのだ。今年が2018年だから、2018年前の出来事(できごと)だ。
午後23時59分58秒;産業革命が始まる。
午後11時59分59秒; 20世紀が始まり終わる(あっという間だね)。残された時間は1秒だけ。地球カレンダーの1年が終わったらどうなるのかな。次の年を無事迎えられるのか、あるいは核戦争や環境破壊で人類が滅びてしまうのか。いずれにしても1秒以下のあっという間の出来事だね。

生きる力

動物園にようこそ

ここでは、実際の動物にはさわれないけど、動物について色々なことが学べます。まず、ここで取り上げた動物達のリストを下に示します。クリックしてもらえばそこに飛びます。これからも数を増やしていきますのでお楽しみに。
  昆虫園や水族館、植物園も増やしていきましょう。

動物たちのリスト    
ライオン ゾウ コアラ
ハダカデバネズミ オオカミ ヘビ コウモリ ワニ
クジラ ラクダ カメ ウミヘビ ネコ科
有袋類 飛べない鳥達 カモノハシとハリモグラ 変わった動物 一番強い動物は何でしょう

昆虫館へもようこそ

裸坊達の部屋

ライオン        lion

獅子ともいう。英語はもちろんlionです。ライオンはどこに住んでいるのかな。アフリカのサバンナという草原です。アフリカの東側(がわ)だね。アフリカは広い。北側は大分部が砂漠(さばく)。サハラ砂漠です。西のコンゴの当たりには大密林(だいみつりん;ジャングル)がある。トラはジャングルに住むけどライオンは草原でないと住めない。ただし、トラはアフリカにはいません。古代にはライオンは、アフリカ以外でも、ヨーロッパ、中東(ちゅうとう)、インドあたりまで広がっていたことが分かっている。現在でもインドには500頭余りのライオンが生息している。お正月に見る獅子舞(ししまい)は、ライオンを見たことがない人が伝説をもとに想像してかいたのでしょう。ライオンがもとだけどあまり似てないね。ライオンが今インドとアフリカにいることは、昔はずっとその間の地域にも住んでいたということだね。
lion写真はインドライオンです。

動物園にようこそ

ネコ科

ネコ科の動物達はどれも、肉食で獰猛(どうもう)なハンターとしての素質を備えています。可愛い飼い猫もライオンやトラと同じ、食肉目ネコ科という分類に含まれるのです。でも、ライオンもトラも子供の時は可愛いですね。ネコ科の動物には、飼い猫、ヤマネコ、ライオン、トラ、ヒョウ、チータ、ジャガー、ピューマ(アメリカライオン)、ウンピョウ等たくさんの仲間がいますね。
tiger写真は東武動物公園のwhite tigerです。

動物園にようこそ

ラクダ

ラクダは、砂漠の舟(ふね)とも言われ砂漠地帯ではなくてはならない生き物だったのです。自動車の無かった時代、商人たちはラクダの背中(せなか)に荷物(にもつ)を積んで、東西の貿易(ぼうえき)を行いました。ローマ(今のヨーロッパ)とインド、中国をつなぐ道、シルクロードをラクダで往復(おうふく)したのですね。
これらの人々は必ず砂漠を通らねばならないのですが、水も食料もない砂漠を通過することは大変だったんですね。ラクダは馬と異なり途中で水や食料が無くても、背中のコブに蓄(たくわ)えた養分(ようぶん)を使って何日も我慢して歩き続けることができるのですね。
ヒトコブラクダヒトコブラクダ フタコブラクダフタコブラクダ フタコブラクダ写真は東武動物公園のフタコブラクダです。
ラクダ(駱駝)は、哺乳類・ウシ目(偶蹄目)・ラクダ科・ラクダ属の動物で、西アジア原産で背中に1つのこぶをもつヒトコブラクダと、中央アジア原産で2つのこぶをもつフタコブラクダの2種が現存しています。砂漠などの乾燥地帯にもっとも適応した家畜であり、古くから乾燥地帯への人類の拡大に大きな役割を果たしているのです。
ラクダ科の祖先はもともと北アメリカ大陸で進化したもので、200万年から300万年前にベーリング海峡(その時は陸地として繋(つな)がっていた)を通ってユーラシア大陸へと移動し、ここで現在のラクダへと進化したようです。北アメリカ大陸ではラクダ科は絶滅ししましたが、パナマ地峡を通って南アメリカ大陸へと移動したグループは生き残り、現在でもリャマやアルパカ、ビクーニャ、グアナコの近縁4種が生き残っています。
リャマリャマ アルパカアルパカ グアナコグアナコ ビクーニャビクーニャ

動物園にようこそ

有袋類

君たち有袋類(ゆうたいるい)て何か知っていますか。普通君たちが動物園で見る有胎盤類(ゆうたいばんるい)と異なり、お母さんのおなかの中で赤ちゃんが十分大きくなれないため、未熟な状態で生まれた子どもを、育児嚢(いくじのう)で育てる。育児嚢はお腹(おなか)にある袋で、中には乳首(ちくび)があり、子どもはこれをくわえて母乳を摂取する。恒温動物ながら有胎盤類に比べ体温調節機能がやや低いが、カモノハシ目(単孔類)の動物よりはその機能が高いといわれてます。
オーストラリアでは、ハリモグラとカモノハシが単孔類(たんこうるい)として知られています。
カモノハシカモノハシ
ハリモグラハリモグラ
約2億2500万年前に、最古の哺乳類のアデロバシレウスが出現しています(卵を産んでいたと言われています)。
アデロバシレウスアデロバシレウス
有袋類と真獣下綱(普通の哺乳類)とが分岐したのが1億2500万年以上前であるといわれている。1億4000万年前の白亜紀に入ると、西ゴンドワナ大陸がアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立した。また、東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸に分裂しました。中生代白亜紀末(6500万年前)にはアフリカから南米、南極、インド、オーストラリアの各プレートが離れたとされている。6000万年前には南アメリカの有袋類の祖先が当時陸続きであった南極を経由して同じく陸続きのオーストラリア大陸に移住して様々な有袋類へと進化することとなりました。南極大陸は3500万年前には完全に孤立し、オーストラリア大陸も孤立することとなった。この分裂が、オーストラリア大陸でのその後の単孔類の生き残りや有袋類の独自進化につながることになります。
一般に有袋類はオーストラリアに生息するものがよく知られるが、オポッサムは北アメリカ大陸から南アメリカ大陸にかけて生息します。このオポッサム科の種数は70種以上と、有袋類のなかで最大の成功種です。 有袋類は有胎盤類より先に出現し、その後に現われた有胎盤類により生態系の位置を奪われました。しかしオーストラリア大陸と南アメリカ大陸は他の大陸から遠く隔絶していたため、ユーラシア大陸の有胎盤類はこの2大陸に侵入できず、この地域のみ有袋類の世界が生き残りました。オーストラリア大陸は隔絶状態が続いたために、現在でも有袋類は生態系の重要な地位にあります。しかし、南アメリカ大陸は大陸移動の結果、北アメリカ大陸と陸橋で300万年前頃に接続し、これを通って侵入した有胎盤類によって、有袋類中心の生態系は崩壊した。 しかし、オポッサム類だけは生き残り、逆に陸橋を通って北アメリカ大陸に進出している。
有袋類の化石が世界中から見つかることから、有袋類はかつて世界中の広い地域に生息していたことが知られているが、現在では主にオーストラリア区(オーストラリア大陸とパプアニューギニア等)および新熱帯区(南米大陸)にのみ生息し、オポッサム類のみが新北区(北米)に進出しています。オーストラリアでは、競争相手となる他の大形哺乳類がいなかったため、他の地域では見られない多様な有袋類が生息しています。
オポッサムオポッサム
かつてはフクロオオカミのような大型の肉食有袋類がオーストラリアに生息していましたが、人間が持ち込んだイヌ(野生化したものをディンゴとよぶ)などとの生存競争に敗れてしまいました。フクロオオカミは1936年に死亡した個体を最後に、生存が確認された例はなく、絶滅したと考えられています。
フクロオオカミフクロオオカミ(絶滅?)
また、長らく他の大陸から孤立していた南米大陸には巨大な犬歯を持った肉食有袋類のティラコスミルスが生息していました。しかし地殻変動によって北米大陸と繋がると、北米に生息していた同じく巨大な犬歯を持つ肉食有胎盤類のスミロドン(サーベルタイガー)が南米に流入し、生存競争に敗れて300万年ほど前に絶滅したと言われています。
ティラコスミルス→ティラコスミルス(300万年ほど前に絶滅)
カンガルーはとても面白い。カンガルーの真似(まね)をして動いてみよう。カンガルーはいつも2本足で立っているけど、必ず2本の足をいっしょに動かし、ピョンピョンと飛ぶでしょう。人が歩くみたいに両足を交互(こうご)に動かすことは無いよ。こんな移動をする動物他にいないから良く観察してごらん。
tiger写真は東武動物公園のKangarooです。

動物園にようこそ

ゾウ        elephant

恐竜が絶滅してからしばらくすると、哺乳類が適応放散(てきおうほうさん)と言って世界中に広がります。氷河時代は森林が減少し草原が出現します。それとともに哺乳類もどんどん巨大化して行きます。象(ぞう)もその中の代表選手ですね。でも、ゾウ以外にも大きな哺乳類は色々いたみたいです。
毛サイ毛サイ
インドリコテリウムインドリコテリウム
デイノテリウムデイノテリウム
毛サイも氷河時代にいた哺乳類。マンモス象と同じころに生きていました。インドリコテリウム(バルキテリウムとかパラケラテリウムとも呼ばれるが同じものかどうか良く分かっていない)というサイの仲間はゾウよりも大きくキリンよりも背が高かったようです。サイの仲間ですが、角はなく、首と脚が比較的長く、体重は約15~20トンに達したと考えられる。これらは最大級のゾウ目であるデイノテリウムを超えています(100万年前にいたらしい)。
マンモスマンモス
マンモス象は、シベリアの凍土の中から毛や一部肉のついた化石も発見されていて、現生人類と共存していた時期もある。絶滅の理由は色々と考えられているが、人類が狩り尽くしてしまった可能性も高い。雑煮(ぞうに)にして食べちゃったのか。
日本にも何種類かのゾウがいたらしいが、野尻湖発掘で有名なナウマンゾウが有名。旧石器時代に人間たちが狩りをして食べていたらしい。
ナウマンゾウナウマンゾウ
現在生存しているゾウは、おおきく分けて、アジアゾウとアフリカゾウの2種類。アジアゾウはおとなしく人間の仕事を手伝ったり、サーカスの人気者。アフリカゾウはチョット気が荒いようで、家畜には向かないようです。
アジアゾウアジアゾウ アフリカゾウアフリカゾウ

動物園にようこそ

牛は、草食動物の中でも最も進化して繁栄(はんえい)している種です。イネ科の硬い草でも食べられるように消化器官が特別に進化して、胃が4つもあるんです。その中に特別の微生物を飼(か)っていて草の中のセルロースという成分を消化してもらうのです。
哺乳類は、植物が作った栄養のうちデンプンは消化できますが、良く似(に)た分子のセルローズは消化できません。だからたいていの草食動物はおなかの中に微生物を飼って消化してもらうのです。特に牛の消化器官は特別立派で大きな体な中にものすごく大きな胃と腸がぎっしりと詰め込まれています。
牛の消化器官牛の消化器官
牛は人類の歴史なかなり初期から家畜化が進んでいたようです。オーロックスという牛は最初に家畜となった牛と考えられているもの。今の牛と良く似てますね。性格が温和で一日中草を食べている牛は昔から人間のお友達になれたのでしょうね。ホルスタインという牛はミルクをたくさん出すように改良された品種でみなさんが牧場など見るのはたいていはこれですね。
オーロックスオーロックス ホルスタインホルスタイン
ヤクはチベット高原の気候に適応した牛の仲間。寒い所に適応しているんだね。
ヤクヤク
バイソンはアメリカとヨーロッパにいる野生の牛。
アメリカバイソンアメリカバイソン
スイギュウはアジアでは家畜として飼われている。アフリカスイギュウとは違う種類です。
アジア水牛アジア水牛 アフリカ水牛アフリカ水牛

動物園にようこそ

ヒラコテリウム(Hyracotherium)は始新世(ししんせい)に北アメリカ大陸およびヨーロッパ大陸に生息していた哺乳類。現生するウマ科動物の最古の祖先と考えられており、エオヒップス(Eohippus)という別名(シノニム)でも知られています。和名は「あけぼのウマ」。ヒラコテリウムは約5200万年前にはすでに北アメリカ大陸で生活していたとされ、体はキツネと同じくらい。
馬の進化馬の進化 馬は、草原が増えるに従って体を大きくし、指の数を減らしていく。現在の馬は1本指で走るんだね。馬の仲間には普通の馬の他、ロバ、シマウマが含まれる。また、ラバはオスのロバと雌の馬との交雑種。

動物園にようこそ

コアラ        koala

コアラはどこの国に行けば見ることが出来ますか。コアラの一番好きな食べ物は何でしょう。コアラはオーストラリアだけにいる珍(めずら)しい動物です。カンガルー、ワラビーもオーストラリアだけにしかいない動物。これらの動物は有袋類(ゆうたいるい)といっておなかにポケットを持っていてその中で子供を育てます。また、カモノハシやハリモグラは単孔類(たんこうるい)といわれるさらに変わった動物でこれもオーストラリア大陸独特のものです。哺乳類(ほにゅうるい)なのに卵を産むのです。動物園で見る他の哺乳類の動物は有胎盤(ゆうたいばん)類といって、お母さんのおなかの中で赤ちゃんを育てます。哺乳類は、トラや象(ぞう)やシマウマなどです。蛇(へび)やワニやカメは爬虫類(はちゅうるい)、カエルは両生類(りょうせいるい)です。ところで、コアラの好きな食べ物分かりますか。ユーカリの葉です。他のものは食べません。逆に他の動物でユーカリの葉を食べる動物はいません。ユーカリの葉には毒(どく)が含(ふく)まれているからです。コアラは腸の中に特別な微生物を飼(か)っていて、ユーカリの葉の毒をなくして、消化を助けてもらっているのです。コアラはユーカリがないと生きて行けないのです。
koala

動物園にようこそ

ハダカデバネズミ        heterocephalus

みなさん。ハダカデバネズミという動物を知っていますか。体は普通のネズミ位の大きさで毛がほとんどなく、皮膚(ひふ)がそのまま見えてきれいなピンク色の体をしています。アリの巣(す)みたいな巣穴(すあな)を地面に掘(ほ)って、ありと同じような社会生活をしているのです。なんせ女王アリならぬ女王ネズミ一匹が群(むれ)全体を支配?しており、子供をつくるのはこのネズミに限(かぎ)られる。他のネズミは働きネズミ、せっせと子供たちの世話をします。昆虫(こんちゅう)ではこのような社会生活はアリのほか、ハチやシロアリの仲間も知られていますが、哺乳類では、ハダカデバネズミとこれと良く似たダマラランドデバネズミだけです。
lion lion
左;ハダカデバネズミ、右;ダマラランドデバネズミ

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オオカミ        wolf

 オオカミは犬の先祖(せんぞ)と考えられていて、日本では昔は神様としてあがめられていました。アイヌ等の狩猟(しゅりょう)民族では、今でも神格化(しんかくか)されています。農業を中心に生活している人たちにとっては、オオカミはシカやイノシシなど畑を荒らす動物を狩(か)ってくれるのである程度役に立っていたのですね。明治になってからは、家畜を襲(おそ)うこともあって積極的に駆除(くじょ)するようになり、今では絶滅(ぜつめつ)してしまいました。

ヨーロッパの童話(どうわ)では、「赤ずきんちゃん」、「オオカミと三匹の子豚(ぶた)」、「オオカミと7匹の子ヤギ」などオオカミは悪役で登場しますね。ヨーロッパでは、農業と畜産(ちくさん)が一緒に行われるので、羊やニワトリを狙(ねら)うオオカミは大変嫌(きら)われ者です。オオカミの方だって、森の動物達を人間が狩り尽くしてしまったから、食べ物を求めて人里近くに現れるようになったこともあるのですが。
一方「ジャングル・ブック」や「もののけ姫」などに出て来るオオカミは、人間の子供を育てたりして、感情(かんじょう)細やかな優(やさ)しい面もえがかれていますね。オオカミはお父さんとお母さんを中心に数匹の群れで家族生活しています。「オオカミ王ロボ」は、シートンの動物記に出て来るヒローで、オオカミに気持ちになってかかれています。
オオカミは世界中に分布していて、地域によって少しずつ異(こと)なっています。日本にいたオオカミは日本オオカミと呼ばれます。
wolf

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ヘビ        snake

みなさんは蛇足(だそく)という言葉を知っていますか。余計(よけい)なことという意味です。中国の昔の話です。
楚(そ)という国の人が先祖(せんぞ)を祭(まつ)る行事(ぎょうじ)をして、召使い(めしつかい)達に酒(さけ)を与(あた)えました。召使いたちは相談しました。「おおぜいで飲(の)むには足りないが、一人で飲むには充分(じゅうぶん)ある。地面に蛇(へび)の絵を描いて、一番先にできた者が酒を飲む事にしよう」。一人の蛇が真っ先に完成し、その男は酒を引き寄せて飲もうとして、左手に杯(さかづき)を持ち、「私はまだ足を描き足す余裕(よゆう)がある」と言って右手で蛇の絵に足を描き出したが、それを描き終わらないうちにもう一人が蛇を描(か)き上げ、杯を奪い取って、「もともと蛇に足はない。そなたに足を描けるわけがない」(蛇に足を描いたら、それはもう蛇の絵ではなくなり、描いた男の勝利は無効になる)と言って酒を飲んでしまった。おかげで、蛇に足を付けた男はついに酒を飲み損なってしまった。このことから「蛇足」とは、わざわざ余計な事までしてしまう意味の熟語となった。また、物事がうまく行っている時に、調子(ちょうし)に乗ってやたらに手を出すべきではないという教訓にもなっています。

この話も蛇足(かっこ)かもしれませんが、ヘビは足がないことが最大の特徴(とくちょう)です。ヘビは爬虫類(はちゅうるい)です。両生類から進化したヘビの先祖も足があったはずです。トカゲの仲間が地中あるいは水中で生活するようになった時期があり、手足が退化したのだろうと言われています。でも、アシナシトカゲやアシナシイモリもいることが知られています。 ヘビは世界中に分布しておりたくさんの種類がありますが、最大のものはアミメニシキヘビとオオアナコンダで長さは9m位、体重100kg程度のものもいるらしい。日本にいるヘビは、アオダイショウ、ヤマカガシ、毒蛇(どくへび)のマムシ、沖縄の毒蛇ハブ、ウミヘビ等。海外の毒蛇ではコブラ、ガラガラヘビ等が有名。
ヘビの脱皮 アミメニシキヘビ

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コウモリ        bat

哺乳類(ほにゅうるい)で空を飛ぶことが出来るのはコウモリだけでしょうか。ムササビもモモンガも木から木へ上手に飛ぶことは出来ます。でもコウモリみたいにパタパタと羽(は)ばたいて長い時間飛ぶことはできませんね。コウモリの羽根は鳥の羽根とはずいぶん異なっていますね。みなさんはコウモリ傘(かさ)を知っていますか。普通みなさんが使っている傘(かさ)です。金属(きんぞく)の細い骨に布が張ってあるあれです。昔、傘の色は大体黒だったので傘を広げるとちょうどコウモリが羽根を広げたようになるのです。

恐竜がいたころには、空は翼竜という空を飛ぶトカゲが支配していました。ケツァルコアトルスというプテラノドンの仲間は羽根を広げると12mもあったことが化石から分かっています。ところで、コウモリの羽は翼竜の羽とよく似てますね。鳥の羽とはチョット違いますね。恐竜や翼竜が滅びて、鳥類が増えていくその合間を利用してコウモリは進化したらしいですね。コウモリは世界中で見られますが、人のいる場所ではあまり見られませんね。人間が一番の天敵(てんてき)なのかもしれませんね。コウモリも環境が良ければ、巨大なコウモリへも進化できたかもね。そんなコウモリならエサは蚊(か)等では足りないので、凶暴な肉食獣になっていたかもね。
ムササビムササビ
コウモリ
コウモリ
翼竜ケツァルコアトルス

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ワニ      crocodile, alligator

日本において「ワニ(鰐)」は、肉食性で水中生活に適応したワニ目の爬虫類の総称で、ワニ目は、「クロコダイル」「アリゲーター」「ガビアル」の3つの科に分類されます。英語では、crocodileと alligatorとの両方を使い分けています。ここで笑い話。「アメリカから日本に来た少女、日本に来て“Thank you”の意味で“ありがとう”と日本語で言いたくてワニをイメージして「アリゲーター」→「アリガトー」と覚えていたのですが、お菓子をもらって嬉(うれ)しくなって、「おー、クロコダイル、クロコダイル」と連発したそう。言われた方??ですね。アメリカの人、ワニを見てどっちなのか本当に分かるのでしょうかね。良く似ていますね。
「クロコダイル」の代表種はイリエワニやナイルワニといった大型の種で、「ワニ」の中でも最も獰猛(どうもう)な種類とされています。河川や湖、池沼、湿原などの淡水域だけでなく、種によっては汽水域や海洋にも生息し、アフリカ大陸、オーストラリア大陸北部、南北アメリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、キューバ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、ハイチ、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカル西部などの世界各地に分布しています。日本で単に「ワニ」といってイメージされるのはほとんどがこの「クロコダイル」の種類で、人や家畜を襲う「人喰いワニ」とされるのも「クロコダイル」です。
ナイルクロコダイルナイルクロコダイル
「アリゲーター」の代表種はミシシッピワニとも呼ばれるアメリカアリゲーターで、「クロコダイル」の構成種と比較すると温和な種類といえます。河川や湖、池沼、湿地などの淡水域に生息し、南北アメリカ大陸、中華人民共和国の長江下流域に分布しています。
アメリカアリゲーターアメリカアリゲーター
「クロコダイル」と「アリゲーター」の外見上の最大の違いは頭部で、「クロコダイル」はV字型に先端が尖った口を持っていますが、「アリゲーター」はU字型に丸くなっています。カイマンというワニはアリゲーターの仲間。ペットとして飼われているものもおおい。
もうひとつの科である「ガビアル」はインドガビアル1種のみで、魚を捕らえるのに適した細長い口が特徴です。クロコダイルの仲間という説もあります。
インドガビアルインドガビアル

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クジラ-鯨     whale

クジラは、魚ではないですね。みんな知っていますか。海にすむ哺乳類です。少し小さいけどイルカもクジラの仲間です。海にすむ哺乳類他にも知っていますか。アシカ、オットセイ、アザラシ、セイウチ、トド。これらは少しですが陸に上がって歩くことが出来ますね。正確には歩くというより赤ちゃんのハイハイみたいなものですが。他の陸の動物達と違って自分の体を地面から持上げることが出来ないのですね。
シロナガスクジラシロナガスクジラ
これらと違って、クジラはもっと魚に近い形をしていますね。昔の人達は、クジラは魚の仲間と思っていたようです。では、魚との違いはどこにあるのでしょうか。まず、魚はエラ(鰓)で呼吸をします。水の中に溶(と)けている酸素を取り入れるのです。それに比べてクジラは、肺(はい)で呼吸(こきゅう)をします。私達人間と同じです。どんなに長いこと水の中にいても、必ずいつかは水面に出て来て呼吸をするのです。その時にクジラの潮吹きがみられるのですね。クジラが息をする時に一緒(いっしょ)に海水を吐(は)き出すのです。
 また、魚は尾びれを、左右に動かして進みますが、クジラは尾びれを上下に動かして進みます。みなさんは、水泳でバタフライという泳ぎ方を知っていますね。こんな感じで泳ぐのです。
マッコウクジラマッコウクジラ
クジラの先祖は、カバのような動物であったと考えられていますが、長い進化の歴史を経(へ)て、体の形が大幅に変わってしまいました。
鯨は音を使って互いに会話をするということが研究されています。そのうち研究が進むと人間とクジラが会話できるようになるのではと期待されています。

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亀カメturtle

亀という漢字書けますか。カメは英語でなんて言うの。英語の定義では、カメ全般が「turtle」と呼ばれ、そのうちリクガメを「tortoise」と呼んで区別します。セーターなんかで首の長いの「タートルネック」なんて言いますね。カメは、ワニや鳥、恐竜などと同じ時代から生息していてすでに今の形で生き続けています。また、色々な種類のカメがいます。
ゾウガメゾウガメ
あなたは、ガラパゴスゾウガメを知っていますか。記録では、体重400kgを超え、体長は1.87mほどに達するようです。名前の通り、ガラパゴス諸島の固有種です。ガラパゴスはエクアドル領で、大陸と陸続きになった歴史のない諸島です(ずっと離れ小島だったわけ)。そのため独自に進化した動物が多いことで有名です。ガラパゴスゾウガメは植物食で、サボテンや草、葉、地衣類、果実などを食べています。彼らは水分のほとんどを露や樹液などから補給しているため、水なしでも6か月以上生きることができます。体内の脂肪を分解すると、副産物として水が生じ、飲まず食わずでも1年ほどまで耐えることができます。また代謝が非常に遅いことも特徴です。
ワニガメは、名前のとおりワニのように大きな口を持ったカメで、英名もAlligator snapping turtle(ワニのように咬みつくカメ)となっています。ペットとして輸入されて日本国内に持ち込まれました。しかし成長すれば1メートルほどにもなるので飼育は困難で、野生化した個体が定着してしまい、現在大きな問題になっています。口の中には小さくて細い、鮮やかなピンクをしたミミズのような舌があります。ワニガメは水中でこれをまるで小さな生き物かのように動かして、近寄る魚を捕食しています。飼育されていたワニガメが捨てられて、野生化していることが問題になっています。普通に生活していればワニガメに咬みつかれる可能性はまずありません。ワニガメは産卵の時以外は常に水中にいます。しかも綺麗な川ではなく、池や沼のような濁った場所を好みます。つまり、人間のほうからそういった池や沼の中に足を入れなければ、絶対に接触しないわけです。もしワニガメを見かけたなら絶対に手を出さず、警察に連絡するようにしてください。ワニガメは自分の体より大きなワニ以外に天敵がいません。つまり日本では完全に無敵というわけです。
ウミガメは水族館で見かけますね。大変泳ぐのが上手です。でも砂浜歩くことは大変です。卵を産むために砂浜にやっていくウミガメは本当に大変そうです。やっと産んだ卵を鳥や人間たちに食べられたりしてウミガメはずいぶん減ってしまったらしいです。生まれたばかりのウミガメは小さな体で一生懸命砂浜から海に向かって歩きます。無事に海までたどり着いて欲しいですね。
ウミガメウミガメ
ペットして飼われることが最も多いのはミドリガメでしょう。ミドリガメは20~30年は生きるとされる、とても長生きな動物です。一所懸命に泳ぐ姿や気持ちよさそうに日向ぼっこをする姿などは見ている者に癒(いや)しを与えてくれます。ここで、ミドリガメの上手な飼い方を調べて見ましょう。
ミドリガメ ミドリガメ
1.まず、適当な大きさの水槽が要(い)ります。水槽のレイアウトは基本的に水場と陸場の二つを作りますが、幼体と成体では微妙に違います。幼体ではやや水場のほうを広くしま 成体ではちょうど半々くらいのレイアウトにします。また子ガメは泳ぎが下手なのであまり水をたくさん入れません。溺れてしまう事があります。甲羅が隠れるくらいでちょうどいいくらいでしょう。
2.カメは変温動物なので動き出すためには日向ぼっこして体を温めることが必要です。体を乾かせて日光浴のできる陸地は必ず作ります。これはレンガやそこいらの石を使えばすぐにできます。その際に気を付けることは、ミドリガメが登りやすいように端っこを斜めにしてあげることです。段差がありすぎて登れないことがあると体力を消耗してしまいます。 また、ミドリガメが安心できるように隠れられるスペースも作っておくといいです。水草を浮かべてシェルターにするのもレイアウトが格好良くなりなかなか風流です。
3.水替(か)え
水深が浅い場合は水のろ過装置を付けられませんが、ある程度深いのであればろ過装置を付けたほうがよいでしょう。付けない場合は毎日水を交換しなければなりません。
4.飼育ゲージ
ミドリガメは成長するにしたがって体が大きくなりますから、それにあわせて飼育ゲージも大きくしていきましょう。また、なるべく広い容器で買ってあげましょう。
5.ミドリガメの餌(エサ)
ミドリガメは雑食性で、人間の食べるものなら比較的何でも食べるようです。ただし、お菓子やカマボコ・ハムなど糖分や塩分の多いものを与えるのはやめましょう。
6.ミドリガメの餌の与え方
餌は決まった時間に与えましょう。生後一年目までの子ガメは1日1回カメの頭と同じ大きさを与えます。それ以後は2日に1回、頭と同じ大きさの量を与えます。配合飼料は栄養バランスの優れた主食になります。ですから、なるべく配合飼料を与えるようにします。
初めから配合飼料を食べてくれる場合はそれでかまわないのですが、そうでない場合は魚の切り身や肉の切り身、生餌や乾燥イトミミズや乾燥エビなどを与え、徐々に配合飼料に移っていきます。配合飼料が主食の場合でも、生餌や切り身が主食の場合でも2日に1回レバーを与えると良いようです。エサの食べ残しがある場合は量が多すぎます。残した餌はすぐに取り出しましょう。水が汚れる原因になります。
しかしなかなか食べてくれないことも。
その時は他のエサから徐々に移しましょう。
■生餌
淡水魚(小魚)、ミミズ、イトミミズ、おたまじゃくし、エビ、ザリガニ、ナメクジ、カタツムリ タニシ、水生昆虫など。食欲のないカメには生餌を与えると効果的です。
■肉
鳥のささ身、魚の切り身、牛、豚、鳥レバーなど。
■植物
にんじん、キャベツ、小松菜、りんご、バナナ、アボガドなど。
■加工飼料
乾燥エビ、乾燥イトミミズ、乾燥アカ虫など。
なお、肉の脂身は食べさせてはいけません。白い糞をするのですが、これが厄介です。
水質がめちゃくちゃ悪くなります。まるで石鹸を溶かしたみたいに水面が泡立ちます。
7.ミドリガメの日光浴
日光浴は必ず行いましょう!カメには日光浴が必ず必要です。カメは日光に含まれる紫外線を浴びることによって骨や甲羅の形成をしていますが、これをしないとビタミンDを体内で合成することができず、甲羅の変形や軟化などをもたらします。カメは変温動物ですので自分で体温を上げることができません。午前中に日光浴をすることによって体温を上げ活動に備えます。ですから最低週3回は日光浴をさせます。
夏場、長時間日光に当てていると、温度が上がりすぎてカメが死んでしまいます。水槽の温度は日中26度~30度、夜は18~23度くらいに保つようにしましょう。40度を超すと泡を吹いて死ぬことがあります。
8.保温について
カメは変温動物ですから、ちゃんと保温してあげるようにしましょう。保温にはスポットライトを用います。専用のスポットライトを甲羅干しをする岩場に当たるように設置します。 9. さわっても大丈夫? ミドリガメはサルモネラ菌を保有していることがあるので、触ったら必ず石鹸で手を洗いましょう。そのままの手で食事をしたり目をこすったりすると、病気が移ります。
10.水替え
カメは大量の糞をするため、すぐに水が汚れてしまいます。また、水槽の水がカメの飲み水です。汚いとカメが水を飲むことができずに脱水症状を引き起こします。色々な病気にかかってしまいます。目安としては夏場は水替えが二日に一回、掃除は一週間ごと。冬は1週間に水かえがいっぺん、掃除は二週間に一回行うと良いでしょう。しかし、汚いと思ったらすぐに交換したほうがいいです。
以上、専門家の意見をまとめたものですが、結構気を使うことが多く大変みたいですね。どんな生き物でも飼う時は注意が必要です。それは人間の子供を育てるのも同じことです。でも、生き物は話をすることが出来ないので、より深い知識が必要なのです。でも、手間をかければそれだけ可愛(かわい)くなるものですよ。

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ウミヘビ

この話は、「さかなクン」の本から知った話です。みなさんはテレビで良く「さかなクン」を見かけるでしょう。面白いキャラクターですがお笑い芸人ではありません。魚に関する知識は生半可でない魚博士で研究者。魚のことみんなに知ってもらいたくてあんな仕事しているんだよ。好きな魚の仕事しているので楽しそうですね。仕事が大変だとぼやいている大人達、本当は好きじゃない仕事しているのかもね。仕事も勉強も楽しくなくちゃうそだ。イヤイヤ勉強していると自分の身につかないぞ。
さて、これから紹介する「ウミヘビ」。ヘビなの。魚なの。答えはどちらも正解です。ヘビの仲間のウミヘビと魚の仲間のウミヘビの両方がいるのです。
クロガシラウミヘビクロガシラウミヘビ エラブウミヘビエラブウミヘビ
まず、ヘビの仲間のウミヘビ。毒があってかみつくものが多いから要注意だ。クロガシラウミヘビはコブラ(インドあたりに住むマムシより猛毒)のヘビよりさらに強い毒を持っている。エラブウミヘビも毒蛇、どちらも沖縄に行けば会えるよ。会いたくないけどね。
シマウミヘビシマウミヘビ
魚の方のウミヘビは、細長い魚だ。ウナギ、ハモ、ウツボ、ドジョウ等と同じだね。シマウミヘビは、毒蛇のクロガシラウミヘビと良く似ているね。毒蛇の真似(まね)をして天敵(てんてき)から身を守る。自然界ではよくあるパターンだ。どんな魚かは、ネットで画像を探してみると分かるよ。

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飛べない鳥達

ニワトリやアヒルもあまり飛ぶのはうまくなさそう。でも、これらの鳥たちが飛ばなくなったのは最近のこと、ニワトリなんか野生化すると結構飛べるようになるんです。野良犬(のらいぬ)とか野良猫(のらねこ)がいることはご存知でしょうが、野良ニワトリなんて言うヤツもいるんです。昔はお祭りなんかでヒヨコを売っている人がいて、子供たちがペットして買って帰ります。大抵はこういうヒヨコは卵を産まないオスなんです。結構大きくなると気が荒くなって子供の手に負えなくなるのでこっそり捨ててしまうのでしょう。こうして野生化したニワトリは、飛ぶことを覚(おぼ)えて仲間を集めて強力な暴力集団となって近隣の人達を困らせます。犬や猫も頭の上から攻撃されてはかないません。最近は、ヒヨコを売っている店も無くなりましたが。
でも、ここで紹介する飛べない鳥は、ずっと昔に飛ぶことをあきらめてしまった鳥の仲間たちです。まずは、走鳥類(そうちょうるい)。名前のとおり走るのが得意なのですね。走鳥類には、ダチョウ、エミュー、レア、キュウイなどがあります。既に絶滅したエピオニルスやモアもこの仲間ですね。
ダチョウ
漢字では駝鳥と書きます。駱駝→これはラクダ。住んでいるのはアフリカ。
ダチョウダチョウ
ヒクイドリ
ヒクイドリはインドネシア、ニューギニア、オーストラリア北東部の熱帯雨林の高山地帯に分布していますが、絶滅が危惧されている種です。体重はダチョウに次いで重い。ヒクイドリは、見かけ以上に恐ろしい鳥で、ナイフのようによく切れる足の爪で腹部を蹴られたりすると内臓が飛び出し死者が出るとか。
ヒクイドリヒクイドリ
エミュー
これもオーストラリア。身長はダチョウについで高いが、体重はヒクイドリよりは軽い。
エミューエミュー
レア
南米のダチョウに似た大型の走鳥類です。
レアレア
キュウイ
ニュージーランドに生息する飛べない鳥類です。果物のキュウイと似ていてとてもかわいいね。果物「キウイフルーツ」は、ニュージーランドからアメリカ合衆国へ輸出されるようになった際、ニュージーランドのシンボルであるキーウィに因んで1959年に命名されということ。やっぱり似ているはずか。
キュウイキュウイ
上の鳥たちはみな走鳥類に属しますが次のペンギンは異なります。走ることはあまり得でなく、泳ぐ方が得意みたいですね。南極に住んでいるのが皇帝ペンギンとアデリーペンギンの2種。ガラパゴスペンギンのように赤道直下にも住んでいます。たくさんの種類のペンギンがいますが、ペンギンがいるのは南半球だけ。北半球にはいません。だからペンギンはホッキョクグマに食べられる心配はないわけです。
皇帝ペンギン皇帝ペンギン

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カモノハシとハリモグラ

 みなさんは、カモノハシとハリモグラと言う動物を知ってますか。この二種類の動物はオーストラリア(タスマニア島を含(ふく)む)とニュージーランドだけに住んでいる生きた化石ともいわれるものすごーく珍(めず)らしい動物なのです。オーストラリアは、他の大陸とは長い時代切り離されていたため、他にも珍しい動物がたくさんいます。代表は、有袋類(ゆうたいるい)という哺乳類(ほにゅうるい)の仲間です。カンガルー、ワラビー、コアラが有名です。これら有袋類は、みなおなかの外側に袋(ポケットみたいですね)をもっていてこの中で赤ちゃんを育(そだ)てます。タスマニア島にはタスマニアデビルという肉食の有袋類がいましたが、白人が持ち込んだ犬が野生化して、タスマニアデビルは絶滅してしまったようです。

 ところで、カモノハシとハリモグラは、単孔類(たんこうるい)と言って哺乳類なのに卵を産み、くちばしを持っているんです。単孔類の母親はおっぱいをもたず、子供は皮膚(ひふ)から分泌(ぶんぴつ)してくるミルク状の汁をなめて大きくなります。

最初の哺乳類は、単孔類だけだったのが、有袋類が出現して単孔類を追いやり、オーストラリア大陸以外の大陸では、その後出現した有胎盤類(ゆうたいばんるい)に有袋類が追い出されてしまったのです。有胎盤類とは、おなかの中で赤ちゃんを育てる普通の哺乳類で、ゾウ、キリン、サル、人間、たいていの哺乳類はこの中に含(ふく)まれます。
【問題1】右と左を線で結びなさい。
  コアラ・              ・有胎盤類(有胎盤類;おなかの中で子供を育てるよ)
  ライオン・             ・爬虫類(はちゅうるい)
  ペンギン・             ・単孔類(たんこうるい)
  ハリモグラ・            ・有袋類(ゆうたいるい)
  タスマニアデビル・         ・鳥類
  イグアナ・             ・両生類
  カエル・              ・人類
【問題2】次の漢字を練習しましょう
(1)ほにゅうるい(      )、(2)ちょうるい(    )、(3)ひふ(    )、(4)たんこうるい(     )、
(5)はちゅうるい(      )、(6)たいりく(   )、(7)りょうせいるい(     )、(8)そだてる(   )、(9)たまご(   )
生物の勉強するならこんくらいの漢字はちゃんと書いてね。

【問題3】写真の動物は何でしょうか。
      タスマニアデビル カモノハシ ハリモグラ

左上→タスマニアデビル、右上→カモノハシ、左下→ハリモグラ

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変わった動物

この動物園にしかいない特別変わった動物を紹介しよう。名前をアニマルXという。類人猿に属するXは、ゴリラやチンパンジーとは遺伝子の差は数%程度なのでかなり知能は高いと思われるし、当園のX本人自身は動物の中では、最優秀と信じている。非常に几帳面(きちょうめん)な性格で、朝に家を出ると夜には自宅に必ず帰ってくるので檻(おり)に入れて飼育(しいく)する必要はまったくない。ただ、ラベルを付けて黙(だま)って観察していればOKだ。トラやシマウマと違って、将来大人になったらどうなるかという明確なビジョンがなかったため、親や調教師(先生)の薦(すす)めどおりに、有名私立の学校を卒業し、大手で安定しているといわれる会社に所属している。会社には上司(じょうし)と言われる調教師がたくさんいる。だから日中は、飼育の手間は全くかからず会社に任せておけば安心だ。本人は頭が良く知識が豊富だと思っているが、その中身はみなテレビやネットの受売(うけうり)りで自分というものが全くない。基本的には自分からは何も学ばない。ただ、教えられたことは忠実に守るので調教の効果は大きい。自分より権威があり偉いと思われる人のいうことは良く聞くが、子供や貧しく弱い人の言うことは無視する。Xという動物は社会を作って生活しており、科学技術とやらを発達させているが、個人レベルでは全く無能で残念(ざんねん)な生き物だ。

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一番強い動物は何ですか

野生の動物達は皆住んでいる場所が違うし、必要もないのに戦うことは無いでしょうから、野生の生き物同士が戦う所はめったに見ることはありません。でも、とりあえず無理に決着をつけるとすると、現在は陸上ではアフリカゾウ、海ではシャチというのが定説になっているようです。
まず、陸上ではカバは大型のナイルワニを簡単に噛み殺し、ワニが最大級でも互角以上の戦いとなりそう。ライオンやアフリカスイギュウはシロサイやクロサイに歯が立たないらしい。シロサイとクロサイはカバに対してやや優勢。アフリカゾウはサイを一方的に攻め、殺してしまうことも多い。動物は強そうな相手にはめったに近寄らないでしょうが。ヒグマはトラと互角かやや優勢、ホッキョクグマはセイウチのオスに勝てないので、どちらもカバやサイ、もちろんアフリカゾウには勝てないと思われています。
次は海の動物。まず、シャチはホオジロザメに圧勝。マッコウクジラとは互角で大型のオス同士が戦うことは無いが、動きの速さと有効な攻撃手段(肉を食いちぎるのに向いたアゴと歯)でシャチ有利かもね。なお、海にも入るイリエワニはホオジロザメと互角か少し優勢くらいなので、シャチには勝てないと思います。

動物園にようこそ

昆虫館へもようこそ

目次    
昆虫とは チョウチョ セミ

昆虫とは

動物園と言えば動物がいるところ、でも昆虫というのは種類がものすごく多いし、哺乳類や爬虫類と比べで体もつくりも全くことなっているし、またサイズもかなり小さい。でも昆虫を通して世界を見るととても面白い。まず、生物の分類から昆虫を見てみよう。
   真核生物ドメイン→動物界→節足動物門→昆虫綱
まず、生物は真正細菌、古細菌、真核生物に分類される。真核生物は動物、植物、菌類、原生生物などに分類されるが、君たちが知っているのは動物と植物だろう。あと、キノコは植物でなく菌類だ。ここは、動物園なので植物界や菌界は置いておいて、動物界を見てみよう。昆虫は節足動物門に含まれる。普通の動物園で見られる哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類は、すべて脊椎動物門に含まれている。「門」の数は他にたくさんあるのだが、これは別のところで勉強してください。たいていは海の生き物ですが陸にもいろいろ変わった生き物がいるのです。例えば、ミミズ、ヒトデ、ウニ、クラゲ、サンゴなど。でも、脊椎動物門と節足動物門は最も成功している仲間たちだ。
節足動物門の先祖は既(すで)に古生代カンブリア紀には登場する。例えば、アノマロカリスや三葉虫がそうだ。古生代のデボン紀になると節足動物門の仲間はいち早く陸上に進出。脊椎動物門の先祖たちがまだ足を持たずに水辺でゴソゴソ動いている時代だ。古生代石炭紀になると節足動物門からは昆虫が出現し大繁栄する。昆虫は陸上生活大変うまく適応したの、昆虫は現在でも陸上か淡水の池、川に生息し、海の住み昆虫は知られていない。
節足動物とは足が節状の関節でできており、体の外側に殻を持ち、体の中には骨を持っていません。節足動物には昆虫以外にもカニ、サソリ、クモ、ムカデ、ダンゴムシ等沢山いるよう。
昆虫昆虫
昆虫の特徴は、
1. 体が頭、胸、腹の3つに分かれている。
2. 胸には3対に脚と2対の羽がある。
3. 頭には触覚というヒゲみたいなものがある。
4. 目は複眼というもので、多数の目が集まって一つの目を作る。
以上のことを頭に入れて昆虫の世界を探検してみましょう。

昆虫館へもようこそ
裸坊達の部屋

チョウチョ

チョウチョは何を食べる。花の蜜だ。他の物を食べる種類もいるかも知れないが、普通ストローのような口を伸ばして花の蜜を吸ってるね。チョウチョの先祖が出現するのは恐竜時代の末期、白亜期で花を咲かせる植物の誕生にあわせて出てきたようだ。被子植物の誕生と一緒だね。でも幼虫は葉っぱを食べる。だから野菜を作っているお百姓さんにはあまりうれしくない存在かも。
蜜を吸う
節足動物の昆虫は、成長するときは脱皮といって体の外側の皮を何度も脱ぎ捨てて、新しいを皮膚を作って成長する。脱皮というのは蛇や一部の爬虫類両生類もやっていることでそんなに珍しいことではない。でも、昆虫の場合、幼虫(ようちゅう)から成虫(せいちゅう)になるときの変化は半端でない。君たちは土の中にいたセミの幼虫が穴から出てきて木にとまって脱皮するところを見たことがありますか。親と子は全く異なった形だね。チョウチョの場合、もうひとつ蛹(さなぎ)という段階があるんだ。チョウチョの幼虫は、自分の周りに殻を作ってその中で冬眠してしまう。春になって暖かくなると青虫のような醜(みにく)い幼虫は、美しいチョウチョに大変身して出てくるのだ。
ナミアゲハナミアゲハ(成虫)   キアゲハキアゲハ(成虫)   クロアゲハクロアゲハ(成虫)   カラスアゲハカラスアゲハ(成虫)  
ナミアゲハナミアゲハ(幼虫)   キアゲハキアゲハ(幼虫)   クロアゲハクロアゲハ(幼虫)  
 チョウチョはたくさんの種類がいて、皆少しずつ色や模様が異なっている。有名なのはアゲハチョウ。ナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハなどがいる。モンシロチョウやモンキチョウはよく見かけるね。
モンシロチョウモンシロチョウ(成虫)   モンシロチョウモンシロチョウ(卵→幼虫)   モンシロチョウモンシロチョウ(幼虫)   モンシロチョウモンシロチョウ(蛹(さなぎ))  
モンキチョウモンキチョウ   モンキチョウモンキチョウ  
シジミチョウ、セセリチョウも小さいけど立派なチョウチョだ。
ベニシジミベニシジミ   セセリチョウセセリチョウ  

昆虫館へもようこそ

セミ

セミは何を食べるんでしょう。セミの成虫は針のような口で木の汁を吸うんだ。でも幼虫は土の中で生きている。まるでモグラみたいに土の中にトンネルを掘って暮らしている。数年間土の中の暗闇で過ごし、成虫になって地上に出てきて、せいぜい1週間程度で死んでしまう。この1週間の間で、交尾をして子孫を残さないといけない。だから、オスのセミは一生懸命(けんめい)鳴いてメスを呼び寄(よ)せているんだ。幼虫はどうも木の根の汁を吸っているらしい。だから脱皮して成虫になるときはその木に登ってくるんだね。
ニイニイゼミニイニイゼミの脱皮   ニイニイゼミニイニイゼミの脱皮  
クマゼミクマゼミ   ミンミンゼミミンミンゼミ   アブラゼミアブラゼミ  
ツクツクボウシツクツクボウシ   ヒグラシヒグラシ   ニイニイゼミニイニイゼミ  
セミの名前、日本で見られるのはクマゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ニイニイゼミだろう。全部知っている人いるかな。どの蝉も泣き方は個性的だね。「シャー、シャー」「ジャワ、ジャワ」「ミンミン」、「ホーシツクツク」、「カナカナ」、「チーチー」。このように擬音語(ぎおん語)を使っても本当の鳴き声は分からないよね。やっぱり本物の鳴き声を聞いてみないと。
クマゼミはもともと西日本でしか見られませんでしたが、最近は気候の温暖化のせいか関東地方でも声が聴けることがあるらしい。

昆虫館へもようこそ

古代の海への大冒険

古代の海への大冒険目次    
はじめに ピカイア 生命の誕生 カンブリア以前
エディアカラ生物群 カンブリア大爆発 オルドビス紀の海 シルル紀の海
デボン紀の海と陸 石炭紀 ペルム紀

裸坊達の部屋

【はじめに】

NHKのeテレで「ピカイア」というアニメ番組があったのを知っていますか。色々な変わった生き物が登場するのでわくわくしますね。ここ50年ぐらいの間に沢山の発見があって、地球の歴史(れきし)が大きく書き換(か)えられています。みなさんは、今の大人たちより遥(はる)かにたくさんの地球についての知識(ちしき)を得ることが出来るんです。 ピカイアの世界は今から約5億年位(くらい)前の海の中。そこでは、今までいなかった新しい生き物たちが次々と登場します。たいていの生き物達は、今の生き物達の先祖(せんぞ)に当たる訳ですが、地球の歴史の中ですでに絶滅してしまった種もたくさんあります。我々の先祖に当たる生物達が頑張(がんば)って生き残ってくれたおかげで、今の我々がいるのです。これらの生物達の生き残りのための戦いのストーリー、調べれば調べるほどワクワクしますね。
ピカイアピカイア

古代の海への大冒険

【ピカイア】

ピカイアという生物は、今の脊椎(せきつい)動物の先祖かそれに近い生物であると推測されています。ピカイアが生きていたのは「カンブリア紀」という時代です。今から約5億4200万~約2億5100万年前位の昔のこと。カンブリア紀より前の時代は一括(いっかつ)して先カンブリア時代と呼ばれます。地球が46億年前に誕生してから約40億年たってやっとカンブリア時代に入るのです。カンブリア紀は古生代と言うより大きな時代区分の最初の時代。古生代は全部で6つに分かれます。地球の歴史(れきし)に興味(きょうみ)のある人は、覚えておいて損は無いよ。カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、二畳(ペルム)紀。古生代は約5億4200万~ 約2億5100万年前です。古生代の次が中生代、恐竜が大活躍する時代。恐竜が絶滅して哺乳類と鳥類の天下となるのが新生代。6500万年前から現在まで。地球の歴史から見るとカンブリア時代なんてごく最近の出来事なのですね。

古代の海への大冒険

【生命の誕生】

では、カンブリアの海の冒険(ぼうけん)を始めましょう。その前にカンブリアの海が出現するまでのストーリーを見ておきましょう。まず始めに宇宙の塵(ちり)が集まって太陽系が形成されます。だいたい46億年くらい前と推測(すいそく)されています。原始の太陽の周りのたくさんの微惑星ができ、それらが互(たが)いに衝突合体(しょうとつがったい)を繰(く)り返し、惑星が誕生(たんじょう)します。第三惑星の地球は太陽からの距離が適当だったために表面に海と大気が出来ます。水星と金星は太陽に近すぎ、木星、土星は遠すぎます。今の火星は荒涼(こうりょう)とした極寒の砂漠ですが、昔は水があり生命が生まれていたかも知れないとNASA(アメリカ航空宇宙局)が探索中です。見つかると面白いですね。多分、顕微鏡(けんびきょう)でしか見られない微生物でしょうけど。最初の生物がどのように誕生したのかは、未だに生命科学の謎です。細胞膜に包まれていて、外から栄養を取りこみ自己増殖(ぞうしょく)する。このような生物が何らかの理由で誕生したのです。そして初めからDNAとかRNA等の遺伝情報を持っていてそれを現在までリレーのように伝えて来ています。つまり、我々生き物たちはすべてこれらの微生物の子孫ということです。これらの微生物は20~30億年前にはすでにいたことは化石の研究から分かって来ています。

古代の海への大冒険

【カンブリア以前】

最初の生命の誕生から、カンブリアまでずいぶん時間がかかりますね。この間に地球の環境も大きな変化をするのです。最初マグマの海だった地球冷やされた海が出来ますが。いったん冷えすぎて全休凍結(ぜんきゅうとうけつ)と言って、地球が氷の惑星になってしまう時期があるのです。そこで総ての生物は絶滅か。ところが生命はこの氷の世界を生き延びたのです。水という物質は不思議なもので凍(こお)って固体(こたい)になると軽くなって水に浮くのです。だから地球表面が凍りついていても海底には水が残っているところがたくさんあったのかも知れないと推測されています。
 当時の空気は今とは異なります。今よりずっとたくさんあって二酸化炭素が主役。酸素は全然と言っていいほどありません。空気は軽いのでどんどん宇宙へ逃げて行ってしまうんです。二酸化炭素の温暖化作用が凍結から地球を救ったと言われています。そして、地球の大気を激変(げきへん)させる大事件が生物自身の手で行われます。 シアノバクテリア
シアノバクテリアの登場です。上の写真のような生き物。シアノバクテリアはたくさんある二酸化炭素を利用して、太陽光のエネルギーを利用し、水と二酸化炭素を使って自らの栄養をつくりだすことに成功(せいこう)します。無尽蔵(むじんぞう)に利用できる水と二酸化炭素を大量に利用して大繁殖(はんしょく)するのです。その結果、廃棄物(はいきぶつ)として大量の酸素が大気中に吐き出されます。シアノバクテリアは藍藻類という原始的な藻類の仲間。化石も残っています。ストロマトライトという石です。ストロマトライトは藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成されるもので、
ストロマトライト
      1.藍藻類(らんそうるい)が砂や泥の表面に定着し、日中に光合成を行う。
      2.夜間の休止期には、泥などの堆積物を粘液(ねんえき)で固定する。
      3.藍藻類は呼吸するために上部へ分裂(ぶんれつ)し、翌日には再び光合成を始める。
この繰り返しで、ストロマトライトは徐々(じょじょ)にドーム型に成長します。成長の速度は大変遅く、1年に数mm程度です。また、断面にある縞模様から、当時の一日の長さが推測できるそうです。オーストラリアでは今でも見ることができますが、これが古代のものと同じかどうかは要検討です。現在の海には色々な生き物が住んでいるし環境も相当変化していますから。
ストロマトライト
でも、これは他の生物達にとって大迷惑なこと、それこそ死活問題だったのです。酸素が大量に吐(は)き出された証拠(しょうこ)は、世界各地に見られる縞状鉄鉱石です。これは大量に発生した酸素が海に溶けていた鉄を酸化させて海底に酸化鉄として沈殿させたもの。一種の化石です。世界の鉄鉱石の鉱山はたいていこの時に出来たものです。
縞状鉄鉱石 縞状鉄鉱石
酸素は非常に化学反応をしやすい物質で基本的に毒(どく)なのです。生命とは力強いものですね。この毒の酸素を逆に利用して生きる微生物(びせいぶつ)が現れます。すると、その微生物を自分の体に取りこんで酸素(さんそ)を利用する生物が現れるのです。生物と言っても実際は未だ、単細胞。一つの細胞が一つの生き物です。この合体で生まれたのが真核細胞(しんかくさいぼう)。真核細胞は原核細胞が原核細胞を取りこんで新しい細胞ができる。こういうのを共生というのです。私たちの体はすべて真核細胞で出来ています。植物だって動物だってみな細胞からできており、その細胞は真核細胞です。原核細胞も深海の熱水鉱床の近くや動物のおなかの中など生きていく場所を見つけてひっそりと生きています。どれも酸素が大嫌いな生き物(細菌)です。
実はシアノバクテリアが出て来て、地球の酸素がいっきの増えたかと言うとそうでもないらしいです。最初のシアノバクテリアがでてから地球上に酸素がたまるまでには、数億年の時間がかかっています。強力なライバルが頑張っていました。酸素の代わりに硫黄を利用する細菌がいたのです。出来た酸素をどんどん消していきます。酸素と硫黄は化学的に良く似ているのです。これらは今でも温泉とか深海の熱水噴出孔の近くで頑張って生きています。もちろん原核細胞の細菌です。
 真核細胞が出来てようやくカンブリアの生物大爆発の一歩手前まで来ました。真核細胞は、いくつかのものが集団で固まって存在するようになり、そのうち細胞間で役割分担が生じてきます。そうして、細胞をつなぎ合わせる糊(のり)の役目をするのがコラーゲンというたんぱく質です。これも酸素があるおかげで出来る物質です。細胞の役割が決まって来て、上下とか前後あるいは裏表とかの構造が出来てきます。海の中にはまだたくさんの栄養分が溶(と)けていたのでしょうか。

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【エディアカラ生物群】

エディアカラ動物群エディアカラ動物群 カルニアディスクスカルニアディスクス ディッキンソニアディッキンソニア
先カンブリア時代の最後、カンブリア紀のちょっと前です。オーストラリアのエディアカラという土地で最初の化石が発見されました。細胞の役割が決まって来て、上下とか前後あるいは裏表とかの構造が出来てきます。海の中にはまだたくさんの栄養分が溶(と)けていたのでしょうか。体の表面から栄養を取っていた。まだ、口とは手とか目は無いようです。これらは動物とされていますが動くことは無いようです。それでは植物と動物の違(ちが)いは。光合成をすること。それじゃわからないね。だって光合成なんて化石に残らないから。何も食べたりせずただ海の中にじっとしているだけ。楽な生活でしょうけど、楽しみもないね。

古代の海への大冒険

【カンブリア大爆発】

さあ、お待(ま)ちかねのカンブリアの海だ。海の中に溶けていた栄養分はエディアカラ紀に食べつくしてしまったのでしょう。自分で食べ物を調達(ちょうたつ)しないといけません。生物の世界で食うもの食われるものの競争(きょうそう)が始まります。動物達はサバイバルのため色々な工夫をするようになります。手足やヒレが発達したり、食べるための大きな口が出来たり。最も大きな特徴は目を持ったことでしょう。エディアカラの動物と言えばピザパイみたいな形で、海底にじっとしていただけだったのにね。これからどんな動物達がいたのか調べて見ましょう。でも、分かることは化石の残っているものだけです。それでも今の動物達と似(に)たものもあるけど、全然違っているものもあるね。
オレノイデスオレノイデス
三葉虫(さんようちゅう、Trilobite、トリロバイト)は、カンブリア紀に現れて古生代の終期(ペルム紀)に絶滅した節足動物です。古生代を代表する海生動物。化石としてもたくさん発掘されており示準(しじゅん)化石としても用いられています。示準化石とはその化石が見つかればその地層の年代が分かるほどたくさん出る化石。古生代と言えばまずは三葉虫と言う訳(わけ)です。
オレノイデスはカナダのバージェス頁岩から発掘されたもの。バージェス頁岩層からはカンブリア紀の珍しい化石が最初に発見されました。オレノイデスは全長が8.5cmですからそれほど大きいわけではありませんがこの時代としては相当大きい方になるかもしれません。三葉虫は堅いからに包まれていて簡単には攻撃できないでしょう。でも、三葉虫にはこの当時最大の捕食者と言われるアノマロカリスにガブリとかじられた跡(あと)のある化石も出ています。
アノマロカリスアノマロカリス
アノマロカリスは、この時代最大最強の捕食者です。大きいので最大1m程度もあったようです。当時としては1mは超巨大。向かうところ敵なしです。何故か直接的な子孫を残すことなく絶滅してしまったようです。この復元も大変苦労したようで最初は各パーツが別々の生き物のものとしていくつかの生物として別々に復元されました。まず、変わっているのは口でしょう。口は円形で周りに歯があります。目が見えるし、手足もあり、口でかじることもできるので当時としては最強の捕食者としての条件をしっかり備(そな)えています。
オパビニアオパビニア
オパビニアもかなり変わった形だね。体長は4~7cmとそれほど大きくはないが、目が5つもあり、頭部に象の鼻のような管状の器官を持っている。この生き物が現在の生物と何らかの関係があるのがどうかは分かっていない。あるいは絶滅したのか。でも、目が5つあるなんで結構便利かもね。前に2つ、後ろに2つ、おまけに頭の上にも2つ目があれば死角がないものね。
ネクトカリスネクトカリス
ネクトカリスは一見イカの先祖のような生き物。でも、そのことについてはまだいろいろな説があって定まっていません。イカやタコは今までオウムガイのような殻を持った生き物から殻が無くなるように進化したものと考えられていたのですが、最初からからの無いネクトカリスが発見されてさあどうしよう。困っています。
ピカイアピカイア
ピカイアは脊椎動物(せきついどうぶつ)の先祖かそれに近い生物と考えられています。脊椎動物とは体の真ん中に背骨のある動物、魚類、両生類(カエル、サンショウウオ)、爬虫類(ヘビ、トカゲ、カメ、ワニなど)、恐竜、哺乳類、鳥類のすべてを含む大きなまとまりですね。ピカイアは見たところナメクジみたいで何の変わりばえのしない生き物ですが体の中心に脊索(せきさく)というのちに背骨になる組織を持っています。体長は4cm程度、ほんとに地味な生き物だね。現在は、ナメクジウオという良く似た魚が生存しています。
ハルキゲニア ハルキゲニアハルキゲニア
カギムシカギムシ
ハルキゲニアは現在のカギムシの先祖とされています。カナダのバージェス頁岩からもそれより少し古いとされる中国の澄江(チェンジャン)からも発掘されていますが、この復元大変苦労したみたいです。最初は上下反対だったこと。次に前後が逆だったことが分かり今の形に落ち着きました。カギムシってどんな虫。写真の通りであまり目立たない生き物ですね。
マーレラマーレラ
バージェス頁岩の化石の中では数が多く最初に復元された生物です。大きさは2cm位。全体としてまだまだ小さい動物が多いですね。アノマロカリスは特大級ですよ。現在のどの生物とつながりがあるのかは不明です。
ディノミスクスディノミスクス
植物みたいだけどこれも動物。2.5~10cm程度。固着性で海底に根元の膨らんだ部分を固定する。先端の花みたいなところで他の生き物を捕まえるのか。植物みたいだけどこれも動物。2.5~10cm程度。固着性で海底に根元の膨らんだ部分を固定する。先端の花みたいなところで他の生き物を捕まえるのか。他にも色々と面白い生物がたくさんあります。今後世界の他の場所で新しい化石が発見されるとまた新しい動物が現れるかも知れませんね。
カンブリアの海カンブリアの海
左からウィワクシア、オットイア、ディノミスクス。
陸上はどうなっているか。大陸は形成されているようですが、陸には生物はまだ進出していません。酸素が増えて来てオゾン層が形成されて、陸上への進出の条件が整ってきました。最初の植物が、それをエサに動物が進出していきます。次の次のデボン紀あたりです。

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【オルドビス紀の海】

カンブリア紀末にはそれほど大規模ではないにしてもかなりの大量絶滅があったようだ。オルドビス紀にはサンゴ礁が広がり、三葉虫はこの時代ピークを迎える。ヒトデやウミユリなんて植物みたいなのも繁栄(はんえい)する。筆石なんて言うのもある。オウムガイは今でも生きている。英語ではノーチラス(Nautilus)。チョッカクガイなんて長さが10mなんて巨大なものも。オウムガイもチョッカクガイも今の貝の仲間でなく、タコやイカの仲間なのだ。オルドビスの終わりにも生物の大量絶滅があったことが分かっていて、約85%ぐらいの種が滅(ほろ)んだらしい。
オルドビス紀の海オルドビス紀の海
ハチノスサンゴハチノスサンゴ ウミユリウミユリ チョッカクガイチョッカクガイ

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【シルル紀の海】

この時代の海の王者は、ウミサソリ。現在のサソリのご先祖様ではないらしい。体の外側に硬い殻を持つ節足動物(せっそくどうぶつ)が繁栄する。
ウミサソリ化石ウミサソリ化石 ウミサソリウミサソリ
未だ陸上に進出したわけではないですが、浅瀬には植物が進出。水面から顔を出すものも現れた。クッソニアなんかもその仲間。数cm程度の小さい草??。一方、菌類のプロトタキシーテスなんていうのは、高さ数mにも。菌類とはキノコの仲間。当然光合成はしない。周辺にある有機物を分解して生きているのだね。今では、動物でも植物でもない第3のグループの生き物とされているね。
プロトタキシーテスプロトタキシーテス クッソニアクッソニア

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【デボン紀の海と陸】

デボン紀の海は魚の時代。今いる魚のほとんどのご先祖様が出そろった。巨大魚ダンクルオステウスは有名だね。板皮類という分類で体の外側に硬い鎧を着ていて、強そうだけど絶滅してしまった。
ダンクルオステウス
この時代にようやく動物達が陸に上がり始めます。最初に陸に上がるのは昆虫に代表される節足動物の仲間たち。昆虫以外にもクモ、サソリ、ムカデ等。
脊椎動物(せきついどうぶつ)も、遅(おく)ればせながら陸に進出して来ます。魚の中で浅い所に住むものが、ヒレを手足に変化させてきます。最初は時々陸にあがるのが段々陸に上がっている時間が長くなってきます。陸に上がるためには手足の他にもう一つ重要な変化が必要ですね。そう、呼吸の問題です。魚は浮き袋を肺(はい)に変化させた空気を呼吸できるように体を造り変えて行きます。魚から両生類へ。今色々な化石が発見されて来ておりその道筋が解明(かいめい)されつつあります。ユースノプテロン、ティクターリク、アカントステガ、イクチオステガなどの化石が発掘(はっくつ)されています。
ティクターリクティクターリク イクチオステガイクチオステガ

古代の海への大冒険

【石炭紀】

この時は植物の方はすでに大繁栄。巨大な森が形成されます。といっても今の木とは違うよ。石炭紀はデボン紀に多様化した植物が繁栄した時代であり、赤道地域の沼地はシダ植物とシダ種子類が繁茂した地球最初の森ができました。樹木のように大きくなるシダ植物であるリンボクやカラミテス(トクサ類)、フウインボク(リンボク類)、メドゥロサ(シダ種子類)が分布し、古生代の後半である石炭紀とペルム紀はシダ植物とシダ種子類の時代ということができます。これらの大森林は石炭となって地層に残されています。今、君たちが使っている石炭(最近はあまり石炭を燃やすことがないか)は、ほとんどこの時代に出来たものです。
石炭紀の植物石炭紀の植物
アースロプレウラは石炭紀の森に生息していたと言われる巨大な虫。昆虫ではない。ムカデとかダンゴ虫とかヤスデとか何のご先祖様かは分かっていないけど、ともかくでかい。節足動物としては最大級。2m程度はあったらしい。それから巨大トンボ「メガネウラ」。この時代に昆虫は大繁栄します。昆虫は現在でも繁栄を続けています。数の上では哺乳類や鳥類をはるかに圧倒しています。多分地球上のアリさんの数は人間の数より圧倒的に多いでしょう。この時代は、今と比べて酸素がメチャ多かった。酸素の濃度(のうど)が昆虫の大きさを制限していたのです。昆虫は、酸素を効率よく取り入れるため小さくなった。これも進化の結果です。
アースロプテウラ メガネウラ メガネウラ
一方、脊椎動物のほうも両生類から爬虫類が進化して来ます。

古代の海への大冒険

【ペルム紀】

エリオプスは、昔から有名な両生類。全長2メートル、体重は推定90キログラム。見るからに肉食で怖そう。水辺にはまだワニなどいなかったからね。カエル君やイモリ君のご先祖様だ。両生類は水への依存度が大きい。陸と水の両方で生きるので両生類と言うのだ。ということは、エリオップス君も子供時代は「おたまじゃくし」だったのかしらね。結構かわいいだろうね。
エリオプスエリオプス ディメトロドンディメトロドン
実はこの時期、単弓類といる仲間が爬虫類から進化してくるのです。単弓類は今の哺乳類繋(つな)がる仲間。大繁栄するのですが、ペルム紀末で絶滅。中生代は、皆さん知ってのとおり、恐竜の時代です。哺乳類の繁栄は恐竜の絶滅を待たねばならないのです。背中に帆(ほ)をもつ、ディメトロドンやエダフォサウルス。冷血動物だった彼らは動き出すまでに体の血液を暖(あたた)めないといけない。そのために日向ぼっこをして帆に血液を送って暖めるんだ。でも、ペルム紀最後の絶滅まではこの単弓類の仲間の獣弓目が天下を制するのです。古生代はここまで。中生代からは恐竜の時代に入ります。恐竜についてはまた機会を改めてご紹介します。

古代の海への大冒険

人類の発展

さあ、地球に大隕石が落下した。6500万年位前だったね。ほとんどの生物は絶滅。でも、生き残った者たちはすきまだらけの大地(こういうのをニッチで言うんだ。空部屋(あきべや)が多いので住むところに困らないのだね。)の上に急速に新しい種を発展させた。海の方でも同じことがおこる。1億年続いた恐竜の天下が終わって哺乳類たちが繁栄する。また、鳥類も繁栄するが、最近は、鳥類は恐竜の生き残りの子孫ということになっているね。哺乳類達の繁栄の前には、一時生き残りの鳥類が天下が天下を制する。
恐鳥類 プルガトリウスプルガトリウス
ところで、人類のご先祖様は、霊長類という哺乳類の仲間だ。霊長類は猿のなかま。でも最初の霊長類は、ネズミとかリスとか見分けがつかないぐらい小さい生き物だった。写真のプルガトリウスという動物の化石がどうもご先祖様であろうとされているものです。体長は10cmほど、いずれにしろ小さな変わりばえのしない生き物だね。
  新生代のはじめは温暖な気候だったため広葉樹がうっそうとした森林を形成されます。それに伴い、樹上生活に適応した形態を持つ生物が進化してきました。それがプルガトリウスから分かれて進化してきたアダピス類(原猿類の祖先)とオモミス類(真猿類の祖先)です。原猿類というのは、今のスローロリス、ガラゴ、キツネザル、メガネザルなどです。夜行性の原始的なサルですね。スローロリスは動きがゆっくりで結構かわいいですね。真猿類はさらに新世界ザル、旧世界ザル、類人猿に分類されます。新世界ざるはアメリカ大陸に生息する猿。普通のサルは旧世界猿、人類はもちろん類人猿に分類されます。類人猿は、チンパンジーやゴリラ、オランウータン等。かつては旧世界ザルよりも繁栄していましたが、現在は衰退し、絶滅寸前の種が多くなっています。
スローロリス1 スローロリススローロリス ゴリラゴリラ
1800万年前に生まれたプロコンスルは最も最初に現れた類人猿であり、現在の類人猿、そしてヒトの遠い祖先と考えられています。ヒトと チンパンジーなどの共通祖先と言われていますが、体長は70cmくらい。 ゴリラはどうなのでしょう。主に木の上で果実などを食べて生活しており、4足歩行をしていましたが、時には立ち上がることもあったと言われています。ヒトの祖先と言われていますが、このプロコンスルと「猿人」が現れるまでの1000万年の空白があり、それを埋める化石は今だ発見されていません。そして、1000~500万年前にはアフリカ大陸を地溝帯(ちこうたい)が分断し、地溝帯の東に取り残されたサルの中から、ヒトにつながる種が誕生して行くことになります。現在、この地域で色々な化石が発見されており、700万年くらい前には、他の類人猿とは異なる人の先祖が生息していたものと考えられています。
  アウストラロピテクス・アファレンシスは、エチオピアで出土した化石で300万年くらい前の成人女性のもの。ルーシーと名づけられています。現在見つかっている化石から推測すると、身長:男性;151cm、女性;105cm、体重:男性;45kg、女性;29kg、脳容量420CCとなります。現在に比べて男女の差が大きいですね。ヒトの脳の容量は1400CC、チンパンジーは400CCですから、脳に関しては類人猿並、という事ですね。
人の進化人の進化
ネアンデルタール人は、ヒト属の一種で、現生人類であるホモ・サピエンスの最も近い近縁種とされています。発見された化石によれば、35万年前までに早期ネアンデルタール人がヨーロッパに現れ、18万年前までに典型的な後期ネアンデルタール人が現れます。約2万4000年前に絶滅したとされています。シベリアのアルタイ地方で発見されたデニソワ人、インドネシアのフローレス島で発見されたフローレス人は、ネアンデルタール人の兄弟種である可能性が高い。ネアンデルタール人は、ヨーロッパを中心に西アジアから中央アジアにまで分布しており、旧石器時代の石器の作製技術を有し、火を積極的に使用していた。さらに、最近の研究では、これらの人類の遺伝子も数%ぐらいは現代人にも受け継がれているのではないかと言われています。
旧石器
さあ、どうですか。人間というもの色々な科学文明を発展させたけど、体のつくりだけ見ていると大したことないでしょう。また、地球の歴史から見ると、人間が誕生したのはつい最近の出来事なのです。

Kid's Room
裸坊達の部屋

宇宙のお話

宇宙のお話目次   
宇宙の大きさ 宇宙の年齢 太陽系について 恒星について
銀河について

Kid's Room
裸坊達の部屋

宇宙の大きさ

宇宙は広くて大きい。宇宙は無限に大きいのかな。君たちが夜空を見上げて星の数はどの位あるのでしょう。空にある星の数が本当に無限あるなら、夜空は明るすぎてまぶしくて見上げことが不可能です。無限にあるということは、星と星の間に別の星があり、そのまた間にも別の星があり、これがズーと続くとすきまが無くなってしまいます。もちろん宇宙には雲のように光を遮(さえぎ)るガスもあります。でも、時間がたてばその雲が熱くなり自ら光り出すので結局、すきまなく明るくなるはずなのです。もしそうなら、明るいだけでなく、地上は灼熱地獄(しゃくねつじごく)総てのものは一瞬(いっしゅん)のうちに燃え尽(つ)きてしまします。
ということは、星の数は膨大(ぼうだい)な数ですが、無限ではないのです。実は星と星との間は真っ暗で何も無いだだっ広い真空が広がっています。宇宙はそう意味ではほとんど何もないスカスカな状態と言ってもいいのでしょう。若し、君たちが宇宙船に乗って太陽系を飛び出して、別の恒星へ旅立ったとしましょう。例え、宇宙船が光の速度に近い速度で飛んでいても数年間はどんな物体とも遭遇(そうぐう、出会うこと)することは無いはずです。
星の数は無限ではない。宇宙も大きいけど無限に大きいわけではない。では、宇宙には果て(はて)はあるのか。実際の所は良く分からいのです。

宇宙のお話
Kid's Room

宇宙の年齢

1世紀前までは、宇宙は定常(ていじょう;時間的に変化しないこと)であると考えられて来ました。このような宇宙なら始まりも無く、終わりもなく何時までも同じ形であり続けられます。あの有名なアインシュタイン博士もそのように信じていました。でも、天文観測が進み、銀河系よりも遠くの天体の様子が分かってくると、宇宙はどんどん膨張を続けていることが分かってきたのです。銀河と銀河の間隔はどんどん広がって行くとしたら、宇宙はますますマバラになってしまうのでしょうか。それとも離れて行った銀河の間に新たに新しい星々が誕生するのでしょうか。
 宇宙がどんどん大きくなっていくことが本当なら、時間を逆回しして見ると、宇宙はどんどん小さくなって行き、最後に一点に集まってしまうというストーリーが出て来ますね。実際研究が進みビックバンの正体が解明されつつあります。最初の宇宙は本当に小さくで原子1個分程度の大きさしかなかったとか。それが爆発して今の宇宙が出来たのだそうです。チョット信じられないですよね。科学の進歩は常に疑うことから、一つ疑問が解明されると次から次へと新しい疑問が沸(わ)いてきますね。
さて、そのような爆発で宇宙が出来て、その年齢は大体130億年程度とされています。光は、1秒間に3億m/秒の速さで進みます。光が1年で進む距離は、
3億m/秒×60秒/分×60分/時×24時間/日×365日/年=9.5×1015m/年です。宇宙の果てで人間が観測できる光は130億年に出発したものです。そこまでの距離は、
人間が観測できる光は130億年に出発したものです。そこまでの距離は、
9.5×1015m/年×130億年=1.2×1026mです。途方もない距離ですが、実際にその光の観測に成功しています。宇宙背景放射(うちゅうはいけいほうしゃ)と呼ばれています。その光が発射されたのはビックバンの頃のもの。それより遠くの距離は観測不可能です。従って、宇宙の大きさは、有限か無限かは分かりません。

宇宙のお話

太陽系について

地球は太陽の周りを回っています。太陽系には惑星と呼ばれる天体が8つ回っています。他に、木星と火星の間位に小惑星という惑星になり損ねた比較的小さな天体が回っています。また彗星とか太陽系の一番外側にあるちりやガスなどで出来た天体があり、これらすべてをまとめて太陽系と言っています。おっと、太陽系には惑星の周りを回る衛星という天体もありますね。地球には月、木星や土星には惑星位大きな衛星も知られていますね。太陽系の年齢は、地球の年齢と同じくらいで約46億年とされています。太陽もその他の惑星もみな宇宙の塵(チリ)やガス集まって出来たのです。このように宇宙空間で塵やガスが集まって大きくなるのはニュートンの発見した万有引力のおかげです(別にニュートンのおかげではないですけど)。
 宇宙の年齢130億年と比べて、太陽系が46億年と若いのは太陽系が第2あるいは第3世代の恒星だからです。つまり、一度大爆発を起こした他の恒星から出た塵やガスが再度集まって出来たということです。地球では、金や銀、酸素や二酸化炭素などの色々な元素がありますね。でも太陽や他の恒星は水素とその核融合で出来たヘリウムの元素からだけで出来ています。だから地球が出来た塵やガスの中の色々な元素は第一世代の恒星が爆発する時に吐き出した塵やガスに含まれていたものです。

宇宙のお話

恒星について

太陽のように自分で光る星を恒星と言います。太陽は中ぐらいの恒星です。もっと大きな太陽の10倍以上重たい恒星は寿命は逆に短く、1億年以下で超新星となって爆発してガスや塵を吹き飛ばします。太陽の場合はどんどん巨大になり赤色巨星と言う段階を過ぎるとエネルギーを使い果たし、爆発した後、白色矮星(ものすごく小さくて重たい星)になります。太陽も今後10億年位たつと赤色巨星になり巨大になり、半径が木星ぐらいまでになって地球を飲み込んでしまうと予想されています。何だか怖いお話ですね。

宇宙のお話

銀河について

太陽のような恒星がたくさん集まっているのが銀河です。私たちが夜空を見上げて見える星はほとんどが銀河(天の川銀河)の星です。銀河の兄弟が宇宙にはたくさんあります。大抵は星雲という名で呼ばれています。アンドロメダ星雲は銀河に最も近い兄弟です。銀河は渦巻の形をしており、中心にはブラックホールがあるのではないかと推定されています。因みに太陽系は銀河のどちらかと言うと端の方に位置しています。太陽のような星は、銀河系の中にも、銀河の兄弟の中にもたくさんあると想定されています。地球のような惑星もかなりの数あるでしょう。
アンドロメダ星雲アンドロメダ星雲
ところで、アンドロメダ銀河(M31)は、地球から約250万光年の距離に位置し、M33とともに肉眼で見える最も遠い天体です。およそ1兆個の恒星から成る渦巻(うずまき)銀河で、直径22~26万光年と我々の天の川銀河(直径8~10万光年)よりも大きく、知られている銀河群で最大の銀河です。きっとアンドロメダ星雲の中にも地球みたいな星があって○○星人なんているかもしれませんね。でも、でも光の速さで旅行しても250万年もかかるのですから、結局は私達とは何の関わり合いも無い世界なのでしょうね。

宇宙のお話
裸坊達の部屋

海のお話

 皆(みな)さん、海を見たことがありますか。埼玉県とか山梨県とか海のない県の方(かた)は、なかなか海を見る機会(きかい)がないですね。海のある県でも海の近くに住んでないとそんなに海に行くことはないですね。でも、海を見ると気持ちがのびのびしますね。
海の誕生
この地球上に、いつ海ができたのでしょう。地球が誕生してすぐに、海も誕生しました。地球は、今から約46億年も前に誕生しました。沢山のごく小さな惑星(宇宙のチリ)がぶつかり合って、そのエネルギーで熱が生じ、それによって岩石が溶け出して、マグマの海となりました。このとき、水は全部水蒸気となって空気中をただよっていましたが、地球が冷やされていくにつれ、空気中の水蒸気は水になって、やがては雨になって、ものすごくたくさん降り続けたのです。こうして、広大な海ができあがりました。
できたばかりのころは、雨に溶けた塩素ガス等が流れ込んで、はじめは酸性でとても生物がすめるような環境ではありませんでしたが、岩石に含まれるアルカリ成分で中和されたようです。それから長い年月のあいだ、水の成分はだんだんと変化し、そこにすむ生態系も変わっていきました。海も地球と同じように、長い歴史を持ち、進化し続けてきたんですね。

海の生態系
地球上の生き物はすべて、他(ほか)の生き物を食べたり、他の生き物に食べられたりする“食物連鎖(しょくもつれんさ)”で、つながっています。その食物連鎖は、海の生態系でも同じだね。たとえば100kgの重さのマグロが必要なエサは、1tのイワシになります。どんな生き物でも自分の体重の約10倍のエサが必要だと言われています。ところが、地球環境の問題などで最近、生態系のバランスが少しずつ崩れはじめてきています。地球環境を守るためには、マグロを食べるのを減らしてイワシを食べないとね。牛だって10倍のトウモロコシがいるもんね。
海の不思議
ここで、海に関する不思議をいくつか紹介しましょう!海の不思議を知るとは、地球科学の発展にもつながるでしょう。
深さ・広さは?
もとをたどれば一つの海も、いくつもに分かれて世界のあちこちに存在している海も、もとをたどれば一つだね。皆(みな)つながっているんだ。でも、深さや広さは、その場所によってマチマチですね。世界で一番深いのは、太平洋にあるマリアナ海溝で、10,924mです。ちなみに、世界の海全体の平均の深さは3795mと言われています。一方、一番広いのは太平洋で、1億6525万km2ほどの面積があります。全体の面積は、3億3106万km2です。
水の量は?
チョットここで、算数の計算をしてみましょう。地球の半径は6,371 kmと言われています。ここから、地球の表面積を求めてみましょう。球の表面積の計算は、地球の半径をrと表わすと、S=4πr2と表わされます。
つまり球の表面積=4×(パイ)×半径×半径となります。
だから地球の表面積=4×3.1416×6,371×6,371=5.1×108(km2)
ここでπとは円の円周と直径の比です。半径1mの円では直径は2×1×π=6.283(m)となります。3.1416はπの近似値でπは無理数ですから少数や分数を使って正確に表すことは不可能なのです。これは数学(算数)の問題ですが。
地球上には全部で、14億km3もの水があるといわれています。そのうち、海水は約13億5000万km3にもなります。ここから海全体の水深が求まります。 海全体の平均水深(km)=海水の体積(km3)÷地球の表面積(km2)
=13.5×108km3÷5.1×108 km2=2.65.km
地球表面の海の深さは、平均すると2,650mということです。陸地のほうも高さだけの平均を取ると、約840m。陸も海も均(なら)してしまうと、陸地はスッポリと海の中に沈んでしまうんですね。地球の表面は海と陸の比率がだいたい7:3だと計算されています。海だけの深さを平均すると3,795mとなります。富士山(3,776 m)もスッポリと沈んでしまいます。
地球上には全部で、14億km3もの水があります。そのうち、海水は約13億5000万km3にもなります。地球上のほとんどが水におおわれていると言ってもいいかもしれませんね。
しかし、96%が海水ですから、淡水は残りの4%だけ。しかも淡水のほとんどは南極や北極に氷として閉じ込められているので、残りは1%ぐらいかも。14億km3の1%は1,400万km3、今後人口世界の人口が増えて100億人になると、
1,400×104km3÷100億人=14×106×109m3÷1010人=14×105m3/人
(1km3=1000m×1000m×1000m=109m3
つまり、人口一人当たりに割り当てられた水資源は、140万m3/人程度。1年365日では、1日当たり3800m3/人程度です。この量を大きいとみるか少ないとみるか。風呂に入っても、食器を洗っても、トイレで水を流しても、最後には水は海に流れ込みます。その他に工場では洗浄や冷却に大量の水を使います。農業でも畑に水をやらねばならないし、結局人が使った水は海に流れてしまうんです。しかし、今の技術では海水を利用することは不可能ではないものの大変なコストがかかります。海水はやがて表面から蒸発し、うまいこと陸地で雨になれば再利用は可能です。水資源の問題は人類の将来にとって大きな問題となることが予想されています。
どうして青いの?
“青い海、白い砂浜…”と言いますが、どうして海は青いのでしょう?目に見える太陽の光は赤~緑~青と波長に異なる成分からなっています。水には、波長の短い青い光をあまり吸収しないあるいは反射しやすいという性質があります。注いだ光が、海中の何らかの物質にあたり反射します。すると、吸収されにくい青の成分が多くなるため、海の色も青く見えるというわけです。だから、光の強さや海の深さなどによって、いろんな色に変化します。空が青く見えるのも同じ理由からです。でも、海も深くなると光が来なくなるので深海の世界は真っ暗闇だ。深海魚など目が見えなくなったり、逆にものすごく大きな目を発達させたり、光を出したりいろいろな工夫をしていて面白い。
どうしてしょっぱいの?
なぜ海水はしょっぱいのか、不思議に思いませんか?それは、おもにナトリウムイオンと塩素イオンがたくさん含まれているからです。これらは食塩のもとになる成分なんですよ。これらの成分が80%、その他の成分が20%となっています。食塩の化学名は、塩化ナトリウム(NaCl-77.9%)、他に塩化マグネシウム(MgCl-9.6%)、硫酸マグネシウム(MgSO4-6.1%)、硫酸カルシウム(CaSO4―4%)、塩化カリウム(KCl-2.0%)など。家で使う普通の塩は成分が塩化ナトリウムだけだけど、海水を蒸発させてつくった塩や、海水の化石ともいえる岩塩は味が良くて健康にも良いと人気があるね。
7つの海って?
みなさんは「7つの海」という言い方を聞いたことがありますか?海はまず、太平洋、大西洋、インド洋の3つの大洋に分けられます。そして、これらの付属海としてさまざまなものがあるのです。「7つの海」というのは、南太平洋、北太平洋、南大西洋、北大西洋、インド洋、北極海、南極海を指しますが、これは今の区分…。 実は、どの海を指すかは、時代によって違っていました。今では「世界中の海」という意味で使われます。皆さんは、大陸移動説というものを聞いたことがあるでしょう。地球の表面はプレートという多数の板のようなものに分かれているんです。それぞれの板の上に海洋や陸地が乗っていて長い時間をかけて動いています。古生代や中生代には陸地や海洋の分布も今とは相当に違(ちが)っているのですね。

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Kid's Room
裸坊達の部屋

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